デンマーク王室ゆかりの名窯として知られるロイヤルコペンハーゲンは、食器の中でも中古市場での需要が高く、状態やシリーズによっては高額査定が期待できるブランドです。本記事では買取相場や査定のポイントをわかりやすく解説します。
目次
ロイヤルコペンハーゲンが買取市場で人気の理由
1775年にデンマーク王室の後ろ盾を受けて誕生したロイヤルコペンハーゲンは、コバルトブルーの繊細な手描き模様と気品ある白磁の質感が特徴です。長年にわたり世界中のコレクターや富裕層から支持されてきたことから、二次流通の市場でも安定した人気を保っています。結婚祝いや退職記念などの引出物として贈られることも多く、実家の整理や引っ越しをきっかけに手放すケースが増えている食器のひとつです。状態が良いものはもちろん、多少使用感があっても一定の需要が見込める点も、このブランドならではの強みといえます。
シリーズ別に見る買取相場の目安
フローラダニカ
デンマークの植物図鑑をモチーフにした、ロイヤルコペンハーゲンの最高峰シリーズです。職人が一枚一枚手描きで仕上げているため、定価も高額であり、買取相場もティーカップ&ソーサーで9万円〜12万円前後、プレートで4万円〜6万円前後になることがあります。
ブルーフルーテッド
ブランドを象徴する定番シリーズで、地模様の透かし彫りの豪華さによって「フルレース」「ハーフレース」「プレイン」の3段階に分かれます。フルレースはカップ&ソーサー6客セットで3万5千円〜6万円前後、ハーフレースは同じく6客セットで1万5千円〜2万円前後が目安です。もっとも普及しているプレインは、2客セットで3千円〜6千5百円前後となることが多く、日常使いされてきた食器でも査定対象になります。
モダン・カジュアルラインとイヤープレート
現代的な大柄デザインのモダンラインはプレート1枚で1千5百円〜3千5百円前後が相場です。一方、1908年から毎年発行されているイヤープレートは、通常年代であれば200円〜2千円前後にとどまりますが、初期や戦時中など発行枚数が少ない年代のものは、1万5千円を超える価格がつくこともあります。年代によって評価が大きく変わるため、手元にある製造年を確認しておくと安心です。
査定額を左右するチェックポイント
ロイヤルコペンハーゲンの査定では、裏面に描かれた3本の波線の状態が重要です。検品でわずかな不具合が見つかった品には波線の上に引っかき傷が入れられており、これがあると評価が下がる傾向にあります。また、2004年前後を境に主要生産地がデンマーク本国からタイへ移ったため、裏面に「DENMARK」の刻印がある古い本国製のほうが評価されやすいとされています。フローラダニカなどに施された金彩は、擦れや変色があるとマイナス評価につながりますが、逆に言えば金彩の状態を保っているだけで査定に差が出るということでもあります。加えて、購入時の箱が残っている場合や、単品よりもセットでまとめて査定に出す場合のほうが、有利な評価を受けやすい傾向にあります。
売却方法はどう選ぶべきか
手放す方法として、フリマアプリやオークションを利用する方も少なくありません。自分で価格を決められる手軽さはありますが、写真撮影や出品文の作成、梱包や発送、さらには真贋や状態に関する問い合わせ対応まで自分で行う必要があり、手間や時間がかかる点は見落とされがちです。ブランド食器は模倣品も出回っているため、購入希望者との間でトラブルになるケースもあります。
遺品整理などをきっかけに不用品買取業者へまとめて依頼する方法もあります。家財と一緒に処分できる利便性はありますが、骨董的な価値やブランドごとの相場に詳しくない業者に依頼すると、ロイヤルコペンハーゲン本来の価値が正しく反映されないまま買い取られてしまうことがあります。
一方、食器や骨董品の買取を専門に扱う業者であれば、シリーズやバックスタンプ、製造年代による価値の違いを踏まえたうえで査定してもらえるため、適正な価格での売却につながりやすいというメリットがあります。出張や宅配での査定に対応しているところも多く、大きな食器セットでも自宅から動かさずに相談できる点も安心材料のひとつです。手放そうか迷っている場合でも、まずは査定だけを依頼して価格を確認してから判断するという進め方もできます。
まとめ:ロイヤルコペンハーゲン買取で後悔しないために
ロイヤルコペンハーゲンはシリーズや製造年代によって買取相場が大きく異なり、裏面の刻印や箱の有無といった細かな違いが査定額を左右します。手放し方も複数の選択肢がありますが、ブランド食器の価値を正しく見極めてもらうためには、専門知識を持つ買取先に相談することが、納得できる売却への近道になります。
ロイヤルコペンハーゲン買取についてよくある質問
ロイヤルコペンハーゲンは古いものでも買取してもらえますか
古いものでも買取の対象になります。特にデンマーク本国製と刻印されたモデルは、現行のタイ製よりも評価されやすい傾向があるため、製造時期がわかる場合はあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
欠けやヒビがある食器は買取できませんか
欠けやヒビがあると査定額は下がりますが、状態によっては買取自体は可能な場合があります。まずは状態をありのまま伝えて査定を依頼することをおすすめします。
箱がない場合は買取価格に影響しますか
箱がない場合でも買取は可能ですが、購入時の箱が残っていると評価がプラスされやすくなります。処分してしまう前に、自宅に残っていないか確認しておくとよいでしょう。
1枚だけでも買取してもらえますか
1枚だけでも買取の対象になります。ただし、同じシリーズで複数枚やセットでまとめて査定に出すほうが、評価が高くなりやすい傾向にあります。
イヤープレートはどの年代のものが高く売れますか
発行から間もない年代のものよりも、1908年前後の初期のものや、第二次世界大戦中で発行枚数が少なかった年代のものが高く評価される傾向にあります。