切手コレクターや愛好家の間で絶大な人気を誇る赤猿切手。
中国初の年賀切手として1980年に発行されたこの切手は、その希少性と独特なデザインから、今なお高額で取引されています。
もし赤猿切手をお持ちなら、正しい情報を取り入れ、その価値を最大限に引き出しましょう。
目次
切手買取市場で有名な「赤猿切手」とは
赤猿切手が特に注目される理由は、その希少性にあります。
もともと発行数が限られていたうえに、1966年から1977年にかけての中国大革命の影響で、国内の切手収集や海外への輸出が制限されたため、現存する赤猿切手の数が非常に少なくなりました。
このような背景から、赤猿切手はコレクターにとって価値の高い切手として知られています。
その独特なデザインや歴史的背景も相まって、赤猿切手は単なる郵便物の一部ではなく、芸術品や歴史的遺産としても高く評価されています。
赤猿切手の買取相場はどのくらい?
希少性の高い赤猿切手は、切手買取市場において非常に高額で取引されています。
特に保存状態や形式によって買取価格が大きく異なるのが特徴です。
例えば、1枚単位(バラ)の赤猿切手でも、保存状態が良ければ10万円前後での買取が期待できます。
一方、切手がシートのまま残っている場合には、その希少性と付加価値がさらに高まり、買取価格が100万円前後に達することもあります。
こうした高額買取が可能な理由は、単なる切手の収集価値を超えて、赤猿切手が中国の歴史や文化を象徴するアイテムとして認知されているからです。
また、中国国内外でのコレクター人気が高いことも、価格を押し上げる一因となっています。
赤猿切手が高価買取される理由
赤猿切手が高価買取される理由は、その希少性と歴史的背景、そして世界中のコレクターたちからの圧倒的な人気にあります。
単なる切手としての枠を超え、中国文化や歴史を象徴する価値が加わったことで、その市場価値は年々上昇を続けています。
希少性が高く世界中にコレクターがいる
赤猿切手が特別視される一番の理由は、その圧倒的な希少性です。
当初800万枚の発行予定だった赤猿切手は、実際には500万枚しか発行されませんでした。
さらに、年月の経過とともに流通量が減り、完品の状態で現存する赤猿切手は極めて少なくなっています。
また、中国の干支をテーマにしたデザインという独自性も、世界中の切手コレクターたちを魅了するポイントです。
赤猿切手は単なるコレクションの一部ではなく、中国文化や歴史的なエピソードを感じさせる象徴的なアイテムとして、国内外で人気を博しています。
その人気の高さゆえに、過去には贋作(偽物)が出回ったほどです。
文化大革命の影響で大量に破棄されたため
赤猿切手が希少になったもう一つの理由は、1966年から1976年にかけて中国で起こった文化大革命の影響です。
この時期、中国では切手の収集や取引が厳しく禁止され、多くの切手が破棄されました。
その結果、赤猿切手をはじめとする当時の切手は美品の状態で残っているものが非常に少なくなり、その希少価値が飛躍的に高まりました。
さらに、この時代の赤猿切手は中国政府が初めて発行した年賀切手であり、その記念すべき歴史的意義も相まって、コレクターたちから高い評価を受けています。
オークションでは極上品の赤猿切手が1億円を超える価格で落札された事例もあり、その価値の高さがうかがえます。
人気が高く偽造品も出回っている
赤猿切手は、その希少性や高い買取価格から、コレクターにとって非常に魅力的なアイテムです。
しかし、その人気の高さゆえに、レプリカや悪質な偽物も多く出回っています。
レプリカは鑑賞用やお土産として合法的に販売されることが多いですが、中にはそれを本物と偽って取引されるケースもあるため注意が必要です。
目打ちの整い具合をチェック
赤猿切手の目打ちは、シートから手で切り離す際に生じる微妙な不均一さが特徴です。
本物の赤猿切手には、目打ちの形状が多少乱れている場合がありますが、偽物の場合は、機械的に加工されているため目打ちが過度に整いすぎていることがあります。
また、目打ちの数にも注目しましょう。
本物の赤猿切手は縦18個、横15個の目打ちが施されていますが、偽物ではこの数が異なることが多いです。
子ザルや背景の色合いをチェック
本物の赤猿切手は、背景に使われている赤色が鮮やかで、かつ光沢がないのが特徴です。
一方、偽物は光沢のある赤や、不自然に鮮やかすぎる赤色であることがあります。
また、子ザルの顔や毛並みの部分には、細かいインクの盛り上がりが見られるのが本物の証拠です。
拡大して確認すると、偽物ではドット状の柄が見えることもありますので、注意深く観察しましょう。
切手の文字のフォントをチェック
赤猿切手に印刷されている文字のフォントも、本物と偽物を見分ける重要なポイントです。
本物の文字は筆遣いのような微妙な「とめ・はらい・はね」がしっかりと再現されていますが、偽物ではそれらが不自然で、印刷の位置がわずかにずれている場合があります。
また、本物の文字部分はインクが盛り上がって立体的に見えるのも特徴です。
切手の裏側の繊維をチェック
赤猿切手は、中国特有の和紙のような素材で作られているため、切手の裏面に特徴があります。
本物の場合、切手の裏面から経年劣化によって絵柄が少し透けて見えることも。
また、長い年月を経た本物は、裏面の繊維が自然に毛羽立ちや摩耗が生じています。
一方、偽物は新しい素材が使われていることが多く、裏面が不自然にきれいだったり、表面が透けて見えなかったりします。
赤猿切手をより高価買取してもらうためのポイント
赤猿切手を売却する際、高価買取を実現するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
希少性の高い赤猿切手だからこそ、少しの工夫で査定額が大きく変わることもあります。
シートから切り離さずセットで売却する
赤猿切手を高く売却するための基本は、シートの状態を保つことです。
赤猿切手は、1枚単位の状態でも高額で取引されますが、シートのまま保管されている場合はさらに高価買取が期待できます。
シートの切手は全体が揃っているため、コレクターにとっては特に価値が高いとされます。
保管する際には、折れや汚れがつかないよう注意しながら、売却するまでシートの状態を維持しましょう。
シートから1枚でも切り離してしまうと、全体の価値が下がってしまう可能性があるため、不要に切り離すことは避けるのがベストです。
劣化が進む前に買取を依頼する
赤猿切手は非常に繊細で、湿気や日光、時間の経過によって劣化しやすいアイテムです。
特に、色あせやシミがついてしまうと査定額に大きな影響をおよぼします。
そのため、保管状態に注意するのはもちろんのこと、売却を考えている場合は劣化が進む前に早めに買取を依頼することをお勧めします。
「時間が経つほど価値が上がるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、切手の価値は状態によって大きく左右されます。
劣化が進んでしまうと買取価格が下がる可能性が高いため、赤猿切手を持っている場合は適切なタイミングで売却することが高額買取のコツです。
消印が押されていても買い取ってもらえる可能性がある
赤猿切手は未使用品が高額買取されるイメージがありますが、実際には消印が押されている使用済みの切手でも買い取ってもらえる可能性があります。
特に赤猿切手の場合、その希少性や人気の高さから、消印がついていても一定の価値が認められることがあります。
ただし、消印がある場合は、状態の良し悪しやデザインの鮮明さによって査定額が変わる点に注意が必要です。
売却前に切手の保存状態を確認し、信頼できる買取業者に相談することで、適正な価格での買取を目指しましょう。

