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最高級の香木・伽羅とは

2024.10.12

伽羅は、香木の中でも最高級といわれています。
伽羅の特徴や希少性が高い理由、歴史上の人物との関わりを知れば、さらに香りを楽しめるでしょう。

 

最高級の香木、伽羅(きゃら)とは

伽羅は、「香木の王様」と呼ばれる最高級の香木です。
その希少性の高さや香りの上品さから、主に権力者や上流階級の人々に愛されてきました。

伽羅とは

伽羅とは、ベトナムの一部の地域のみで産出される沈香のうち、最高級の品質を誇るもののことです。
もとの木には香りはなく、倒木や枯れ木についた真菌などが長い時間をかけて作り出した樹脂が沈香や伽羅となります。

沈香は、油脂分多い黒褐色のものほどよいとされており、その中でも高品質のものが伽羅です。
なお、沈香と伽羅は、含まれる成分が異なるという説もあります。
ただし、現在も伽羅については分からないことが少なくありません。

伽羅は、人工的に作れない上、生産できる地域や量が限られています。
沈香は、インドネシアでも産出されるものの、高品質かつベトナム産のもののみが伽羅と呼ばれます。また、特に量については、伽羅ができるまでに100年以上かかると言われているため、今後生産量が減ることはあっても増えることは考えにくいでしょう。
すでに採取され尽くしているため、伽羅を入手するには現存しているものを取引するしか方法はないという説もあります。

品質の高さや生産量の少なさなどから、伽羅は特に希少性が高いためワシントン条約の希少品目第二種にも指定されています。現代では、金をも上回る価格で取引されており、入手するのは簡単ではありません。

伽羅の香り

伽羅の香りは奥深く、言葉では表現できないほどだと言われています。
火をつけていない伽羅からは、爽やかなウッディ調の香りがします。
伽羅は、沈香の一種とされている一方で、常温でも香りが楽しめることが違いです。

伽羅に熱を加えると、香りはさらに濃厚になります。ウッディ調の香りとともにスパイシーさや、ほのかな甘みも感じるでしょう。
香りを表現するには、甘・辛・酸・苦・鹹という5つの味覚(五味)に例える方法がありますが、奥深く上品な伽羅の香りからは、五味の全てを感じ取れると言われています。

伽羅は昔から希少性が高く、貴重なものとされていました。
そのため、かつては実際に伽羅の香りを楽しめたのは、天皇や将軍、貴族、位の高い僧侶など極一部の人に限られました。
現代でも伽羅は高価なため、入手するのが難しいものの、お香などの形で香りを楽しむことは可能です。

歴史上のあの人も好んだ、伽羅

伽羅は、約1000年前の10世紀頃に日本に伝わったと言われています。
当時から貴重なものとされていた伽羅の香りは、天皇や将軍といった時の権力者たちを魅了しました。
歴史上の人物が好んだ香木として、特に有名なのが蘭奢待です。

蘭奢待とは、奈良県奈良市にある東大寺に隣接する正倉院に収蔵されている香木の名称。全長156cmにも及ぶ巨大な蘭奢待は、権力の象徴として為政者たちの憧れの的でした。

蘭奢待を手にした人物として、特に有名なのが室町幕府の8代将軍足利義政、戦国武将の織田信長と明治天皇です。
織田信長は、当時の天皇の許可を得て蘭奢待の一部を5.5cmほど切り取り、家臣たちにも分け与えたと伝えられています。蘭奢待を手にすることが、権力の象徴と考えられていたことを表すエピソードと言えるでしょう。
また、明治天皇は1877年に正倉院を訪れて蘭奢待を一部切り取り、焚いて香りを楽しんだという記録があります。

戦国武将には、合戦前に髪や兜に香を焚く習慣がありました。
気持ちを落ち着かせる効果がある伽羅の香りは、戦国武将にも愛されたと考えられます。

 

伽羅ができるまで

伽羅ならびに沈香は、木の樹脂が長い時間をかけて変化したものです。
沈香の原木は、ベトナムやインドネシア、タイなどの東南アジア諸国に分布するジンチョウゲ科アキラリア属やゴリスチラス属の常緑高木です。これらの木そのものに香りはありません。

木に何らかの理由で傷がついたり、成長が阻害されたりすると、樹脂が分泌されます。
やがて倒れたり枯れたりした木は、長い年月をかけて微生物などによって分解される一方で、樹脂がついた部分は残ります。残った樹脂が土に埋まり、さらに真菌類が作用することで、独自の香りを持つようになったものが沈香です。
沈香のうち、さらに時間をかけて高品質になったものを伽羅と呼びます。

沈香も伽羅も、さまざまな偶然によって生まれることが分かるでしょう。なお、樹脂が沈香に変わるまでに約50年、品質のよい伽羅ができるには沈香ができてからさらに数百年必要とも言われています。

沈香については、人が介入して作られたものが一部で流通しています。しかし、沈香や伽羅ができる過程には、まだ解明されていない部分が少なくありません。特に数百年の時間をかけてできる伽羅については、人工的に生産することは難しいと言えるでしょう。

 

伽羅の香りが与えてくれるもの

伽羅の香りは、上品かつ華やかです。
優雅な気持ちになりたいときや、リラックスしたいときに楽しむとよいでしょう。

また、伽羅の元となる沈香は、漢方における生薬の一つです。
鎮静や鎮痛に役立つとされているため、伽羅の香りにも同様の効果が期待できます。不安や悩みがある、イライラするなど、心が落ち着かないときに伽羅の香りを嗅いでみてください。

品のある伽羅の香りは、仏壇へ備えるお線香にもお勧めです。
お線香には、仏さま(故人)へ食べ物の代わりによい香りを味わってもらうという意味と、炎と煙によって周囲を浄化する目的があります。伽羅の香りは、お線香にぴったりと言えるでしょう。

なお、茶の湯では炭の匂いを和らげたり、場を印象付けたりするためにお香が用いられます。奥深い伽羅の香りは、茶の湯での利用にも向いています。

 

最高級の香木・伽羅に癒されよう

高貴な香りを持つ伽羅は、「香木の王様」と呼ばれる最高級の香木です。
長い年月を経て生成される伽羅は、1000年ほど前に日本に伝わって以来、時の権力者を含む多くの人々を魅了してきました。その香りは奥深く、リラックスしたいときにお勧めです。

産地が限定されており、生産量が少ないことから現代では価格が高騰しているため、本物の伽羅を入手することは簡単ではありません。
しかし、お香などで伽羅の香りを体験することは可能です。機会があればぜひ伽羅の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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