最高額で売るなら、
だるま3で解決!

最高額で売るなら、だるま3で解決!

香木はどうやってできる?

2024.10.12

香道には欠かせない香木は、ベトナムやインドネシアなどの東南アジア原産のものが一般的です。
しかし、現地で香木がどうやってできるのかを知っている方は意外に少ないのではないでしょうか。

 

香木はどうやってできるのか

香木ができるまでには、長い年月がかかります。
植物である白檀も、よい香りがするようになるまでには、80年以上かかるとも言われています。
一方、木の樹脂からできる沈香がつくられるまでには、さらに膨大な時間が必要です。

香木:沈香(じんこう)ができるまで

香木の一種である沈香は、木から分泌された樹脂が長い時間をかけて変化し、匂いを放つようになったものです。
沈香の原木は、東南アジア原産のジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑樹です。
自然災害や虫害などによってダメージを受けると、木は防御作用として樹液を出して傷を防ぎます。
やがて樹液のついた木が倒れたり枯れたりして土に埋まると、微生物などが木を分解します。
しかし、樹液のついた部分は分解できないため土や沼の中に残り、沈香になるのです。

沈香ができるまでには、木が成長するまでに数十年、倒木して腐敗し、樹液が沈香となるまでにさらに数十年の年月が必要だと言われています。なお、沈香には木質部が消失した後に採取される「死沈」と、生きている株を切って取り出される「活沈」の2種類があります。
「死沈」は表面が外気にさらされているため乾いており、形もそろっていません。しかし、沈香は油脂分が多いほど良質とされているため、油脂分だけを残した「死沈」のほうが一般的にグレードは高いと言えます。

一方、「活沈」は塊が大きく、整っているため彫刻などに向いています。
また、焚く前からほのかな香りがすることが「活沈」の特徴です。

香木が取れる国・地域

香木の産地は、東南アジアやインドなどに分布しており、日本では採取できません。
特に沈香については、ベトナムやインドネシアが産地として有名です。
ベトナムでは、中西部で100年以上前から沈香が採取されてきた歴史があります。
中でも一部地域で産出される高品質の沈香は、伽羅と呼ばれて珍重されてきました。

一方、インドネシアで沈香の採取が始まったのは、20年ほど前からです。
カリマンタン島とイリアン島が主な産地として知られています。
なお、爽やかな香りがするベトナム産に対して、インドネシア産の沈香の香りは、コクがあると言われています。

沈香ができるのは、樹木の生い茂るジャングルの土や沼の中です。
木の幹の中から見つかることもあります。
油脂分を多く含む沈香は、水に沈むため海岸では採取できません。
日本では、595年に淡路島に沈香が漂着したという記録が残されています。
しかし、水に沈む沈香の性質を考えれば、海岸で採取されたという記録は不自然です。
そのため、このとき見つかったものは香木ではなく、クジラから取れる竜涎香だとする説もあります。

香木はどうやって採取されるのか

沈香が見つかるのは、人が足を踏み入れるのが難しいジャングルの奥地です。
そのため、ベトナムやインドネシアでは、天然の沈香が取れそうな場所にあたりをつけた上で、数人がパーティーを組み、ジャングルに分け入って採取する方法が取られています。
1回の採取で、3週間から2〜3か月程度かかることも珍しくありません。
もちろん、ジャングルは野生の動物や虫なども生息する過酷な環境です。
その上、必ずしも質のよい香木が見つかるとは限りません。
香木は希少性が高く貴重なだけでなく、大変な苦労の末に採取されていることも高価な理由だと言えるでしょう。

 

近年栽培されている「栽培沈香」

天然の沈香は、いくつもの偶然が重なった上に長い年月をかけてつくられるため、入手困難です。
そのため近年、天然沈香の代替品として流通しているのが栽培沈香です。

栽培沈香はどうやってつくられる

沈香は、木が自らの傷を修復するために分泌する樹脂がもとになってできます。そのため、以前から木に故意に傷をつけて沈香を作り出そうとする試みが続けられてきました。
現在では、タイやベトナム、ミャンマーなどでアクイラリア樹にドリルや釘で穴を開ける方法を使い、栽培沈香がつくられています。

栽培沈香は、樹脂部分が多い部位を香木として販売するほか、粉末状にして香油だけを取り出す場合もあります。

天然沈香と栽培沈香の違い

栽培沈香は安価である一方、製造過程で薬品臭がついてしまうこともあり、品質は天然沈香におよびません。言うまでもなく、貴重で価値が高いのは天然沈香のほうです。
ただし、天然沈香は希少性が高く、入手が難しいため、沈香は低価格な原材料として多く流通しています。
また、栽培沈香の中にも質の違いがあり、上質なものは品質の悪い天然沈香に近づいているとも言われています。

 

長い年月を経て香木は香りを育てている

香木は、世界の中のごく一部の地域で、長い年月をかけて産出されます。また、ジャングルの奥地という過酷な環境で採取される沈香や伽羅は、非常に希少価値の高いものです。
最近では、安価な栽培沈香もつくられているものの、香りの質は天然沈香には敵いません。

長い年月を経て香木は香りを育てています。
ときには香木がどうやってできるかに思いを馳せてみると、いつもと違う楽しみ方ができるかもしれません。

人気の買取業者はこちら 人気の買取業者はこちら

人気香木買取業者はこちら

あなたのお家にある “香木、高く” 売りませんか?

買取業者を探す