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香道で用いられる香木。どんな香りを嗜んでいるの?

2024.10.12

香道は、茶道や華道と比べると触れる機会が少ないものの、かつては貴族や武士を中心に広く嗜まれていた芸道。
現代でも、さまざまな形のお香が販売されており、人それぞれ好みのスタイルで香りを楽しむ習慣があります。
香道の概要や、香木の香りを「聞く」と表現する理由など知り、香道に対する興味を深めましょう。

 

香道ではどのような香りを聞いているのか

香道は、茶道、華道と並ぶ日本の三大芸道の一つです。
香道では、香りを嗅ぐのではなく、「聞く」と呼びます。
香道は香りを聞くことを通して自分と向き合う香道は、特に武士に好まれたと言われています。

香道とは

香道とは、香木の香りを楽しむ日本の芸道です。
禅の精神を大切にする香道は、武士が支配階級となった室町時代に確立したとされています。
戦乱が続く中、武将たちに特に愛されたのが香と茶でした。

現代も残る香道のルールは、室町幕府の第8代将軍である足利義政の命のもと、公家の三條西実隆や志野宗信によって整備されたと伝えられています。
なお、2人は現在にも続く御家流、志野流という香道の流派の祖です。

香道に必要な道具は、香道具と呼ばれます。
主な香道具には、香を焚くために使われる香炉、香を掻き出すための各種の火道具、道具を収納するための箱などがあります。ピンセットのような形状の銀葉鋏、香木をすくう香匙などが火道具の例です。収納道具には香袋や長盆などがあります。

また、香道で香りを分類するために大切な考え方が「六国五味」です。
六国とは、伽羅・羅国・真那賀・真南蛮・寸門陀羅・佐曽羅という香木の6つの主要産地を指します。また、五味とは、甘(甘い)・酸(すっぱい)・辛(からい)・苦(にがい)・鹹(塩辛い)の5つの味覚のことです。香道では、香りをできる限り客観的に表現する助けとして、六国五味が用いられます。

聞香(もんこう)

聞香とは、文字通り香りを聞き、味わうことです。
聞香炉と呼ばれる専用の香炉で香木を温めて、参加者全員で香りを聞きます。

香の香りは部屋に広がるほど強いものではありません。
そのため、聞香では作法に従い、一人ひとりが順番に香炉を持ち、顔に近づけて香りを聞くのが主なルールです。

組香(くみこう)

組香とは、ルールに則り複数の香りを聞き分ける楽しみ方のことです。
聞香に比べるとゲーム性が高いものの、優劣をつけるのが目的ではありません。
あくまでも香りを味わうことを主眼としています。

組香には、季節や題材の異なる複数のルールがあります。
以下が組香の種類の例です。

・菖蒲香
・菊合香
・源氏香
・競馬香

香道で用いられる香木

香道に欠かせない道具の一つが、よい香りを持つ樹木である香木です。
中でも、特に高級で香り高い沈香・伽羅・白檀がよく使用されます。

沈香とは、木の樹脂が年月を経て変化したものです。
甘みやコクのある奥深い香りを特徴とします。
ベトナムの限られた地域で産出される、沈香の中でも特に品質の高いものは、伽羅と呼ばれます。
香りは、ウッディ調の甘く華やかな香りが特徴です。
仏具などにもよく使用される白檀は、独特の上品な香りで知られています。

香りを聞くとはどのようなことか

香道では、香りを楽しむことを「聞く」と言い、「嗅ぐ」という言い方は不粋だとされています。
鼻から香りを知覚することではなく、心で味わうことに重きを置いているため、あえて「聞く」と表現しているのです。

香道において香木は、長い時間をかけて生み出される自然の恵みだと考えられています。
したがって香木の香りを聞くことは、自然や地球を思うことにつながります。
また、香りによって心が穏やかになるため、いつもより深く自分と向き合うことが可能になるでしょう。

香道では、香りを通じて精神性を高めることも目的の一つです。
そのために、香道では香りを「嗅ぐ」のではなく、心で「聞く」ことが必要だとされているのでしょう。

 

香道はいつからはじまり、どう広まったのか

香道の歴史は、平安時代に遡ります。
奈良時代に仏教とともに伝来した香は、平安時代には宗教に関係なく貴族によって日常的に使われるようになったのです。

平安時代の貴族にとって、香りは身だしなみや自己アピールの手段の一つでした。
部屋や衣服に焚きしめて使われることが多かったものの、手紙に香木のかけらを添えることもあったと言われています。

また、薫物と呼ばれる練香を独自に調合することも広まりました。
各自が制作した薫物を持ち寄って比べる薫物合は、香道における組香の源流だとする説もあります。

鎌倉時代以降には、茶の湯とともに香は芸道として主に武士に愛好されるようになりました。特に室町時代に広まった東山文化の中心である足利義政は、香道の確立に大きく貢献した人物です。足利義政の命を受けて、志野宗信らが取りまとめた各種のルールは、江戸時代にさらに発展し、現代の香道につながっています。

 

日本の精神文化に欠かせない香道と香木の香り

三大芸道の一つである香道は、香木の香りを通じて自分の精神性を高めることを目的としています。
室町時代以降、特に武士の間に広まった香道は、日本の精神文化に欠かせないものでした。
自分と向き合う時間をもたらしてくれる香道は、忙しい現代人にとっても大切なものだと言えるでしょう。

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