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香木を分類する「六国五味(りっこくごみ)」とは

2024.10.12

良い香りを漂わせて、人々の気持ちを落ち着かせる香木。品種によって香りが異なるため、分類分けがされています。
六国五味は代表的な分類方法で、品種や味によって香木を分類しています。
それぞれの香木の香りや味などの特徴を知ることで、より香木の魅力を感じられるでしょう。

 

六国五味(りっこくごみ)とは

香木は、それぞれに異なる香りを有しています。
繊細な識別を行うための分類法として確立されたのが六国五味です。

六国(りっこく)とは

六国とは、香木を産出地名や品質から伽羅(きゃら)・羅国(らこく)・真南蛮(まなばん)・真那加(まなか)・寸聞多羅(すもたら)・佐曽羅(さそら)の6つに分けたもので、それぞれ香りの特徴や産地が異なります。
また、同じ産地・種類の香木でも香りが微妙に違っていたり、産地が違っても香りが似ていたりと、6つの分類ですが、さまざまな香りが楽しめるのです。

伽羅(きゃら)

産地:ベトナムなど
伽羅は、火をつけなくとも深みのあるウッディな香りを楽しめます。
火をつけると温かみのある香りが漂い、リラックスした気分になれるでしょう。
ほんのりと甘さを感じる香りで神秘的な部分もあります。
残り香の良い伽羅は、焚き終わったあとのふわりと残る香りで余韻も楽しめます。

一般的な伽羅は、華やかで鋭い「辛」や「苦」香りを持っていますが、円熟していてざらつきがないのが特徴です。
一方、白菊色と呼ばれる伽羅の一種は、艶やかかつ華やかな香りが特徴で、その奥深い香りを五味に当てはめるのは難しいといわれています。
総合的で完成された香りが特徴です。

羅国(らこく)

産地:タイ
羅国には、オレンジ色やネズミ色、黄色などがあります。
多くはオレンジ色をしており、綿飴のような甘さの中に梅の花に似た鋭い香りを持っており、上品な香りといわれています。
ネズミ色のものは、もったりとした蜜のような甘い香りが特徴です。
黄色のものは、澄んだ香りの中に、砂糖を焦がしたような香ばしい甘さが隠れています。
羅国の香木は、武士の香りともいわれています。

真南蛮(まなばん)

産地:マレー半島南西
一般的な真那伽は、羅国の甘さをなくしすがすがしさのある香りが特徴です。無味であり「鹹」ともいわれます。
甘みはないものの、香り全体は柔らかく立っており上品といえるでしょう。
独特な余韻も魅力の一つで、伽羅のような強い香りではなく、柔らかな香りが長く継続する点も特徴といえます。

佐曽羅(さそら)

産地:インドシナ半島
佐曽羅は、「鹹」や「酸」の香りが強い特徴があります。
次第に甘さや華やかさも感じられる香りで、繊細で上品な香りといえるでしょう。また、佐曽羅は流派によって用いられる香木の種類が異なります。
沈香だけを用いたり、白檀・赤栴檀を用いたり、ミックスしたりと、さまざまな流派があるのも特徴の一つです。

五味(ごみ)とは

六国五味では、香りを酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛(からい)・鹹(しおからい)の5つの味で表します。
基本的には、1つの香木につき1種類の味で香りを表現しますが、香木の中には複数の味を兼ねているものもあります。

酸は、梅干しのような酸っぱさが特徴。
苦は、柑橘類の皮を火にかけたような苦味を表しています。
甘は、蜂蜜のような甘さ、辛は、胡椒といった香辛料の辛さを表現。
鹹は、海藻を火で煮詰めたような塩辛さがあると特徴づけています。

 

六国五味はいつ確立された?

香道の歴史は古く、はっきりとした始まりは室町時代とされています。
足利義政が公家の御家流の祖である三条西実隆と志野流の祖である武家の志野宗信に命じ、作法や聞香(もんこう)のルールを確立させました。
その後、江戸時代に入りより聞香が盛んになると、香道ではそれぞれの香りを聞くために香りを分類する必要があるとして、六国五味が誕生したのです。

 

香木の繊細な香りを聞く、六国五味

香木には、それぞれ異なる特徴を持った香りが存在します。
六国五味は、香りの違いを聞き分ける香道において、大変重宝されている分類体系です。
六国五味の分類分けによる特徴をもとに、それぞれの香木の特徴を知ると聞香の奥深さがよりわかるでしょう。

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