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ペルシャ絨毯はどうやって作られる?細かすぎる手織りの技法

独特な文様と鮮やかな色合いが魅力的なペルシャ絨毯。手織りで作られているため世界に2つとない、貴重な織物製品です。一つひとつ年月をかけて手織りされたペルシャ絨毯には、機械で製作された絨毯にはない特別な魅力を多くの人が感じているのではないでしょうか。希少なペルシャ絨毯がどのように製作されているかを知ることで、より鑑賞や使用を楽しめます。

 

美しく織られるペルシャ絨毯

ペルシャ絨毯とは、イラン国内で作られた手織りの絨毯を指します。「手織り」がポイントで、機械織りの絨毯はイランで製作されたものであってもペルシャ絨毯とは呼びません。一つひとつ伝統的な手法で職人が手織りしたペルシャ絨毯は、その美しい文様が人々の目を惹きつけています。

素材にはシルクやウール、コットンなどが用いられます。中でもシルクを使用したペルシャ絨毯は高級品として取り扱われている傾向です。ペルシャ絨毯は一つひとつが手織りのため、製作に長い期間がかかります。1つの絨毯を完成させるまで、およそ13年の期間が必要です。サイズが大きかったり、ノット数が多い緻密な作りのものであったりすると、10年の歳月がかかることも。

職人が手間暇かけて織りあげたペルシャ絨毯は、色鮮やかで美しい文様に心惹かれるのはもちろん、耐久性が高く実用的な織物製品であるため、使いながらその姿を楽しむのもよいでしょう。ペルシャ絨毯は使うほどに味わいが増すといわれているため、ぜひ自宅で利用しながら代々受け継いでいきたい製品です。

 

ペルシャ絨毯はどうやって作られる?

使って頼もしい、見て楽しいペルシャ絨毯ですが、あの美しい文様ができあがるまでの作り方を知らない人は多いのではないでしょうか。ペルシャ絨毯の魅力の一つである、色鮮やかな文様は、職人が一つひとつ手織りで製作しているのです。使われている素材や糸を染める染料がどのようなものなのか、ペルシャ絨毯はどのように織りあげられているのかを知ると、よりペルシャ絨毯の魅力にはまっていけるでしょう。

ペルシャ絨毯の素材

ペルシャ絨毯の主な原料は「シルク(絹)」「ウール(羊毛)」「コットン(綿)」の3つです。ペルシャ絨毯はパイル織りと呼ばれる手法で作られ、縦糸と横糸さらにはパイル糸と呼ばれる結び糸の3つから構成されています。

ペルシャ絨毯の縦糸にはシルク、ウール、コットンが利用され、地域や民族によって利用する原料が変わります。イランで製作されているペルシャ絨毯の縦糸にウールが使用されているものは数%のみです。約8割以上はコットンを使用しています。また、パイル糸にシルクが使われているものは縦糸にもシルクが、パイル糸にウールが使われているものは縦糸にもウールが使われるのが特徴です。一般的に、パイル糸がシルクの場合をシルク絨毯、ウールの場合をウール絨毯と呼びます。なお、シルク絨毯であっても横糸には一般的にコットンが使われています。特別な場合にはシルクを使うこともありますが、横糸にウールが使われるのは非常に珍しいようです。

シルクは高級な原料として扱われています。光沢があり肌触りがよい特徴を持ち、保温性・保湿性に優れているのが特徴です。また、引っ張る力に対しては、ウールやコットンよりも耐久性が優れているため、品質の高い高級ペルシャ絨毯にはシルクが使用されています。

ウールも保温性・保湿性に優れた素材です。繊維が空気を閉じ込め熱を逃がさないため、冬でも温かい特徴を持ちます。また、保湿性にも優れており、気温の高い時期に水分が蒸発すると発生する気化熱を吸収するため、夏は涼しく過ごせるでしょう。伸縮性や弾力性にも優れているため、折り曲げたり引っ張ったりしてももとに戻る特徴があります。ただし、紫外線による黄褐変がおきやすい点に注意しましょう。ただし、色の変化もペルシャ絨毯の味わいとして楽しむのもお勧めです。

コットンはシルクやウールと比べると強度は落ちてしまいますが、繊維に構造が密なため温度や湿度の変化による伸縮がおきにくい特徴を持ちます。また、コットンはシルクやウールと比べると産地や生産量が多いため安価に入手できます。そのため、手ごろな価格のペルシャ絨毯によく用いられている素材です。

ペルシャ絨毯の染料

ペルシャ絨毯の糸を染めるのに使われる染料は「天然染料」「アニリン染料」「アゾ染料」「クローム染料」の主に4つです。天然染料は、植物性染料と動物性染料の2種類に分かれます。天然染料は技術が必要なうえに手間がかかります。そのため、価格を抑えたペルシャ絨毯にはあまり使われません。天然染料が使われているペルシャ絨毯は、高級絨毯であるといえます。

アニリン染料は、アニリンから抽出される合成直接染料です。色の種類は少なく、鮮明な発色をする特徴があります。しかし、退色しやすいデメリットがあり、イランでは1903年に輸入と使用が禁止されました。

アゾ染料は、アゾ基を持つ合成直接染料です。簡単に合成できるため価格が安い特徴があります。また、色の種類が多く深みのある発色をするため、現在でも流通する染料の半分以上を占めるとされています。しかし、色の種類によっては定着しにくく、有害物質を含む染料があるという報告も。

クローム染料は、クローム塩といった金属化合物を媒染剤とする合成染料です。化学結合によって繊維に染色するため、退色しにくい特徴を持ちます。アゾ染料を改良した染料のため色の種類は豊富ですが、アゾ染料よりも価格がやや高めの傾向があります。

ペルシャ絨毯の織りの技術

ペルシャ絨毯は、下絵やワギレなどのデザイン画に沿って縦糸に横糸とパイル糸を絡めて絨毯を織っていきます。11本の糸を職人が手作業で操り、ノットと呼ばれる結び目を作って織りあげていくのです。織り機は、水平型と縦型の2種類があります。水平型は四角い枠のような織り機を水平に設置し、手前からパイルを結んでいきます。一方、縦型の織り機は地面に垂直に備え付け、下からパイルを結んでいく仕様です。

 

必要な道具もあまりありません。材料は縦糸と横糸とパイル糸の3つ。道具はナイフやハサミ、重たい櫛状の道具のみです。サイズが大きいペルシャ絨毯ほど1列織るのに時間を要します。1列で数ミリほど織れますが、この1列を織るのに1日かかることもあります。ペルシャ絨毯の美しい文様が見られるようになるには長い年月がかかっているのです。

 

ペルシャ絨毯はすべて手織りで製作されています。そのため、完成するまでにはおよそ13年ほどかかるのが一般的です。中には10年以上かかる製品もあります。また、手織りで作られているため、すべてが1点ものです。そのため、手間がかかるうえに、世界に1つしかないペルシャ絨毯は、価格が高くなるといえます。

 

既製品とは異なる、ペルシャ絨毯ならではの美しさ

経験と技術を積んだ職人が一つひとつ手織りしているペルシャ絨毯。手間と歳月がかかる高級な織物製品ですが、その価格に見合った実用性や芸術性があるのも確かです。機械織りの絨毯ではだせない味わい深さが多くの人を魅了しています。ペルシャ絨毯の作り方に触れ、より魅力とその希少価値を実感できたのではないでしょうか。

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