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ペルシャ絨毯にはどんな文様がある?

ペルシャ絨毯には美しい文様が描かれています。文様にはさまざまな種類があり、地域や時代によっても描かれてきた文様が異なります。耐久性が高く、長きにわたって使い続けられるペルシャ絨毯をせっかく購入するなら、お気に入りの文様を探したいと考えるのではないでしょうか。ペルシャ絨毯は手織りのため、同じ製品はこの世に存在しません。購入時に気に入った文様と出会えるよう、文様の種類や特徴を知っておきましょう。

 

代表的なペルシャ絨毯の文様

ペルシャ絨毯の魅力の一つは、バリエーション豊かな文様です。地域や時代によってさまざまな文様のペルシャ絨毯が作られてきました。その中でも多く製作されている文様には「メダリオン文様」「メヘラーブ文様」「オールオーバー文様」「ピクチャー文様」などがあります。それぞれの文様の特徴や込められた意味を知ることで、よりペルシャ絨毯の魅力に気付けるでしょう。

メダリオン文様

メダリオン文様は、フィールドの中心にメダリオンと呼ばれる模様が描かれ、周りをボーダーで囲んでいるのが特徴的なデザインです。四隅のコーナーに同じデザインを描いたタイプをメダリオン・コーナーと呼び、ペルシャ絨毯の中でも代表的な文様で、まるで万華鏡を覗いているかのような文様が魅力的です。また、フィールドが無地で花柄をメインとした文様のメダリオン・コーナー・プレーンは、アメリカ市場向けにサールークやケルマーンなどで多く製作されている文様です。

中央に描かれる柄は、太陽や宇宙の核、世界の中心などを表しており、聖なるものとして写本の装丁やモスクの天井タイルなどにも用いられている文様です。花柄や唐草のデザインと組み合わせて構成されたものが多く製作されています。中央のメダリオンを宇宙や天国への入り口、森羅万象をつかさどる神、統一などを象徴するものとして表すために、周囲を花を中心とした植物文様にしていると考えられています。

メダリオン文様は、ペルシャ絨毯の中でも定番の文様で、円形だけではなく、楕円形、八角形、ダイヤ形、花弁形、星形などバリエーションが豊かです。ペルシャ語でトランジと呼び、トランジとはレモンを指しています。そのため、楕円形のメダリオンはトランジの形ともいえるでしょう。

部屋のどの方向からでも鑑賞を楽しめる構成をしています。また、絨毯の中心に人が座っても、周りの文様が同じように見えるデザインが特徴です。

メヘラーブ文様

メヘラーブ文様は、モスクの尖塔をイメージした文様が特徴のデザインです。フィールドの中央部分にはゲンディールと呼ばれる吊りランプの文様が描かれており、周りをガードやボーダーで囲います。イスラム教徒にとってモスクは神聖なものとされており、メヘラーブ文様のペルシャ絨毯は祈祷用としても活躍しています。メヘラーブ文様に描かれているモスクのアーチの頂点がメッカへ向くようにして敷かれ、祈祷を行っているようです。メヘラーブ文様が描かれたペルシャ絨毯自体がモスクとなり、イスラム教徒の人たちにとっては持ち運びができる神聖な場として重宝されています。

メヘラーブ文様の中央の文様は、アーチ型のデザインを基本として、さまざまなパターンがあります。玉ねぎのような擬宝珠の形をしたものや、屋根型、ホームベース型などがあり、部族民の礼拝用絨毯では凸型の直線的なメヘラーブも。また、装飾性の高いメヘラーブ文様のペルシャ絨毯は、壁面を飾るタペストリーとして使われることも。モスクの下部に描かれる樹木や花などの美しい模様が魅力的な文様です。

オールオーバー文様

オールオーバー文様は、中央にメダリオンといった中心となるデザインを配置せず、絨毯一面に同じ文様の総柄を規則的に敷き詰めているデザインが特徴です。総柄文様とも呼ばれます。文様には、モハラマドやボテ、ヘンデスィー、ハシュト・ゴルなどさまざまなパターンが用いられます。アラベスクや花柄のペルシャ絨毯によく用いられる構図です。同じ柄を規則的に繰り返して描かれているため、落ち着いた印象を受ける文様です。ペルシャ絨毯の種類によっては、規則的な文様を額縁に入れた絵画のように見えるよう、フレーム部分と総柄部分で意図的に色を分けているものもあります。

 

オールオーバーのペルシャ絨毯は、ピクトリアルデザインを得意とするタブリーズやゴム地方、シャーレザなど進行都市での生産が活発な文様です。一方、古都イスファハンやナインなど伝統的なペルシャ絨毯を製作してきた地域では、オールオーバー文様のペルシャ絨毯はあまり見られません。

落ち着いた印象のオールオーバー文様は、家具を置いても雰囲気が変わりにくく、ダイニングテーブルやリビングテーブルの下に敷いて使用しても、馴染みやすいでしょう。

ピクチャー文様

ピクチャー文様は、人物や風景、動物、植物、建物などの絵が描かれた文様です。ピクチャー文様のペルシャ絨毯は、床に敷く使い道だけではなく、額装して絵画として壁に飾るケースも多くあります。鑑賞用のタペストリーとしても魅力的な文様です。ペルシャ絨毯の細かく繊細な織り目を活かした文様であり、その美しい絵柄は芸術品としての価値も高めてくれるでしょう。

 

産地や時代でさまざまな文様のあるペルシャ絨毯

ペルシャ絨毯の文様には、産地や時代によってさまざまなパターンが描かれています。先述した4つの代表的な文様以外にも、バリエーション豊かな文様が製作されているため、ほかの文様の特徴も学び、ぜひ購入時の知識としてお役立てください。

アラベスク文様

アラベスク文様とは、渦巻き状の唐草の先端に百合の花に似た花文様が特徴です。2股に分かれた花のデザインが龍の角に類似していることからドラゴンヘッドとも呼ばれています。抽象的に様式化されたデザインで、ほかのモチーフと組み合わせてさまざまな産地で扱われています。20世紀ごろからは、イスリム文様の先端を飾る装飾やボーダーやガードのデザインとして扱われるようになっていきました。

カタリナの輪文様

カタリナの輪文様は、アラク地方のペルシャ絨毯によく用いられている文様です。カタリナとは、キリスト教の聖人で殉教者のことです。カタリナはローマ皇帝のマクセンティウスにキリスト教への迫害をやめるよう説き、大きな車輪に括りつけられて転がされる拷問を受けたと伝えられています。なお、カタリナの輪文様は大きな車輪をモチーフにしたものではなく、ロゼット文様が発展したものといわれています。

花瓶文様

花瓶はペルシャ語でゴルダニと呼びます。ゴルは花や異国の花を、ダニは花瓶を意味します。ペルシャ絨毯に描かれている水を差した花瓶から湧き出る花々は、砂漠の民であるイラン人にとって、豊かさの象徴でもありました。サファヴィー朝時代には、すでに花瓶文様のペルシャ絨毯が製作されており、長い歴史を持つ文様であるとわかります。メヘラブ柄の下に描かれたり、総柄の絨毯の四隅に描かれたりするデザインです。

ヘラティー文様

ひし形と花柄で構成された文様です。イラン国境のアフガニスタン・ヘラートに由来してつけられた名称とされています。イランでは、ひし形の周りに描かれるコーカサス地方の葉模様が小魚に似ていることから、マヒ文様とも呼ばれています。

ボテ文様

糸杉や松ぼっくりをモチーフにした文様です。多くの地域でペイズリー柄という名前で呼ばれています。デザインはイランが発祥で、イギリスがインドショールを参考にボテ文様を描いた織物を作ったことで広がりを見せたデザインです。

 

美しい文様のペルシャ絨毯を楽しもう

バリエーション豊かな美しい文様が魅力のペルシャ絨毯。日常使いだけではなく鑑賞用としても楽しめる織物製品です。また、繊細で美しい文様は職人が一つひとつ手織りで製作しているため、2つとして同じデザインはありません。そのため、本物のペルシャ絨毯では唯一無二の文様を楽しめるのです。さまざまな文様の特徴を知り、自分好みの文様やお気に入りのペルシャ絨毯を見つけましょう。

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