最近人気の高いジャンルの1つが現代アートです。
街中で作品を見かけることも多い東京には、現代アートの買取ができる業者が集まっています。
作品の売却を検討している方は、専門業者に買取を依頼してみましょう。
目次
東京で現代アートの買取依頼を検討中ですか?
現代アートとは、社会や政治を主なテーマとして社会や美術のあり方に対して問題提起するような芸術作品のことです。
第二次世界大戦以降、ヨーロッパからアメリカへ亡命した作家が中心となって生まれました。
代表格がフランス生まれのマルセル・デュシャンです。
デュシャンは、工業製品である男性用便器に『泉』というタイトルをつけて展覧会に出品しました。
視覚的な美しさだけに重点を置いてきた美術界のあり方に疑問を呈したデュシャンの作品は、現代アートが大きく発展するきっかけになったといわれています。
日本からも草間彌生や村上隆、奈良美智など世界的に有名な現代アートの作家が生まれています。
また、日本には現代アートの愛好家も多いため、国内外問わずさまざまな作家の作品を見る機会があるでしょう。
特に経済や文化の中心である東京には多くの作家や作品が集まっています。
中には相続や遺品整理、コレクション整理などでお持ちの現代アート作品を手放そうと考えている方もいるでしょう。
東京で現代アート作品を処分するのであれば、専門知識を持つ業者に買取してもらうことをぜひご検討ください。
東京で現代アートを高額買取してもらうには
現代アートは展示方法も従来の美術作品とは異なります。
必ずしも美術館に展示されているとは限らないため、特に東京では街中で現代アートを目にする機会が多いでしょう。
また、最近では企業の経営者が投資目的で購入するなど、資産として現代アートが注目されることも増えています。
著名なアーティストであるかどうか
現代アートの査定では、作家名が買取価格に大きく影響します。
著名なアーティストであるほど高額買取を期待しやすくなるでしょう。
ただし、無名な作家でも今後人気が出る可能性があると判断された場合は、買取してもらえることもあります。
業者によって判断が異なり、査定額が変わることも多いため、複数の業者に査定してもらうのがお勧めです。
傷や汚れなどのダメージがないか
作品に傷や汚れなどのダメージがあると査定額が下がってしまうことがあります。
作品の素材や保管方法、展示方法などによってはシミやカビが発生したり、日光による変色や退色が起こったりする可能性があるため注意しましょう。
逆にいえば、傷や汚れなどのダメージが少なく、制作当時の状態に近いものほど買取価格も高くなります。
一般的に美術作品は湿気や紫外線に弱いため、風通しがよく直射日光の当たらない場所に保管するとよいでしょう。
付属品は揃っているか
売却予定の現代アートに付属品があれば、査定時に一緒に提出してください。
特に作品の真贋を見極める助けとなる鑑定書や保証書があれば買取価格は上がりやすくなるでしょう。
なお、公的な鑑定機関や作品の関係者などが発行する鑑定書があれば、作品が本物である可能性は高いといえます。
一方、作品の販売元が発行する保証書は鑑定書に比べると効力は落ちてしまうものの、査定の際には参考として見てもらうとよいでしょう。
また、特に絵画のように額装のある作品は、額装を取り付けた状態で査定に出すことが大切です。
そのほか
作品が制作された年代や流行、希少性なども作品の買取価格を決めるポイントです。
同じ作家でも駆け出し時代と、代表作をいくつも生み出した時期では、後者の時期に制作された作品のほうが高額買取につながる可能性が高いといえます。
また、世間で話題になり注目されている作家の作品や、流通している作品数が少ない場合なども買取価格が高くなると期待できるでしょう。
東京で現代アートを専門買取業者に買取するのをおすすめする理由
東京で現代アートの処分を考えている方には、専門買取業者に相談することをお勧めします。
その理由の1つが、適正な相場を把握している業者に依頼することで、より高い価格で買取してもらいやすくなるためです。
現代アートならではの特徴として、流行や作家への評価が変動しやすく、作品の価値も変わりやすいことが挙げられます。
たとえば2023年に最も高額で取引された現代アート作品は、約98億4,000万円で落札されたジャン=ミシェル・バスキアの『El Gran Espectaculo (The Nile)』でした。
この作品は2005年にも出品されており、その際は約5億7,000万円で取引が成立しています。
つまり、18年間で約93億円も価値が上昇したことになります。
このように高額で取引されることもある現代アートは投資家からも注目を集めており、資産価値を期待して作品を収集する富裕層も増えています。
専門買取業者に依頼する以外にも、さまざまな方法で現代アートの売却が可能です。
たとえばネットオークションやフリーマーケット、リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者でも作品を買取してもらえるでしょう。
ただし、これらの方法では必ずしも専門知識を持つ査定士が査定するとは限らないため、適正な判断ができない可能性があることに注意が必要です。
自身も作品の価値を把握していない場合、相場よりも低い価格で手放してしまうかもしれません。
昨今の相場上昇により、現代アートは購入時よりも価値が高くなっている可能性があります。
現代アートを買取してもらう際は、美術品・アートに詳しく市場を把握している買取業者に相談しましょう。
東京にゆかりのある現代アート作家や作品
著名な現代アート作家や作品の中には東京にゆかりのあるものが少なくありません。
村上隆
1962年に東京で生まれた村上隆は日本の現代アートの第一人者であり、世界的にも高い評価を得ている作家です。
もともとアニメーターを志望していたものの挫折した村上は、日本画を学んで東京藝術大学に入学しました。
「スーパーフラット」と表現されるアニメ調のポップでカラフルな作風は、現代的な日本のオタク文化と浮世絵や琳派などといった日本画を融合させたものです。
高級ブランドのルイ・ヴィトンやフランスのヴェルサイユ宮殿での作品展なども大きな話題となりました。
なお、2003年に落札された等身大フィギュア作品『Miss Ko2』の落札額である約5,800万円は、当時の日本の現代美術作品最高額です。
井田幸昌
1990年生まれの井田幸昌は若手の注目作家の1人です。
彫刻家の井田勝己を父に持ち、幼い頃からアートが身近な環境で育ちました。
高校卒業後、一度は就職しましたが絵を描くことを諦められずに東京藝術大学に入学します。
東京藝術大学大学院に進学した井田は2017年、イギリス・ロンドンで海外では初めての個展を開催しました。
さらに翌年以降もフランス・パリ、中国・北京、アメリカ・シカゴなどでも個展を開き、多くのファンを獲得します。
世界的に人気となった井田は、2021年には高級ブランドのDiorとコラボしたり、2023年からは国内で初めての巡回展を開催したりするなど、精力的に活動を続けています。
バリー・マッギー
東京を代表する街、渋谷と恵比寿を結ぶ庚申道架道橋の高架下に壁画アートを制作したのがバリー・マッギーです。
1966年にアメリカ・サンフランシスコで生まれたマッギーは、街中の壁や建物などをキャンバスとするストリートアートからキャリアをスタートしました。
やがてギャラリーオーナーに才能を見出されたマッギーは、ストリートアートの重鎮の1人です。
なお、高架下の壁画はシブヤ・アロープロジェクトの第1弾として、渋谷区の依頼により制作されました。
東京のアート作品売却は実績ある買取業者へ相談を
文化や経済の中心地である東京には、さまざまな現代アート作品が集まっています。
また、現代アートの買取実績が豊富な業者も多くいます。
東京でアート作品の売却を検討している方は、実績ある買取業者へ相談しましょう。
美術作品の買取では専門知識を持ち、相場を把握した業者に依頼することが高額買取につなげるポイントです。
買取業者によって得意分野が異なるため、過去に買取した作品などを確認して現代アートの実績が多い業者を選ぶとよいでしょう。