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イスラムの美しい幾何学模様の世界

同じパターンを繰り返す幾何学模様は、無機質であるにもかかわらずどこか美しさを感じられる模様です。芸術性の高さから多くの美術品にも取り入れられています。また、普段利用する日用品にも幾何学模様は使われています。イスラム文化圏で発展していった幾何学模様にはどのような歴史や魅力があるのでしょうか。ペルシャ絨毯にも利用される幾何学模様の魅力を深掘りしてみましょう。

 

イスラム文化と幾何学模様の関係

幾何学模様はイスラム美術における3大装飾の一つです。パターンの繰り返しにより構成されている幾何学模様は、無限に広がる宇宙を連想させます。イスラム文化と関係性の深い幾何学模様。なぜイスラム文化に根付いているかは、イスラム教の教えが関係しています。

なぜイスラム文化圏には幾何学模様デザインが多い?

イスラム文化圏で幾何学模様デザインが良く使われているのは、イスラム教に偶像崇拝禁止の文化があるためです。一般的にイスラム教では偶像崇拝が禁止されているため、動物や人間などの現実世界の形や色を具体的かつ正確に再現する表現や描写ができません。

イスラム教において動物や人間などの生物は、万物の創造主であるイスラムの神アッラーによって作られたとされています。つまり、動物や人間などを作り出すのは神のみに許される行為なのです。そのため、絵や物であっても生物を表現するのが禁止されています。イスラム教では、人間が生物を作り出すのは業が深い行為の一種なのです。

偶像崇拝が禁止されているイスラム教ですが、イスラム美術から具象表現が完全に除外されたわけではありません。トルコやペルシャの綿密画や写本、絨毯、金属製品といった美術品や宮殿の装飾には、動物や人間の絵が描かれています。ただし、神に祈りをささげる神聖な場であるモスクには、動物や人間を表現した装飾はありません。例外として、トルコのディヴリーイの大モスクやディヤクバル大モスクには鳥やライオンなど動物のレリーフがあります。

このようなイスラム教における偶像崇拝禁止の文化により、幾何学模様がさまざまな場所で利用されるようになりました。幾何学模様は数学で計算された無限の美が特徴で、神が想像した完璧な世界を暗示しているといわれています。

 

イスラム文化圏では、いつ頃から幾何学模様が使われている?

イスラム文化圏では、古代ギリシャやササン朝時代からあった模様が複雑かつ精密化されていき、幾何学模様が誕生しました。イスラム文化の中で幾何学模様が大きく発展したのは、7~13世紀まで続いたアッバース朝時代です。

この時代は、イスラムの黄金時代とも呼ばれています。首都バグダードに建てられた図書館では、哲学や医学、数学など数多くのギリシャ語文献がアラビア語に翻訳され提供されていました。その中には、幾何学の父と呼ばれるユークリッドの『原論』もありました。

アッバース朝時代では、翻訳された文献をとおして幾何学に触れる機会が増え、彫刻や建築に応用されていったのです。幾何学を活用した天文学や代数学などの学問もこの時代に発展しています。

イスラム文化圏でよく見られる幾何学模様は、5・6・8・10・12角形からなるパターンです。とくに5・10角形をベースにしたパターンは、ほかのパターンと比較すると複雑であり、イスラム文化で利用されるより前には見られなかった幾何学模様といわれています。

 

私たちの周りでも…身近な幾何学模様

延々と繰り返されるパターン模様が特徴の幾何学模様。イスラムでは、モスクの装飾にはもちろん、絨毯やタイル、ステンドグラス、食器、モロッコ雑貨などさまざまな場所で取り入れられています。幾何学模様は無機質な印象を受けますが、身近な日用品にも多く描かれているデザインです。存在感があるためおしゃれな印象を受けます。

また、幾何学模様はミツバチの巣やトンボの目などにも見られるように、自然界にも存在する模様です。人は何気なく見ている風景に溶け込んでいる幾何学模様に対して、無意識に親しみやすさを感じているといえるでしょう。

 

イスラムの幾何学模様はどうやって描かれている?

複雑で描くのが難しいように感じられる幾何学模様ですが、実はすべてコンパスと定規によって生み出すことが可能です。幾何学模様はコンパスで円を描くところからスタートします。円に対してさらに円を重ねたり、直線を引いたりすることにより、最終的によく見かける複雑な模様が生み出されます。

同じ角形のパターンでも、描かれる模様は無数にあるのも幾何学模様の特長です。日本でも正6角形からなる幾何学模様があり、亀甲模様と呼ばれています。西アジアで誕生し、中国や朝鮮を通って日本に伝わったとされています。

 

イスラム圏の街並みや生活用品で幾何学模様を楽しもう

イスラム文化圏に旅行へ行くと、モスクをはじめとした街並みのいたるところに幾何学模様が描かれていたり、幾何学模様の商品が販売されていたりします。また、イスラム文化圏ではなくとも、日本でも人気のペルシャ絨毯やモロッコ雑貨などで幾何学模様を楽しめます。無機質でありながら無限の美を感じさせる幾何学模様の魅力をより味わいたい方は、モスクの見学や幾何学模様の生活用品を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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