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アラベスク模様と唐草模様の違いや関係は?

草や花がモチーフとなっている模様には、アラベスク模様や唐草模様などがあります。アラベスク模様はよくモスクの装飾やペルシャ絨毯のデザインとして描かれています。唐草模様は日本の風呂敷模様の代名詞です。どちらもつるや花をモチーフにしたデザインですが、特徴が異なります。この2つの模様にはどのような関係があるのか気になる方もいるでしょう。アラベスク模様と唐草模様の関係性をひも解いていくためには、歴史をさかのぼっていくことが重要です。

 

アラベスク模様とは

アラベスク模様とは、つたの葉や花が絡みあった模様や神聖幾何学模様が連なっているように見える模様を指します。アラベスクはフランス語で「アラビア風の」という意味をもっています。イスラム教は偶像崇拝が禁止されていたため、絵画や装飾品に人や動物を描いてはいけませんでした。そのため、植物やコンパスで描いた円などの美しいモチーフが連なるアラベスク模様が生まれたといわれています。

アラベスク模様の発祥は、古代エジプトやイスラムといわれています。しかし、さらにさかのぼったギリシャ、ローマ、サーサーン朝などが起源とする説も。古代に描かれていたブドウの葉やアカンサスをモチーフにギリシャでつる模様が作られ、ローマ帝国やヘレニズムの時代を通してイスラム地域に伝わったとされています。

アラベスク模様は、イスラム美術ではカリグラフィーや幾何学模様に並ぶ3大装飾の一つです。イスラム美術として広く親しまれ、のちにヨーロッパ各地やアジアに広がっていきました。ヨーロッパではスミレやチューリップなどの花柄も用いられ、豪華なアラベスク模様が生まれていきました。また、日本では唐草模様の起源にもなっています。アラベスク模様は世界中の装飾文化に大きな影響を与えている模様です。

アラベスク模様は、モスクの建築装飾としてだけではなく、調度品や宝石の世界でも人気の高いモチーフです。汎用性の高い柄であり、ペルシャ絨毯にも用いられています。

 

唐草模様とは

唐草模様とは、つる草が絡み合う形をモチーフにした模様です。モデルとなる植物は複数あり、種類によって忍冬唐草、葡萄唐草などと呼び名が変わります。唐草模様の特徴は、渦巻き模様や複数の曲線を組み合わせて描かれたつるが絡み合う描写です。つるを写実的に描くものもあれば、簡略化して左右対称に描かれることもあり、描き手によってさまざまな唐草模様を楽しめます。

起源は古代ギリシアの神殿に見られる草の模様とされており、メソポタミアやエジプトから各地に広がり、日本にはシルクロードを通って中国から伝わったとされています。

唐草模様には長寿や一族の万代の繁栄などの意味があり、縁起のいい模様です。蔓の音読みが万に通ずることと、つるは帯のように伸びることから帯を代と読み替えて、万代の繁栄の意味があるとされています。

 

アラベスク模様と唐草模様の違い

アラベスク模様と唐草模様は、直接の関係はありませんが、どちらも歴史をさかのぼると古代エジプトや古代ギリシャが起源です。
唐草模様は種類が豊富で、牡丹唐草、蓮華唐草、菊唐草、葡萄唐草、忍冬唐草、蓮唐草、宝相華唐草などさまざまなバリエーションがあります。東洋の唐草模様は、モチーフにされている花や草の意味や象徴性を意識して描かれているのが特徴です。たとえば、牡丹唐草は百花の王としての富貴を象徴する模様として描かれます。菊唐草は不老長寿や延命などの象徴として描かれるようです。

アラベスク模様の種類を特定するのは難しいとされています。それは、モチーフの組み合わせが多種多様で、似ているパターンはあっても決まったパターンがあるわけではないためです。モチーフには、ヤプラック、ペンジ、ハターイー、ゴンジャ、ルーミー、テペリックなどがあります。これらのモチーフを組み合わせてアラベスク模様が構成されています。

 

古墳時代に日本に伝わったアラベスク模様

古代エジプトや古代ギリシャのアラベスク模様が日本に伝わったのは、5世紀ごろの古墳時代といわれています。シルクロードを経由して中国から日本に伝わりました。高松塚古墳から出土された『海獣葡萄鏡』の葡萄の紋様が唐草模様になっていることからも、古くから日本で利用されていたとわかります。

のちに花鳥風月をモチーフにした日本独特の吉祥紋様が描かれるようになり、つる草のどこまでも伸び進んでいく生命力の強さを発展と結びつけ、唐草模様は長寿や延命、子孫繁栄の象徴といわれるようになりました。

 

実は深い関係のアラベスク模様と唐草模様

アラベスク模様と日本の唐草模様は、ともに古代エジプトや古代ギリシャが起源となり、西洋から伝わった模様です。そして、それぞれの国でデザインが進化していき独特な模様が誕生していきました。長い歴史のあるアラベスク模様と唐草模様は、さまざまな場所に描かれています。調度品との相性も良く、アラベスク模様はペルシャ絨毯の模様にも採用されています。元をたどると同じ起源をもっていますが、国によって大きな違いが生まれてくるのも魅力の一つです。これまでの歴史に思いをはせながら、それぞれの模様の鑑賞を楽しみましょう。

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