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技法を知るともっと楽しい、源氏物語絵巻

平安時代の有名な物語といえば、源氏物語。
古くから日本人に親しまれている物語で、現代でも源氏物語を原作として、アニメやマンガ、ドラマなどさまざまな作品が作られ、多くの人を楽しませています。

 

源氏物語絵巻の技法に見る、ストーリーの表現

源氏物語を絵で表現した源氏物語絵巻。
巻物に描かれた絢爛豪華な風景や美しい衣装が、物語の情緒を見事に表現しています。

源氏物語絵巻とは

『源氏物語絵巻』とは、平安時代中期に紫式部によって描かれた源氏物語を絵で表現した巻物で、国宝にも指定されています。
『源氏物語絵巻』は原作に近い時代の雰囲気を感じられる素晴らしい作品で、『伴大納言絵巻』『鳥獣人物戯画』『信貴山縁起』と並んで日本四大絵巻の一つに数えられています。

実は、過去には、この源氏物語絵巻は、12世紀中期に活躍した宮廷画家の藤原隆能によって描かれたといわれていました。
しかし、現在は宮廷を中心として制作されたといわれており、一流の画家や書道家が分担して絵画化されたと考えられるでしょう。

絵巻物では、源氏物語の中でも趣深く絵画化に適しているシーンを選び出して、描かれていると考えられます。
源氏物語が成立してから約150年後の12世紀ごろに描かれています。
現存する日本の絵巻物の中では、もっとも古い作品です。

源氏物語とは

源氏物語とは、11世紀のはじめごろ平安時代の中期に描かれた物語。
作者は紫式部で、夫である藤原宣孝が病死した悲しみを紛らわすために書いたといわれています。

主人公である光源氏の一生と恋模様を書いた物語で、全54帖(巻)です。
大きくは、3部構成に分けられている長編作品であり、光源氏とその一族の人生を70年にわたって書き綴っています。

第1部では、桐壷帝の子としてこの世に生を受けた光源氏が、多くの恋を経験しながら成長していく様子が描かれています。光源氏が宮廷内でも栄華を極めていく様子が見どころです。
第1部は1~33帖までが該当します。

第2部は、第1部が好評であったことから続編として執筆されました。
34~41帖までが該当します。
光源氏は宮廷で栄華を極めたものの、その後の人生には数多くの苦難が待ち受けていました。
最愛の妻を亡くし、光源氏が52歳でその生涯に幕を閉じるまでが書かれています。

第3部は、42~54帖まで書かれています。
光源氏が亡くなって以降の物語で、光源氏の息子である薫の人生や恋模様を書いた源氏物語の完結編です。

源氏物語絵巻に用いられた技法

源氏物語絵巻では、源氏物語の優美な世界を再現するべく、さまざまな技法を用いて描かれています。

引目鉤鼻(ひきめかぎばな)

引目鉤鼻とは、人物の顔の輪郭をふっくらと下膨れさせて描き、一直線の目、短く鉤型(くの字形)の鼻などを特徴とする技法です。
特に、身分の高い貴族の男女の顔を描くために使われていました。一直線の目やくの字の鼻といっても、ただ1本の線が引かれているわけではありません。
よくよく見ると分かるのですが、細い線を何重にも描き、微妙な心情を表現しているのです。

吹抜屋台(ふきぬきやたい)

吹抜屋台とは、屋内の様子を絵で表現するために、屋根や壁を描かずに部屋を描く技法。斜め上から屋内を見下ろす俯瞰的な構図が特徴です。
源氏物語は、室内を中心に話が進んでいくため、吹抜屋台の技法があらゆる場面で用いられています。

異時同図法(いじどうずほう)

時間の経過を表現するために、1つの場面に対して、同じ人物を何度も登場させる技法です。
現代のマンガ的表現である、コマ割りに通じる表現とされています。
絵巻物では、右から左に辿っていくと、時間の流れとともに人物の行動が変化していく様子が見て取れます。

 

平安貴族の優美さを表現した、源氏物語絵巻の技法

源氏物語を絵で表現した源氏物語絵巻。
源氏物語そのものや、登場する人物の繊細な表情や心情などの魅力を、さまざまな技法によって引き立たせています。
源氏物語絵巻は、日本の美意識と文学への興味を湧かせてくれる、奥深さのある作品といえるでしょう。

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