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ペルシャ絨毯とトルコ絨毯にはどんな違いがある?人気のオリエンタルラグを比較

高級な絨毯といえばペルシャ絨毯を思い浮かべる人は多いでしょう。ペルシャ絨毯はイラン国内で製作された手織りの絨毯を指します。しかし、世界にはペルシャ絨毯にも劣らない品質をもつ絨毯があります。その一つがトルコ絨毯です。トルコ絨毯も手織りで製作されており、ペルシャ絨毯とは異なる織り方で製作されている特徴があります。それぞれの魅力を深めるためにも、違いをしっかりチェックしておきましょう。

 

ペルシャ絨毯とトルコ絨毯の違いは?

ペルシャ絨毯とトルコ絨毯はどちらも手織りで製作された伝統的な絨毯です。何も知らない状態で店頭に並んでいる姿を見たら、どちらであるか判断するのは難しいでしょう。ペルシャ絨毯とトルコ絨毯はよく似た製品ですが、同じものではありません。まず作られている国と産地が異なります。絨毯を見て判断できる部分ではありませんが、産地に大きな違いがあることを理解しておきましょう。

また、織り方にも違いがあります。細かい部分ではありますが、何度もよく見てみると違いに気づける日が来るかもしれません。ペルシャ絨毯とトルコ絨毯それぞれの特徴や違いを再認識して、その奥深さを知りましょう。

産地の違い

ペルシャ絨毯とトルコ絨毯ではそもそも作られている国が異なります。ペルシャ絨毯は、イラン国内で手織りで作られたものを指します。一方、トルコ絨毯はトルコ国内で作られた絨毯のことです。

イラン国内でペルシャ絨毯の5大産地と呼ばれているのが「クム」「イスファハン」「カシャーン」「ナイン」「タブリーズ」。

クムでは1930年代半ばごろからペルシャ絨毯が作られるようになりました。当時は、ほかの産地の文様を模倣して作られていましたが、1960年代ごろからシルク絨毯に力を入れるように。1980年代にはシルク絨毯がメインとなり、ウール絨毯の製作はほとんどされていません。日本のバブル期に需要が急増し、人気を集めています。

イスファハンのペルシャ絨毯は、縦糸にシルクを使った緻密な文様が特徴です。20世紀半ばごろから最高級のペルシャ絨毯を製作する産地としてその名が広まりました。一時期需要が急増したことにより、品質の低下も問題視されましたが、現在でもイスファハンは最高級ペルシャ絨毯を製作する産地として有名です。人気があり生産量が増加したことにより品質にばらつきが生じたり、コピー品が多く出回っていたりする点には注意しましょう。

カシャーンは、20世紀初めごろから最高級品のペルシャ絨毯を製作する産地として、高い評価を受けるようになりました。1970年代には原油価格の高騰による中流以上の富裕層の増加でペルシャ絨毯の国内需要が高まり、その後は実用性を重視したペルシャ絨毯も多く製作するようになりました。

ナインのペルシャ絨毯は3つのランク分けがされています。「チャハール(4)ラー」「シシ(6)ラー」「ノー(9)ラー」の3つで、数字が小さいほど細い糸を使用していることを表しています。そのため、ノーラ―よりもチャハールの織りの方が細かく繊細な文様の表現が可能です。

タブリーズのペルシャ絨毯は、豊富な文様が特徴です。ピクチャー文様も多く製作しており、絵画のような美しさは美術的価値も高く、鑑賞用としても親しまれています。また、リズ・マヒと呼ばれるヘラティ文様も人気のあるデザインです。

トルコ絨毯の主な産地はヘレケです。ヘレケシルクで名が知られています。19世紀にイスタンブールの近くにある小さな村で、オスマントルコの宮廷用絨毯を織るための工房を建設したのが始まりです。クラやラディックなど有名なトルコ絨毯の産地から高い技術をもった職人を集め、さらにはペルシャからも絨毯作りの一級技術者を招いて発展していきました。当時、熟練の職人によって織られたトルコ絨毯の何枚かは、ドルマバフチェ宮殿の優美なサロンや大広間などに華を添えています。

ヘレケの美しいフローラルデザインはこのころに製作され始めました。ヘレケのトルコ絨毯は、質の高いブルサのシルクを100%使っており、手織り絨毯の中でも最高峰といわれています。また、ヘレケはウール絨毯の評価も高い傾向です。シルク絨毯はテーブル敷き用やタペストリーとして、ウール絨毯は今や寝室、ダイニングセットの下に敷く絨毯として利用されています。

カッパドキア地方の中心都市カイセリもトルコ絨毯の産地として有名な都市です。古くからキャラバンが行き交う交易の要として栄えてきました。カイセリや周辺の町・村にとってトルコ絨毯の生産は経済的にも重要な産業です。カイセリのトルコ絨毯は、サイズの種類が豊富で、幅広い素材と技術が取り入れられている特徴があります。

カイセリもシルク絨毯の評価が高い傾向です。ヘレケ同様にブルサのシルクを利用しています。カイセリシルクはツヤがあり、明るい色を採用した装飾的美しさが特徴です。カイセリには独自のフロスシルク絨毯もあり、鮮やかな色合いが魅力の絨毯です。

そのほかの産地には、ウシャク、ベルガマ、コンヤ、ミラスなどがあります。

織り方の違い

ペルシャ絨毯とトルコ絨毯の違いとして、絨毯の織り方が挙げられます。ペルシャ絨毯の多くは糸1本に色糸を結んだ一重結び(シングルノット式)が採用されています。一方、トルコ絨毯は、縦糸2本に色糸を結ぶ二重結び(ダブルノット式)で織られている違いがあるのです。一重結びでは結び目がシングルのため、繊細な文様の表現が可能です。二重結びは、踏めば踏むほど結び目が締まるため、耐久性が高く長く使い続けられる特徴があります。

ペルシャ絨毯を織るのに使う材料は、縦糸と横糸とパイル糸の3つ。道具も糸を切るためのナイフやハサミ、結んだ糸の列を整える重たい櫛状の道具だけで製作ができます。鉤針を使っては結べないため手作業で結んでいきます。そのため、指先の力が直接糸に伝わりパイルがしっかりと固定されて外れにくくなるのです。

トルコ絨毯はトルコ結びで織られます。2本の縦糸の周りを1本のパイル糸で結んでいきます。左右対称にパイルを絡める結び方のため鈎針の使用が可能です。

 

ペルシャ絨毯とトルコ絨毯の見分け方

ペルシャ絨毯とトルコ絨毯の見分けるのに重要なポイントは糸の結び方です。基本的に、ペルシャ絨毯はペルシャ結び、トルコ絨毯はトルコ結びと呼ばれる方法で織られています。ペルシャ結びとトルコ結びの違いは結び目の形です。絨毯のパイル面を上にして絨毯を横方向に山折りにするとパイルの根元にある結び目が確認できます。結び目同士の間からパイルが出ていればペルシャ結び、結び目同士のすき間がなく詰まって並んでいればトルコ結びと判断できます。

ペルシャ絨毯とトルコ絨毯では、文様に大きな違いはありません。しいていえば、シングルノット方式で作られた絨毯は、結び目がシングルであるため、デザインが細かく見えるのが特徴です。シングルノットは繊細な文様をはっきり表現するために適している結び方です。しかし、素人目では文様の違いを判断するのは難しいといえるでしょう。

 

高級トルコ絨毯「ヘレケ」

数多くあるトルコ絨毯の産地の中でも、最も高品質かつ高級品として有名なのがヘレケです。ヘレケは、マルマラ海地域のコジャエリ市にある地区を指します。オスマン帝国時代に、皇帝の勅令によりドルマバフチェ宮殿の絨毯やカーテンなどのインテリアを献上する名誉を授かったのが、ヘレケ村の絨毯工房でした。その後も皇帝の支援もあり、名品を製作する地域として広く知られたヘレケは、現在でもトルコ絨毯の最高級ブランドとしての名を保ち続けています。20世紀に入ってからは、国内だけではなく欧米からも高い評価を受け、トルコ絨毯が世界に広まっていきました。

また、トルコ絨毯の製作でよく用いられるダブルノット式は、ヘレケが始まりとされています。ダブルノット式で作られた手織りの絨毯は、耐久性に優れ長持ちするだけではなく、裏から見てもデザインが同じ特徴があるのです。

 

ペルシャ・トルコ…オリエンタルラグの世界は深い

オリエンタルラグの代表でもあるペルシャ絨毯とトルコ絨毯は、どちらも高い人気を誇り、その歴史も非常に興味深いものです。どちらも手織りで作られている、職人が一つひとつ丁寧に織り上げた味わい深い文様が、絨毯の魅力を際立たせています。産地や織り方に違いはあれど、どちらも高級絨毯として広く知られており、人気の織物製品です。

一方、その人気や芸術的価値の高さゆえに偽物も多く市場に出回っています。しかし、本物は実際に目で見て手で触れてみると、その違いが一目瞭然です。偽物との違いをはっきりと判断できるよう、まずはペルシャ絨毯やトルコ絨毯の特徴を知ることが大切。織り方の違いや文様の特徴などを理解し、興味を深めていくことで製品を見極める力も養われていくでしょう。

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