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【東京 現代アート 買取】最高額で買取してもらおう
最近人気の高いジャンルの1つが現代アートです。 街中で作品を見かけることも多い東京には、現代アートの買取ができる業者が集まっています。 作品の売却を検討している方は、専門業者に買取を依頼してみましょう。 東京で現代アートの買取依頼を検討中ですか? 現代アートとは、社会や政治を主なテーマとして社会や美術のあり方に対して問題提起するような芸術作品のことです。 第二次世界大戦以降、ヨーロッパからアメリカへ亡命した作家が中心となって生まれました。 代表格がフランス生まれのマルセル・デュシャンです。 デュシャンは、工業製品である男性用便器に『泉』というタイトルをつけて展覧会に出品しました。 視覚的な美しさだけに重点を置いてきた美術界のあり方に疑問を呈したデュシャンの作品は、現代アートが大きく発展するきっかけになったといわれています。 日本からも草間彌生や村上隆、奈良美智など世界的に有名な現代アートの作家が生まれています。 また、日本には現代アートの愛好家も多いため、国内外問わずさまざまな作家の作品を見る機会があるでしょう。 特に経済や文化の中心である東京には多くの作家や作品が集まっています。 中には相続や遺品整理、コレクション整理などでお持ちの現代アート作品を手放そうと考えている方もいるでしょう。 東京で現代アート作品を処分するのであれば、専門知識を持つ業者に買取してもらうことをぜひご検討ください。 東京で現代アートを高額買取してもらうには 現代アートは展示方法も従来の美術作品とは異なります。 必ずしも美術館に展示されているとは限らないため、特に東京では街中で現代アートを目にする機会が多いでしょう。 また、最近では企業の経営者が投資目的で購入するなど、資産として現代アートが注目されることも増えています。 著名なアーティストであるかどうか 現代アートの査定では、作家名が買取価格に大きく影響します。 著名なアーティストであるほど高額買取を期待しやすくなるでしょう。 ただし、無名な作家でも今後人気が出る可能性があると判断された場合は、買取してもらえることもあります。 業者によって判断が異なり、査定額が変わることも多いため、複数の業者に査定してもらうのがお勧めです。 傷や汚れなどのダメージがないか 作品に傷や汚れなどのダメージがあると査定額が下がってしまうことがあります。 作品の素材や保管方法、展示方法などによってはシミやカビが発生したり、日光による変色や退色が起こったりする可能性があるため注意しましょう。 逆にいえば、傷や汚れなどのダメージが少なく、制作当時の状態に近いものほど買取価格も高くなります。 一般的に美術作品は湿気や紫外線に弱いため、風通しがよく直射日光の当たらない場所に保管するとよいでしょう。 付属品は揃っているか 売却予定の現代アートに付属品があれば、査定時に一緒に提出してください。 特に作品の真贋を見極める助けとなる鑑定書や保証書があれば買取価格は上がりやすくなるでしょう。 なお、公的な鑑定機関や作品の関係者などが発行する鑑定書があれば、作品が本物である可能性は高いといえます。 一方、作品の販売元が発行する保証書は鑑定書に比べると効力は落ちてしまうものの、査定の際には参考として見てもらうとよいでしょう。 また、特に絵画のように額装のある作品は、額装を取り付けた状態で査定に出すことが大切です。 そのほか 作品が制作された年代や流行、希少性なども作品の買取価格を決めるポイントです。 同じ作家でも駆け出し時代と、代表作をいくつも生み出した時期では、後者の時期に制作された作品のほうが高額買取につながる可能性が高いといえます。 また、世間で話題になり注目されている作家の作品や、流通している作品数が少ない場合なども買取価格が高くなると期待できるでしょう。 東京で現代アートを専門買取業者に買取するのをおすすめする理由 東京で現代アートの処分を考えている方には、専門買取業者に相談することをお勧めします。 その理由の1つが、適正な相場を把握している業者に依頼することで、より高い価格で買取してもらいやすくなるためです。 現代アートならではの特徴として、流行や作家への評価が変動しやすく、作品の価値も変わりやすいことが挙げられます。 たとえば2023年に最も高額で取引された現代アート作品は、約98億4,000万円で落札されたジャン=ミシェル・バスキアの『El Gran Espectaculo (The Nile)』でした。 この作品は2005年にも出品されており、その際は約5億7,000万円で取引が成立しています。 つまり、18年間で約93億円も価値が上昇したことになります。 このように高額で取引されることもある現代アートは投資家からも注目を集めており、資産価値を期待して作品を収集する富裕層も増えています。 専門買取業者に依頼する以外にも、さまざまな方法で現代アートの売却が可能です。 たとえばネットオークションやフリーマーケット、リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者でも作品を買取してもらえるでしょう。 ただし、これらの方法では必ずしも専門知識を持つ査定士が査定するとは限らないため、適正な判断ができない可能性があることに注意が必要です。 自身も作品の価値を把握していない場合、相場よりも低い価格で手放してしまうかもしれません。 昨今の相場上昇により、現代アートは購入時よりも価値が高くなっている可能性があります。 現代アートを買取してもらう際は、美術品・アートに詳しく市場を把握している買取業者に相談しましょう。 東京にゆかりのある現代アート作家や作品 著名な現代アート作家や作品の中には東京にゆかりのあるものが少なくありません。 村上隆 1962年に東京で生まれた村上隆は日本の現代アートの第一人者であり、世界的にも高い評価を得ている作家です。 もともとアニメーターを志望していたものの挫折した村上は、日本画を学んで東京藝術大学に入学しました。 「スーパーフラット」と表現されるアニメ調のポップでカラフルな作風は、現代的な日本のオタク文化と浮世絵や琳派などといった日本画を融合させたものです。 高級ブランドのルイ・ヴィトンやフランスのヴェルサイユ宮殿での作品展なども大きな話題となりました。 なお、2003年に落札された等身大フィギュア作品『Miss Ko2』の落札額である約5,800万円は、当時の日本の現代美術作品最高額です。 井田幸昌 1990年生まれの井田幸昌は若手の注目作家の1人です。 彫刻家の井田勝己を父に持ち、幼い頃からアートが身近な環境で育ちました。 高校卒業後、一度は就職しましたが絵を描くことを諦められずに東京藝術大学に入学します。 東京藝術大学大学院に進学した井田は2017年、イギリス・ロンドンで海外では初めての個展を開催しました。 さらに翌年以降もフランス・パリ、中国・北京、アメリカ・シカゴなどでも個展を開き、多くのファンを獲得します。 世界的に人気となった井田は、2021年には高級ブランドのDiorとコラボしたり、2023年からは国内で初めての巡回展を開催したりするなど、精力的に活動を続けています。 バリー・マッギー 東京を代表する街、渋谷と恵比寿を結ぶ庚申道架道橋の高架下に壁画アートを制作したのがバリー・マッギーです。 1966年にアメリカ・サンフランシスコで生まれたマッギーは、街中の壁や建物などをキャンバスとするストリートアートからキャリアをスタートしました。 やがてギャラリーオーナーに才能を見出されたマッギーは、ストリートアートの重鎮の1人です。 なお、高架下の壁画はシブヤ・アロープロジェクトの第1弾として、渋谷区の依頼により制作されました。 東京のアート作品売却は実績ある買取業者へ相談を 文化や経済の中心地である東京には、さまざまな現代アート作品が集まっています。 また、現代アートの買取実績が豊富な業者も多くいます。 東京でアート作品の売却を検討している方は、実績ある買取業者へ相談しましょう。 美術作品の買取では専門知識を持ち、相場を把握した業者に依頼することが高額買取につなげるポイントです。 買取業者によって得意分野が異なるため、過去に買取した作品などを確認して現代アートの実績が多い業者を選ぶとよいでしょう。
2024.12.13
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【日本画 買取】高額査定のポイントとオススメ業者
日本伝統の技法で描かれた日本画は、日本だけではなく海外からも高く評価されています。 鑑賞用として楽しむ方もいれば、コレクションして楽しむ方もいるでしょう。 これまで所有していた日本画を手放そうと考えている場合は、ただ処分するのではなく一度査定して価値を知り、買取を検討してみてください。 東京で日本画買取を相談しよう 東京にお住まいの方で、日本画の買取を検討している方もいるのではないでしょうか。 大切に保管してきた日本画を手放す際、どのくらいの価値があるのか、高値で買い取ってもらえるのかなど気になるところです。 東京で日本画の買取を相談するなら、日本画の専門的な知識をもっている買取業者への依頼がお勧めです。 相続品・コレクション整理など、大切にした日本画を手放すには 親族から相続品として日本画を譲り受けたり、コレクションとして日本画を収集していたり、自宅で日本画を所有している人は、意外と多くいるのではないでしょうか。 しかし、飾る機会がなく手放そうと悩んでいる方もいるでしょう。 東京で日本画を手放したいと考えている方は、骨董品買取業者へ一度相談してみてください。 東京にはいくつもの骨董品買取業者がいるため、複数の業者へ依頼し、日本画の価値を再確認するのがお勧めです。 日本画を手放すかどうかは、一度作品の価値を知ってからでも遅くはありません。 日本画とは?いまでも価値が高い? 日本画とは、日本独自の伝統ある技法や様式によって描かれた絵画作品を指しており、明治時代以降に、海外から日本に入ってきた西洋画と区別するために日本画と呼ばれるようになりました。 古くに描かれたやまと絵や浮世絵も日本画に該当します。 日本画は、墨や胡粉、岩絵具など日本独自の画材を使用して描かれており、リアルな描写や陰影を用いた立体的な技法はあまり使われないのも特徴の一つです。 日本画と西洋画にはっきりとした区分はないため、両者の技法や様式を用いている絵画作品では、どちらに分類されるのか迷ってしまうこともあるでしょう。 そのため、日本画の適切な価値を知るためには、絵画に対する豊富な知見をもつ専門家の判断が必要です。 現在でも日本画は、国内外で人気の高い骨董品として注目を集めており、価値の高い作品も市場に多く出回っています。 たとえば、近代日本画家の巨匠とも呼ばれる横山大観の作品は、本物であれば数百万円、数千万の価値がつくことも。 作家や、作品のサイズ、状態、題材などによって日本画の価値は大きく変動しますが、現在でも高値でやり取りされている作品の多いジャンルといえます。 東京で日本画を高額買取してもらうには 東京で日本画を高値で買い取ってもらいたいと考えている方は、作品の買取額がどのように決まるのかを把握しておきましょう。 日本画の価値を決めるのは、誰が描いた作品か、作品の状態はどうか、付属品がそろっているかなどです。 所有する日本画が高額買取の特徴に当てはまっているか確認し、高価買取の期待できる作品であるかをチェックしましょう。 作家物かどうか 日本画の買取価格は、描いた作家によって大きく変動し、人気があったり有名であったりする作家の作品は、高値で取引されています。 たとえば、横山大観や伊藤若冲など、誰もが名前を聞いたことのある日本画家が描いた作品では、オークションで数千万の価値がつくことも。 また、古くに描かれた日本画は、歴史的価値も高まり、高額買取が期待できます。 たとえば、円山応挙や谷文晁などの掛軸には、高い価値がつくでしょう。 また、平山郁夫や藤田嗣治、東山魁夷なども中古市場で需要のある日本画家であり、高値が期待できるでしょう。 人気のある日本画家であるかの判断が難しい場合は、専門買取業者へ相談し、査定してもらうのがお勧めです。 傷や汚れなどのダメージがないか 日本画に傷や汚れなどのダメージがあると、程度によって大きく買取評価が下がってしまう可能性があります。 日本画も油絵や版画などと同じように、温度と湿度の管理が大切です。 絹や紙に描かれた日本画は、環境の悪い場所で保管しておくとシミやシワが発生してしまいます。 修繕可能なものであれば大きく価値が下がらずに済みますが、修復が難しい場合は買取価格が大きく下がってしまうでしょう。 日本画を保管する際は、空気が乾燥している時期に年に1回、2~3日陰干しするとよいといわれています。 また、日本画の中でも掛軸作品は、アクリルで作品を保護していないため、物理的な傷がつきやすいといえます。 作品が破れてしまい修繕が難しくなると、当然買取価格が大幅に下がってしまうため注意が必要です。 付属品は揃っているか 日本画の高価買取を狙うなら、共箱や共シール、共板などの付属品がそろっているか確認しましょう。 共箱とは、作家本人がタイトルやサインを書いた木箱のことで、陶磁器や茶道具同様に、木箱がないと基本的に買取評価が下がってしまいます。 また、共箱とは別に識箱があり、こちらは作家以外の人物が鑑定の意味を込めてサインなどを描いた木箱です。 共シールとは、日本画独特の付属品で、作家本人が描いたことを証明する役割をもっています。 日本画作品には、額の裏にサインとタイトルが書かれた紙が貼ってあるのが一般的です。 日本画は、共シールと絵がセットになって作品として成り立つため、共シールを紛失してしまうと、作品の価値を大きく下げてしまう可能性があります。 共板とは、共シール同様の役割をもっており、作品を証明する大切な付属品です。 日本画は、額装だけではなく表装と呼ばれる掛軸形式で鑑賞する方法もあり、掛軸作品には大きさにあわせた共箱が作られます。 しかし、現代建築においては掛軸を飾れる場所が減り、額装になおして鑑賞する人も増えているのです。 そのため、共箱に書かれたサインやタイトルを保管しやすいよう板状にした共板が誕生しました。 日本画作品を買取に出す際は、これらの付属品もまとめて査定してもらいましょう。 そのほか 日本画をはじめとした絵画作品は、市場評価も買取価格に大きな影響を与えています。 市場評価は、需要と供給のバランスから求められる流通価格のことで、欲しい人が多くなれば評価が高まり価格が上昇し、欲しい人が少なくなれば評価が低くなり価格も下降します。 日本画をはじめとした絵画市場は、急激に相場が動くことはほとんどありませんが、作家によっては数週間から数か月単位をかけてゆっくり相場が変動しているでしょう。 市場評価から買取価格を決定するためには、相場を形成するための一定数以上の作品が市場に出回っている必要があります。 絵画に関する知識をもたない一般の方が、市場動向をチェックして相場を予想するのは難しいといえます。 そのため、日本画の適切な価値を知りたい場合は、専門知識をもっている骨董品買取業者への相談がお勧めです。 東京の日本画買取、骨董品買取業者をおすすめする理由 東京で日本画の買取を依頼するなら、骨董品買取業者がお勧めです。 日本画を手放す方法は、骨董品買取業者の利用以外にも、不用品回収業者、遺品整理業者、リサイクルショップ、ネットオークション、フリマなどがあります。 不用品回収業者、遺品整理業者を利用すると、不要になったものをまとめて引き取ってくれる便利さがあります。 しかし、業者の人々が骨董品に関する専門的な知識をもっているわけではないため、日本画の価値を正しく判断できず、安値で買い取られたり、価値がつかないまま処分になったりする可能性があるでしょう。 リサイクルショップは、店舗に持ち込んで早ければ即日売却が可能なため、スピーディーに処分したい方にお勧めの方法です。 しかし、不用品回収業者、遺品整理業者同様に、骨董品に関する専門的な知識を持ち合わせている可能性は低いといえます。 本来の価値よりも低い価格で買い取られてしまう可能性があるため注意しましょう。 ネットオークション、フリマは、自分で価格を設定できるため、高額買取も狙える方法です。 ただし、自身が日本画の正しい価値を把握していなければ、損をしてしまう可能性があります。 また適切な価格をつけてもすぐに売却できるとは限らず、値下げ交渉をしてくる人もいるでしょう。 出品から発送までの対応も自分で行う必要があるため、手間と時間がかかる売却方法といえます。 骨董品買取業者であれば、日本画に関する専門知識も豊富な可能性が高く、本来の価値に見合った価格を提示してくれるでしょう。 高額買取を狙うなら、日本画の査定経験が豊富な専門業者への買取依頼がお勧めです。 東京にゆかりのある日本画家や作品 文化や経済の中心地である東京にゆかりのある日本画家や作品は、多く存在します。 有名作品から無名作品まで多くの日本画が出回っている東京で、有名な日本画家をチェックし、自分が所有する作品を手放す際の参考にしましょう。 伊東深水 生没年:1898年-1972年 伊東深水は、東京生まれの日本画家で、大正から昭和初期にかけて活躍した人物です。 歌川派の浮世絵の正統を引き継いでおり、日本画独特の柔らかな表現を用いた美人画が有名です。 戦後は、美人画を描きながらも、シンプルな形や大胆な線、落ち着いた色合いを特徴とした独自の作風により、風景や日常生活の様子なども描きました。 鏑木清方 生没年:1878年-1972年 鏑木清方は、東京都神田生まれの日本画家で、明治から昭和初期にかけて活躍した人物です。 近代日本画の美人画家として有名で、上村松園や門下である伊藤深水と並び、現代でも高く評価されています。 浮世絵をベースに、はっきりとした姿や明るい色調が特徴の美人画を描き人気を博しました。 下村観山 生没年:1873年-1930年 下村観山は、明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家で、東京美術学校の第一期生として入学し、卒業後は横山大観や菱田春草らとともに日本美術院の創設にも携わりました。 観山は、日本古来の技術を継承した日本画を多く描いており、線の美しさが高く評価されています。 奥田元宋 生没年:1912年-2003年 奥田元宋は、戦後の日展を中心に晩年まで活躍を見せ続けた日本画家です。 広島県出身の元宋は、上京し遠戚の児玉希望に師事し、内弟子となり日本画を勉強していました。 日本の四季折々の自然を幻想的に描く「新朦朧体」と呼ばれる表現方法を確立し、心の内までも描く作品を多く制作しています。 また、燃え上がるような赤の表現は「元宋の赤」とも呼ばれ、見る人の心を強く惹きつけています。 東京の日本画買取は実績ある買取業者へ相談を 東京にお住まいの方で日本画の買取を検討している方は、実績豊富な買取業者へ相談しましょう。 東京にはいくつもの骨董品買取業者があるため、特に日本画の買取実績や査定経験が豊富な業者に依頼するのがお勧めです。 日本画は日本の伝統的な絵画作品であり、国内外問わず世界中で高く評価されています。 お手持ちの日本画の処分に迷っている方は、まずは一度査定をしてもらい、作品の価値を再確認しましょう。
2024.12.13
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【日本画 買取】高額査定のポイントとオススメ業者
日本画というと、古風な旅館やホテルに飾られている掛軸を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 日本画と一口にいっても、美人画や風景画、山水画などさまざまなジャンルがあります。 中には個人的にコレクションして鑑賞を楽しんでいる人もいます。 現在、所有している日本画を手放したいと考えたとき、価値ある作品の可能性があるため、そのまま処分してしまうのではなく、一度買取査定に出すのがお勧めです。 日本画を買取してほしいと思ったら… 日本独自の魅力を持った日本画を買取してもらうのであれば、専門買取業者への相談がお勧めです。 国内外で人気の日本画 日本画とは、明治時代以降にできた言葉で、海外との交流が盛んになり西洋の美術品や芸術品が多く日本にもたらされるようになってきたころ、西洋画と区別する目的で名づけられました。 そのため、明治時代より前に制作された絵画作品は、日本画ではないと主張する人もいます。 平安時代や奈良時代ごろに描かれた掛軸や絵巻物は、やまと絵と呼ばれています。 やまと絵は、もともと中国や朝鮮半島から伝わってきた唐絵と呼ばれる絵画の技法や様式を参考に、日本独自の画風を確立させた絵画です。 近年、海外では日本美術を集めて大規模な展覧会を開催するシーンが増えており、日本画が国内外から大きな注目を集めています。 ヨーロッパを中心に開催されている日本美術の展覧会は、国際的な文化交流としての役割もあります。 海外では、日本の美術作品だけではなく、葛飾北斎や喜多川歌麿などの浮世絵師も人気が高い傾向です。 古くから海外でも日本美術のコレクターがおり、現在でも日本画を集めている人も多くいるでしょう。 コレクションや相続品の日本画はありませんか これまで自ら収集してきた日本画のコレクションや、親族の相続品として譲り受けた日本画をお持ちで、手放す方法を検討している方もいるでしょう。 もし、日本画を処分するのであれば、一度査定を依頼し日本画の価値を確かめてみることがお勧めです。 作家も分からず自分では価値がないと感じていても、査定によって実は有名な絵師が描いた作品であった、と判明することもあります。 もし、買取によって手元に現金が入れば、新しくお気に入りの日本画を購入する資金にもあてられます。 日本画の手放し方で困ったら、専門知識を有する骨董品買取業者に相談して、まずは査定してもらいましょう。 知っておきたい、日本画高額買取ポイント 所有する日本画を手放すとき、買取を依頼するのであれば、なるべく高額で買い取ってもらいたいと考えるものです。 買取を依頼したい日本画の査定額を事前にどのくらいか確認するためにも、査定でチェックされるポイントを知っておく必要があります。 査定のポイントを自分が所有する日本画の特徴を照らし合わせて、高額買取が可能か確認しましょう。 人気画家(絵師)の作品は価値が高い 日本画作品は、人気絵師が描いた作品であれば、価値が高い傾向にあり、高額買取が期待できます。 有名な日本画絵師には、竹内栖鳳、下村観山、鏑木清方、横山大観、上村松園などがいます。 そのほかにも、人気の絵師は多くおり、知らない絵師であっても高価買取の可能性はあるため、まずは査定をしてもらい、日本画の価値を知ることが大切です。 高額査定のためのポイント 高額査定が狙える日本画であるか判断するポイントは、作家ものであるか、作品の状態が良好であるか、付属品がそろっているかなどです。 作家物かどうか 日本画の買取では、無名作家よりも有名作家の作品であるほうが高値で買い取ってもらえる可能性が高まります。 国内外で人気の高い絵師であれば、買い手もつきやすいため、より高額買取が期待できます。 誰が描いた作品かが重要視されるため、絵師が特定できれば価値がつきやすいといえるでしょう。 所有している日本画の作家を知らない場合は、作品の中に落款がないか、鑑定書や保証書が付属していないかを確認し、作家名が分かったら人気の絵師であるか一度調べてみるのもお勧めです。 傷や汚れなどのダメージがないか 日本画の買取では、作品の状態も価格に大きな影響を与えます。 状態がよければそれだけで価値は高まり、傷や汚れなどのダメージの程度が重いほど、評価は下がってしまうでしょう。 ただし、ダメージがあっても買取をしてもらえないわけではないため、諦めず一度査定に出してみるのがお勧めです。 日本画の主なダメージには、シミやカビ、変色、破れなどがあり、量よりも程度が買取価格に影響をおよぼします。 シミやカビは、薄く修繕が可能であれば、買取価格が大きく下がることはありませんが、修繕が難しいほど汚れてしまっている場合は、評価が一気に下がってしまいます。 変色は、経年劣化や日光の紫外線により生じますが、正しく保管すれば変色を抑えることが可能です。 将来、買取を希望するのであれば保管方法から注意しておく必要があります。 破れは日本画作品にとって致命的なダメージであり、絵が描かれている部分が破れてしまっていると、価格が大幅に下がってしまうでしょう。 ダメージがあると買取価格が下がってしまうケースがほとんどですが、買取自体はしてもらえることも多いため、下手に修繕するのではなく、一度査定に出してそのままの状態の価値を教えてもらうことをお勧めします。 付属品は揃っているか 日本画を買取に出す際は、鑑定書や保証書、箱などの付属品もまとめて依頼しましょう。 付属品がそろっていると買い手がつきやすくなるため、買取業者も高値で買い取ってくれるケースがあります。 特に、鑑定書や保証書は、日本画を描いたのがどのような絵師であるかを証明する大切な書類のため、処分せず必ず日本画と一緒に保管しましょう。 相続で譲り受けたり、ネットオークションで購入したりするとき、付属品がそろっているか事前の確認がお勧めです。 そのほか 日本画の買取では、落款やサインの有無、作品のシリーズや題材によっても価格が変動します。 同じ絵師が描いた作品でも、人気のシリーズや題材のほうが高値で買い取ってもらえる可能性があります。 また、落款やサインが作品に入っていれば、描いた絵師の証明になるため、価値が高まるでしょう。 日本画を手放すにはどんな方法がある? 日本画を手放そうと考えた際、骨董品買取業者への依頼だけではなく、ネットオークションやフリーマーケットでの売却、リサイクルショップの利用、不用品回収業者や遺品整理業者への相談などいくつかの方法が考えられます。 どの方法にもメリット・デメリットが存在するため、特徴を理解したうえで自分にあった手放し方を選びましょう。 ネットオークションやフリーマーケットで売却 ネットオークションやフリーマーケットを利用した売却は、自分で価格設定できる自由さがあります。 日本画の価値を自分で把握していれば、適切な価格でお手持ちの作品を売却できます。 しかし、出品から発送作業まで自分で行う必要があり、慣れていないと手間や負担を感じるかもしれません。 また、なかなか買い手が現れずすぐに売却できない点もデメリットの一つです。 コミュニケーションが上手くいかず購入者とトラブルが発生するリスクもあるため、手間をかけずに手放したいと考えている方は、別の方法を利用しましょう。 リサイクルショップで売却 リサイクルショップであれば、全国各地に店舗があるため、さまざまな地域にお住まいの方でも利用しやすいメリットがあります。 店舗に持ち込み最短即日で売却できるため、いますぐ買い取ってもらい手元に現金が欲しいという方にお勧めです。 ただし、リサイクルショップは、骨董品の買取を専門としているわけではないため、日本画の価値を正しく判断できない可能性があります。 本来の価値よりも低い価格での売却になってしまうケースも多いため、高額買取を狙うのであればお勧めできません。 不用品回収業者や遺品整理業者へ相談 不用品回収業者や遺品整理業者は、まとめて複数のものを処分したいと考えている方にお勧めの方法です。 店舗に出向く必要がなく、まとめて回収してもらえるため、自宅の整理を行いたいときに適しています。 ただし、リサイクルショップ同様に骨董品に関する知識があるとは限らないため、まとめて安値で回収されてしまうケースも多いでしょう。 所有する日本画の本来の価値を知りたい、高値で買い取ってもらいたいと考えている方は、次に紹介する骨董品買取業者の利用がお勧めです。 骨董品買取業者へ相談 骨董品買取業者は、日本画をはじめとした美術作品に対する知識や査定経験が豊富なため、お手持ちの作品の価値を正しく判断してくれます。 有名絵師の作品かもしれない、落款はないが人気絵師の作風に似ている、などと感じているとき、高価買取してもらえるかもしれないと期待するでしょう。 骨董品買取業者であれば、これまでの実績と経験により適切な価値を提示してくれるため、納得のいく買取ができます。 ただし、骨董品買取業者によって買取価格が多少変動するため、複数の業者に査定を依頼し、最も条件のよい業者に買い取ってもらう方法がお勧めです。 人気日本画家の作品には、贋作も多い… 人気日本画家の作品は、高価買取が期待できますが贋作も多いため注意が必要です。 落款やサインが入っていても、後から書き加えられ、作品自体はまったく別の人物が描いたものも存在します。 贋作にはほとんど価値がつかないため、偽物が多く出回っている人気日本画家を把握しておくことも大切です。 横山大観 生没年:1868年-1958年 横山大観は、近代日本画の巨匠とも呼ばれる人物で、「大観といえば富士」と多くの人がイメージするほど、富士山を題材にした作品が有名です。 大観は、現代でも人気の高い日本画家であるため、作品も高額買取が期待できます。 それゆえに贋作も多く市場に出回っており、大観が描いたとされる作品を買取に出す際は、贋作の可能性もあると心得ておきましょう。 本物の作品は、取引価格が数千万円にものぼることから、贋作で稼ごうと考える人も多くいるのではないかと推察できます。 竹内栖鳳 生没年:1864年-1942年 竹内栖鳳は、近代日本画の先駆者とも呼ばれており、戦前の京都画壇を代表する大家です。 京都の円山派や四条派をベースにし、写実性を重視した画風が特徴で、栖鳳が描いたけものからは匂いまでが伝わってくるといわれるほど、生き生きとした動物画を描いています。 現在でも高い人気を誇っており、横山大観同様に贋作が多いことでも有名です。 買取金額は、作品の題材やシリーズによって異なりますが、数十万円から100万円以上するものまであります。 栖鳳とみられる作品をお持ちの場合、高価買取が大変期待できますが、その分贋作である可能性も高い点に注意しましょう。 谷文晁 生没年:1763年-1841年 谷文晁は、江戸時代後期に活躍した南画家で、古画の模写や写生をベースに絵を学び、山水画や花鳥画、人物画、仏画など幅広いジャンルの日本画を描いています。 文晁は、特殊な理由で贋作が多く出回っている画家で、鷹揚な性格であった文晁は、弟子に求められると自分の作品ではなくとも落款の使用を認めていました。 自身の画塾「写山楼」では、誰もが文晁印を利用できる状況であったため、弟子が自分で描いた作品に文晁の落款を押し、文晁の作品だと偽ってお金を稼ぐものもいたそうです。 そのため、文晁作品の贋作は、古くから多く市場に出回っており、現在でも昔からの贋作が相当数残っていると考えられます。 日本画買取は実績ある専門買取業者へ相談を 大切にしてきた日本画を手放す際は、専門の買取業者に相談しましょう。 人気のある絵師が描いた作品であれば、高価買取も期待できますが、その分贋作の可能性もあります。 どちらにせよ、価値を正しく判断してもらい、納得したうえで売却を行うためには、経験豊富な査定士に査定してもらうのがお勧めです。 専門買取業者であれば、査定経験も豊富であるため、安心して相談できるでしょう。
2024.12.13
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現代アート 買取 | 高額査定が期待できるジャンルや専門業者は?
現代アートとは、20世紀以降に誕生した芸術のジャンルを指します。 多様性があり、絵画や彫刻、写真、映像、インスタレーションなどさまざまな形式で制作されているのが特徴です。 現代アートの買取を検討している方は、芸術や美術の専門知識を有する買取業者へ相談しましょう。 現代アートの買取依頼を検討中ですか? 自分で購入したり親族や友人から譲り受けたりした現代アート作品を買取に出したいと考えている方もいるでしょう。 現代アートは、さまざまなジャンルがあるため、どのように価値が決まっているかを知らない人も多くいます。 進化する現代アートに世界中が注目 現代アートとは、第2次世界大戦以降の美術といわれています。 自由な発想が特徴の現代アートは、平面や立体などの既成概念に捉われない表現方法で人々を魅了しています。 芸術といえば、絵画や彫刻などをイメージしますが、現代アートでは映像やパフォーマンスなどあらゆる素材の作品が該当するのです。 そのため、時間や空間などもアーティストの手にかかれば現代アートの一つとなります。 現代アートの絵画作品では、現代の社会情勢や社会問題を反映させた作品も多く制作されています。 特に海外では、よく芸術運動が行われ社会に大きな影響を与えてきました。 現在も、アートを利用して社会問題や哲学的な問いに提起する手段としても用いられています。 日本では、古くから続く伝統的な工芸としての側面が強く、芸術とあわせて実用性を兼ね備えたものが高く評価されてきました。 自宅に眠る現代アートはありませんか 相続や遺品整理などで譲り受けた現代アートや、購入したコレクションの整理などで処分したい現代アートをお持ちの方はいませんか。 さまざまなジャンルの作品が制作されている現代アートは、私たちの身近にある存在です。 しかし、多彩な芸術性を持ち合わせているため、専門的な知識がなければ本来の価値を図ることは難しいでしょう。 自宅に眠っている現代アート作品の価値を知りたい方は、美術や芸術に精通した専門業者への査定依頼がお勧めです。 現代アートを高額買取してもらうには 所有している現代アートを手放そうと考えたとき、なるべく高値で買い取ってもらいたいと感じる方も多いでしょう。 納得のいく価格で現代アートを買い取ってもらうためには、査定でどのようなポイントをチェックされるのか知っておく必要があります。 高額査定の特徴を知り、自分が所有している現代アートに該当するかを確認しましょう。 人気アーティストはやはり価値が高い 国内外問わず、人気アーティストの現代アートは価値が高くつく傾向です。 日本には、鋭さのある目つきをした少女のイラストが印象的な奈良美智や、ニューヨークのブルックリンを拠点に活躍し、ファッションブランドともコラボしている山口歴、日本のサブカルチャーをアートで表現し、世界に広めた村上隆など多くの人気現代アーティストがいます。 また海外でも、わずか約10年間の活動で、約3000点のドローイングや1000点の絵画を制作したジャン=ミシェル・バスキアや、コミカルで独特なキャラクターが印象的でファッションブランドともコラボしているキース・ヘリング、マリリン・モンローの肖像やキャンベルのスープ缶など人々の身近にあるものを作品にしたアンディ・ウォーホルなど、さまざまな現代アーティストが活躍していました。 現代アートは多くのアーティストが数多く制作していますが、作家名が分かっているものは価値が高くつく傾向があり、人気作家であればより高額買取が期待できるでしょう。 高額査定をしてもらうポイント 現代アートは、作家や作品によって大きく価値が変動します。 高額査定をしてもらうためには、現代アートの価値をどのような点で査定しているのかを知っておきましょう。 著名なアーティストであるかどうか 現代アートは、著名なアーティストが制作した作品であると、高値がつきやすくなる傾向があります。 特に、現代アートは、流行りのアーティストの移り変わりがあるため、売却するタイミングによっても買取価格が変動する可能性があるでしょう。 たとえ、所有している現代アートの価格が現時点で低かったとしても、世間で評価され注目が集まれば買取価格が急上昇することもあります。 そのため、納得のいく金額でなければ一度売却をやめ、時期をみてもう一度査定してもらうのも一つの手段です。 また、著名なアーティストが制作したと証明できる作家のサインや鑑定書なども査定基準になります。 傷や汚れなどのダメージがないか 現代アートもほかの芸術作品と同様に、傷や汚れなどのダメージがついてしまうと価値が下がってしまいます。 しかし、ダメージの種類や程度によってどのくらい価値が下がるかは変わるため、状態がよくないからといって買取をあきらめる必要はありません。 シミやカビは、修復可能なものであれば、大きく評価が下がらないと考えられます。 現代アートでは、保管状態や経年劣化によって退色がみられる場合もあり、色の抜け具合によって評価額が変動します。 腐食は、金属で制作された作品によくみられるダメージで、破損や亀裂が生じてしまうと修復が難しいため、買取価格が大きく下がってしまう可能性があるでしょう。 人気アーティストの価値ある作品であれば、ダメージがあっても買取価格をつけてもらえる場合があります。 修理をするかどうかは、一度査定に出して価値を把握してからや、査定士に相談してからが望ましいでしょう。 付属品は揃っているか 現代アートを買取に出す際は、付属品がすべてそろっているか確認しましょう。 コレクターは、作品だけよりも付属品までそろっている現代アートを好む傾向があり、買い手がつきやすいと考えられます。 買い手が見つかりやすい状態の現代アートであると判断されれば、高値で買い取ってもらえる可能性があるでしょう。 絵画作品であれば、額縁は外さず一緒に査定に出すのがお勧めです。 作者の名前や作品名が書かれた共シールが剥がれてしまった場合も、捨てずにまとめて査定に出しましょう。 そのほか そのほかにも現代アート作品は、現在の人気や作品の大きさ、表現している画題なども査定に影響を与えます。 いま人気のアーティストでも時代が変わり流行が移っていけば、一時的に価値が下がることもあるでしょう。 現代アートの価値は、さまざまな面から評価されるため、専門知識がなければ適切な判断が難しいといえます。 そのため、所有している現代アートの価値が分からない方は、まずは実績のある査定士に相談してみるのがお勧めです。 現代アートを手放すとき、どんな方法がある? 相続で譲り受けたり、オークションで購入した現代アートを手放したいと考えている人もいるでしょう。 現代アートは流行によって価格が変動していく芸術作品のため、適切な価値を判断するためには、美術的知識のほかに現在の市場を把握していることが大切です。 現代アートは市場価値の見極めが重要 現代アートには、その時代の社会情勢や社会問題を反映させた作品も多く、鑑賞する人に問題提起するようなものも多く存在します。 現在、世界中で注目を集めているアーティストには、草間彌生や村上隆、奈良美智などがいます。 現代アートには、流行りがあり、世間からの注目度によって価格が大きく変動する場合も。 そのため、現代アートの価値を知るためには、市場相場の把握が必要です。 現代アートは、現代アーティストの知名度や作品の希少性、文化的重要性などさまざまな面で評価されるため、市場でどのくらい人気を集めているかが重要な要素の一つです。 適切な価格で買い取ってもらうためには、市場相場を把握したうえで、信頼のおける買取業者に査定を依頼しましょう。 専門買取業者へ相談するのをおすすめする理由 現代アートには、文化的価値があるのはもちろん、資産価値も秘めているため、投資家からも注目を集めています。 資産や投資といえば、株式や不動産、貴金属などを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 一方、アート作品は芸術的価値のあるもので、鑑賞やコレクションとして楽しむのが一般的と考える人も多いでしょう。 しかし、現代アートにも金融商品や不動産と同様に資産価値があるのです。 現代では、数十億円で取引される現代アート作品も数多く存在し、資産として保有し、人気の高まりや注目状況にあわせてオークションで売買が行われています。 このように、現代アートは資産価値が高く、アーティストや作品の注目度によっては大きな金額で取引される可能性を秘めています。 流行りが移り変わる現代アートの価値を正しく判断するためには、芸術作品に対する専門的な知識をもっていることや市場を把握していることが大切です。 リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者でも対応はしてもらえますが、価値を正しく判断できない可能性があるでしょう。 ネットオークションやフリマでの売却は、自由に価格を設定できる分、自分自身が現代アートの価値を把握していなければなりません。 そのため、現代アートの高額買取を狙うのであれば、美術品・アートに詳しく市場を把握している専門業者への依頼がお勧めです。 加熱する現代アートの人気と価格 資産価値も秘めているとして注目を集めている現代アート。 現在、どのようなアーティストや作品が注目を集めているか気になる人も多いのではないでしょうか。 流行りや人気の現代アートを把握し、自分が所有しているものにどのくらいの価値があるのかの判断材料にしましょう。 草間彌生 草間彌生は、水玉模様のかぼちゃのオブジェの作者として有名な現代アーティストです。 幼いころから幻覚や幻聴に悩まされており、それらを絵で表現し始めたことをきっかけにさまざまな作品を制作するようになりました。 立体的な彫刻やオブジェだけではなく、ファッションデザインや小説の執筆活動なども行っている多彩なアーティストです。 2023年4月5日に香港で開催されたサザビーズのイブニングセールでは、草間彌生の作品が5点出品され、合計で2290万ドル(約30億円)で取引が行われました。 バンクシー バンクシーは、イギリスを拠点に活動するストリートアーティストで、世間にまったく素性が知られていないことからも注目を集めています。 建物の外壁に突如として描かれたバンクシーの絵がニュースとして取り上げられているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。 2002年にロンドンの外壁に描かれた『風船と少女』のスクリーンプリント作品は、2002年から2007年に開催されていた期間限定ポップストアにて約3万円で販売されていました。 2007年ごろからオークションで作品が出回るようになり、同年に香港で開催されたサザビーズでは、約201万円で落札されています。 その後、2019年には22.3倍の約2700万円、2021年には約7268万円と、価値が高騰しています。 ジャン=ミシェル・バスキア 生没年:1960年-1988年 ジャン=ミシェル・バスキアは、ニューヨーク市ブルックリン生まれの画家で、17歳ごろから地下鉄やスラム街地区の壁にスプレーペインティングで作品を描く活動を始めています。 のちにアンディ・ウォーホルと知り合い、作品を共同制作するようになり注目を集めていきました。 バスキアの『Untitled』を、2016年にZOZO創業者の前澤友作が約62億円で落札したことでも話題となりました。 また、2023年に出品された『El Gran Espectaculo (The Nile)』の落札額は約98億4000万円と、その年の最高額で落札されています。 アート作品は実績ある買取業者へ相談を 現代アート作品は、市場の状況によっても価値が大きく左右されます。 同じアーティストの作品であっても、時代が変わると価格が高騰するケースも多くあります。 資産価値もある現代アートの価値を正しく判断してもらうためには、芸術や美術に精通した専門家に査定してもらうのがお勧めです。 所有する現代アートを適切な価格で買い取ってもらいたいと考えている方は、専門業者に相談しましょう。
2024.12.13
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【京都 絵画買取】最高額で売却するポイントとオススメ業者
美術品や芸術品として、現在も多くの人に鑑賞されている絵画は、買取市場でも人気のジャンルの一つです。 かつて日本美術の中心であった京都にも、優れた作品が多く存在します。 京都で絵画の買取依頼を検討中ですか? 京都にお住まいの方で、自宅の整理をしていたら絵画を発見し、どのくらいの価値があるか知りたいと考えている方もいるでしょう。 絵画の価値は、専門的な知識がなければ適切な判断ができません。 もし、所有している絵画の本来の価値を知りたい方は、京都にも骨董品を専門とする買取業者がいるため、一度査定を依頼するとよいでしょう。 遺品整理やコレクション整理で絵画を手放したい 長らく日本の都が置かれていた京都では、古くからさまざまな芸術が生まれており、日本美術の中心でもありました。 独創的な絵画作品も、京都で多く制作されており、現在も京都の博物館や美術館、寺社などに飾られているものもあります。 京都にて、遺品整理やコレクション整理で手放したい絵画がある場合は、絵画作品への知見が豊富な査定士に、価値を査定してもらいましょう。 日本・海外の絵画の特徴や違いとは 絵画作品でも、日本と海外の絵画で大きく2つに分かれます。 日本画とは、やまと絵や浮世絵など、日本の伝統技法を用いて描かれた絵画を指します。 日本画という言葉ができたのは比較的新しく、明治時代の初めごろといわれており、鎖国を解き海外と盛んに交流するようになった日本には、多くの油彩画や西洋画が輸入され、それらと区別するために、日本伝統の技法で描かれた絵画を日本画と呼ぶようになりました。 伝統的な日本画には、キャンバスとして紙や絹が用いられ、絵を描くのには岩絵具や水干、胡粉、染料など天然絵具が用いられます。 また、陰影や立体的な表現はあまりみられず、リアルな描写が少ないのも特徴です。 一方、海外の絵画で主流なのは、西洋技術を用いて描かれている西洋画で、主に油彩や水彩などの画材を用いています。 風景や宗教をモチーフにした作品が多いのも特徴の一つです。 優れた写実表現も特徴で、遠近法や陰影を取り入れて立体的な描写をします。 日本人が描いたから日本画、海外の人が描いたから西洋画というくくりではなく、それぞれの伝統的な技法を用いて描かれている絵画を、日本画・西洋画と呼ぶのです。 京都で絵画を高額買取してもらうには 京都にも絵画作品の買取をしている業者は多く存在します。 高額買取を目指すなら、どのような絵画作品が高値でやり取りされているかを把握しておくとよいでしょう。 絵画に関する知識を身につけておくと、安い価格で買い取られることが少なくなり、また自分が新しく絵画作品を購入しようとしたときに役立ちます。 作家物かどうか 絵画作品の価値は、作家物であるかどうかで大きく変わります。 日本・海外問わず有名な作家が描いた作品であれば、それだけで価値が高まり、さらに希少性の高い作品や保存状態がよければより高価買取が期待できるでしょう。 現在、高価買取が期待できる作家には、横山大観、村上隆、東山魁夷、草間彌生、平山郁夫などがおり、すでに亡くなっている人も、今も活躍している人もどちらであっても高額査定の可能性があります。 無名作家の場合、買取をしてもらえないのかというと、そうではありません。 有名な作家ではなくとも、付属品が揃っている、作家本人が描いている、作品の状態がよいなどの条件が揃えば価値が高くなるといえます。 傷や汚れなどのダメージがないか 買取を依頼した際、絵画の保存状態が査定額に大きな影響を与えるといわれています。 シミやシワ、カビ、日焼け、破れなどがみられ保存状態がよくないと、もともと価値の高い作品であったとしても、買取価格は下がってしまうでしょう。 絵画は、日光に弱いため、日の当たる場所に飾ったり置いたりするのは避けたほうがよいといえます。 紫外線を浴び続けると、紙が徐々に黄ばんだり色あせたりしてしまい、気付いたときには修復が難しいほど傷んでしまうことも。 絵画を保管する際は、激しい温度変化が少ない、湿度が50~60%、温度が18~20℃などの条件を満たす場所を選びましょう。 また、額縁がセットになっている絵画は、装飾部分にほこりや汚れが溜まりやすいため、めん棒などでやさしくふき取ってから査定に出すのがお勧めです。 付属品は揃っているか 絵画を売却するときは付属品が揃っているか確認しましょう。 額や箱、鑑定書、保証書などの付属品が揃っていると、中古市場で買い手がつきやすいため、高値で買い取ってもらえる可能性が高くなります。 鑑定書や保証書は、その作品が本物であることの証明になるため、譲り受けた絵画や遺品整理で出てきた絵画に鑑定書や保証書がついているか確認しましょう。 また、絵画作品に額縁がついているとき、買取に出す際は額縁を外さずそのまま持っていくのがお勧めです。 絵画の査定では、額縁も作品の一つとして評価されます。 フレームに傷やへこみがあるとマイナス査定につながるのではと考えがちですが、修理せずそのまま査定に出しましょう。 作品によっては、買取価格よりも修繕費のほうが高くついてしまう可能性があるため、価値がわからない状態で修理を行うのはお勧めできません。 そのほか シルクスクリーンと呼ばれる技法を用いて制作された絵画作品は、同じ作品の複製が可能です。 孔版印刷の一種であるシルクスクリーンは、メッシュ状のスクリーンにインクを通す穴をあけて印刷する技法が特徴的です。 スクリーンがあれば、何度も印刷ができるため同じ作品が複数存在します。 そのため、同じ作品が発見されても贋作ではなく、美術品としての価値を持っています。 シルクスクリーンの作品は、枚数を限定して制作され、それぞれの作品にシリアルナンバーが入れられているのが特徴です。 「3/100」といった形式で入れられており、多くの場合作品の右下に作者のサインが、左下にシリアルナンバーが表記されています。 シリアルナンバーの分母の数が少ないほど印刷枚数が少なく、希少価値が高まります。 また、浮世絵作品の中でも肉筆画のように作家本人が直接描いた絵画作品は、希少価値が高いとして高額買取が期待できるでしょう。 京都で骨董品買取業者への相談をオススメする理由 京都でも絵画作品を買取してくれる骨董品買取業者は多くいます。 絵画作品を手放す際、骨董品買取業者以外にも、ネットオークションやフリマアプリ、リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者など、さまざまな方法があります。 ネットオークションやフリマアプリは、自分で価格を決めて販売できるメリットがありますが、自分自身が作品の適切な価値を把握していることが必要です。 また、適切な価格をつけて出品しても、買い手はネット上の写真をみて判断しなければならないため、なかなか購入者が現れない可能性もあるでしょう。 購入者が決まった後も、梱包や配送を自分で対応しなければならないため、負担が大きい方法といえます。 リサイクルショップや不用品回収業者、遺品整理業者に引き取ってもらう方法もありますが、どの業者も絵画に関する専門的な知識を持ち合わせていない可能性があります。 絵画を高値で買い取ってもらうためには、価値を適切に判断してもらわなければなりません。 そのため、絵画に関する知識や査定経験が豊富な査定士にみてもらうのがお勧めです。 京都にゆかりのある画家や作品 芸術の都とも呼ばれている京都で活躍した画家は多くおり、今でも素晴らしい作品が多数現存しています。 京都にゆかりのある画家を知り、絵画と京都の両方の魅力に触れていきましょう。 竹内栖鳳 生没年:1864年-1942年 竹内栖鳳は、江戸から明治、大正、昭和までの4つの時代を生きた日本画の巨匠と呼ばれる人物です。 京都で生まれ育った竹内は、生涯のほとんどを京都で過ごしたといわれています。 竹内は、西洋画の技術を柔軟に取り入れた作風が特徴で、近代日本画の先駆者とも呼ばれています。 竹内は、自ら優れた作品を制作していくだけではなく、後進の育成にも力を入れていました。 門下には、上村松園や西村五雲などの有名画家がおり、竹内は京都市立絵画専門学校が開設された当初から約15年にわたって教授を務めています。 富岡鉄斎 生没年:1837年-1924年 富岡鉄斎は、明治時代から大正時代にかけて活躍した儒学者であり文人画家です。 小さいころから勉学に励んでいた鉄斎は、豊富な知識を生かして独創的な画風を生み出していきました。 生まれ育った京都に拠点を置くものの、日本各地を旅しながら作品を描く生活を続けていたといわれています。 日本の美しい景色を写生しながら、独学で技術を身につけていった鉄斎は、優れた作品を多く残しています。 鉄斎の自由で独特な画風は、日本だけではなく海外からも高い評価を受けており、武者小路実篤、棟方志功、ブルーノ・タウトなど多くの著名人が称賛しました。 上村松園 生没年:1875年-1949年 上村松園は、明治から昭和の時代を生きた日本画家で、女性で初となる文化勲章を受章した人物です。 京都に生まれ育ち、女性の社会進出を望まない画業の世界に立ち向かい、結果を出してきた優れた女性画家です。 気品あふれる美人画を得意としており、松園自身も清澄で香高い珠玉のような絵、真・善・美の極致に行きついた本格的な美人画を目指して、女性を描き続けたと語っています。 女性画家というだけで冷ややかな目でみられることもありましたが、その中でも松園は絵を描き続け、文展では入選や受賞を繰り返し、のちに審査員にも選ばれています。 73歳になったとき、女性として初めて文化勲章を受賞し、翌年1949年に74歳で亡くなりました。 土田麦僊 生没年:1887年-1936年 土田麦僊は、大正から昭和にかけて活躍した日本画家です。 新潟県で生まれ育った麦僊は、画家を目指して京都に出ると竹内栖鳳に弟子入りしました。 その後、京都市立絵画専門学校を卒業し、近現代日本画を代表する小野竹喬らとともに「仮面会」と呼ばれる前衛的な絵画運動の会を結成しています。 麦僊は、ルノワールやゴーギャンに傾倒しており、伝統的な日本画に西洋絵画特有のマチエールや空間把握、幾何学的な構図などを取り入れ、新しい日本画の創出に貢献しました。 京都の絵画買取は実績ある買取業者へ相談を 京都にゆかりのある作家の作品を所有している方は、ぜひ一度絵画の買取実績が豊富な業者へ相談しましょう。 京都にお住まいの方で、価値のわからない絵画を所有している、祖父母から絵画を譲り受けたなどの場合も、買取をするかどうかにかかわらず、一度絵画の価値を知っておくのもお勧めです。 絵画の価値を適切に判断してもらうためには、絵画の知識や査定経験が豊富な査定士のいる業者を選びましょう。 骨董品買取業者であれば、査定経験が豊富なため、絵画の魅力や価値を正しく判断してくれるといえます。
2024.12.13
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【大阪 絵画買取】高額査定で売却するには
多彩なジャンルがあり、さまざまな色彩や構図で鑑賞する人を楽しませてくれる絵画。 所有する絵画の価値を知らない方は、ぜひ一度査定士に査定してもらうことをお勧めします。 価値を知ったうえで鑑賞するとまた違った魅力に気付けるでしょう。 また、高額買取を目指す方も専門的な知識のある業者への査定依頼がお勧めです。 大阪で絵画の買取依頼を検討中ですか? 大阪で絵画の買取をしてもらいたいと考えている方へ。 絵画は、芸術作品に該当する分野であり、素人目で価値を判断するのは難しいといえるでしょう。 絵画の価値を知るためには、有名な作家や作品を把握しておくとともに、査定時にチェックするポイントを知っておく必要があります。 なかなか自分で判断できるものではないため、大阪で営業している骨董品買取業者を利用するのがお勧めです。 遺品整理やコレクション整理で絵画を手放したい 大阪にお住まいの方で、絵画を手放したいと考えている人もいるのではないでしょうか。 遺品整理によって発見されたり、実家の大掃除をしていたら絵画が出てきたりと、意外と身近な場所に絵画作品が隠されています。 コレクターであれば、ある程度価値の決まり方を知っているかもしれませんが、思わぬ形で絵画を手にした人は、なかなか価値を見定められないでしょう。 代々大切にされてきた絵画の価値を知るためには、知識や経験が豊富な査定士に、査定を依頼するのがお勧めです。 大阪にも、骨董品の買取を行っている業者は多数あるため、一度価値を確認してもらうとよいでしょう。 日本・海外の絵画の特徴や違いとは 日本画と西洋画は、名前こそ広く知られていても、具体的な特徴や違いについては、あまり理解されていないことが多いのではないでしょうか。 両者には、使用する画材や技法などに違いがあり、それぞれ異なる魅力を持っています。 日本画とは、日本の伝統絵画を総称した名称で、現在認識されている日本画は、明治時代以降に西洋から伝わってきた油彩画と区別するために生まれた言葉です。 一般的に、紙や絹、木、漆喰などがキャンバスとなり、墨や岩絵の具、胡粉、染料などの天然絵の具を用いて描かれます。 金箔といった、金属材料を画材として取り入れているのも特徴の一つです。 西洋画とは、ヨーロッパを中心に発展した画材や技法によって描かれた絵画のことで、油絵や陶板画、水彩画、パステル画、テンペラ画などの分野に区別されます。 日本画と比較すると、透視図法により遠近感を表現したり、光によって明暗を出したりと、立体的に描かれているのが特徴です。 また、写実性を重要視している点も特徴の一つで、緻密な表現がみる人々の目を惹きつけます。 大阪で絵画を高額買取してもらうには 大阪の骨董品買取業者を利用して、絵画の高額買取を目指している方は、買取時にチェックされるポイントを押さえてきましょう。 絵画の買取では、人気作家の作品であるか、傷や汚れなどがないか、付属品は一緒に保管されているかなどをチェックされます。 絵画を買取に出して高額査定を狙いたい方は、作家に対する知識や保管方法に対する知識を持ちましょう。 作家物かどうか 絵画に高い価値がつくかどうかは、有名作家の作品であるかが関係します。 現在において人気があり、人々から注目を集めている作家の作品であれば、査定時に高値がつく可能性があります。 すでに亡くなっている作家の作品は、時間が経って価値が上がっていくのではと思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。 亡くなってしまった作家は、生前のように宣伝活動が行えないため、作家を知っている人はどんどん少なくなり、需要が減ってしまうと考えられます。 そのため、高価買取が期待できるかどうかは、現在でも名前が広く知られている人物であるかが重要といえるでしょう。 現代アーティストであれば、草間彌生や奈良美智などの作品が高価買取が狙えると考えられます。 日本画においては、片岡球子、横山大観、東山魁夷、平山郁夫などが現在でも人気があり、洋画であれば中川一政や梅原龍三郎、三岸節子などの作品が注目を集めています。 傷や汚れなどのダメージがないか 絵画作品は、保存状態がよいほど高価買取が期待できるため、自宅で保管する際は適切な方法をチェックしましょう。 絵画は、経年劣化によってシミやヒビ、シワ、破れなどの損傷がみられるようになります。 大きなダメージを受けてしまうと、買取価格も下がってしまうと考えられるでしょう。 油絵に利用する絵の具は、湿度や温度の変化によって収縮するため、適切な環境で保管されていないと絵の表面にヒビが入ってしまうことも。 しかし、絵画作品にダメージがあったとしても、査定前に自分で修復しようとしたり修理に出したりするのは避けましょう。 修復には専門的な知識や経験が必要なため、自分で行うとかえって絵画を傷つけてしまう可能性があります。 また、修理に出すと査定額よりも修理費のほうが高くついてしまうこともあるでしょう。 修理をして自宅に飾る予定であれば問題ありませんが、買取を検討している場合は、絵画のダメージが気になってもまずは査定に出すのがお勧めです。 付属品は揃っているか 絵画の高価買取を狙うなら、付属品も一緒に査定に出しましょう。 絵画作品の付属品は、主に次の4つです。 ・額縁 ・箱 ・黄袋 ・保証書 すべてではありませんが、作品によっては箱がないと大きく価値が下がってしまうものもあれば、保証書がなければ買取を断られてしまうケースもあります。 黄袋とは、額の大きさに合わせて作られた黄色い布のことで、作品を箱に収納する際に出し入れをスムーズにするためにあります。 黄袋があれば、絵画を傷つけるリスクが軽減するため、査定額のアップも期待できるでしょう。 また、作品だけではなく付属品の状態も査定に影響を与えると考えられており、傷んだものよりも新品に近いほうが買取価格がよくなると考えられます。 そのほか 絵画は、どの技法で描かれた作品であるかによっても買取価格が異なるといわれており、西洋画では、油絵や水彩、パステル、デッサンなどの種類があります。 ほかにも、肉筆画や版画、リトグラフ、シルクスクリーンなど、さまざまな技法があり、その種類によって価値の考え方が変わってくるでしょう。 また、無名作家であっても肉筆画のように、作家本人が直接描き、世界に一つしかないような作品は、価値がつく可能性があります。 大阪で骨董品買取業者への相談をオススメする理由 大阪にお住まいの方で、絵画作品を手放す方法としては、骨董品買取業者への依頼のほかにネットオークション、フリマアプリ、リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者などがあります。 ネットオークションやフリマアプリは、自分で自由に価格設定ができるため、絵画の価値を知っている場合であれば、適正価格での出品が可能です。 しかし、適正価格を知らない状態で金額を設定してしまうと、相場より安い価格で売ってしまうリスクがあります。 また、適正価格で出品していてもすぐに買い手が現れるわけではないため、すぐに売りたいと考えている人にも向いていないといえるでしょう。 リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者などを利用すれば、多くの品物をまとめて処分可能ですが、絵画の価値を適切に判断できない可能性があります。 絵画に精通している専門家がいるとは限らないため、安い価格でまとめて買い取られてしまうケースが多いと考えられます。 大切な絵画の正しい価値を判断してもらうためには、絵画に対する知見が深い査定士に査定を依頼するのがお勧めです。 骨董品買取業者であれば、絵画をはじめとした芸術作品への知識や査定経験が豊富なスタッフが在中しているため、適切な価値を付けてくれると考えられるでしょう。 大阪にゆかりのある画家や作品 西日本の中心的都市である大阪から多くの有名画家が輩出されており、大阪にゆかりのある画家や作品も多く存在します。 岡本太郎 生没年:1911年-1996年 岡本太郎といえば、大阪万博の『太陽の塔』や、「芸術は爆発だ!」の名言で有名なのではないでしょうか。 岡本は、神奈川県出身で、マンガ家の岡本一平と小説家の岡本かの子の間に長男として生まれました。 幼いころから絵を描くのが好きだった岡本は、慶應義塾普通部を卒業後に、東京美術学校へ進学。 在学中に、父の取材旅行に同行して訪れたヨーロッパで刺激を受け、フランス社会で自立することを決意し、両親が帰国した後も1人パリに残ることを決めました。 パブロ・ピカソの絵画『水差しと果物鉢』に衝撃を受け、ピカソを超え自分を超える芸術を目標として活動を続けました。 1970年に開催された大阪万博では、テーマ展示プロデューサーに任命され、万博のシンボルとなる『太陽の塔』を制作しています。 島成園 生没年:1892年-1970年 島成園は、大正から昭和の初期にかけて活躍した女性日本画家で、大阪府堺市で生まれました。 家族が絵描きの仕事にかかわっていたこともあり、幼いころから絵に触れる機会が多かった成園は、図案家である兄の仕事を手伝いながら絵を独学で学んでいきます。 1912年に、第12回巽画会展に出品した『見真似』が入選を果たし、同年の第6回文展では『宗右エ門町の夕』が入選するなど、弱冠20歳で中央画壇デビューを果たした成園は、同世代の大阪の女性画家たちに大きな刺激を与えました。 ロイ・リキテンスタイン 生没年:1923年-1997年 ロイ・リキテンスタインは、ニューヨーク生まれの画家で、漫画のようなシンプルで迫力のある線、単純化された色彩などを油彩で表現している作品が特徴的です。 大阪府の心斎橋にあるクリスタ長堀の外壁には、ロイ・リキテンスタインがデザインした壁画が飾られています。 アメリカン・ポップアートの巨匠と呼ばれるロイ・リキテンスタインの作品を、大阪では大迫力で鑑賞できます。 ジミー大西 ジミー大西は、吉本興業に所属する大阪府八尾市出身のお笑いタレントです。 芸人として活躍する一方で、画家としての才能も発揮し、個展を開催するなど平成の山下清と呼ばれることも。 テレビで専門に作品を鑑定してもらった際は、100万円の価値がつき、画家としても高く評価されています。 大阪の絵画買取は実績ある買取業者へ相談を 大阪で絵画の買取を検討している方は、実績のある買取業者へ相談しましょう。 絵画の高価買取を狙うなら、絵画に関する専門的な知識を持つ業者への依頼がお勧めです。 大阪にも絵画をはじめとした骨董品を専門に取り扱う業者が多くあります。 自宅の大掃除や遺品整理で出てきた絵画の価値を知りたい方は、専門の買取業者へ査定を依頼してみましょう。
2024.12.13
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【東京・絵画買取】高額査定が期待できる業者は?
実家の蔵を掃除していたら、見慣れない絵画がでてきて価値を知りたいと感じた方もいるでしょう。 しかし、美術品である絵画をどこで見てもらえばよいかわからない方もいるのではないでしょうか。 東京でも絵画の買取を行っている業者は多くあります。 買取査定のポイントを理解して、価値あるものを適切に買い取ってもらえるようにしましょう。 東京で絵画の買取依頼を検討中ですか? 東京で絵画を買い取ってもらいたいと考えている方へ。 東京には、絵画の買取を行っている業者がいくつもあり、業者によって見積価格も異なります。 買取依頼に出すときは、絵画に関する知識を豊富に備えた査定が在籍する業者に依頼するのがお勧めです。 コレクションや相続品の整理などで絵画買取をしたい これまでコレクションしてきた絵画や、遺産相続で譲り受けた絵画の使い道に困り、買取を検討している方もいるでしょう。 東京にお住まいで、買取業者を探している方は、複数の業者に査定してもらい、買取条件のよいところで買取してもらうのがお勧めです。 日本・海外の絵画の特徴や違いとは 日本画や西洋画などの名前は知っていても、具体的にどのような違いがあるのか知らない方も多いでしょう。 日本画とは、やまと絵や浮世絵など日本伝統の技法を用いて描かれた作品を指します。 日本画では油絵の具はあまり使用せず、主に墨や胡粉、岩絵具などの日本独自の画材を利用しているのも特徴の一つです。 また、リアルな描写は少なく、陰影や立体的な描き方をあまり用いない特徴もあります。 日本画という言葉ができたのは明治時代ごろといわれており、鎖国が終了し外国との交流が始まったころ、海外から入ってきた西洋画と区別するために、日本画の名前で呼ばれるようになったそうです。 西洋画とは、油絵や水彩などの画材を使用し、風景や宗教に関する内容をメインに描く絵画で、西洋技術を使って描かれているのが特徴です。 優れた写実表現を重視しており、陰影や遠近法などを取り入れ、よりリアルな描写で描かれているのも魅力といえます。 東京で絵画を高額買取してもらうには 東京にお住まいの方で、絵画の買取をしてもらいたいと考えている方は、高価買取のポイントを押さえましょう。 絵画を適切な価格で買い取ってもらうためにも、まずは自分自身が高価買取につながる特徴を知っておくことが大切です。 作家物かどうか 日本画や西洋画などのジャンルにかかわらず、有名な画家や人気の高い作家が描いた作品は、高く買い取ってもらえる可能性があります。 たとえば、草間彌生や平山郁夫、東山魁夷、横山大観、村上隆などの作品は、コレクターからの人気が高く需要があるため、価値が高くなる傾向です。 絵画作品は、需要と供給、人を惹きつける価値、希少価値などが買取価格に影響します。 有名画家の作品で、現存数が少なければそれだけ希少価値が高まり、買取価格が上昇するでしょう。 もし、現在所有している絵画が無名作家のものであっても、将来有名になって価値が高まる可能性もあります。 傷や汚れなどのダメージがないか 絵画作品の高額買取を目指すなら、傷や汚れなどのダメージがないか確認し、適切な方法で保管しましょう。 シミやシワ、カビ、傷、破れ、タバコの臭いなどは、査定時にマイナスポイントになってしまうおそれがあります。 絵画を保管しておく際は、購入時の箱に丁寧に入れたままにしましょう。 また、1年に1度ほど絵画を箱の外に出し、換気することも大切です。 換気の際は、直射日光や冷暖房のあたらない場所に1~2日置き、湿気対策を行います。 また、絵画の査定では、フレームやアクリルの状態もチェックされます。 フレームやアクリルは、ほこりがつきやすいため、査定に出す前にほこりをふき取り、きれいな状態で依頼できるようにしましょう。 付属品は揃っているか 絵画作品を買取してもらう際は、購入時についてきた鑑定書や保証書もまとめて査定に出しましょう。 付属品は、絵画が本物であるという証明にもなるため、捨てずに保管しておくことが大切です。 遺品整理や自宅の倉庫を掃除していて見つかった絵画などでは、鑑定書や保証書がないこともあります。 査定額に大きな影響を与える可能性もあるため、別の場所に保管されていないか確認するようにしましょう。 また、絵画作品が額縁に入っている場合は、額縁込みで一つの作品としてみなされるため、外さずそのまま査定に出すのがお勧めです。 そのほか 絵画作品を高価買取してもらうためには、シリアルナンバーもチェックしましょう。 網の目にインクを通過させて印刷する技法であるシルクスクリーン技法を用いて描かれた作品は、同じ作品を複製できる特徴があります。 同じ作品が複数あっても、この場合はレプリカではなく、それぞれが価値ある美術品として捉えられます。 複製画は、枚数を限定して制作されるケースが多く、本物である証明として作品にシリアルナンバーが入っているのが特徴です。 シリアルナンバーは、贋作を判別するためにつけられるもので、1/50といった形で表記されており、分母の数が小さいほど複製枚数が少なく希少価値が高いとされています。 東京で骨董品買取業者への相談をオススメする理由 絵画には、自分自身では気付けない大きな価値が隠されている可能性があり、適切な価値を知るためには絵画に関する専門的な知識を身につける必要があります。 絵画を買取に出す際、骨董品買取業者であれば絵画に対する知識や査定の経験が豊富なため、価値を正しく査定してくれると考えられるでしょう。 リサイクルショップや不用品回収業者を利用すると、絵画をはじめとした美術品への知見があるわけではないため、適切な価値を見いだせない可能性があります。 本来は価値ある有名作家の作品であったとしても、価値がないとして安く買い取られたり、ときには価値がないとして処分となったりするでしょう。 遺品整理業者は、まとめて遺品を引き取ってくれますが、リサイクルショップや不用品回収業者などと同様に、絵画としての価値に気づけない可能性があります。 ネットオークションやフリマアプリに出品する方法もありますが、出品時の価格を決めるために自分自身が適切な価値を知っておかなければなりません。 また、適切な価値をつけても購入者側が価値に気づけず、なかなか買い手が見つからないケースもあります。 そのため、東京にお住まいの方で、所有する大切な絵画を適切な価格で買い取ってもらうためには、知識や経験の豊富な査定士に依頼するのがお勧めです。 東京にゆかりのある画家や作品 絵画を描いていた有名な画家の中には、東京にゆかりのある人物も多くいます。 東京に関連する画家の作品をもし所有していたら、一度査定士に依頼して作品の価値を確認してみるのもよいでしょう。 鏑木清方 生没年:1878年-1972年 鏑木清方は、明治から昭和にかけて活躍した東京・神田生まれの浮世絵師であり日本画家です。 13歳のころに、浮世絵師の系譜を引く水野年方の弟子となり、絵を本格的に学び始めました。 17歳になると、父の採菊が経営している「やまと新聞」の挿絵を描くようになり、東北新聞や九州日報などの地方新聞や諸雑誌にまで活躍の場を広げていきました。 1901年には、画家仲間である鰭崎英朋、池田蕉園、池田輝方、大野静方、山中古洞、河合英忠、山村耕花らと美術団体「烏合会」を結成。 挿絵ではなく、本絵の制作にも本格的に取り組むようになり、烏合会の展覧会にて発表するようになりました。 清方は晩年、自身が愛した東京の下町風俗や美人を描き続け、戦後になってからも日展を中心に作品を出品し続けました。 山下清 生没年:1922年-1971年 山下清は、東京の浅草生まれの日本画家で、その生涯はドラマや映画にもなっています。 3歳のころに重い風邪にかかり、命の危機に陥るも何とか一命を取り留めました。 しかし、軽い言語障害と知的障害の後遺症を患ってしまうのでした。 その後、千葉県に移り住み、八幡学園に通い始めた清は、ちぎり紙細工に出会い、作品制作に没頭していきます。 1938年、東京都の銀座にある画廊で初となる個展を開催し、1939年には大阪の朝日記念会館ホールにて展覧会が開催され、多くの人々から高い評価を受けました。 第二次世界大戦中は放浪の旅を繰り返し、戦後は「裸の大将」や「日本のゴッホ」などと呼ばれていました。 パブロ・ピカソ 生没年:1881年-1973年 パブロ・ピカソは、スペインに生まれ主にフランスで制作活動を行っていた画家です。 父は、美術教師として働きながら美術館学芸員長を務め、画家としても制作活動を続けていたホセ・ルイスで、子どものころから美術の英才教育を受けていました。 ピカソは、幼いころから絵の才能を発揮し、8歳で油彩画を描いています。 東京駅の丸の内オアゾの1階には、ピカソが描いた『ゲルニカ』の複製画が飾られており、誰もがピカソの芸術を鑑賞できるようになっています。 『ゲルニカ』は戦争画であり、戦争による恐怖や苦しみ、悲しみといった内面の感情が表現されている作品です。 ロバート・インディアナ 生没年:1928年-2018年 ロバート・インディアナは、アメリカ出身の現代美術家であり舞台芸術家で、絵画や彫刻作品が高い評価を受けています。 ロバートの作品は、数字や多角形、単語などが太い線で描かれたシンプルなイメージの組み合わせが多い傾向です。 有名な作品には、『EAT』や『HUG』、『LOVE』などがあり、特に『LOVE』の文字をモチーフにした作品は、絵画や版画、彫刻作品などジャンルにとらわれず制作されており、現在も世界各地の街角にパブリックアートとして飾られています。 東京の新宿アイランドタワーにも設置されており、見かけたことがある人も多いでしょう。 東京の絵画買取は実績ある買取業者へ相談を 東京にお住まいの方で、絵画作品の買取を検討している方は、経験豊富な査定士が在籍している買取業者に依頼しましょう。 また、高価買取を目指すなら、一つの業者だけではなく、複数の業者に確認してもらうのも一つの手段です。 納得のいく価格で引き取ってもらうためにも、見積り額を比較検討し、自分の条件に最もマッチした業者で売却しましょう。 絵画を売却して得た資金は、まとまった費用のかかる引越しやリフォームなどに使うのもよし、別の絵画作品を購入するための資金にするのもよし、自分の好きなように使うのがお勧めです。
2024.12.13
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絵画買取 | 価値にあった売却価格で手放したいなら
絵画を手放したいなら買取がお勧めです。 専門知識を持つ業者に査定してもらうことで、価値にあった価格で売却できるでしょう。 また、査定の際は高額買取につながるポイントを押さえておくことも大切です。 絵画の買取依頼を検討中ですか? 絵画の処分を考えている方には、買取してもらう方法がお勧めです。 大切なコレクションや家族などから受け継いだ作品を有効活用できます。 いつの時代も絵画は人気 絵画には日本画、西洋画、版画、現代アートなどさまざまなジャンルがありますが、いつの時代も変わらず人気があります。 また、絵画作品の多くは油絵ですが、水彩画やペン画などを手掛ける作家もいます。 国内や海外の有名作家や有名作品の展覧会に多くの人が訪れる様子をニュースなどで見聞きしたことがある方は多いでしょう。 中には美術館などで鑑賞するだけでなく、いつかは自身で所有したいと思う方も少なくありません。 オークションなどでも絵画は取引量の多い人気ジャンルの1つであり、高額で落札された作品の話題が世間を賑わせることもあります。 自宅に眠る絵画はありませんか コレクションしていたり、相続などで受け継いだりして自宅に絵画があるという方もいらっしゃるでしょう。 趣味が変わってしまったり、保管場所がなかったりして必要なくなってしまった絵画を手放そうと考えている方は、買取業者へ相談してみてはいかがでしょうか。 絵画を良い状態で維持するには、温度や湿度の管理などを含む適切な保管方法が必要です。絵画を自宅に眠らせていることはもったいないだけでなく、コストもかかります。 骨董品といえる古い作品から現代アートまで、絵画は常に人気のあるジャンルです。 買取業者であれば専門知識を活かして、相場に見合った価格で絵画を買取できます。 また、買取した作品によっては美術館や必要と絵画を必要としている方へ受け継がれる可能性があることも魅力です。 大切な作品だからこそ、信頼できる方法で手放したいと考えている方は多いでしょう。 そのような方は、ぜひ絵画の買取実績の豊富な業者に相談してみてください。 絵画を高額買取してもらうには 絵画を高額買取してもらうには、査定士がチェックするポイントを押さえておくことが大切です。特に作家名や作品の保存状態、付属品の有無などは必ずチェックされるポイントだといえるでしょう。 人気の作家物はやはり価値が高い 作家名不詳で価値がつく場合もありますが、作家名がわかるほうが買取価格は高くなりやすいでしょう。 作家名は作品の価値を決める上で大切な要素の1つです。 20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソや、世界的に有名で「水玉の女王」の異名を持つ前衛芸術家の草間彌生など、人気作家が手掛けた作品はやはり価値が高い傾向にあります。 手元にある作品の作家名がわかる方や、作家名を証明するものを持っている方は絵画の買取の際に忘れずに伝えましょう。 特に人気作家になるほど、価値が高い一方で贋作の可能性もあるのが実情です。 査定の際に役立つ来歴や付属品がある場合は、高い価値がつきやすくなるでしょう。 高額査定をしてもらうポイント 作家物かどうか 高額査定につながりやすい絵画の特徴としては、有名作家や人気作家が手がけた作品、いわゆる作家ものかどうかがポイントです。 中でも、作家のサインや楽観などがあれば、査定額アップが期待できるでしょう。 なお、自身では、作家名がわからなくても、あきらめずに専門家に相談することをお勧めします。 専門家が査定することで作家名が判明するパターンは少なくありません。 傷や汚れなどのダメージがないか 油絵であれば絵の具の収縮による割れや縮み、版画であれば経年劣化や日光によるシミや退色などが主な絵画のダメージの例です。 これらは室温や湿度に注意して保管していても発生してしまうことがあるため、特に古い作品であるほど買取価格には大きく影響しないことがあります。 比較的新しい作品で、大きなダメージがある場合は買取価格が下がることもありますが、それ以上に作品自体の価値のほうが重要視されます。 価値の高い作品は多少ダメージがあっても買取は可能です。 また、傷や汚れを修理できるケースもあるため気になる方は買取の際に査定士に相談してみるとよいでしょう。 付属品は揃っているか 額縁や鑑定書などの付属品があれば買取の際に一緒に査定してもらいましょう。 額縁は作品を展示したり衝撃から守ったりするために必要です。 壊れていても修理可能なことが多いため、作品から取り外さずに一緒に査定してもらうのがお勧めです。 また、鑑定書や作品の来歴といった情報は、真贋を確かめる際に必要になります。 真作であることを証明できる作品は買取価格が高くなりやすいでしょう。 そのほか 絵画にも流行があり、作家や作品の大きさ、画題(テーマ)などによっても査定に影響することがあります。 作家名がわからない作品、大きな、または小さな作品などもまずは相談してみるとよいでしょう。 絵画の専門家である査定士が見ることで作品の価値が明らかになり、持ち主が想定するよりも高い価格で買取してもらえるケースもあります。 絵画を手放すとき、どんな方法がある? 絵画を売却するには、ネットオークションやフリーマーケットで自分で売る方法の他、さまざまな業者に相談する方法があります。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、比較して選ぶとよいでしょう。 ネットオークションやフリーマーケットで売却 ネットオークションやフリーマーケットで売却する場合、希望価格での取引ができることがメリットです。 特にネットオークションの場合は、購入希望者同士が価格を競い合うため、希望価格以上で取引できることもあります。 一方、デメリットとしてはトラブルに巻き込まれる可能性があることが挙げられます。 ネットオークションやフリーマーケットでは、基本的に出品者と購入者が個人的にやりとりすることが必要です。 そのため、トラブルがあっても、自分の力で解決しなければいけません。 また、値引き交渉に追われたり、時間が経っても買い手がつかなかったりすることなども考えられます。 リサイクルショップで売却 リサイクルショップで絵画を売却するメリットは、最短即日で売却ができることです。 店頭へ作品を持ち込めば、その場で査定買取してもらえるでしょう。 処分を急いでいる方にとってはメリットといえます。 ただし、リサイクルショップは絵画の専門家ではないため、価値に見合った価格がつきにくいことがデメリットです。 特に自身が絵画の価値をわかっていない場合、相場よりも下回る価格で売却してしまう恐れもあります。 結果的に大きく損をする可能性があるため注意しましょう。 不用品回収業者や遺品整理業者へ相談 不用品回収業者や遺品整理業者へ大河の売却を相談する方法もあります。 メリットとしては複数のものをまとめて手放せることや片付けなども手伝ってもらえることなどが挙げられます。 実家の整理や相続などで絵画以外にも大量に処分するものがある場合には便利な方法といえるでしょう。 一方、不用品回収業者や遺品整理業者は絵画について専門知識を持っていない可能性があることに注意する必要があります。 絵画に詳しくない業者が査定した場合、相場をした回る価格で買取しようとするかもしれません。 自身が絵画の価値を把握していない場合は、相場よりも安く手放してしまう恐れがあります。 また、他の不用品とまとめて買取してもらう場合、1点1点の買取価格ではなく、合算で買取価格を提示されることがあります。 その結果、具体的な価格を知らずに絵画を売却してしまうかもしれません。 骨董品買取業者へ相談 骨董品買取業者へ相談する場合のメリットは、専門知識を持つ業者が対応してくれるため、価値に見合った価格で買取してくれると期待できることです。 また、無料で査定してくれる業者も多いため、複数の業者から見積もりを取り比較することもできます。 そのため、納得いく価格で売れる可能性が高いと言えるでしょう。 なお、デメリットとしては依頼先によって買取実績が異なることが挙げられます。 骨董品買取業者によっては得意分野があるため、できる限り絵画の買取実績の豊富な業者を選ぶと安心です。 また、依頼先によって大訪問や店舗での持ち込み、宅配など買取方法が異なることにも注意しましょう。 自身にとって便利な買取方法に対応している業者を選ぶのがお勧めです。 人気作家の絵画は贋作も多い…… 人気作家の作品は高い価値がつきやすい一方で、それを狙った贋作も増える傾向にあります。 贋作にはすぐに見分けのつくものから、専門家でも見抜けないような精巧なものまでその完成度はさまざまです。 過去には有名な美術家が真作と信じて贋作を購入・展示する例もありました。 そのため、絵画作品を買取する際は真作であることを証明する鑑定書や来歴が重要視されます。また、中には真贋がわからないとして買取価格を低く見積もる業者もいます。 横山大観 横山大観は近代日本画の巨匠と呼ばれる作家です。 若い頃から才能にあふれていた大観は、たった3カ月学んだだけで東京美術学校(現在の東京藝術大学)に合格しています。 その後、大観は当時校長を務めていた岡倉天心のもとで革新的な作品を生み出しました。 特に朦朧体と呼ばれる、輪郭線を用いない独特の表現技法で知られています。 大観の真作は数千万円の価値がつくことも珍しくないため、特に贋作が多い作家でもあります。 また、大観の公認もと作られた巧藝画は贋作ではありませんが、真作ではないため高い価値がつきづらいことにも注意しましょう。 谷文晁 谷文晁は人物画や山水画、花鳥画など幅広いジャンルで活躍した江戸時代の画家です。 絵の技法を学んだ後、江戸幕府の老中を務めた松平定信の付き人となりました。 定信に同行した三浦半島や伊豆半島の風景を描いた『公余探勝図(こうよたんしょうずかん)』などが有名です。 文晁の作品は数が少なく、世の中に流通している多くは贋作です。 真作の希少価値が高いため過去には掛け軸が数十万円で取引された例もあります。 ジャン=ミシェル・バスキア ジャン=ミシェル・バスキアはたった10年ほどの活動期間に1,000点以上もの絵画や3,000点のドローイングなど大量の作品を残し、現代アートに大きなインパクトを与えた作家です。 現代アートの巨匠、アンディ・ウォーホルとの友情関係でも知られています。 バスキアに関しては2022年、開催中の展覧会から25作もの贋作がFBIに押収されるという事件が起きました。 ただし、日本でもある事業家が100億円以上でバスキア作品を落札したことでも知られているように、真作は数十億円以上の価値がつくこともある作家です。 ヨハネス・フェルメール ヨハネス・フェルメールは『真珠の耳飾りの少女』などの作品で知られる17世紀にオランダで活躍した画家です。 光を巧みに生かした繊細な表現で人気のある画家の1人です。 ただし、真作とされている作品は諸説あるものの、約35点しか現存していないといわれています。 フェルメールといえば、ファン・メーヘレンによる贋作事件が有名です。 売れない画家だったメーヘレンが描いた贋作は1937年、オランダの美術館に当時としてはかなりの高額で購入されました。 その後、メーヘレンは贋作であることを自白しましたが、美術館では自戒を込めて現在も該当作品を展示し続けています。 絵画買取は実績ある買取業者へ相談を 絵画を手放す際は、買取業者に相談してみましょう。 日本画や西洋画、版画などジャンルにかかわらず、いつの時代も絵画は人気があります。 特に有名作家や人気作家の作品であれば高額買取も期待できます。 なお、業者を選ぶ際は特に絵画買取の実績が豊富かどうかに注目するのがお勧めです。 実績の多い業者には経験豊富な査定士が在籍していると考えられるため、絵画の価値を正しく判断してくれるでしょう。 作家名がわからない作品など、自身では価値のわからない絵画もプロが査定することで価値が明らかになる可能性があります。 絵画の整理や処分を予定されている方は、ぜひ一度相談してみてください。
2024.12.13
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教育に対する批判的な意見を反映させた『夏の宿題』
北川民次は、画家でありながら教育者としても大きな役割を果たした人物です。 北川の作品は、ただの風景画や人物画にとどまらず、彼自身の人生哲学や社会観を反映しており、民衆に焦点を当てた作品をいくつも描いています。 メキシコの文化に触れ民衆に着目した作品を制作する北川民次 北川民次は、日本の洋画家で、民衆を描くことと物事をリアリスティックに捉える姿勢をもち、生涯にわたって社会の矛盾に立ち向かうような作品を制作しました。 『夏の宿題』は、当時の日本教育に対する批判的な姿勢を表した作品です。 威圧的な大人に囲まれた子どもの様子を描いた『夏の宿題』とは 『夏の宿題』は、北川民次の教育観が反映された作品です。 作品の中では、宿題に取り組む子どもが威圧的に母親や当時の文部大臣に監視される様子が描かれています。 この構図は、当時の日本の教育が、北川の目指す自由な創造性とは対照的であったことを象徴しています。 子どもの手元に置かれた紙には「シュクダイがないと子どもは何を考えていいか分からなくなるとラヂオの先生がいいました。ナニが私たちをこんなにしたのでしょうか」の言葉が。 北川は、メキシコで学んだ「自由を求める精神」を通じて、子どもたちの自主性や自発的な行動を大切にしていました。 しかし、日本の教育は、現時点での社会の規範に適応することが重視され、北川の理念とは逆行していました。 北川がメキシコで学び、日本で実践した教育は、子どもの自主性や自発的な行動を大切にしていた。 それは、子どもに自由で創造的な精神を育むためであった。 しかし、当時の日本で行われていたのは、それとは真逆の教育であった。 当時の日本の教育について、北川は自著の中で「社会の現時点に適応する人間を作ることを目標とする教育」と批判した。 『夏の宿題』には、教育の抑圧性と北川の教育に対する哲学を反映されています。 北川民次の教育観はメキシコの野外美術学校の影響を受けている 1920年代、メキシコでは「野外美術学校」が次々に設立されていました。 名前通り野外で行われた授業では、これまでの美術アカデミーで実施されていたものとはまったく異なる、規範に縛られない自由な制作が目標となっていました。 北川自身も、トラルパンとタスコで野外美術学校の活動に携わり、人々に絵を教えます。 北川は、生徒の自発性を尊重する教育理念に共感し、実現するための手法を試行していったのです。 メキシコの野外美術学校は、旧来の美術教育制度に対する学生たちの不満がきっかけとなり設立されました。 主導者の画家アルフレド・ラモス・マルティネスは、従来の規範に縛られず自由に学べる学校を目指し、印象主義者らによる戸外での絵画制作にインスピレーションを受け、野外美術学校を構想しました。 1920年代に入ると、政府の支援もあり制度化されて「野外美術学校」が各地に広がっていったのです。 学校には、主に先住民の子どもたちを中心に、さまざまな年代の人々が通うようになりました。 野外美術学校で先生をしていた北川にとって、生徒は先生でした。 子どもは、自分の実感や経験を大切にするため、時に対象に対する認識や感情までを描き出します。 想像を超える教え子らの絵から学んだ精神性を、北川は自分の制作に活かしていきました。 また、メキシコの美術学校で子どもたちと接する中で、抑圧から解放されようとする力、つまり「自由を求める精神」が想像の原動力になることを再認識しました。 メキシコでの経験が日本で美術教育に取り組む際の基盤となったのです。 メキシコで確立された教育手法が日本になじまず メキシコの学校が閉鎖したために帰国した北川は、メキシコで学んだ自由な美術教育の理念を日本でも実践しようとしました。 終戦後の1949年、名古屋の東山動物園で「名古屋動物児童美術学校」を設立しました。 メキシコの野外美術学校と同じように、美術を通して子どもの自主性や創造性を高めることを目指しました。 しかし、当時の日本の教育制度は、北川の自由な教育手法に共感せず、十分な支持や成果を得られなかったのです。 北川は次第に美術教育から手を引くようになりました。 北川にとって重要だったのは、単に美しい絵を描く技術を教えることではなく、絵を描くことを通じて子どもたちが人間の精神や美術の本質に向き合うことでした。 日本での美術教育は、順調に進んだわけではありませんでしたが、北川自身も、子どもたちとの関わりを通じて多くを学び、その経験を自身の創作活動に還元していくことで、社会に考えを発信していきます。 そして、日本の教育体制について物申す『夏の宿題』が生まれたのでした。 北川民次の鋭い視線が捉えた日本の教育を描いた『夏の宿題』 今回紹介した『夏の宿題』をはじめとした作品の数々は、今も私たちに社会の矛盾や課題を訴えかけてきます。 メキシコで学んだ自由な発想を抑え込まない創造的な教育観は、北川の根幹に常にあったことでしょう。 メキシコ時代から描かれ続ける民衆の視線や鋭い社会批判は、未来をつくる子どもが創造的で生きやすい社会環境を整えるためだったのかもしれません。 また、メキシコと日本という異なる文化での教育活動は、北川の芸術的な成長を後押ししたと考えられます。 特異な歩みを進めてきた彼が見て描いてきた世界と現実を、ぜひ間近で鑑賞してみてください。
2024.11.26
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アール・ヌーヴォーの象徴となったミュシャの代表作『ジスモンダ』
アルフォンス・ミュシャの作品は、アール・ヌーヴォーの象徴として多くの人々に愛されています。 ポスターに描かれた女性像は、優美で繊細な線と豊かな装飾が目を引き、今もなお多くのファンを魅了しています。 世紀末のパリで活躍したアルフォンス・ミュシャ アルフォンス・ミュシャは、世紀末のパリを象徴するポスター・デザイナーであり、壮大なテーマを重厚な油彩で描き続けた画家として知られています。 ミュシャの作品は、ポスターから油彩画に至るまで、どれもが「ミュシャ風」と呼ばれる独特のスタイルを持っており、多くに人の目を惹きつけました。 ミュシャの名が広く知られるきっかけとなった代表作『ジスモンダ』。 ミュシャが初めて制作したポスターで、繊細な装飾と流れるような線描、そして植物のモチーフなどが融合した様式は、ミュシャの独自性を確立させました。 アルフォンス・ミュシャを一躍有名にした『ジスモンダ』とは 作品名:ジスモンダ 作者:アルフォンス・ミュシャ 制作年:1894年 技法・材質:リトグラフ・紙 寸法:217.9cm×75cm 所蔵:サントリーポスターコレクション アルフォンス・ミュシャの代表作『ジスモンダ』は、1894年に制作されたミュシャの最初のポスター作品です。 ミュシャの名前を広く世に知らしめた出世作でもあり、このポスターは当時のフランスで絶大な人気を誇っていた女優サラ・ベルナールのために制作され、彼女の主演舞台『ジスモンダ』を宣伝するものでした。 『ジスモンダ』の特徴は、極端に縦長のフォーマットです。 また、ポスターの上下に文字の帯が配置されており、中央には美しい女性像が描かれ、静かに佇んでいます。 中央に描かれている女性こそが、主役のジスモンダであり、女優サラ・ベルナールです。 彼女の頭上にはアーチ状の窓が描かれており、古典的で壮麗な雰囲気が漂っています。 また、幾何学的なアラベスク模様や女性の髪の表現が一体化して調和を生み出すパターンは、のちに「ミュシャ風」として広く知れ渡るようになりました。 舞台公演『ジスモンダ』のポスターを急遽手がけたアルフォンス・ミュシャ 1895年、新年の始まりとともにパリで注目を集めた舞台公演『ジスモンダ』のポスターは、まさに芸術史に残る伝説の作品です。 元旦から町中に貼りだされたポスターの依頼が舞い込んだのは、前年のクリスマスでした。 依頼を受けたルメルシエ工房は、職人たちが休暇中で不在のため、代わりに工房で働いていた無名の画家アルフォンス・ミュシャが、この重要な仕事を引き受けることに。 ポスター制作は未経験ながらも、短期間で作品を完成させ、このポスターが街に貼られるや否や、瞬く間にパリジャンの心を掴みました。 柔らかい色調で表現された崇高な女性像が特徴的で、中央に描かれた主役のジスモンダが圧倒的な存在感を放っています。 ミュシャのポスター作品を見た主演女優サラ・ベルナールは、大変感銘を受けて即座にミュシャと5年の契約を結ぶこととなりました。 このポスター制作をきっかけに、ミュシャのもとには次々と仕事の依頼が舞い込むようになり、彼の名声は確固たるものとなっていきました。 初期作品の『ジスモンダ』にはビザンティン様式が用いられている ミュシャの出世作となった『ジスモンダ』には、初期作品によく見られる特徴的なビザンティン様式が色濃く反映されています。 描かれた主役のジスモンダが手にしている植物がナツメヤシの枝であり、キリスト教の枝の主日を表現したシーンであると分かります。 枝の主日とは、復活祭の1週間前にキリストがエルサレムに入ったことを記念する日であり、作品中では聖書の象徴的な出来事が取り入れられているのです。 また、『ジスモンダ』は、ミュシャ作品を代表する特徴であるアール・ヌーヴォー様式ではなく、モザイクに象徴されるビザンティン様式が用いられています。 女性像の背景には、ミュシャが影響を受けたビザンティンの宗教画にみられる幾何学模様やアーチが描かれており、独特で草原な雰囲気を醸し出しています。 多くの人は、ミュシャといえばアール・ヌーヴォー様式をイメージしますが、初期作品である『ジスモンダ』では、ビザンティン様式のデザインが顕著であり、その後の作品の礎になったともいえるでしょう。 背景のアーチは以後のポスター作品に大きな影響を与えた ミュシャの出世作『ジスモンダ』は、画面構成の革新性で注目を集めました。 中でも特に革新的な要素だったのが、主役のサラ・ベルナールの頭上に描かれた華やかで虹色のアーチです。 アーチは、ミュシャ作品を代表するデザインで、以後の演劇ポスターには繰り返し同じシンボルが使われるようになりました。 『ジスモンダ』には、当時の一般的なポスターにみられる鮮やかな色彩とは対照的に、繊細なパステルカラーを使って描かれている特徴があります。 おそらく、背景部分の制作時間が足りなかったのか、飾りのない余白が目立ちます。 唯一の背景装飾として頭の後ろには、ビザンチン風のモザイク模様のタイルが描かれているのが特徴です。 アール・ヌーヴォーを代表するミュシャの作品はいまもなお愛され続けている 今回紹介した『ジスモンダ』をはじめとした数々のミュシャ作品は、ビザンティンや東欧の影響を受けつつ、自由な発想と美的感覚で革新をもたらし、後世に大きな影響を与えました。 その後、ミュシャはアール・ヌーヴォーの第一人者として多くのポスター作品を制作しています。 自由な発想と美的感覚で、ポスター業界に革新をもたらした「ミュシャ風」の作品は、今でも多くの人々に愛されています。
2024.11.26
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