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掛軸の数はどうやって数える?知っておきたい掛軸の単位

2024.09.17

国内だけではなく海外からの人気も高い日本の掛軸。

どのようが芸術作品であるか、その見た目の想像ができる人は多いでしょう。

しかし、掛軸の数え方を知っている人は少ないのではないでしょうか。掛軸が好きで収集して飾っていたり、美術館や博物館で鑑賞したりする人たちにとっては、掛軸の数え方を知っているのは当たり前かもしれません。

しかし、掛軸に興味を持ち始めたばかりの場合、数え方が分からないこともあるでしょう。

掛軸の数え方は特殊なため、覚えておくことをお勧めします。

 

掛軸の単位は「幅(ふく)」「軸」

掛軸の基本的な単位は「幅(ふく)」と「軸」です。
掛軸の数え方は、掛けた状態の作品と、巻いてある状態の作品で変わります。掛けてある掛軸は「幅(ふく)」、巻いてある掛軸は「軸」で数えます。
掛けてある掛軸は、一幅(いっぷく)、二幅(にふく)、三幅(さんぷく)と数えていき、数字によって「ふく」と「ぷく」が使い分けられているのが特徴的です。

 

複数セットの掛軸の数え方は?

掛軸が2本セットの場合は「対巾(ついふく)」または「双巾(そうふく)」と呼びます。2本セットの掛軸の題材は、鶴と亀が多い傾向です。

3本セットの場合は「三対巾(さんぷくつい)」と呼びます。3本セットの掛軸の題材は、真ん中に寿老人、両サイドに鶴と亀の作品や、中央に鶴と亀、両サイドに松竹梅の作品が多い傾向です。

4本セットの場合は「四巾対(よんぷくつい)」と呼びます。4本セットの掛軸の題材は、四季ものがほとんどです。

12本セットの場合は「十二巾対(じゅうにふくつい)」と呼びます。12本セットの掛軸は多くありませんが、題材としては12カ月の季節をかき分けたものや、干支を十二種描き分けたものなどが多い傾向です。

 

複数セットの掛軸の有名作品

上田耕甫『辺双鶴』『老松図』

双幅の掛軸として有名な作品には『辺双鶴』『老松図』などがあります。
上田耕甫(うえだこうほ)によって描かれた作品です。掛軸に描かれる画にはさまざまな意味や思いが込められています。鶴が描かれた掛軸は、お祝い事で贈られることが多い作品です。古くから鶴は縁起のよい鳥として大切にされてきました。「鶴は千年亀は万年」ということわざからも、鶴は長寿を願う意味合いも込められています。

鶴はよく他の題材とセットで描かれることも多く、特に亀とセットの掛軸は縁起がよい掛軸として人気の高い作品が多い傾向です。上田耕甫が描いた『辺双鶴』『老松図』は鶴と松がセットになっています。
松の絵はよく松竹梅として描かれています。
冬でも緑を絶やさない松、しなやかさがありながらも真っすぐ天に向かって伸びる竹、早春に花を咲かせて薬代わりにもなる実をつける梅。これらは古くからおめでたいものの象徴として多くの掛軸に描かれてきました。
健康長寿や無病息災など幅広い意味が込められており、さまざまな祝い事に利用される掛軸です。

上島鳳山『十二月美人』

十二巾対の掛軸として有名な作品に上島鳳山(うえしまほうざん)が描いた『十二月美人』があります。
『十二月美人』は、1月から12月までそれぞれ特徴の異なる美人が描かれた作品です。
十二巾対の連作はそれぞれの季節や絵の特徴にあわせた表装が施されており、絵の美しさや季節感を引き立てています。十二月美人を鑑賞する際は絵そのものだけではなく、表装もあわせて鑑賞すると、より『十二月美人』の魅力を発見できるかもしれません。
なお、上島鳳山は円山派の人物表現を土台に多くの美人画を制作して人気を博した画家です。

 

そのほかの掛軸の数え方

実は、掛軸の数え方は先述したものだけではありません。
美術品や芸術品、骨董品を取り扱う業者の間では「本(ほん)」と数えられることがほとんどです。「4本注文したい」「6本ほど見たい」のように一般的な形で使われます。

また「点(てん)」と呼ぶこともあります。
こちらは掛軸に限った数え方ではなく、掛軸を販売する際にお客さまに対して丁寧な言葉使いで数を数えるときに用いられる言葉です。「お買い求めは3点でよろしいでしょうか」「展示会では約1000点以上の掛軸を展示しております」などのように丁寧に伝える際に用いられています。

 

季節や用途で掛け替える掛軸にはさまざまな呼び方があった

四季折々の季節によって掛け替える季節掛軸や年中掛けられる普段掛け掛軸など、掛軸にはさまざまな種類があります。そして数え方も一つではないのです。
一般的には「幅(ふく)」と「軸」を用いて数えられます。幅は飾ってある状態の掛軸に対して、軸は巻いてある状態の掛軸に対して使われるのも特徴です。
またそれ以外にもセットになった掛軸は「巾」「対」の文字を用いて数えられています。

ちょっとした豆知識のような情報ですが、掛軸について詳しくなるとより掛軸そのものや掛軸の文化を楽しめるのではないでしょうか。
さまざまな知識を身に付けて、今後の掛軸鑑賞をより興味深いものにしてください。

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