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茶室で見かける「喫茶去」の掛軸にはどんな意味が込められている?

茶室に掛軸が掛けられているのを目にしたことがある人もいるかもしれません。
茶室にある掛軸には絵が描かれている場合もあれば、書が書かれている場合もあります。
実は、茶室に飾られている掛軸は単なるインテリアではなく、さまざまな意味や気持ちが込められているのです。
例えば、茶掛け掛軸にはよく禅語が用いられています。
禅語とは禅宗の心を表現したもので、茶道と密接な関係があります。
禅語の一つとして有名な「喫茶去」という言葉。
こちらもお茶に深く関わりのある言葉です。喫茶去の意味や茶道と掛軸の関係性を探り、両者の魅力をより深めていきましょう。

 

茶席で見かける「喫茶去」の掛軸

「喫茶去」は、禅語の一つ。
茶道において飾る茶掛け掛軸に書かれているのを目にしたことがある人もいるでしょう。
「喫茶去」に“茶”の字が含まれていることから、お茶に関係する意味を持っているのだろうと推測できますが、具体的にどのような意味を持っているのか知らない人も多くいます。
茶の湯と関係の深い禅語である喫茶去の言葉の意味を知り、茶道と禅の関係性についてより理解を深めていきましょう。

「喫茶去」の意味

喫茶去とは禅語の一つで、お茶を飲む行動について示している言葉です。
「喫」は飲むこと、「茶」はお茶、「去」は去ることを示しています。
お茶を飲んで去る、とそのまま読むとあまり意味が分からないですが、実は、喫茶去には相反する2つの意味が込められています。

入矢義高の『禅語辞典』によると、喫茶去には「お茶を飲んでこい」「お茶を飲みに行ってこい」と、叱責の意味があるとしています。
つまり、お茶を飲んで出直してこい、と相手の怠惰を叱咤するものとして使われていました。

一方で、中国・唐時代の趙州従諗禅師の話がもとになった意味もあります。
こちらは「まあゆっくりお茶でも飲みましょう」という意味で使われているようです。

趙州従諗禅師の話では、趙州禅師のもとに新しくやってきた2人の行脚僧に対して、趙州禅師は「前にもこちらに来たことがあるか?」と尋ねました。
修行僧の1人が「来たことがありません」と答えると趙州禅師は続けて「喫茶子」と言いました。
趙州禅師はもう1人の修行僧にも同じように尋ねると、修行僧は「来たことがあります。」と答えました。趙州禅師はこの返事に対しても「喫茶子」と言ったのです。
院主が趙州禅師になぜ初めての者にも、前に来たことがある者にも茶を飲みに行けと言うのか尋ねたところ、趙州禅師は「院主どの!」と呼びかけ、それに「はい!」と答えた院主に対して「喫茶子」と言いました。

趙州従諗禅師が言った喫茶去の真意は、禅の修行を長年積んでこそ体得できるものでしょう。
この逸話から知っておくべきことは、どのような者に対しても分け隔てなく「お茶を飲みましょう」と言った趙州禅師の心の在り方ではないでしょうか。
このエピソードがもとになり、喫茶去は叱責ではなく「お茶でも飲みましょう」という意味合いであるといった考えが生まれ、今日に至ります。

茶道においては、お茶を出す者もいただく者も、喫茶去が持つお茶を飲みましょうという心を持ち、茶の湯の時間を楽しむことが大切です。
お茶と人に対するこの気持ちを心にとめてお茶をいただくためにも、喫茶去の掛軸を茶室に飾るとも考えられるでしょう。

茶席で掛軸は重要な茶道具

茶道における茶道具は何かと尋ねられたら、茶碗や茶杓を思い浮かべる人が多いでしょう。実は、掛軸も茶道において重要な役割を担っているのです。
茶道を嗜んでいると、茶室に入ると真っ先に掛軸へ目が行くという人もいるでしょう。
茶道と掛軸は密接な関係にあり、最も格式が高く大切な道具とも言われています。

茶道において掛軸が最も大切な道具と言われる所以は、茶道の根底には禅の心があり、掛軸には禅の文化を表現する禅語が書かれていることにあります。
たとえば、茶掛け掛軸には「一期一会」「和敬静寂」「日々是好日」などの禅語が好まれ書かれているのです。そして、「喫茶去」も禅の言葉であり、茶掛け掛軸によく書かれている言葉の一つです。

茶室に掛軸を掛ける理由としては、神聖な空間には格式の高いものを飾るべきというお茶の心からきているとされています。
また、掛軸には茶席の主人が客人をおもてなしする際の心が表現されています。
茶道における茶掛け掛軸には、その時々にあわせた作品が飾られ、意味合いも異なるということです。

茶道をたしなむとき、掛軸に書かれた禅の言葉の意味を考えたり、主人のおもてなしの心を想像してみたりすることで、これまでとは異なるお茶と掛軸作品の楽しみ方ができるでしょう。

 

「喫茶去」は分け隔てのないおもてなしの心

喫茶去は相反する2つの意味を持ち合わせた禅の言葉です。一つは「茶でも飲んで出直してきなさい」という相手を叱責する意味があります。もう一つは「またゆっくりお茶でも飲みましょう」というゆとりのある心を表現しています。
もともとは叱責の意味合いで使われていたようですが、趙州従諗禅師の返答の異なる2人の修行僧に「喫茶去」と答えたエピソードにより、現在では、この「お茶でも飲みましょう」という意味合いでの使われ方が広まっていったと考えられるでしょう。
お茶の心を表現したり、主人のおもてなしの心を表現したりする茶掛け掛軸。
お茶を楽しむ際は掛軸に書かれている禅語の意味にも目を向けてみると、より茶道の心と掛軸への興味が深まるでしょう。

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