明治時代に創設され、国や公共のために尽力を尽くした人や、社会分野で優れた功績を残した人に贈られる勲章。
国が与える名誉の標章で、現在も運用されています。
勲章は、特定の人しか受け取れないもののため、希少価値が高くコレクターが多くいます。
目次
勲章の買取依頼を検討中ですか?
「親族の遺品整理で勲章を譲り受けた」、「勲章はどこで買い取ってもらえるのだろう」など、勲章を手放す方法に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
勲章の処分方法にお困りの方は、専門業者による買取を検討しましょう。
勲章は、誰でも手に入れられるものではなく、貴重なものであるため、そのまま捨ててしまうのはもったいありません。
勲章を収集する熱心なコレクターもいるため、買取査定に出して売却するのがお勧めです。
いつの時代も勲章は人気
勲章は、特定の人物を讃えるために与えられるもののため、一般の人が簡単に手に入れられるものではありません。
その希少価値の高さから、一部のコレクターから人気の高いものでもあるのです。
数が少なく限定感がある点や、見た目の美しさから収集しているコレクターも多く、人気を集めています。
自宅に眠る勲章はありませんか
もらった勲章を本人が手放すことはあまりありませんが、親族や家族から相続された際、扱いに悩む人も多いのではないでしょうか。
勲章は、もらった本人以外が着用するのを禁止されています。
また、祖父母や親族から譲り受けても、自分が功績を挙げたわけではないため、その栄誉を得られるわけでもありません。
そのため、手放したいと考える人も多いでしょう。
もし、譲り受けた勲章の扱いに困っているのであれば、専門の買取業者に相談してみませんか。
勲章の買取実績のある業者であれば、勲章の価値を正しく判定して適切な価格で買い取ってくれるでしょう。
勲章を高額買取してもらうには
勲章の買取価格は、状態や付属品の有無、セットになる軍服や軍装品の有無などによっても変動します。
どのようなものが高価買取されやすいのかを知り、所有している勲章に該当する条件があるかを確認してみましょう。
傷や変色などのダメージがないか
勲章に限らず、骨董品全般にあてはまることですが、傷や変色、欠けなどがない新品に近い状態のものほど高く買取してもらえる傾向です。
勲章は、七宝製が多く釉薬が剥げてしまったり、突起部分が折れてしまったりする可能性があります。
また、綬という勲章用のリボンは汚れやすいため、適切に保管する必要があります。
むき出しのまま置いておくと、汚れや傷がつきやすくなるため、ケースに入れて保管しておくのがお勧めです。
買取査定を依頼する際は、お手持ちの勲章の状態を事前にチェックしておきましょう。
付属品はそろっているか
勲章には、箱や勲記などいくつかの付属品がついています。
勲章の保存用の箱は、漆で塗られた専用のケースが用意されており、勲章の種類と勲等が箱に書かれています。
箱があるかないかで、査定額が大きく変わるため、勲章を受け取った際は箱があるか必ず確認しましょう。
また、勲記とは勲章の証明書のことで、勲章と勲記はセットで授与されるケースがほとんどです。
そのため、セットで査定に出すと買取額がプラスになる可能性が高いでしょう。
勲記は紙で作られており劣化しやすいため、シミや破れなどに十分注意し、勲章とセットで保管しておくことをお勧めします。
あわせて軍服や軍装品がないか
勲章を買取査定に出す際、軍服や軍装品なども所有していれば、あわせて査定に出しましょう。
勲章は、勲等や保存状態によっては1点のみでの買取ができない可能性があります。
その際に、旧日本軍の軍服や軍装品、軍刀などがあれば、あわせて買取査定してもらえる場合があります。
遺品整理や相続では、勲章や軍服、軍装品をセットで譲り受けるケースも多いようです。
もし関連するものをセットで受け取ったら、すべてまとめて保管しておくことをお勧めします。
勲章を手放すとき、どんな方法がある?
勲章を手放す方法としては、ネットオークションやフリーマーケット、リサイクルショップ、不用品回収業者や遺品整理業者、骨董品買取業者などがあります。
それぞれ特徴が異なるため、自分と手放したいアイテムにあった方法を選ぶことが大切です。
ネットオークションやフリーマーケットは、自由に価格を決められるメリットがあります。
勲章の価値を知っていれば、希望価格やそれ以上の価格で売却が可能です。
しかし、正しい価値を知らなければ相場よりも低い価格で販売してしまい、損をしてしまう可能性があります。
また、すぐに買い手がみつかるとは限らず、時間が経てば値下げ交渉が行われる場合もあるでしょう。
リサイクルショップでの売却は、早くて当日中に換金できるメリットがあります。
急いで手放したいと考えている方に向いている方法といえますが、買取価格が相場より低くなる傾向です。
勲章に関する専門知識をもつスタッフが在籍しているとは限らないため、適切な価値を判断できない可能性が高いでしょう。
不用品回収業者や遺品整理業者は、ほかの遺品や相続品もまとめて回収してもらえるメリットがありますが、リサイクルショップ同様に専門家がいる可能性は低いため、買取価格が安くなってしまう可能性があります。
また、まとめて買取となるため一つひとつの価格がわからないのもデメリットの一つといえます。
骨董品買取業者であれば、勲章の買取実績があったり、勲章に詳しい査定士が在籍していたりする可能性が高いでしょう。
高価買取を狙うのであれば、価値を正しく判断できる専門業者への査定依頼がお勧めです。
ただし、業者によって実績はバラバラなため、勲章の買取実績が豊富な業者を選ぶとよいでしょう。
査定を無料で実施している業者も多いため、複数の業者に依頼して相場を確認することも大切です。
高価買取が狙える勲章の種類
勲章の中には、旧日本軍時代に功績が評価され授与されたものもあるでしょう。
勲章の中でも、そのような明治時代や大正時代、昭和時代に授与された勲章には、希少価値や歴史的価値の高いものも多くあります。
旭日章
旭日章は、1875年に制定された日本で初めての勲章です。
日章を中心に、光線を配し、鈕には桐の花葉が用いられているデザインが特徴的です。
社会のさまざまな分野の功績に着目し、優れた功績を挙げた人を表彰する際に授与される勲章として用いられました。
勲一等から勲八等までの8等級に分けられており、ほかの勲章よりも上位に位置するといわれています。
瑞宝章
瑞宝章は、1888年に制定された勲章で、社会や公共のために功労がある人物を讃えるために授けられる勲章です。
男女共通して、国または地方公共団体の公務や公共的な業務に長年従事して、功労を積み重ねた人を表彰するために授与されます。
古代の宝である宝鏡を中心に、大小16個の連珠、四条や八条の光線を配し、桐の花葉が用いられたデザインです。
制定時は8等級ありましたが、2003年の改正により現行の6等級に変更されています。
宝冠章
宝冠章は、1888年に制定され、女性に限定した唯一の勲章です。
科学技術や芸術といった文化の分野で優れた功績を挙げた人に授与されるもので、天皇の名をもって皇后から授与される勲章です。
2003年の改正により、それまで男性にのみ授与されていた旭日章・桐花章・菊花章が、女性にも授与されるようになったため、現在宝冠章は、女性皇族や外国人に向けた儀礼的な運用にのみ使用されています。
金鵄勲章
金鵄勲章は、陸海軍人や軍属に授与される終身年金付きのもので、日本で唯一の武人勲章です。
日清戦争から日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、志那事変、太平洋戦争までの間に、約83万人の軍人に授与されましたが、戦後、1947年に勲章自体が廃止されました。
金鵄勲章は、神武天皇東征時に天皇の弓にとまった金鵄がデザインされており、綬はエメラルドグリーンで白い線が左右に一本ずつ入った構成になっています。
景雲章
景雲章は、旧満州国で授与されていたもので、13年半しか運用されなかったため数の少ない勲章です。
日本の旭日章に相当する勲章で、勲一位から勲八位まで8等級ありました。
白地に赤線が左右に一本ずつ入る綬で、綬の下には満州国皇室の紋章である蘭花紋を意匠化したデザインが施されています。
記章
記章は、日本政府や日本赤十字社などの主宰者から従軍や寄付などの功労が認められた人に渡されるバッジやメダルを指します。
勲章とは異なり、栄誉や功績を讃えて授与されるものではなく、発行枚数も多いものですが、種類が大変多いことから、コレクター人気の高いアイテムです。
勲章の買取は実績ある買取業者へ相談を
親族や祖父母の遺品整理で受け取った勲章の扱いに悩んでいる方は、買取実績豊富な専門業者に査定の相談をするのも一つの手段です。
価値の高い勲章は、レプリカも多く流通しているため、適切に判断してもらうためにも、知識のある専門家に確認してもらう必要があります。
歴史的な意味合いもあり、コレクションとしての需要も高い勲章は、高価買取が狙えるアイテムの一つです。
自宅で保管していた勲章を手放すなら、勲章に詳しい査定士が在籍する買取業者に相談しましょう。