骨董品の象牙を高額買取してもらおう
骨董品としての象牙は、古くから多くの愛好家がいるほど、工芸品としての価値が高いものでした。
現在では、ゾウの乱獲を防ぐために世界的に厳しく規制され、その希少価値が高まっています。
そのため、象牙製品は高値での買取が可能ですが、どうすれば買い取ってもらえるのか、どのような製品が高く売れるのかなど、正しい知識がなく不安だと感じる方もいるかもしれません。
希少な骨董品、象牙・象牙製品を買取してもらうには
象牙は、彫刻工芸品や扇子・義歯など、昔からさまざまなものに加工され重宝されており、多くのコレクターを魅了してきました。
現在では、動物保護の条約により規制されていますが、専門の買取業者に持ち込んで買取してもらうことが可能です。希少な骨董品である象牙および象牙製品は、どのようにすれば買い取ってもらえるのでしょうか。
象牙製品は人気が高く希少
象牙は、加工のしやすさや素材としての温もり・外見の美しさなどの理由で、昔から非常に重宝され、その歴史は、旧石器時代にまでさかのぼると言われています。象牙そのものを飾ることもありますが、チェスの駒やビリヤードの球などの遊戯用具、剣や銃の柄、楽器の部品、宗教的彫刻など、実に多様な工芸品に利用されてきました。日本で象牙は、印鑑や根付・置物などの工芸品に使用され、古くから人気が高く、世界でも有数の象牙取引市場があることでも知られています。
世界中で愛好されてきた象牙製品ですが、ゾウの乱獲が深刻化し希少価値が高まったため、人工の代替品としてセルロイドが登場し、多くのものはセルロイド製に変わったのです。さらに、アフリカ象の象牙国際取引は、1990年からワシントン条約により原則禁止となっています。
乱獲により入手困難になったことや、代替品の登場、ワシントン条約による規制などにより、新たな象牙製品が流通しにくくなったことで、象牙の価値は高騰しました。
人気の象牙製品
象牙とは、アフリカ象やアジアゾウの長く伸びた牙を指し、古い時代から芸術品や工芸品を作るための素材として活用されてきました。
象牙の色は、象牙色として知られる自然なアイボリー色で、経年変化により美しい飴色になることが特徴です。また、象牙は適度に吸湿性があり、弾力や粘りもあるため削りやすく、加工がしやすいことも人気の理由と言えるでしょう。
象牙が使用されている製品は意外に多く、特に日本人に馴染みの深い装飾品や遊戯用品には、以下のように多くの象牙製品があります。
・置物(1本物、彫刻品、仏像など)
・印籠、印鑑
・三味線のバチ
・ピアノ(白鍵部分)
・パイプ煙草
・ビリヤード玉
・麻雀牌
・アクセサリー
・根付
・数珠
・香炉
・茶道具
象牙の印鑑は、印鑑の中でも最高級の素材とされ、バブル期の日本では、ステータスシンボルとして象牙の印鑑を所有することが流行した時期もあります。
また、象牙の麻雀牌も高級な素材として大変人気で、数十万円以上で取引されることも珍しくありません。
加工しやすい上に見た目も美しい象牙は、希少価値もあり、買取市場でも非常に人気があります。
市場では取引を禁止しているところも
ワシントン条約や種の保存法に基づき、通販サイトやフリマサイトでは象牙の取引を禁止しているところもあります。
象牙の買取を検討する場合は、象牙の取り扱いが禁止されていないことを確認するように注意が必要です。
象牙は骨董品市場でなぜ人気なのか
象牙は、見た目が美しく加工しやすいことで、古くから嗜好品や芸術品として世界中で愛好されてきました。
乳白色の独特の色合いや、柔らかく温かみのある手触りも魅力的で、使うほどに美しく経年変化していきます。
しかし、象牙は利用価値が高いことから、材料となるゾウの牙を求めて乱獲が行われました。
そのため、現在ではゾウを象牙目的の乱獲から保護するために、ワシントン条約により象牙の国際取引が原則禁止となっています。
現在、日本国内で合法に流通している象牙は、ワシントン条約締結以前のものであり、その希少性から象牙製品の価格は、今後も高騰していくでしょう。
また、象牙は高級素材として非常に人気が高く、象牙製品は贋作が多いことでも知られています。
象牙製品には、大きな需要があるため贋作・偽物が作られやすく、牛骨やプラスチック・樹脂など、用いられる素材もさまざまです。
見た目が似ていたとしても、偽物の象牙や象牙製品の贋作にはほとんど価値がないため、骨董品として収集する場合には、細心の注意を払う必要があります。
近年、象牙に酷似した素材が出現している上に加工技術も進歩して、素人目には本物と見分けがつかない贋作もあるため、買取の際はプロに依頼するのがお勧めです。
高額買取が期待できる象牙・象牙製品
象牙は、日本でも古くから装飾品・工芸品などに利用されてきました。しかし現在、市場に出回る象牙は限られており、希少価値が高くなっています。象牙・象牙製品の買取においては、大きさや重さ・希少性などが重要です。
大きさ・重量
基本的に、重量に比例して高くなるのが象牙の買取価格です。
特に、一本物の象牙は、重量が買取価格に大きく影響し、全重量が重いほど1kgあたりの価格も高くなる傾向があります。
例えば、重量約20kgの一本牙であれば、30万円〜40万円ほどの買取価格が期待できるでしょう。
彫りの精巧さ・緻密さ
象牙は加工しやすいため、彫刻や装飾品として大変重宝されてきました。
象牙製品の中でも、彫りが精巧かつ緻密であるものは、それだけ価値が高いと評価されます。
人気のある作家の手による彫刻であれば、より高い価格がつくこともあるでしょう。
詰め物が入っていないか
象牙の根元から3分の1程度は、中が空洞になっていますが、そこに鉛や木・樹脂などの詰め物が入れられている場合があります。
象牙を加工する際に作業をやり易くしたり、重さを増やしたりするために入れられていますが、詰め物が入っていない方が高額になるのが一般的です。
保存状態は良いか
象牙は脆い素材ではありませんが、保存状態によっては劣化している場合があります。
不適切な環境で長期間保管すると、変色したり傷ついたりすることがあり、象牙の価値を下げる要因となってしまうのです。
保存状態を良く保つには、直射日光や高温多湿・強い衝撃などを避けられる場所に保管するようにしましょう。
骨董品価値の高い作家物か
象牙製品の価値を決定するのは素材の希少性だけでなく、それを加工した作家の技術や芸術性も大きな要素となります。
象牙彫刻の第一人者である谷口珠峯や、黄綬褒章受賞者である櫻井廣明など、有名作家の手による作品は、高い骨董品価値があるため買取価格も高額になるでしょう。
インド象の象牙
象牙は、主にインド象とアフリカ象の2種類があり、それぞれに違いがあります。
インド象の象牙は、アフリカ象に比べて小さく密度が高いという特徴があり、特に、美しい乳白色のものは、希少で買取価格も高額です。
インド象の象牙取引は、ワシントン条約より14年も前から禁止されており、さらに希少価値を高める要因となっています。
アフリカ象の象牙
市場に流通している量が多いため、アフリカ象の象牙は、インド象の象牙と比較すると価格が低い傾向があります。
しかし、生息場所の環境により硬度が変わると言われているアフリカ象の象牙には、非常に希少価値の高いものも存在するのです。
主にアフリカ中央部で採集されていた硬度の高い象牙は、透明感のある光沢がかかっており、非常に価値が高いとされています。
象牙は処分ではなく買取査定をするべき!
象牙は古くから工芸品の素材として用いられ、現在でもその希少性や芸術性から非常に人気があります。
ご自宅や実家などに不要な象牙・象牙製品がある場合は、処分ではなく専門業者にて買取査定を依頼しましょう。
ワシントン条約や種の保存法で規制されている、大きな一本物の象牙を処分すると費用がかかる可能性があり、勝手に処分すると罪に問われるリスクもあります。
買取査定をすれば、高額な買取価格になる可能性もあるため、処分よりも買取査定がお勧めです。