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江戸切子 買取 | 歴史あるもの・作家物は高額査定が期待できます
江戸切子の買取依頼を検討中ですか? 江戸切子の買取を検討している方にとって、どこでどのように手放すかは重要なポイントです。 江戸切子はその美しいデザインと繊細な技術によって、長い歴史を持つ伝統的な工芸品として、多くの人々に愛されてきました。 もし、手元に眠っている江戸切子があるなら、その価値を再評価し、買取の依頼を検討してみてはいかがでしょうか。 専門の買取業者に相談すれば、適正な価格で買い取ってもらえる可能性も高くなります。 古くから愛され続ける江戸切子 江戸切子は江戸時代後期に始まり、現在でも東京都を中心に生産が続けられている伝統的なガラス製品です。 特徴的なカット技法と、光を受けて美しく輝くその姿は、多くの人々に感動を与え続けています。 1985年に東京都指定伝統工芸品に、2002年には経済産業大臣指定伝統的工芸品として認定され、その技術と芸術性は高く評価されています。 江戸切子は、ただのガラス製品にとどまらず、日本の文化と技術を象徴する存在として、多くの世代に渡って親しまれてきました。 自宅に眠る江戸切子はありませんか 長い年月を経て、使用しなくなった江戸切子が自宅に眠っていることはありませんか。 贈り物として受け取ったものや、代々受け継がれてきた品々は、時が経つにつれてその価値を再認識されることがあります。 もし自宅に江戸切子があるなら、買取業者に査定を依頼することで、その価値を新たに評価してもらえるでしょう。 買取を通じて、大切に保管されてきた品物が次の持ち主に受け継がれることにもなり、より価値を感じられる瞬間となります。 江戸切子が持つ魅力 江戸切子の最大の魅力は、何といってもその精緻な切子細工です。 薄いガラスに、職人の手で刻み込まれた美しい文様は、見る者を魅了します。 「麻の葉」「菊繋ぎ」「笹の葉」などの図案は、いずれも縁起が良いとされ、日本の伝統文化を色濃く反映しているのが特徴です。 また、江戸切子には和の美しさを感じさせる独特の雰囲気があります。 そのため、近年では国内外の観光客が訪日の記念品として江戸切子を購入することも増えているのです。 江戸切子は、実用品としてだけでなく、インテリアとしても人気が高く、美しさと機能性を兼ね備えた、まさに日本の伝統工芸の真髄を感じさせる存在です。 江戸切子の技法 江戸切子は、職人の熟練した技と細やかな工程によって作り上げられる美しいガラス工芸品です。 その製作過程は、手作業で行われる繊細な作業が多く、完成品には一つひとつに職人の技が光ります。 江戸切子を作る過程は大きく分けて4つです。 1.型作り:吹き上げたガラスを型に入れて形を整えます。 2.ガラス吹き:高温で溶かしたガラスを竿に巻き付け、息を吹き込んで形を整える作業です。 3.切子:冷えたガラスを棒や金剛砂を使ってカットします。 4.磨き:最後に研ぎを行い、荒れた表面を滑らかに磨き上げます。 特に重要なのが「切子」の工程で、技法ごとに異なる文様が表現されます。 代表的な技法は以下の3つです。 ・荒摺り:鑢を使い、大まかな文様を彫る技法です。 ・三番掛け:金剛砂を研磨剤として使用し、さらに精細な彫刻を施します。 ・石掛け:砥石を用いて文様を滑らかに仕上げ、光沢感を与えます。 江戸切子職人は、長年の修練を経て、これらの高度な技術を使いこなすことで、ほかに類を見ない美しい作品を生み出しているのです。 江戸切子の歴史 江戸切子の起源は、江戸時代後期にさかのぼります。 江戸大伝馬町でビードロ問屋を営んでいた加賀屋久兵衛らが、南蛮貿易を通じて日本に持ち込まれたガラス製品に切子細工を施したことが始まりとされています。 当初は西洋から伝わったガラスの美しさに、職人の手による精緻な彫刻が加えられました。 加賀屋久兵衛が発行した引き札(カタログ)には、当時扱われていたガラス製品の数々が紹介されています。 食器や理化学用器具、日用品、さらには金魚鉢にいたるまで、江戸時代にはさまざまなガラス製品が商いとして広く流通していたことが伺えます。 江戸切子における技術は、代々の職人たちによって受け継がれ、今日の江戸切子にもその影響が色濃く残っているのです。 江戸切子の代表的な模様 江戸切子の魅力の一つは、その美しい模様にあります。 伝統的な技法によって一つひとつ丁寧に作られた模様は、視覚的に優れた美しさを持つと同時に、各模様には深い意味が込められています。 矢来 「矢来」は、江戸切子の模様の中でも基本的であり、人気のあるデザインです。 斜めにカットされた線が規則正しく交差し、整然とした印象を与えます。 模様の名前の由来は、竹や木材を組み合わせて作られた「矢来」という柵からきているそうです。 また、形がまるで矢が的を射るようなイメージを連想させるため、「魔を射る」という意味も込められています。 矢来模様は魔除けの効果を願う意味合いがあり、お祝い事や新築祝いなど、縁起を担ぐ際に喜ばれる模様です。 菊繋ぎ 「菊繋ぎ」は、縦・横・斜めに交差する直線が菊の花のように連なり、調和を持つ様子が特徴的です。 菊そのものは「喜久」に通じるため、贈り物として受け取る人の「喜びが長く続くように」という願いが込められています。 菊繋ぎの模様は縁起が良く、長寿や繁栄を象徴する意味を持ち、祝い事に使われることが多いデザインです。 魚子 「魚子」の模様は、細かなカットが施され、魚の鱗のように見えることからその名前が付けられました。 また、魚子は魚の卵を意味しており、卵が連なる様子が描かれています。 この模様は、子孫繁栄の象徴とされ、特に家庭や家族にとって幸せな未来を願う意味が込められています。 そのほかの模様 江戸切子には、魅力的な模様が数多く存在します。 その中でも、特に人気のあるものが以下の模様です。 籠目 籠目は竹籠の編み目を模したデザインで、江戸切子では六角籠目や八角籠目がよく見られます。 一つひとつの編み目が「魔を見張る目」とされ、悪運を遠ざける意味を持ち、魔除けの象徴として重宝されています。 麻の葉 麻の葉は、江戸切子でもよく使われる伝統的な模様で、着物のデザインにも見られるものです。 麻はしっかりとまっすぐ成長することから、健やかな成長を願う意味が込められています。 七宝 七宝は、同じ大きさの円や楕円が重なり合って作られた模様です。 仏教における「七つの宝」に由来し、人との縁を大切にする意味を持ちます。 円が四方に広がる様子は、良い運気がどんどん広がっていくことを象徴しており、縁起の良い模様とされています。 高価買取が狙える江戸切子 江戸切子はその美しさと精緻な工芸技術により、高価買取が狙える美術品です。 また、少しの工夫でその価値を最大化することが可能です。 きれいな状態で保管しておく 江戸切子を高価で買取してもらうためには、作品を綺麗な状態に保つことが大切です。 水垢や曇り汚れ、指紋などの皮脂汚れが付着していると、価値が下がる可能性があります。 そのため、査定を依頼する前に、ガラス表面を傷つけないように、柔らかいクロスや専用のクリーニング布で優しく拭き取ると良いでしょう。 ガラスが細かくカットされているため、力を入れすぎないよう注意し、丁寧に扱うことが大切です。 作者の確認ができる付属品をそろえる 江戸切子を高価買取してもらうためには、付属品を整えることが大切です。 作品の作者が確認できる共箱や証明書などは、価値を高める要素となります。 共箱には、制作者の名前や工房の情報が記されており、次の購入者にとっても安心材料となります。 江戸切子を売却する際は、付属品を大切に保管しておき、整理して一緒に査定依頼へと出しましょう。 複数業者で査定してもらう 複数の買取業者に査定を依頼することも、江戸切子を高価買取してもらうためのポイントです。 買取業者には得意な分野があり、それぞれに異なる評価基準や専門知識を持っています。 そのため、一つの業者に依頼するのではなく、複数の業者で相見積もりを取ることで、最も高い買取額を提示してくれる業者を見つけられるでしょう。 江戸切子やガラス細工に詳しい業者に査定を依頼すると、専門的な知識を活かして適正な価格を提示してもらえる可能性が高くなります。 複数業者を比較することで、価値があるものを安価で手放すリスクを避け、満足のいく価格で売却することが可能です。
2024.12.26
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泥絵・胡粉絵 買取 | 江戸時代に生まれた絵画、高額査定が期待できます
泥絵 は、江戸時代末期にうまれた大衆絵画です。 当時は土産物として広く親しまれた作品でしたが、その中にはレベルの高い絵画もあり、有名な作家や構図によっては高値で買い取られる作品が多くあります。 自宅や実家にある泥絵の処分に困っている方は、高価買取してもらうポイントを知っていただき、一度査定を受けてみてはいかがでしょうか。 泥絵(胡粉絵)の買取依頼を検討中ですか? 自宅や実家の断捨離や整理していると、泥絵をみつけてどのように処分したらよいか悩むことはありませんか。 そのまま捨てるのはもったいない、しかし自宅に飾る場所もないという方は、買取業者に依頼するのがお勧めです。 お手持ちの大切な泥絵を、適正な価格で買取業者に査定してもらえるためのポイントや業者を選ぶ際に重視したい点などを把握し、高価買取を目指しましょう。 いつの時代も泥絵(胡粉絵)は人気 泥絵は、江戸時代末期にうまれた大衆絵画です。 泥絵は顔料に粉糊を混ぜた安価な絵具を使用しており、お土産物としても当時の人から広く親しまれる絵画でしたが、その中でもレベルの高い絵画も出てくるようになりました。 時を経たいまでも、コレクターや愛好家からの需要は高く、買取市場でも注目されています。 自宅に眠る泥絵(胡粉絵)はありませんか 自宅やご実家で眠っている泥絵がある方は、専門の買取業者に査定依頼を出すのがお勧めです。 泥絵は、絵の構図や保存状態によっては高価買取をしてもらえることもあります。 専門買取業者にお願いすることで、自宅やご実家で処分に困っていた泥絵が高価なお宝になる可能性があるかもしれません。 泥絵(胡粉絵)の魅力と特徴 泥絵では、顔料に胡粉を混ぜた安価な絵具を使っているため「胡粉絵」ともいわれています。 絵具の重い質感から西洋の油絵にも見立てられました。 泥絵は、風景画や大名屋敷を画題にしたものが多くあります。 また泥絵の絵具が西洋の油絵に見立てられたことから、洋風の構図や西洋をテーマにした作品が多いのも、泥絵の特徴です。 泥絵(胡粉絵)の原材料 胡粉は、ホタテや牡蠣、ハマグリなどの貝殻から精製される白色の粉末顔料で、その主成分は炭酸カルシウムです。 羽絵惣で取り扱っている胡粉は、北海道産のホタテ貝を100%使用しており、非常に純度が高く、品質にも優れています。 天然素材から作られた柔らかな白色は、お雛さまや御所人形、能面の仕上げにも古くから使用されており、伝統的な工芸品の美しい仕上げに欠かせない存在です。 泥絵(胡粉絵)の代表作品 泥絵には、以下のような代表作品があります。 ・『吉原』 司馬雲坡 ・『江ノ島』 司馬雲坡 ・『和歌浦』 北雪 泥絵(胡粉絵)を高価買取してもらうためのポイント 泥絵を高価買取してもらうためには3つのポイントがあります。 ・有名作家の作品かチェック ・保存状態が悪くならないように気にかける ・付属品があれば一緒に査定する 手元にある泥絵が該当しているのか一緒に確認してみてください。 有名作家の作品かチェック 泥絵の買取においても「有名な作家」であるかは重要なポイントです。 有名作家や人気な作家であれば買取価格も高くなります。 しかし、ものによっては作家がわからないというものもあるでしょう。 その場合は、専門の買取業者に見てもらうのがお勧めです。 作家の記載がなくても、専門の買取業者に見てもらうことで、実は有名作家や人気の作家の泥絵という可能性もあります。 保存状態が悪くならないよう気にかける 高値で買取してもらうためには「保存状態」も大切なポイントです。 破れやカビ・汚れがあると、それだけで買取価格は下がってしまいますが、保存状態がよければ、高価買取が期待できます。 特に、泥絵は江戸時代末期のものが多いため、時代を経ているものばかりのため保存状態がよいと希少価値も高まりやすくなります。 保存状態を悪くしないためにも、 ・箱に入れて保存する ・湿度の高い場所は避ける など、傷やカビを防ぐよう気にかけましょう。 付属品があれば一緒に査定依頼する 「付属品」があると高価買取してもらえる可能性が高くなります。 例えば、作品をおさめるための箱(共箱)や額縁・鑑定書・保証書などが付属品です。 特に、保証書や鑑定書・作者のサインがある共箱は、作品の作者を証明してくれる大切なもののため、査定時には重要なポイントになります。 以上のような付属品があると、再販がしやすく高価買取になりやすいため、付属品も大切に保管し、一緒に査定するのがお勧めです。 高価買取が狙える業者の選び方 高値で買取してくれる業者の選び方には3つのポイントがあります。 ・泥絵(胡粉絵)の実績が豊富な業者を選ぶ ・骨董品を専門に取り扱う業者を選ぶ ・ネット上の口コミも確認する これから買取業者を探そうとしている方は、ぜひチェックしてみてください。 泥絵(胡粉絵)の実績が豊富な業者を選ぶ 泥絵(胡粉絵)を売る場合、泥絵の買取・販売実績が豊富な業者を選ぶと高値での買取をしてもらいやすくなります。 泥絵は査定するのが難しいだけではなく、ブランド品や貴金属のように多くの人に需要があるものではありません。 そのため、専門的な知識をもって査定できるだけでなく、コレクターや業者とのつながりのある業者を選びましょう。 専門的な知識があり、また買取の実績も多い業者であれば、適正価格で買い取ってくれ、さらに販売ルートが多数あるところであれば、価格を上乗せしてくれる可能性も高くなります。 買取業者のホームページなどから買い取り実績や販売ルートなどをチェックしておきましょう。 骨董品を専門に取り扱う業者を選ぶ 高値で買取してくれる業者を選ぶには、骨董品を専門に取り扱う業者を選ぶのもポイントです。 いまはフリマアプリやネットオークション・リサイクルショップなど、さまざまな場所で品物の販売が可能です。 しかし、フリマアプリやネットオークションは、高値で売れる作品を低価格で販売してしまう可能性があります。 また個人間の取引になるため、トラブルが生じる可能性もゼロではありません。 リサイクルショップは、他のものと一緒に売れるなどのメリットもありますが、専門知識のない人が査定するため、適正価格で売れない可能性が高くなります。 専門知識のある骨董品を専門に取り扱う業者に査定を依頼しましょう。 ネット上の口コミも確認する 泥絵を高価買取してほしい場合は、ネット上の口コミも確認しておきましょう。 ・目の前で査定してくれた ・買取価格の説明をしてくれる ・他の店舗よりも高く買い取ってくれた などの口コミがあると、高値買取してくれる可能性が高くなります。 一方で、以下のような口コミがあると、あまり良い業者ではないといえます。 ・売る予定のない、他の貴金属も一緒に買取された ・買取価格の説明がない ・査定価格は一度持ち帰って返答したいといわれた SNSやGoogleマップの口コミなどを事前にチェックしておくとよいでしょう。
2024.12.26
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ガラス絵 買取 | 中世ヨーロッパや日本でも制作された歴史的価値ある作品
ガラス絵は、絵画と工芸が合わさった唯一無二のアート作品です。 独自の制作技法とガラスの透明感を生み成す異国情緒漂う作品の数々は、国内外問わず需要が高まっています。 お手元にお持ちのガラス絵の買取を検討している方は無料の査定サービスなどを利用して、適正価格をあらためて調べてみるのはいかがでしょうか。 ガラス絵の買取依頼を検討中ですか? アンティークや歴史的価値があるものは常に人気があり、高価で買取がされています。 ガラス絵は普通の絵画と異なり、裏側から描いて反転させガラス越しに見ることで成り立つアート作品です。 その独特な制作方法と見た目の美しさから多くの人を惹きつけます。 透明感のある艶やかな独特な世界感に魅了される方もおり、コレクターや愛好家も多く高い人気を誇っています。 人気な作者や希少性のある作品はより高価で買取が可能です。 自宅にあるガラス絵が思いもよらず高い評価を受ける可能性があります。 いつまでも美しさが続くガラス絵は人気 ガラス絵は、ガラスを通して光を受けることで色彩が美しく浮かび上がり、緻密で繊細な技巧が施された唯一無二の人気のアート作品です。 ガラス絵は他のアート作品と比べて、温度や湿度の影響を受けにくいガラスを使用するため、色の美しさが落ちにくく、発色の良さが長続きします。 ガラス絵の歴史を知り魅力を深めよう ガラス絵の歴史は古く、中世ヨーロッパに遡ります。 1枚のガラスを制作できるようになった13〜14世紀に、キリスト教のテーマを扱った作品が多く制作されました。 18世紀には、チェコやルーマニアなどの東ヨーロッパを中心に庶民の間でも広がり始め、多くの人に知れ渡ることとなります。 その技術がアジア諸国に伝わり、清時代の中国では独自の進化を遂げます。 古代壁画や原始絵画などの時代から絵画に使用される膠と絵の具、油絵を組み合わせた高度な技術が施されているのが特徴です。 日本へ伝わり制作されるようになったのは、18世紀の江戸中期ごろで油絵の具と同じ時代に伝わったといわれています。 その後、幕末、明治時代には浮世絵風のガラス絵が盛んに描かれていました。 大正、昭和初期では油絵やガラス絵を制作していた洋画家の一人、小出楢重や、画風や波瀾万丈な人生から「日本のゴッホ」と呼ばれていた長谷川利行らが多くの作品を残しました。 戦後には、乳白色の肌という独自の技法をもった日本生まれのフランスの画家、藤田嗣治、栃木県に美術館を持ち、木版画を使用した版画家であり詩人家の川上澄生や、国内外問わず高い評価をされた染色家である芹沢銈介が活躍。 芹沢銈介は自身が生まれた静岡県に美術館があり、展示を楽しめます。 戦前からコラージュ手法を用いた作品を独自に展開し、女性画家の先駆者となった桂ゆきといった多くの作家たちがガラス絵の作品を残しています。 ガラス絵は地域やその国の文化によって発展し続けてきました。 ガラス絵の代表作品を紹介 『美人図』作者不詳 江戸東京博物館所蔵 明治 懐月堂派、明治期19〜20世紀の作品です。 鮮やかで繊細な青い花が特徴的な着物を身にまとった振り向き美人が描かれ、女性のしなやかさや色気、気品を感じる作品となっています。 『舞美人』 平井菊園 江戸東京博物館所蔵 明治 明治後期20世紀の作品です。 舞を舞う女性が描かれた華やかな目を惹く優美な印象を持ちます。 着物や扇子までの小物の細かく繊細な描写は見る人を魅了します。 『母子図』秀山 江戸東京博物館所蔵 明治 明治中期19世紀の作品です。 母と子が何かを見ている様子を描いた立体感がでている作品で、秋の植物のような描写から季節感を感じる一枚です。 『風景』 作者不詳 江戸東京博物館所蔵 明治 明治時代の自然豊かな風景が描かれている奥行き感のある作品です。 大きく描かれている立派な木々からは植物のもつ生命力を感じることができ、家の様子からは穏やかな日常の光景をうかがえます。 ガラス絵を高価買取してもらうためのポイント せっかく売るのであれば、少しでも高く売りたいと思う方も多いはず。 ガラス絵を高価買取をするにはいくつかの要所を抑えておきましょう。 これらの要所を意識するだけで、より高額で売却することが可能になります。 きれいな状態を維持する 作品の状態をきれいに整えておくと好印象です。 ほこりや塵がついていれば、布などで優しく拭き取っておきましょう。 ガラスのひび割れや破損や汚損は査定価格に大きく関わります。 適切な保管をすることで、劣化を防ぎ価値を落とさないことが大切です。 作品の破損を自分で直そうとすると逆に作品を傷つけてしまう可能性があるため、自己判断での修復は行わないようにしましょう。 修復を試みるときは専門家に相談、依頼するのがお勧めです。 ガラス絵に付属品があれば一緒に査定に出す ガラス絵を購入した際に付いている額縁、黄袋、箱や保証書などの付属品があれば査定前に準備しておきましょう。 骨董品などは付属品があるかどうかで、査定の結果が大きく変わります。 迷ったら無料査定を依頼する ガラス絵を手放すかどうか迷っているときは、料金のかからない無料査定を行っている買取業者に依頼しましょう。 最近ではLINEやオンライン上での査定を行っている業者や、持ち運びが難しい骨董品を自宅にいながら査定してくれる業者もあります。 無料査定を依頼することで相場を把握できるため、適正価格で買い取ってくれる業者を選択する判断材料となります。 ガラス絵買取なら骨董品買取業者がおすすめ オークションやフリマサイトでもガラス絵の買取ができますが、余計な労力がかかり、詐欺などのトラブルに巻き込まれるリスクも大いにあります。 そのため骨董品や美術品に関して専門知識をもった経験豊富な査定士が作品を適切に評価してくれる骨董品買取業者に買取を依頼するのがお勧めです。 プロの査定士に査定を任せることで、一般では価値が分かりにくいものも作者や市場価格に考慮した適正価格での取引が可能となります。 また査定額の内訳を明確にし、説明を受けられるため、その買取価格になぜなったのかが明らかになり、納得のいく取引ができる点も骨董品買取業者に依頼する魅力といえるでしょう。
2024.12.26
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蒔絵買取 | 自宅に眠るその蒔絵、高額査定が期待できるかもしれません
蒔絵の買取依頼を検討中ですか? 蒔絵は日本の伝統的な美術工芸品であり、その独特な美しさと精緻さから、長い歴史の中で多くの人々に愛されてきました。 もし、自宅に眠る蒔絵作品を手放すことを検討しているのであれば、買取の手続きを行うことで、価値ある作品を次世代に引き継いでいけるでしょう。 いつの時代も蒔絵は人気 蒔絵は、平安時代に登場して以来、時代を超えて多くの人々に愛されてきました。 金や銀を使用した華やかな装飾が施された蒔絵は、贈り物や高級品として重宝されました。 現代においても、蒔絵の技巧や装飾美は高く評価されており、美術品としての価値が高まっています。 さらに、蒔絵を施した器や家具は、どの時代においてもインテリアとしての魅力があり、収集家や愛好家から高い需要があります。 自宅に眠る蒔絵はありませんか ご自宅に長年使われていない蒔絵の器や装飾品が眠っていることはありませんか。 意外と身近なところに、価値ある蒔絵作品が隠れている場合があります。 もしそのような品物があれば、適切なタイミングで買取を依頼することで、高値での取引が期待できます。 蒔絵作品は、状態が良ければ特に高く評価されることが多いため、整理や処分を考えている方は、この機会に一度査定を依頼するのもおすすめです。 蒔絵の特徴や魅力 蒔絵は、漆を使用して模様や絵を描き、その上に金や銀の粉を散らして装飾する、日本独自の加飾技法です。 蒔絵の技法は奈良時代に始まり、平安時代にその名が広まりました。 蒔絵は、その精緻な技法と装飾的な美しさにより、長い歴史の中で貴族や皇族にも重宝されました。 漆の艶と金粉・銀粉の輝きが織りなす美しいデザインは、時代を超えて今なお多くの人々を魅了しています。 蒔絵の歴史 蒔絵の起源は、奈良時代に遡ります。 正倉院に保存されている『唐大刀(金銀鈿荘唐大刀)』の鞘に施された「末金鏤」という技法がその始まりとされています。 末金鏤は、金粉を漆に混ぜて絵を描き、後に透明な漆を塗り、木炭で研ぎ出すという方法で、現代の「研ぎ出し蒔絵」とほぼ同じ技法です。 この技法がベースとなり、次第に多くの蒔絵技法が発展しました。 平安時代には、蒔絵が貴族社会で広まり、特に調度品として好まれました。 時代を経ると、蒔絵の模様も松竹梅など、より日本的なデザインへと変化し、寺院の内装にも使われるように。 代表的な例として、京都・宇治の平等院鳳凰堂や、岩手の中尊寺金色堂が挙げられます。 鎌倉時代になると、蒔絵は武士の間にも広まり、鎧や兜などにも施されるようになりました。 室町時代には、足利家が蒔絵を施した多くの調度品を職人に作らせ、技術はさらに洗練されていったのです。 江戸時代には、蒔絵の図柄が多様化し、町人や商人たちの間で人気を博しました。 新しいデザインや個性的な模様が好まれ、日常生活の中で蒔絵が施されたアクセサリーや家具などが広まった時代でした。 蒔絵の種類と骨董的価値 蒔絵は、その技法や製作過程において多様な種類があり、それぞれが持つ独自の魅力と技術的な価値を持っています。 蒔絵は、単に装飾的な美しさを持つだけでなく、使用されている技法や時代背景により、その価値が大きく左右されます。 平蒔絵 平蒔絵は、漆を用いて絵や文様を描き、その上に蒔絵粉(金粉や銀粉など)をまいて装飾を施す技法です。 漆が乾かないうちに蒔絵粉をまき、漆が固まった後でその上から再度漆を塗り込むことで、粉がしっかりと表面に定着します。 次に、漆が完全に硬化した後で表面を研磨し、蒔絵粉の輝きを引き出します。 仕上げには磨き作業が行われ、艶やかな仕上がりが実現するのです。 代表的な作品には、桃山時代の「高台寺蒔絵」があります。 京都・高台寺の霊屋や調度品に描かれており、精緻な模様と光沢が特徴です。 研出蒔絵 研出蒔絵は、平蒔絵の技法をさらに進化させたもので、漆で描いた絵や文様に蒔絵粉を蒔く段階は同じですが、その後に一層漆を塗り込んで、硬化後に絵や文様を丁寧に研ぎ出していきます。 この工程によって、絵柄が朧げで優しい印象を与え、まるで絵が浮かび上がるような効果を生み出します。 研出蒔絵の特徴は、蒔絵部分と塗り面が同じ高さに仕上げられる点です。 実は、この技法は蒔絵の起源ともされており、最初に登場した蒔絵技法が研出蒔絵であるといわれています。 国宝である『宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱』にも研出蒔絵が使用されており、大変価値のある技法です。 高蒔絵 高蒔絵は、蒔絵の技法の中でも最も高度な技術が求められる方法です。 立体的な表現を出すために、まず高蒔絵用の下地として漆を塗り、その上に平蒔絵を施します。 下地には「銀上」や「錆上」など、異なる素材が使用されることがあります。 高蒔絵の特徴は、下地を利用するため、研ぎの過程で絵や文様以外の部分に傷を付けないように慎重に研ぐ必要がある点です。 技術的に難易度が高く、精緻な手仕事が要求されます。 鎌倉時代の国宝『梅蒔絵手箱』に見られるように、この技法は古くから高い評価を受けており、その美しさと精巧さが価値を高めています。 自然の葉や花などの模様が立体的に表現された部分は、その技術の高さを証明する一例といえるでしょう。 肉合研出蒔絵 肉合研出蒔絵は、蒔絵の技法の中でも最も手間がかかり、高度な技術を要するものです。 この技法では、高蒔絵と研出蒔絵が同時に施されます。 高蒔絵の部分と背景にあたる研出蒔絵の部分にそれぞれ漆を塗り、研ぎながら仕上げていくため、両者の境界線が滑らかに表現されるのです。 山水図などの複雑な表現において、この技法が生きてきます。 国宝『初音調度』の霞や岩の部分には、この肉合研出蒔絵が使われており、奥の山が研出蒔絵で、手前の岩が高蒔絵で描かれ、二つの技法が美しく融合しています。 木地蒔絵 木地蒔絵は、白木地(漆を塗っていない木の表面)に蒔絵を施す技法です。 通常、蒔絵は漆塗りの面に行われますが、白木地に蒔絵を描く場合は、注意が必要です。 白木地は漆を吸収しやすいため、漆がうまく乗らず、汚れや傷がつきやすくなります。 そのため、漆を塗る部分以外に漆が付かないようにするために、錫金貝(錫の薄板)を蒔絵を描く部分だけに貼り付けて保護する手法が用いられます。 蒔絵を高価買取してもらうためのポイント 蒔絵は日本の伝統美術の一つであり、その価値はさまざまな要因によって決まります。 高価買取を目指すためには、蒔絵がどのような作品であるかを理解し、適切な状態で査定依頼に出すことが大切です。 有名な作家や時代の作品であるか 蒔絵の査定額は、作家や制作された時代によって大きく異なります。 有名な作家の作品や歴史的背景を持つ作品は、高い評価を受けやすい傾向にあります。 例えば、原羊遊斎や柴田是真、中村宗哲、寺井直次などの有名作家の蒔絵は、買取価格が高くなる可能性が高いでしょう。 また、無名の作品でも、江戸時代以前や明治時代のものはその価値が認められ、高額査定が期待できます。 また、蒔絵は日本美術の中でも海外での需要が高く、国際的な市場でも人気があるため、海外への販路も考慮に入れると良いでしょう。買取を依頼する際は、作品の時代や作家名を確認し、しっかりとした査定を受けることが大切です。 保存状態が良好か 美術品の買取において、保存状態は大変重要な要素です。 蒔絵も例外ではなく、汚れや傷、ひび割れなどがある場合、その影響で査定額が低くなる可能性があります。 買取を依頼する際は、なるべく元の状態を保つことが大切です。 また、自分で修復を試みるのは避けましょう。 自分で修理を加えると、逆に価値が下がってしまうことがあるため、専門の査定員に任せることが一番です。 状態が良好な蒔絵は、より高額での買取が期待できます。 箱や鑑定書などの付属品があるか 蒔絵の買取価格を左右するもう一つの重要な要素は、付属品の有無です。 箱や鑑定書などがそろっていると、作品の信頼性が高まり、買取額がプラスされることが多くあります。 年代が古い蒔絵の場合、完璧な付属品が残っていることは少ないかもしれませんが、可能な限り付属品を集めて査定に臨むことが買取価格を向上させるコツです。 買取を依頼する前に、箱や鑑定書、証明書などが手元にあるか確認しましょう。
2024.12.26
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丹波立杭焼 買取 | 高額買取の条件や人気の作品とは
丹波立杭焼は価値ある骨董品 伝統ある丹波立杭焼の中には、歴史的価値や美術的価値のある作品が数多くあります。 丹波立杭焼の価値を正しく判断し、買取依頼をするためにも、特徴や歴史、有名な作家を知っておくとよいでしょう。 また、高価買取を狙うのであれば、丹波立杭焼の価値を見極められる骨董品買取業者を選ぶことも大切です。 独特の素朴な色あい「灰被り」、丹波立杭焼 丹波立杭焼とは、兵庫県篠山市今田を中心とした地域で作られている焼き物で、灰被りと呼ばれる独特の色と模様が特徴です。 約1300度まで上がる登り窯を使用して約60時間かけて焼かれ、燃料として使われている松の薪の灰が器に降りかかり、土に含まれる鉄分や釉薬と溶け合うことで化学反応が起き、独特の色や模様が表れます。 炎のあたり方や灰の降りかかり方は、その都度異なるため、模様や色あいもそのときどきで変化する楽しみがあります。 1611年ごろに作られていた製品は、丹波焼と呼ばれており、明治時代以降に丹波焼の中心が立杭地方に移ったことから、立杭焼の名で九州や東北地方に拡大していきました。 つまり、丹波焼と立杭焼は同じ製品を表している言葉です。 骨董品として価値の高い丹波立杭焼 丹波立杭焼は、穴窯時代と登窯時代の2つに大別され、平安時代の終わりから桃山時代の終わりまでの約400年間は、穴窯が使用されていました。 その後、江戸時代の初めごろからは現在と同じ登窯が使われるようになっていきます。 穴窯時代は、壷やかめがメインで製作されており、紐土巻き上げ作りの無釉が特徴でした。 登窯時代になると、蹴ロクロ作りがメインとなり、灰釉・石黒釉・赤土部釉などの釉薬も使用した作品も製作されるようになっていきました。 日本六古窯の一つでもある丹波立杭焼は、作家や時代によって作風や技法、様式が異なる点も特徴で、人気作家が製作したものや古い時代に製作されたものであれば、高価買取も期待できるでしょう。 自宅にある丹波立杭焼を高く売りたい 祖父母から譲り受けた焼き物を持っている、自宅を大掃除していたら古い陶器が出てきたなど、思わぬ形で骨董品を手にすることもあるでしょう。 もし、丹波立杭焼と思われる作品があれば、一度査定に出してみるのもお勧めです。 価値のわからないまま所有していても、宝の持ち腐れとなってしまいます。 自宅に飾ったり、買取を依頼したり、どのように活用するかを決めるためにも、まずは査定士にお願いして適切な価値を知りましょう。 高価買取が期待できる作家物や古丹波立杭焼 丹波立杭焼の中でも、特に作家物や古丹波立杭焼は、高価買取が望める作品です。 有名な作家には、森本陶谷や市野信水、清水一也、正元直作、大西雅文などがいます。 作家ものであるかどうかは、基本的に作品の底部分に押されている落款から判断できますが、素人目では落款があっても誰のサインなのかがわからない可能性があります。 そのため、落款を発見したら査定士に査定を依頼して、どの作家が製作した作品であるかを査定してもらいましょう。 また、古丹波立杭焼は希少性が高いうえに、歴史的付加価値が付くため、高価買取が期待できます。 丹波立杭焼の製作が始まった時代を考えると、最も古いものでは約800年以上前に作られた作品が新たに発見されるかもしれません。 古丹波立杭焼であれば、経年劣化により傷みが生じていても、高い価値をつけてもらえる可能性があるでしょう。 古びていてもその古さが価値になることも 古丹波立杭焼であるかの判断を自身でするのは難しいかもしれませんが、割れや欠けがあって保存状態がよくない作品であっても、古丹波立杭焼の可能性があると頭に入れておきましょう。 通常、作品に損傷があると価値が大きく下がってしまいますが、古丹波立杭焼であれば製作された時代が大変古いため、多少の劣化はつきものと捉えられる可能性があります。 それよりも歴史的価値が上回り高価買取が狙えるでしょう。 不用品買取業者やオークションで失敗する前に 丹波立杭焼の買取査定は、焼き物に詳しい専門家のいる買取業者に依頼しましょう。 遺品整理などでさまざまな不用品が出てきたとき、一つひとつ確認するのを手間に感じ、不用品買取業者にまとめて依頼する人もいます。 しかし、不用品買取業者は骨董品の専門家ではないため、万が一価値ある丹波立杭焼が紛れ込んでいても気付いてもらえず、本来の価格よりも低い値段で回収されてしまう可能性があるでしょう。 オークションでは、自身が適切な価値を把握し、価格をつける必要があります。 しかし、購入者側が価値を知らない可能性もあるため、値段が高いと購入者がなかなか現れないケースも。 丹波立杭焼を適切価格かつスムーズに買取してもらうためには、経験や知識のある専門家への査定依頼がお勧めといえます。 丹波立杭焼の高価買取は実績ある買取業者へ相談を お手持ちの丹波立杭焼の買取を検討している方は、高価買取の実績を持つ買取業者へ相談しましょう。 骨董品関連は、専門知識を持っていなければ適切な価値を判断できません。 そのため、骨董品買取業者かつ焼き物に関する専門的な知識が豊富な査定士のいる場所へ査定依頼を出す必要があります。 査定を依頼するときは、複数の業者を利用し、価格を比較して相場を知ることも大切です。 価値ある丹波立杭焼を正しく見極めてもらうためにも、業者選びが重要です。
2024.12.13
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信楽焼 買取 | 高額買取が期待できる条件や買取業者とは
信楽焼は価値ある骨董品 信楽焼は、温かみのある発色と土の独特な質感が特徴的な作品で、信楽焼によって作られた生き物たちは、幸運を運んでくれる縁起物として知られています。 福を呼ぶ信楽たぬきや福帰る信楽かえる、福をはこぶ信楽ふくろうなど、さまざまな生物が信楽焼によって製作されています。 わびさびを感じられる信楽焼は、日本のみならず海外からも高い人気を誇っている作品です。 たぬきだけじゃない、信楽焼 信楽焼は、鎌倉時代中期ごろから製作が始まったといわれており、聖武天皇が紫香楽宮の造営に着手した際に、布目瓦、汁器の須恵器が製作されたそうです。 信楽焼はたぬきの置物で有名ですが、それ以外にも水がめ、茶壷、種壷、茶器、徳利、火鉢、植木鉢など、大きいものから小さいものまで、さまざまな焼き物が製作されています。 骨董品として価値の高い信楽焼 信楽焼は、滋賀県甲賀市信楽を中心に生産されている焼き物を指します。 古くからの伝統を引き継いで製作されている信楽焼は、1976年に国から伝統工芸品として指定されたことで、より全国に知れ渡るようになりました。 信楽焼は、優れた耐火性と粗い土質が特徴で、陶土に木節粘土をあわせているため可塑性があり、コシにより大物や肉厚の焼き物を作る際にも適しています。 焼き上がりは、肌色やピンク色、赤褐色系の美しい色合いが表れ、表面にビード口釉や焦げをつけて他産地にはない個性を表現しています。 温かく人間味あふれる柔らかな表情は、信楽焼作品の特徴の一つです。 信楽焼は、良質な陶土によって土の質感を楽しめるとして、多くの人気を集めています。 そのため、有名な作品や保存状態のよい作品では、高価買取も期待できるでしょう。 有名な信楽焼作家 信楽焼には有名な職人が多くおり、作品によっては高価買取が期待できます。買取市場の相場を調べるためにも、人気作家の名前や作品の特徴を把握しておくことが大切です。 北大路魯山人 京都生まれの北大路魯山人(1883-1959)は、信楽焼だけではなく数々の芸術分野で活躍した人物です。 20歳で実母のいる東京に移り住んでから、最初は書や篆刻分野で活動をしていましたが、30代後半ごろからは、料理の器作りに没頭するようになり、ついには自分で窯を作り器を製作するまでになりました。 陶芸家としても活動を広めていた魯山人は、信楽の良質な土を大変気に入り、たびたび信楽を訪れていたそうです。 魯山人は、信楽焼独特の明るい緋色を活かした深みのある作品を製作し続け、人々を魅了しました。 人間国宝の認定を2度受けていますが、芸術家に勲章はいらないという信念を持っており、どちらも辞退しています。 多彩な芸術家である魯山人が製作する信楽焼は、高価買取が期待できる作品です。 高橋春斎 高橋春斎(1927-2011)は、20世紀を代表する信楽焼職人の1人で、父である3代目高橋楽斎に師事し、1968年に自らの窯を開いています。 信楽陶芸展や滋賀県文化賞などさまざまな賞を受賞しており、滋賀県の指定文化財保持者の認定も受けています。 荒々しさの中にも温かみを感じられる高橋春斎の作品は、素朴で味わい深い魅力が人気の理由の一つです。 骨董品市場でも独特の味わいに魅了される人が多く、高価買取が期待できるでしょう。 辻清明 辻清明(1927-2008)は、信楽焼の職人でありながら東京都名誉都民にも推挙された人物です。 10代のころから陶芸に興味を持ち、陶工のもとで学びを得ていました。 清明の作品は、自然釉を使用した信楽焼が特徴で、光風会展の出品工芸賞や日本陶磁協会賞など、数々の賞を受賞しています。 有名な作品には、土で羽を表現している『信楽フクロウ』があり、「明る寂びの美」と呼ばれる独特の世界観を表現した数多くの作品は、骨董品市場でも人気を集めています。 大谷司朗 滋賀県生まれの大谷司朗(1936-)は、信楽焼職人として信楽町の重要無形文化財に認定されている人物です。 第2回朝日陶芸展にて初入選後、数々の賞を受賞しており、信楽焼の匠として一目置かれる存在でもありました。 中世以降の陶芸家に好まれた、黄瀬戸と呼ばれる長石や石英粒の混じった粗い信楽の土を用いると、火色や灰被りなどの文様が表れます。 その黄瀬戸を用いた司朗の作品は、明るい緋色やまろやかな器形などと表現されています。 自宅にある信楽焼を高く売りたい 遺品整理により、名前も知らない骨董品を譲り受けることもあるでしょう。 手元に信楽焼と思われる作品がある場合、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。 有名職人が手がけた作品であれば、思わぬ高価買取が期待できるかもしれません。 売却するにしても、自宅で使用するにしても、作品の価値を知っておくことで、適切な扱いができるようになります。 高価買取が期待できる作家物や古信楽焼 信楽焼の中でも、有名な職人が製作した作品や古信楽焼は、特に高価買取が期待できます。 古信楽とは、鎌倉時代から室町時代ごろに製作された信楽焼を指しており、古い作品では多少保存状態がよくなくとも、高い価値をつけてもらえる可能性があります。 有名職人の作家物も高価買取が期待できる作品で、今回紹介した作家以外でも高価買取のチャンスはあるでしょう。 所有している信楽焼が作家物であるかを確認するためには、作品本体の裏面に押されているケースの多い、落款をチェックしましょう。 ただし、本物であるかどうかは、専門家に確認してもらわなければ判断が難しい部分もあります。 落款と思わしきものを発見したら、一度査定に出してみるのも一つの手段です。 古びていてもその古さが価値になることも 信楽焼の中でも特に古い時代に作られた古信楽は、琵琶湖層から採れた細かい石粒を使用しており、土の風合いをより感じられる作品です。 独特の風合いを好む人も多く、古さゆえの希少性も相まって、骨董品市場でも大変人気の高い作品です。 そのため、骨董品としての価値が高い古信楽は、高価買取が狙えるといえるでしょう。 不用品買取業者やオークションで失敗する前に 信楽焼をはじめとした焼き物の買取は、専門知識が豊富な査定士への依頼がお勧めです。 不用品買取業者やオークションで買い取ってもらうと、適切な価値が判断できずに適正価格よりも安い値段で引き取られる可能性があります。 価値ある作品を適切な価格で買い取ってもらうためにも、骨董品や焼き物に関する知識や経験が豊富な鑑定士に査定を依頼しましょう。 手放す前に、まずは正しい価値を知ることが大切です。 信楽焼のたぬきにはどんな意味や歴史がある? 信楽焼のたぬきは、縁起物として有名な作品で、商売繁盛や福を招く、金運アップなどの効果があるといわれており、開店祝いや引っ越し祝いの贈り物として人気の高い作品です。 信楽焼のたぬきは、信楽焼作品の中では比較的歴史が浅く、明治時代に狸庵初代である藤原銕造が製作した作品が始まりといわれています。 信楽焼のたぬきが縁起物といわれる理由は、たぬきの名前にあります。 たぬきは「他を抜く」とも捉えられ、商売繁盛の縁起物として店先によく置かれるようになりました。 また、信楽焼のたぬきは八相縁起と呼ばれる8つの縁起を持つ姿で製作されています。 8つの縁起物とは、大きな笠・大きな目・顔・徳利・通い帳・大きなお腹・大きなしっぽ・大きな金袋です。 信楽焼の高価買取は実績ある買取業者へ相談を 手元にある信楽焼の価値を正しく知りたい方は、高価買取の実績がある買取業者に相談しましょう。 実績が豊富な業者は、信楽焼をはじめとした焼き物の知識や経験が豊富であると考えられます。 専門的な知識を持っている査定士に依頼すれば、適切な価値を判定してくれるでしょう。 お手持ちの信楽焼を売却しようか迷っている方は、まずは一度無料査定を受けて価値を知ることをお勧めします。 価値を知ったうえで、自宅で普段使いするのか飾るのか、または買い取ってもらうのかを判断しましょう。
2024.12.13
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常滑焼 買取 | 高額買取が期待できる条件や買取業者は?
常滑焼は価値ある骨董品 常滑焼は、伝統ある陶器で、基本的には職人が一つひとつ丁寧に作り上げています。 生産の地である常滑には、招き猫や土管が並び、レンガで作られた煙突といった景観を楽しめるやきもの散歩道があります。 常滑焼に興味を持って、生産地を訪れたいと感じた方は、ぜひ現地で散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。 使い込むことで味わいの増す、常滑焼とは 常滑焼とは、日本の伝統工芸品の一つで、愛知県の知多半島中央部の伊勢湾に面した常滑市を中心に作られている製品です。 酸化鉄を多く含んでいる朱泥と呼ばれる土を使用しており、赤褐色の独特の風合いに焼きあがる特徴があります。 そのため常滑焼は昔、赤物とも呼ばれていました。 釉薬を使用しない素焼きで製作されるのが一般的で、焼成温度が高いため固く締まり、素焼きでありながら強度に優れている点も特徴の一つです。 骨董品として価値の高い常滑焼 常滑焼の歴史は、約900年前の平安時代末期までさかのぼります。 当時、酒や油などを貯蔵するための壷や鉢、かめなどが焼かれており、この時代に焼かれたものは、古常滑と呼ばれています。 室町時代に入ると、常滑で製作された壷やかめなどの大きな器は、船で日本全国に輸出されるようになりました。 江戸時代以降は、以前から製作されていた真焼けと呼ばれる高温で焼き締めた吸水性の少ない焼き物のほかに、赤物と呼ばれる低温で焼いた吸水性のある赤褐色の焼き物も製作されるようになりました。 明治時代には、欧米の技術を取り込み機械化され、常滑焼が大量生産されるようになります。 技術も高まったことで製作できる焼き物の種類も増え、質の高い常滑焼が製作できるようになりました。 また、常滑焼は2017年に日本遺産へ登録されています。 有名な常滑焼作家 愛知県常滑市を中心に製作されている常滑焼には、優れた職人が多く存在します。 常滑焼の買取を検討するとき、有名作家であるか確認できるようにするためにも、代表的な作家の名前や概要を知っておくとよいでしょう。 森下宗則 森下宗則は、1954年、愛知県常滑市生まれの職人で、朱泥の急須や湯のみを多く製作しており、桜や梅などの花や幾何学文様を彫った美しい作品が特徴です。 1981年には、第10回長三賞陶業展最高賞を受賞、2000年には、第29回長三賞陶業展・長三賞受賞、2003年には、第17回日本煎茶工芸展にて日本煎茶工芸協会賞を受賞するなど、数々の優れた作品で結果を残しています。 吉川雪堂 吉川雪堂は、精巧な急須を製作する常滑焼職人で、遠方から雪堂の急須を求めて常滑を訪れる人がいるほど、人気を集めています。 一般的な急須は、遠目から見たときはきれいでも、よく見ると細かな線や凹凸が入ってしまっています。 雪堂の作品は、無地でシンプルな急須で、一見特徴があまりないように感じますが、近くで見てみても凹凸や線が一切ありません。 高い技術によって、滑らかで美しいフォルムの急須を製作しており、この精巧さは唯一無二といわれています。 三代 山田常山 三代 山田常山は、1924年、愛知県常滑市生まれの職人で、1946年から二代 山田常山である父に師事します。 1961年に三代を襲名後、フランスで開かれた第3回ビエンナーレ国際陶芸展で名誉最高大賞を受賞しています。 日本でも、日本陶磁協会賞を受賞し、数々の功績を残しました。 さらに、1994年には朱泥急須で愛知県指定無形文化財保持者に指定され、1998年には常滑焼の急須で、愛知県初となる人間国宝に認定されました。 山田宝生 山田宝生は、1950年、愛知県常滑市生まれの職人で、1971年に宝生陶房を設立し、常滑焼を製作。 1987年には、第一回日本煎茶工芸展にて文部科学大臣奨励賞を受賞し、第三賞陶芸展では入選を果たしています。 宝生が製作した急須は、細かく彫刻された花鳥風月のデザインが有名で、端正でこだわりのある作品が特徴です。 自宅にある常滑焼を高く売りたい 自宅の大掃除で常滑焼が発見されたとき、どのくらいの価値があるのか知りたい方も多いでしょう。 有名作家や年代物の常滑焼を知っておくと、査定価格を確認するための判断材料になります。 高価買取が期待できる作家物や年代物の常滑焼 常滑焼は、ほかの焼き物と同様に、有名な作家が製作した作品ほど価値が高い可能性があります。 製作した作家を知るためには、落款や銘、共箱、作品の底などに名前が記されていないかチェックしましょう。 また、多少保存状態がよくなくとも、年代物であれば高い価値が付く可能性があります。 まずはどのようなものでも査定に出すことをお勧めします。 ひびや欠けは自分で直さない方がいい 常滑焼は、ほかの焼き物や骨董品と同じように、保存状態がよいほど高価買取が期待できます。 しかし、ひびや欠けがあるからといって価値がゼロになるわけではありません。 有名作家の作品や年代物は、それだけで価値が高いため、傷みがあっても高値での買取が期待できるでしょう。 そのため、ひびや欠けは修理せず、一度査定に出して価値を把握しましょう。 鑑定が難しいからこそ信頼できる買取業者へ相談を 常滑焼の価値を正しく判断するためには、骨董品や焼き物に関する専門的な知識が必要です。 素人目で価値を判断するのは難しいため、価格を知りたい場合は、実績や経験が豊富な査定士に査定を依頼しましょう。 急須から置物まで…日常になじむ常滑焼 常滑焼は、日常的に使用される食器だけではなく、急須や置物までさまざまな作品があります。 誰もが一度は目にしたことのある急須 常滑焼は、強度に優れている焼き物で水が漏れにくいため、急須に適しているとして江戸時代後期から製作されるようになりました。 また、常滑焼の急須を用いると、お茶の味がまろやかになるともいわれています。 これは、土に含まれている鉄分が、お茶のタンニンと反応して、渋みを打ち消すためです。 急須によって用いる土の配合が変わり、作品が違えばお茶の味も変化するため、淹れてみて初めて味がわかるという楽しみもあります。 実は招き猫もたくさん 常滑焼は急須で有名ですが、招き猫も数多く製作されており、常滑系と呼ばれています。 招き猫製作の始まりは、江戸時代後期ごろといわれており、常滑の招き猫は、大きな丸い目と二頭身のフォルムが特徴的です。 常滑焼の高価買取は実績ある買取業者へ相談を 常滑焼は、現在でも職人が丹精込めて手作りしている作品が多くあります。 急須や招き猫など多彩なジャンルの作品が製作されており、有名作家が作ったものであれば、高価買取が期待できるでしょう。 常滑焼の価値を適切に査定してもらうためには、骨董品や焼き物に関する知識が豊富な査定士への依頼がお勧めです。
2024.12.13
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瀬戸焼 買取| 専門業者に相談して最高額で買取を
相続によって受け取るものはさまざまで、中には瀬戸焼をはじめとした陶磁器を受け取ることもあるでしょう。 なかなか自宅で利用する機会がない場合、売却しようと考える人もいます。 瀬戸焼を売却したい方は、事前に特徴や有名作家などを把握しておくと、買取相場をチェックしやすいでしょう。 瀬戸焼は価値ある骨董品 瀬戸焼は、陶器と磁器の両方が作られているという特徴があります。 また、時代の変化にあわせて新しい技術や文化を柔軟に取り入れている点も魅力の一つです。 瀬戸焼の買取相場は、作家や作品の種類、保存状態などさまざまな要素によって変動が起こります。 有名作家の作品であったり、保存状態が大変良かったりすると、高価買取が期待できるでしょう。 白く美しい素地をもつ、瀬戸焼 瀬戸焼とは、愛知県瀬戸市を中心に製作されている焼きものを指します。 瀬戸は、良質な陶土が豊富で、中国の青磁や白磁を思わせる白く美しい焼きものが製作できる世界有数の産地です。 陶土として利用される瀬戸の木節粘土や蛙目粘土は、耐火性が高く可塑性に優れており、年度中には鉄分がほとんど含まれていません。 そのため、白い焼きものを製作することが可能なのです。 この性質を活かした多彩な施釉製品が古くから作られ、瀬戸焼の特徴となりました。 特性を生かすために、白い素地に鮮やかな青を発色するコバルト顔料を絵付で施し、上から透明な釉薬をかけて焼く瀬戸染付の技法が発展していきました。 骨董品として価値の高い瀬戸焼 瀬戸焼は、約1000年前から一度も途切れることなく生産が続けられてきた伝統的な焼きものです。 瀬戸焼の起源は、5世紀後半ごろから現在の名古屋市・東山丘陵周辺で須恵器の生産を行っていた猿投窯にあるといわれています。 瀬戸の丘陵地帯には、瀬戸層群と呼ばれる地層があり、焼きもの製作において原料となる良質な木節粘土や蛙目粘土、ガラスの原料となる珪砂の確保ができました。 山間地帯には、松をはじめとした樹林が広がっており、瀬戸の恵まれた自然が窯業の発展を大きく支えたといえるでしょう。 12世紀後半、古瀬戸と呼ばれる新たな施釉陶器の生産が始まり、国内唯一の施釉陶器生産地として四耳壺、瓶子、水注が作られ、日本全国に流通していきました。 15世紀後半ごろからは、丘陵斜面を利用した地下式の窖窯から地上式の大窯に変化していき、17世紀の初めには連房式登窯が利用されるようになりました。 19世紀に入ると磁器の生産もスタートし、アメリカへ輸出したり万国博覧会へ出品したりと、海外とも盛んに交流するようになっていきます。 また西洋の技術も取り入れられるようになり、染付けの顔料となる酸化コバルトや石膏型を用いた成形法などが伝わりました。 現在では、時代の移り変わりとともに変化していく生活様式に合うよう、食器やノベルティ、陶歯、自動車の部品など、さまざまな製品を製作し続けています。 瀬戸焼は、買取市場でも価値の高い作品が多く、高価買取が期待できる陶磁器の一つです。 瀬戸窯を開いた「陶祖」 鎌倉時代に瀬戸窯を開いた「陶祖」と呼ばれている人物が、加藤四郎左衛門景正 (藤四郎)です。 1223年、道元に命じられ中国に渡り、陶磁の技法を伝えたといわれています。 瀬戸で初めて釉薬を使って焼きものを製作し、古瀬戸焼を伝えたことで、せとものが全国の市場に流れていったと考えられています。 しかし、加藤四郎左衛門景正に関する史料は、江戸時代以前からのものがほとんどなく、瀬戸窯の始まりが平安時代までさかのぼることが考古学調査によって判明するにつれ、瀬戸窯を開いた人物という説が疑問視されるようになっていきました。 現在では、加藤四郎左衛門景正が実在した人物であるかも論争されており、伝説の人物となっています。 有名な瀬戸焼作家 瀬戸焼を製作する職人は数多くいますが、有名な職人が製作した瀬戸焼は、高価買取が期待できるでしょう。 瀬戸焼の買取を検討している方は、有名作家を把握し、自宅にある作品が誰のものか確認してみることをお勧めします。 加藤唐九郎 生没年:1897年-1985年 愛知県瀬戸市で生まれた加藤唐九郎は、父が半農半陶で窯業を営んでいたこともあり、幼いころから陶芸と触れ合う機会が多くありました。 父から窯を譲り受けたあとは、製作に取り組む一方で、志野・織部・黄瀬戸などの桃山時代に使われた陶器である桃山古陶の研究と復元にも尽力しています。 加藤唐九郎は、1929年に瀬戸市で築窯したあと、志野茶碗の『氷柱』や『魚文花瓶』で注目を集めるようになりました。 海外でも精力的に活動しており、パリの陶芸展に出品もしています。 また、1952年には織部焼の技術が評価され、国の無形文化財有資格者に認定されました。 力強く風格のある作品は、絵付けや形の両方で高い評価を受けています。 原憲司 生没年:1947年~ 東京の下町で生まれた原憲司は、1969年から幸兵衛窯5代の長男である加藤卓男から13年間にわたって技術を学び、1982年に美濃大平の地で独立しました。 原憲司は、桃山古陶の研究もしており、材料に強いこだわりをもち復元を成功させました。 その功績が称えられ、2018年には、可児市重要無形文化財「黄瀬戸」技術保持者第一号の認定を受けています。 黄瀬戸だけではなく、志野・瀬戸黒・総織部なども手がけており、茶碗や花入、鉢などをメインに製作を続けています。 加藤梅太郎 生没年:?年-1885年 加藤梅太郎は、幕末から明治時代にかけて活躍した陶芸家で、瀬戸焼の陶工である加藤春岱の弟にあたる仁十郎の長男です。 つまり、加藤春岱はおじさんにあたります。 赤津窯卸窯屋における最後の名工とも呼ばれた春岱が、1838年に罪を得て卸窯の職を免じられたとき、長男の光太郎が継いだものの病弱のため、最終的に加藤梅太郎が譲り受けることに。 1866年、春岱が罪を許され御窯屋に復帰するまでの期間、加藤梅太郎は赤津窯卸窯屋を守り切りました。 その後は、赤津の自窯に戻り製作を続けたといわれています。 自宅にある瀬戸焼を高く売りたい 自宅を整理しているときに、見慣れない焼きものが発見されることもあるでしょう。 発見された焼きものが瀬戸焼だったとき、自宅で使用する人もいれば、買取査定に出してなるべく高価買取してもらいたいと考える人もいます。 高価買取が期待できる作家物や古越前焼 瀬戸焼の中でも、有名作家が作った作品や古瀬戸などが特に高価買取を期待できる作品です。 例えば、人間国宝に認定されている加藤土師萌や、日展で入賞している加藤重高、瀬戸市指定無形文化財に認定されている加藤作助などが製作した作品は、価値が高く高価買取が期待できるでしょう。 また、一般的に室町時代以前に作られた瀬戸焼が該当する「古瀬戸」も価値が高く、高額査定が狙えます。 古瀬戸は、釉薬で作品全体が覆われており、高級感あふれる見た目の印象から、人気を集めています。 一見傷に見える瀬戸焼特有のカセも、価値として捉えられる傾向です。 カセとは、釉薬の表面に細かいヒビが入り、水分が染み込んだり、温度差によって膨張や収縮を起こしたりすると発生する釉薬の剥離です。 傷ものとして扱われてしまうイメージですが、カセは古瀬戸の魅力の一つでもあります。 ひびや欠けは自分で修復しないで、まず相談を 瀬戸焼にヒビや欠けがあっても、独断で修理するのは避けましょう。 有名な作家ものや、古瀬戸であれば、完璧な保存状態ではなくとも、高値で買い取ってもらえる可能性があります。 また、器のヒビに見えるものが、実はカセである可能性も考えられます。 むやみに修理してしまうと、かえって価値を下げてしまうことにつながりかねません。 そのため、まずは修理に出す前に、査定依頼をしてどのくらいの価値があるかを確認しましょう。 本物の価値が分かる買取業者へ相談を 瀬戸焼を買取に出す際は、作品の価値が分かる買取業者に依頼しましょう。 骨董品や瀬戸焼に関する知識のない業者に買取査定を依頼すると、本来の価値を正しく査定できない可能性があります。 有名作家の作品で、大変価値があるにもかかわらず一般的な瀬戸焼の価格を提示されることもゼロではありません。 適正価格で買い取ってもらうためには、焼きものや瀬戸焼の買取実績が豊富な業者に依頼しましょう。 瀬戸焼と黄瀬戸、瀬戸黒は違うもの? 黄瀬戸と瀬戸黒は、美濃焼きの種類を指しており、黄瀬戸は室町時代から作られている朽葉色の陶器です。 希少価値が高く重宝されているのは、桃山時代の美濃産と考えられるでしょう。 一方、瀬戸黒は、黒釉陶器を指しており、茶碗としてよく用いられています。 美濃の瀬戸黒は、千利休の好みによって作られたともいわれています。 黄瀬戸や瀬戸黒も、瀬戸焼同様に須恵器によって発展した焼きものです。 現在では、和食器や洋食器などさまざまなジャンルで活用されています。 「せともの」の語源になった瀬戸焼 せとものとは、陶器や磁器などの器を指しており、瀬戸焼が語源になったといわれています。 瀬戸焼は、普段使いできる作品が多く、一般の人々にとって身近な器であったため、器全体を指す言葉として「せともの」が使われるようになったそうです。 また瀬戸焼は、信楽・越前・備前・丹波・常滑と並んで日本六古窯の一つに数えられる陶器です。 江戸時代の後期には、磁器も製作されるようになり、一つの地域で陶器と磁器の両方を作る珍しい産地といえます。 瀬戸焼は、時代の移り変わりにあわせて新しい技術や文化を取り入れ進化し続けていったため、知名度が高く陶磁器全体を表す言葉としてせとものが定着したとも考えられるでしょう。 瀬戸焼の高価買取は実績ある買取業者へ相談を 伝統ある瀬戸焼を買取に出したいと考えている方は、瀬戸焼をはじめとした陶磁器の買取実績が豊富な業者を探しましょう。 瀬戸焼や古瀬戸は、骨董品や芸術品に分類されることもあります。 骨董品に詳しくない業者では、本来の価値を見出せない可能性があるでしょう。 そのため、骨董品を取り扱っており、経験豊富な査定士がいる買取業者への依頼がお勧めです。
2024.12.13
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越前焼 買取 | 骨董品価値の高いものは高額査定も
自宅の整理をしていると、覚えのない焼きものが出てくることもあるでしょう。 それは、もしかしたら有名な作家が製作した備前焼かもしれません。 備前焼をはじめとした陶磁器類を処分するなら、売却も検討しましょう。 作品によっては、高額査定が期待できるため、まずは信頼のおける査定士への査定依頼がお勧めです。 越前焼は価値ある骨董品 越前焼は、現在でも素朴で頑丈かつ風情ある日用品として、人々に親しまれています。 古くに製作された越前焼で、歴史的価値のある作品は、骨董品として高価買取が期待できるでしょう。 現代でも越前焼は、温かみのある土と灰釉の味わいが美しい民芸品としての魅力を持っており、古くからの伝統を守りながら多くの人々に引き継がれています。 温かみがあり素朴な、越前焼とは 越前焼とは、福井県中北部の越前町を中心に製作されている陶器を指しています。 越前焼は主に、壺・甕・すり鉢の3器種をメインに、生活雑器として使用されていました。 使用される土には、鉄分が多く含まれているのも特徴の一つで、耐火性が強い製品です。 鉄分により表面が赤黒・赤褐色の焼き上がりとなり、土が焼き締められます。 これらの特性により、越前焼は水漏れが起こりにくいため、水やお酒、藍染といった染色液の保管などに用いられていたほか、穀物の貯蔵や保存にも適しています。 骨董品として価値の高い越前焼 越前焼の歴史は古く、焼きもの自体の起源は約1300年前までさかのぼるといわれています。 越前町の産地としての始まりは、約850年前の平安時代末期ごろです。 もともとは、須恵器を製作していた地域ですが、平安時代末期に常滑の技術を導入し、焼締陶の製作が行われるようになっていきました。 現在、越前陶芸村のある越前町小曽原で最初の窯が築かれ、その後、熊谷・平等など各丘陵地に広がっていったそうです。 常滑焼から伝播した越前焼 越前焼に似ているといわれている常滑焼は、東海地方で製作されている製品です。 もともと北陸の越前焼は、広大な白山連峰の反対側に位置している常滑焼に強い影響を受けたといわれています。 そのため両者は非常に似ており、鎌倉時代に作られた2つの作品を見比べてみても、外形から区別するのは難しいといわれるほどです。 越前焼と常滑焼を区別するためには、壺や甕の内面の継目を確認する必要があります。 成形は、輪積み成形かつ数段を継ぎはいで作られますが、越前焼は丁寧になでられているのに対して、常滑焼は粘土同士の継目が粗い特徴があります。 室町時代の作品になると、越前焼は地域独特の個性がみられるようになり、口造りで常滑焼との違いが表れてくるようです。 常滑焼は、口の折り返しがきつくN字形であるのに対して、越前焼は、上に折り曲げるだけのシンプルな構造をしています。 また越前焼には、壺や甕、すり鉢の内部にヘラ描きされた文様である刻文があり、種類や量が多い特徴があります。 初期の作品に入っている文様は、宗教上の印形のようなものと推測されていますが、桃山時代以降は、窯印として入れられていたそうです。 自宅にある越前焼を高く売りたい! 自宅の大掃除をしていると、思わぬ掘り出しものが見つかることもあるでしょう。 もし、自宅から越前焼が発見されたら、処分方法を決める前に価値を知りたいと考える人もいます。 価値の高い作品であれば、買取を依頼するケースもあるでしょう。 高価買取が期待できる作家物や古越前焼 越前焼は、ほかの焼きもの同様に、有名作家が製作した作家物や昔に作られた古越前焼などであれば、高価買取が期待できます。 また、越前焼の価値を知るための手がかりとして「印」があります。 越前焼には基本的に装飾が施されませんが、鎌倉末期以降では押印が装飾的に使われているのです。 線のみで構成された格子目や菊花文、「大」「本」などの文字をあわせたものがあり、江戸時代まで利用されました。 また、装飾とは異なりますが、鎌倉時代の終わりごろから室町時代の始めにかけては、壺底に「下駄印」や、記号のような「窯印」、宗教印形としても用いられる「刻文」などがみられます。 越前焼が製作された時代や価値を知るためには、多彩な「印」をチェックしてみるとよいでしょう。 保存状態が良ければ、さらに高額査定の可能性も 越前焼を高価買取してもらうためには、作られた時代や作家が誰であるかとともに、保存状態も大切な要素です。 作品に割れや欠けがあると、マイナス評価を受けやすいでしょう。 ただし、割れや欠けがあるからといって価値がゼロなわけではありません。 有名な作品や古くに作られた作品であれば、多少保存状態が悪くても、高額査定を十分期待できます。 そのため、手元にある備前焼が少し傷ついていても諦めず、まずは一度査定に出してみましょう。 その業者は信用できますか? 越前焼を売却するときは、信頼できる業者選びをしましょう。 越前焼は、骨董品や美術品のような扱いとなるため、骨董品関連の知識が豊富な業者への依頼がお勧めです。 また、買取実績が豊富な業者も、適切な査定をしてくれる可能性が高いといえます。 知識や経験の少ない業者に依頼してしまうと、越前焼の適切な価値を把握していないケースがあります。 相場よりも低い価格での引き取りになる可能性もあるため注意が必要です。 お勧めできない処分方法は、以下の通りです。 ・リサイクルショップ ・不用品回収業者 ・遺品整理業者 ・ネットオークション ・フリマアプリ 越前焼を売るなら、知識や経験が豊富な骨董品買取業者に依頼しましょう。 現代の生活にも根付く、越前焼 備前焼は、味わい深い見た目も魅力的ですが、強度の高さもメリットの一つです。 水漏れが起こりにくいため、古くから水瓶として利用されてきました。 現在では、茶碗や皿など一般的な食器類だけではなく、コーヒーカップやワインカップなども作られています。 和食で利用するイメージが強い備前焼ですが、洋食のシーンでも利用しやすい製品も増えています。 越前焼は、瀬戸焼の登場により江戸時代中期ごろから少しずつ勢いを失っていきました。 明治時代には、勢いを取り戻そうと信楽や瀬戸、美濃、九谷などから陶工を招いて食器や花瓶作りを始めたり、磁器や色絵陶などを取り入れたりもしましたが、どれも定着せず、明治の終わりから大正時代にかけて、多くの窯元が廃業に追い込まれました。 しかし、越前焼は戦後に再び注目を集めるようになります。 日本六古窯の一つとして数えられるようになったことや、越前陶芸村の建設によって全国から多くの陶芸家が集まってきたことなどがきっかけとなり、多くの人から人気を集めるようになりました。 現在では、焼締陶の伝統を守りながらも、新しい作品を生み出そうと試行錯誤が繰り返されています。 現在でも人気の高い越前焼は、製品の種類や品質によっては高価買取が期待できるでしょう。 備前焼の高価買取は実績ある買取業者へ相談を 素朴でシンプルなデザインが特徴の備前焼を売却したいと考えている方は、買取実績が豊富な業者へ相談しましょう。 越前焼は、自然釉がみられることや、鉄分の多い土を用いるため、赤褐色から黒色までさまざまな変化を見せてくれることが魅力の一つです。 所有している備前焼の保存状態を確認し、割れや欠けが少なく品質が良好であれば、高額査定も狙えるかもしれません。 まずは、一度経験豊富な査定士に査定を依頼しましょう。
2024.12.13
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備前焼 買取 | 骨董品価値の高いものは高額査定も
備前焼は、陶芸品の一つで、よく料亭で使用されているのを見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。 また、自宅を整理しているときに備前焼が出てきて、どのくらいの価値があるのか気になることも。 備前焼を買取に出す際は、備前焼の特徴や高価買取が狙える作品の特徴を把握するとともに、適切な業者へ依頼することが大切です。 備前焼は価値ある骨董品 備前焼や焼き物の一種で、一つひとつ手作りされているため、一つとして同じ色や模様が存在しません。 備前焼は、高温で約2週間焼き締めるため、投げても割れないといわれるほど丈夫です。 そのため、すり鉢や壺、大きなカメなどとしてよく用いられています。 素朴で奥深い、備前焼とは 備前焼とは、岡山県備前市伊部地区周辺で作られた焼き物を指します。 陶磁器の表面を覆うガラス質の膜となる釉薬を一切使用せず、1200~1300度の高温で焼くのが特徴です。 質の良い陶土を使用して一点ずつ成形し、乾燥させ、絵付けせずに焼くため、土味がよく表現されている魅力があります。 また、作品の詰め方や燃料となる松割木の焚き方により、焼き味が胡麻・棧切り・緋襷・牡丹餅などに変化します。 現在では、細かな気孔があり、通気性に優れているため、切り花が長持ちするとして花びんとして活用されたり、微細な凹凸によりきめ細かな泡ができるため、ビールグラスとしてもよく用いられているのが特徴です。 骨董品として価値の高い備前焼 備前焼は、古墳時代の須恵器の製法が変化して誕生した焼き物で、平安時代に熊山のふもとで生活用器の皿や椀、盤、瓦などが南大窯跡で生産されていたのが始まりといわれています。 鎌倉時代に入ると、壺や甕・すり鉢がよく製作され、このころから現在の備前焼に共通する赤褐色の焼肌の作品が作られるようになりました。 室町時代の終わりごろからは、伊部の地から採れた「ひよせ」と呼ばれる粘土が用いられるようになり、成形にもろくろが使われるように。 さらに、量産ができるよう半地下式の大形の穴窯も作られ始めました。 江戸時代になると、藩の保護や統制のために小規模の釜がまとめられ、南・北・西に大規模な共同窯が作られ、窯元六姓による製造体制が整えられたのです。 しかし、江戸時代末期になると、京都・有田・瀬戸などで磁気の生産が盛んになり、備前焼は圧迫されるようになっていきました。 現在では、備前焼の職人が人間国宝に指定され、低迷期を脱したといわれています。 また、純日本的であるとして国内だけではなく海外からの人気も高まっており、伝統を守りつつ個性豊かな作品が製作されています。 備前焼の価格は幅広く、有名な職人が手がけた作品であれば、買取においても高値が期待できるでしょう。 有名な備前焼作家 備前焼の職人は、人間国宝に指定されている人が何人もいます。 人間国宝や、有名な職人が製作した備前焼は、骨董品としての価値が高い傾向です。 -金重陶陽 生没年:1909年-1995年 金重陶陽は、備前焼の職人として初めて人間国宝になった人物です。 「備前焼中興の祖」とも呼ばれており、文化賞の受賞や紫綬褒章の受章など、さまざまな功績を残しています。 陶陽は、優れた職人であると同時に、多くの弟子を育成して人間国宝を何人も輩出しました。 土の良さを引き立たせたダイナミックな作品には、現在でも多くのファンが存在します。 買取市場では、新品未使用の作品が20万円ほどで買取されるケースもあるようです。 -藤原啓 生没年:1899年-1983年 藤原啓は、もともと小説家を目指しており、陶芸を始めたのは40歳ごろと遅咲きの職人ですが、人間国宝にまでのぼりつめた人物です。 同じく備前焼の職人で人間国宝であった金重陶陽や、多彩な芸術に精通していた北大路魯山人から指導を受け、技術を磨いていきました。 シンプルでありながら味わい深い作品は、お酒をたしなむ人たちから人気を集めています。 作品によっては、15万円ほどで買取されるケースもあります。 藤原雄 生没年:1932年-2001年 藤原雄は、備前焼の職人として人間国宝にのぼりつめた藤原啓の長男で、同じく人間国宝に認定されている人物です。 視力が弱く、右目が0.03、左目はまったく見えないというハンデを背負いながらも、父の強い薦めで普通学校に進学しており、大学まで卒業して就職したあと、父親に師事し備前焼の職人として活躍するようになりました。 日本のみならず世界各国で個展を開いており、藤原雄の作品は海外の博物館にも展示されています。 買取価格は、作品によって変動はありますが、なかには10万円以上での買取事例もあるようです。 山本陶秀 生没年:1906年-1994年 山本陶秀は、人間国宝の備前焼職人で、「ろくろの名人」や「茶陶の陶秀」と呼ばれるほど高い技術を持ち合わせています。 美しい白色が印象的な土肌の作品が人気を集めており、スペイン国王に献上されたこともあり、国際的に認められている人物です。 備前焼の伝統である独特な自然の風合いを守りつつ、現代的にアレンジした大胆な作風が多くの人を魅了しています。 作品への評価は国内外問わず高く、1959年にはブリュッセル万国博覧会でグランプリ金賞を受賞しています。 買取価格は、小ぶりな作品は数万円台から、大きな作品では10万円以上になることもあるようです。 伊勢崎淳 生没年:1936年~ 伊勢崎淳は、備前焼の職人で、2004年に人間国宝に認定されました。 父の伊勢崎陽山も、同じく備前焼職人で、岡山県重要無形文化財保持者に認定されています。 イサムノグチや池田満寿夫をはじめとした現代アーティストとも親交があり、2002年には新総理官邸の陶壁を制作し、話題を集めました。 備前焼の伝統に、独創的な世界観を織り交ぜた作風は、多くの人から高い評価を受けています。 土の良さを感じさせてくれる作品が多く、料亭でも愛用されています。 市場にはあまり出回っておらず希少価値が高いとされており、買取価格は数万円台から10万円以上になる作品もあるようです。 そのほかの人気作家 朴訥で野性味あふれる作風が特徴の中村六郎や、土そのものの特徴を生かしたデザインで製作する赤井夕希子、備前焼ならではの質感や味わいに重きをおいた平川忠なども人気の高い備前焼職人で、現在でも多くのコレクターから支持されています。 歴史ある古備前焼 古備前焼とは、製作年代の古い備前焼を指しており、一般的には平安時代から室町時代に製作されたものを、古備前焼と呼んでいます。 時代の範囲には諸説あり、鎌倉時代から桃山時代までを古備前とするケースや、江戸時代末期までを古備前とするケースもあり、明確な区切りがありません。 備前焼の中でも、昔に作られた古備前焼は、価値が高いといわれています。 自宅にある備前焼を高く売りたい! 自宅で備前焼を発見した人の中には、使用せず買取に出したいと考える人もいるでしょう。 備前焼の黄金期は、桃山時代といわれており、その時代に製作された備前焼は骨董的な価値が高く、高値での買取が期待できます。 また、一般的に古備前焼に分類されている室町時代ごろまでの作品は、特に価値が高いとして珍獣されています。 なかでも、黒備前焼と呼ばれる古備前焼は、現存数が少ないこともあり、買取価格も大変高くなる傾向です。 高価買取が期待できる作家物や古備前焼 備前焼の中でも、有名な作家物や、古備前焼は高値の買取が期待できます。 有名な職人が製作したかどうかは、サインによって見極めるため、自宅から備前焼が出てきたら、まずは製作した作家がわかるサインが残されているかを確認しましょう。 また、有名作家の作品には偽物がつきものであるため、真贋を見極めるためにも有名作家のサインの特徴を捉えておくことも大切です。 高価買取を目指すのであれば、作品だけではなく陶印や共箱、栞、鑑定書などがあるかも確認しましょう。 ひびや欠けがあってもまずは査定を 買取価格は、保存状態の良し悪しにも左右されるため、なるべく割れや欠けが発生しないよう適切に保管しておくことが大切です。 割れや欠けは、マイナス評価となりますが、決して査定額がつかないわけではありません。 有名作家の作品や古備前焼であれば、多少コンディションが悪くとも、高値がつく可能性もあります。 そのため、保存状態が良くない作品であっても、まずは買取査定を依頼してみましょう。 リサイクルショップや不用品買取業者への相談は慎重に 備前焼を買取に出す際は、業者選びが大変重要で、作品に対する知識がない業者を選んでしまうと、本来の価値で査定してもらえない可能性があるでしょう。 備前焼の高価買取を狙うなら、価値のわかる骨董品買取業者への相談がお勧めです。 お勧めできない業者としては、リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者、ネットオークション、フリマアプリなどがあります。 今も昔も人気の備前焼 備前焼は、越前焼・瀬戸焼・常滑焼・信楽焼・丹波立杭焼とあわせて、日本六古窯として日本遺産に認定されています。 また、備前焼は釉薬を使用していないため、土本来の性質が活かされており、表面の微細な穴によって通気性に優れている特徴があります。 この穴によって、水を新鮮に保つことが可能なため、お茶やコーヒーなど水から作られる飲み物と相性が良いとされているのです。 また、微細な穴によってビールの泡のきめが細かくなり、口当たりをまろやかにしてくれる特徴があります。 ウイスキーやワイン、ブランデー、日本酒、果実酒などのほかのお酒も、穴のおかげで薫りが増すといわれています。 現在でも備前焼は人気があり、市場価値も高い作品です。 備前焼の高価買取は実績ある買取業者へ相談を 備前焼は、日本の伝統的な陶芸品で、有名作家が製作したものや、古い時代に作られたものでは、高い価値がつく可能性もあります。 備前焼の高価買取を狙うなら、骨董品や陶芸品の買取実績が豊富で、価値を適切に判断してくれる業者に査定依頼しましょう。
2024.12.13
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