蒔絵とは、日本の伝統的な漆工芸品の加飾技法の一つです。
漆に金粉を蒔いて描かれた絵や文様は、漆器をさらに魅力的に見せてくれます。
美術的・歴史的価値を持つ蒔絵・漆器は世界中で愛好されています。
骨董品の本来の価値を判断するには、専門知識が必要です。
蒔絵・漆器の処分を検討している方は、実績ある買取業者へ相談しましょう。
目次
蒔絵・漆器の買取依頼を検討中ですか?
蒔絵・漆器を贈り物としてもらったが趣味が合わない、相続などで譲り受けたが使う機会がない、といったことはありませんか。
手放したい蒔絵・漆器がある方は、買取してもらうのがお勧めです。
蒔絵・漆器の作家や制作時期、保存状態によっては思わぬ価値がつくこともあります。
専門知識を持つ業者に査定してもらいましょう。
いつの時代も蒔絵・漆器は人気
蒔絵は奈良時代、漆器は縄文時代から存在したといわれています。
長い歴史の中でさまざまな技法が生まれ、現在でも職人によって制作が続けられている蒔絵の中には、国宝に認定されるような傑作も少なくありません。
はるか昔から人々を魅了してきた蒔絵・漆器は、現代では日本国内だけではなく、海外でも人気です。
特に有名作家が手掛けた作品や古い時代に制作されたものなどは、希少性が高いため、高額で取引されることもあります。
自宅に眠る蒔絵・漆器はありませんか
贈り物やコレクション、相続などで自宅にある蒔絵・漆器を手放そうと考えているなら、買取業者へ相談してみませんか。
買取してもらうことで臨時収入が得られるだけでなく、国内外のコレクターや美術館といった蒔絵・漆器を必要としている方に受け継いでもらえるかもしれません。
なお、蒔絵・漆器の買取を依頼するのであれば、骨董品に関する専門知識を持つ業者に依頼するのがお勧めです。
価値を正しく判断し、適切な価格で買取してもらえるでしょう。
蒔絵・漆器を高額買取してもらうには
高額買取されやすい蒔絵・漆器には共通点があります。
手元の蒔絵・漆器が高く売れそうかどうか知りたい方は、作家や作られた時代などをチェックしましょう。
また、あらかじめ査定でチェックされるポイントを押さえておくことで、買取価格がアップする可能性もあります。
傷や汚れなどのダメージがないか
傷や汚れなどのダメージの有無は、蒔絵・漆器の査定で必ずチェックされるポイントです。
状態のよいものは、買取価格が高くなる傾向にあります。
一方で、目立つ傷や絵付けの剥がれなどがあると評価が低くなりやすいでしょう。
蒔絵・漆器は衝撃を与えないよう丁寧に扱い、湿度にも注意して保管することが大切です。
また、保管中にダメージを受けることもあるため、早めに買取してもらうとよいでしょう。
付属品がそろっているか
箱や鑑定書などの付属品がそろっている蒔絵・漆器は、買い手が見つかりやすくなることから、高額買取してもらえる傾向にあります。
特に蒔絵・漆器の場合、箱の有無は買取価格に影響することが多いでしょう。
作られた年代が古くて付属品がそろっていない場合でも、一部だけでも持っていくと評価がアップする可能性があります。
手元にある付属品は、まとめて査定してもらいましょう。
作家や時代はいつか
作家や蒔絵・漆器が制作された時代も、買取価格を左右するポイントです。
中村宗哲、原羊遊斎などの有名作家が制作したいわゆる作家ものや、明治時代以前に作られた蒔絵は、高額買取が期待できるでしょう。
漆器では、氷見晃堂、飛来一閑などが有名作家の例です。
落款や鑑定書で作家名や制作時期が分かるときはもちろん、作品の詳細が分からないときも査定してもらうのがお勧めです。
専門家に見てもらうことで高額買取につながるかもしれません。
蒔絵・漆器を手放すとき、どんな方法がある?
蒔絵・漆器を手放すのであれば、買取がお勧めです。
ネットオークションやリサイクルショップ、買取業者など蒔絵・漆器を売る方法はさまざまあるため、使いやすい方法を選ぶとよいでしょう。
ただし、方法によって買取価格が異なる場合があることに注意が必要です。
蒔絵・漆器をできる限り高い価格で売りたい方は、専門知識を持つ業者に依頼しましょう。
ネットオークションやフリーマーケットで売却
普段からネットオークションやフリーマーケットを利用している方の中には、蒔絵・漆器も同じ方法で売ろうと考える方がいるでしょう。
ネットオークションやフリーマーケットには、販売希望価格を自分で設定できるというメリットがあります。
蒔絵・漆器の価値を把握している方にお勧めの方法といえるでしょう。
一方、ユーザー同士が直接やり取りするため、トラブルに巻き込まれる可能性があることがデメリットです。
また、買い手が見つかるまで時間がかかる場合もあるため、売却を急いでいるときには注意が必要です。
リサイクルショップで売却
リサイクルショップでも蒔絵・漆器を買取してもらえることがあります。
店鋪数が多いため、自宅の近くにある方も多いでしょう。
もよりの店舗へ蒔絵・漆器を持ち込めば、最短でその場で査定・買取してもらえる可能性があることがリサイクルショップを利用するメリットです。
ただし、リサイクルショップは蒔絵・漆器の買取を専門としている業者ではないため、価値に見合った価格がつかないこともあります。
本来の価値に気づかずに相場以下の価格で手放してしまうおそれがあることがデメリットといえるでしょう。
不用品回収業者や遺品整理業者へ相談
大量の不良品があるときは、不用品回収業者や遺品整理業者を利用する方もいるでしょう。
その際、蒔絵・漆器の買取ができるか相談するのも方法の1つです。
不用品回収業者や遺品整理業者に依頼するメリットは、さまざまなものをまとめて手放せることや、片付けもしてもらえることです。
しかし、「まとめて買取」してもらうことには、1点1点の価値が分かりづらいというデメリットもあります。
また、蒔絵・漆器の専門家ではないため、相場に見合わない価格で買取される可能性もあることに注意しましょう。
骨董品買取業者へ相談
骨董品買取業者は蒔絵・漆器の専門業者です。
知識を持った専門家が査定するため、本来の価値を正しく判断してくれることがメリットです。
無料査定してくれる業者も多いため、気軽に相談してみましょう。
一方、骨董品買取業者のデメリットとしては、蒔絵・漆器の実績が少ない業者もいることです。
安心して買取してもらうには、豊富な買取実績を持つ業者に依頼するのがお勧めです。
また、訪問、店舗、宅配など業者によって買取方法が異なります。
自身が依頼しやすい方法で対応してくれる業者を選ぶとよいでしょう。
買取してもらえる蒔絵・漆器の主な種類は?
蒔絵・漆器にはさまざまな種類があり、それぞれ中古市場における評価が異なります。
査定してもらう前に手元にある蒔絵・漆器の種類を把握しておきましょう。
平蒔絵
一般的に蒔絵といえば平蒔絵を指します。
平蒔絵の制作では、まず漆で絵や文様を描いたところに金粉を蒔きます。
金粉が漆に付着することで絵や文様が浮かび上がるため、乾いたらさらに上から透明の漆を塗って硬化させる工程が必要です。
その後、硬化した漆を研いだり磨いたりしたら完成です。
平蒔絵では、絵や文様の細部まで丁寧に描く繊細な技術が要求されます。
基本的な技術とされていますが、有名作品の多くは平蒔絵の技法で制作されています。
研出蒔絵
研出蒔絵は、蒔絵の中でも古い歴史を持つ技法です。
基本的な制作方法は平蒔絵と同じですが、研出蒔絵では金粉を付着させた図柄に漆を塗って乾燥させた後、硬化した漆を研ぐことに違いがあります。
蒔絵と地の高さが均一になるため、通常の使い方をする限り金粉が剥がれにくいことが特徴です。
また、落ち着いた輝きを持ち、優しい印象を与えるという魅力もあります。
高蒔絵
高蒔絵とは名前の通り、蒔絵が地から盛り上がっている立体的な蒔絵のことです。
高蒔絵は立体的に作られた形の上に平蒔絵や研出蒔絵を用いることで制作されます。
蒔絵を高くする方法はいくつかあり、漆を厚く塗る方法や他の素材を蒔いて形を作る方法などがあります。
絵や文様の美しさだけでなく、工芸品としても楽しめるのが高蒔絵の特徴です。
肉合研出蒔絵
肉合研出蒔絵とは、高蒔絵と研出蒔絵の技法を組み合わせて作られる蒔絵のことです。
工程が多く高い技術が必要であるものの、優美で華やかな表現が可能な技法です。
肉合研出蒔絵では、1つの図柄の中で立体的に見せたい部分に高蒔絵の技法、背景など奥行きを表現したい部分に研出蒔絵の技法を用います。
それぞれの蒔絵の図柄ができたら透明の漆を同時に塗り、高低差が出ないように表面が滑らかになるまで研いで完成です。
漆の中に図柄を閉じ込めたような仕上がりが、肉合研出蒔絵の魅力といえるでしょう。
蒔絵・漆器の買取は実績ある買取業者へ相談を
日本の伝統工芸の1つである蒔絵・漆器は国内外で人気があります。
贈り物や相続でもらったものやコレクションしていたもののうち、不要になった蒔絵・漆器は買取してもらいましょう。
業者を選ぶ際には、買取実績が参考になります。
蒔絵・漆器を適切な価格で買取してもらうには、正しい知識を持つ専門家に査定してもらうことが欠かせません。
価値ある品物を手放す際は、実績豊富な買取業者へ相談しましょう。