西洋骨董は、家庭内で美術工芸品を楽しめることから、歴史や美術が好きな人々から長く愛されてきています。
アンティークとも呼ばれる西洋骨董は、主に100年以上前の製品を指し、その100年の間に時代の変化により、芸術の流行も変わりました。
そのような芸術の変化を楽しみ、歴史を感じられるところに西洋骨董の魅力があります。
目次
西洋骨董の買取依頼を検討中ですか?
西洋骨董は、現代のモダンなインテリアとマッチしにくく、アンティークな家具やインテリアと合わせなくてはなりません。
価値があるのは知っていますが、インテリアと合わないため、買取依頼をしたいという方も多いのではないでしょうか。
いつの時代も西洋骨董は人気
西洋骨董は、いつの時代にもコレクターが必ずいて需要の高い品です。
100年以上前に作られたもののため、壊れずに残っているものが少なかったり、そもそも流通している数が少なかったりと希少価値があります。
その希少価値の高さが西洋骨董の魅力なのです。
自宅に眠る西洋骨董はありませんか
西洋骨董は、オリジナル品の数が極端に減った場合に作られる複製品や、オリジナル品の一部を変えた変造品などが多く出回っています。
そのため、家に西洋骨董が置いてあっても本物か判断がつかず捨ててしまったり、人に譲ってしまったりすることもあるでしょう。
しかし、その自宅にある西洋骨董は、非常に価値の高いものかもしれません。
西洋骨董を高額買取してもらうには
西洋骨董を高額買取してもらうには、いくつかポイントがあります。
西洋骨董は、かなり古いものなため、査定するには作品に関する情報があればあるほどその価値を判断しやすくなります。
買取を依頼する際は、作品の査定に必要なものをそろえて高額買取してもらいましょう。
付属品はなるべくそろえる
西洋骨董の付属品は、額や箱、保証書などを指します。
これらの付属品があることで、西洋骨董がオリジナルのものだと証明したり、いつ制作されたのか、誰が所有していたのかなどが判別できたりします。
そのため、西洋骨董を集めている人はこれらの付属品がついているものを好んで選ぶ傾向があるのです。
今後新しく西洋骨董を購入する場合や、誰かから譲り受ける場合も、なるべく付属品を合わせて入手しておくと良いでしょう。
作家のサインが入っているか
西洋骨董には、作者のサインや製品情報としてシリアルナンバーが書かれています。
作家のサインは、その作品が本物であることを見分けたり、誰の作品かを判別したりするために重要な手がかりです。
そのため、作家のサインが入っていると高額買取される可能性がぐっと上がります。
作品の中にサインが入っている場合は、作品を持っていくだけで問題ありませんが、箱などの付属品に書かれている場合もあります。
作品内にサインが見当たらなければ付属品に書いていないか確認し、見つからなくても付属品を一緒に持っていきましょう。
シリアルナンバーは、作品の裏や底に書いてあることが多いため、傷をつけないように注意しながら確認してください。
適切に保管しておく
西洋骨董の高額買取には、保管状態も影響します。
しかし、保存状態が良い作品が高額査定されやすいからといって、傷や経年劣化を修復する必要はありません。
素人が修復しようとすると、新たな傷をつけてしまうこともあり、素人の手が加わったことにより査定額が下がることがあります。
汚れをふき取る程度に留めて、現状のまま保管しておきましょう。
また、西洋骨董は100年以上の歴史がある品物のため、これまでの所有者が1人だけとは限りません。
複数の人の手を渡ってきている可能性があるため、前回はどのくらいの金額で購入されているのか、どうやって入手したのかなど作品のこれまでの歴史がわかると査定する際の貴重な資料となります。
このような作品の詳細は保証書に書いてあることが多いため、付属品の保証書や鑑定書は必ず一緒に保管しておきましょう。
西洋骨董を手放すとき、どんな方法がある?
西洋骨董は綺麗に保管しておくのが難しい状況もあるでしょう。
自宅のインテリアに合わないからといって、長期間倉庫などにしまっておくと劣化してくおそれがあり、西洋骨董の価値も下がりかねません。
そこで大切に管理してくれるコレクターに譲りたいという方もいるでしょう。
西洋骨董を手放す方法は個人で売買する方法と、業者に任せる方法があります。
ネットオークションやフリーマーケットで売る
ネットオークションには西洋骨董が多く出品されており、ネットオークションで買い取るコレクターも少なくありません。
ネットオークションは、出品者が最低購入額を決められるため、査定額に左右されることもなく、希望価格で取引でき、場合によっては希望価格以上の取引ができることもあります。
フリーマーケットの場合も、売り手が値段を決められるため安心です。
一方で、売り手の希望価格がニーズに合わなければ買い手が現れない場合もあります。
値引き交渉の対応に追われてしまうこともあるでしょう。
また、ネットオークションやフリーマーケットなど、自分で売買契約をする方法では、自身の西洋骨董への知識も豊富でなければなりません。
西洋骨董はプロでも査定が難しく、素人の知識で売買するのはリスクがあります。
買い手の方が知識があり、誤ってオリジナル以外の品物を販売した場合、トラブルになる可能性があるため注意が必要です。
リサイクルショップで売却
リサイクルショップでも西洋骨董を買取しているところはありますが、骨董を査定できる査定士がいる店はあまりありません。
そのため、持ち込んだ西洋骨董の価値に見合った価格がつきづらくなります。
骨董の価値をよくわからないまま査定に出すと、損してしまうこともあります。
査定額の交渉も可能ですが、非常に手間です。
リサイクルショップのメリットは、最短即日で売却できる点でしょう。
すぐにお金に換えたいという人はリサイクルショップに持ち込むのもお勧めです。
不用品回収業者や遺品整理業者へ相談
不用品回収業者や遺品整理業者は、複数のものをまとめて回収してくれるメリットがあります。
そのため、たくさん西洋骨董を所有していたり、他に回収してほしいものがあったりする際は、これらの業者に依頼すると便利です。
遺品整理業者は、室内の片付けを行ってくれるところもあります。
しかし、これらの業者も西洋骨董に詳しい査定士がいないことが多く、自分に西洋骨董の知識がなければ損する可能性もあるため注意しましょう。
まとめて回収してもらえる半面、回収品一つひとつの査定がわかりづらいため、しっかり査定してもらいたい方には向いていません。
骨董品買取業者へ相談
骨董品買取業者にはプロの査定士が在籍していますが、同じ骨董品でも日本や中国などの骨董と西洋骨董は違います。
骨董品買取業者だからといって安心せず、西洋骨董に詳しい査定士が在籍しているかどうかを確認しておくのがお勧めです。
ホームページやSNSなどに記載があることが多いですが、わかりづらければ電話で問い合わせてみましょう。
その際、査定に必要なものも合わせて聞いておくと持ち込む際もスムーズです。
高価買取が期待できる西洋骨董は?
西洋骨董は非常に幅広く絵画や陶器、貴金属や時計、衣類なども含みます。
これらの中でも、高価買取が期待できる西洋骨董はどのようなものがあるのでしょうか。
西洋絵画
西洋絵画は、19世紀後半から20世紀半ばにかけて活躍した作家の作品が多く市場に出回っています。
人気の作家は、ロシア出身の画家マルク・シャガールや、フランス人でパリの日常や風景を描いたモーリス・ユリトロなどです。
特にシャガールは妻に一途だったことで有名で、「愛の画家」と呼ばれており、作品にも愛を描いたものが多いため、ファンがたくさんいます。
彫刻
彫刻は西洋骨董の中でも歴史が古く、有名な作家の作品は高額買取されやすいジャンルです。
日本人彫刻家にも影響を与えたとされるフランスの彫刻家ブルーデルの作品や、同じくフランスの彫刻家であるモロー兄弟の作品は人気があります。
モロー兄弟は、家庭用に作られた小型の彫刻もたくさんあるため、インテリアとして楽しむコレクターも多いのです。
ビスクドール
ビスクドールは、19世紀にヨーロッパのブルジョワ階級の中で流行した、陶器でできたフランス人形のことを指します。
代表的な工房はジュモーで、テートジュモー、デポゼジュモーなどさまざまなシリーズの人形が作られました。
数年間しか作られなかったビスクドールなど、希少価値の高いものは高額査定対象です。
オルゴール
アンティークオルゴールもファンが多く、海外出張の土産などで日本にたくさん持ち帰られており、西洋骨董市場で人気の品です。
オルゴールは、シリンダー製のものから19世紀末ごろを境に、ディスクオルゴールへと移っていきます。
そのため、シリンダー製のものは歴史が古く、高額買取される可能性が高い傾向です。
また、スイスの「リュージュ」やドイツの「シンフォニオン」など有名ブランドのオルゴールも人気です。
オルゴールはしっかり音が聞こえてこそ価値があるため、保存状態の良さや演奏される曲目も査定額に反映します。
西洋骨董の買取は実績ある買取業者へ相談を
西洋骨董はさまざまなブランドや製品があり、その歴史の長さから査定が非常に難しい分野です。
さらに、非常に高額買取される可能性も秘めているため、安易に買取業者を選ばないようにしましょう。
西洋骨董の買取実績があり、西洋骨董に明るい査定士が在籍していることは必須です。
自宅に西洋骨董がある方は、買取業者を吟味し一度査定してもらってみてください。