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美術品を売りたいなら…専門業者に高額買取してもらおう
美術品を高価買取してもらうためには、どのような作品に価値があるのかを理解することが大切です。 また、価値を正しく評価できる業者へ買取依頼することも重要なポイントです。 高く評価される美術品には、著名な作家の作品や独自の技法が施されたもの、歴史的背景のある品物などがあります。 価値に見合った査定をしてもらえる業者を選び、納得のいく取引を行えるようにしましょう。 美術品の買取依頼を検討中ですか? 美術品の売却を考えている方にとって、どのように進めていくかは大きなポイントです。 自宅に眠る価値ある美術品を整理したり、コレクションを手放す決断をしたりする際には、まず買取の選択肢や方法を理解することが大切です。 美術品の買取には、さまざまなジャンルや条件が関係してくるため、具体的な情報を押さえた上での判断が求められるでしょう。 美術品にはどのようなジャンルがある? 美術品のジャンルは非常に多岐にわたります。 日本画や洋画、現代アートといった絵画に加え、彫刻や具体美術、インテリアアートなども含まれます。 さらに、中国美術や西洋アンティーク、書道、陶芸、工芸などの伝統的な芸術も美術品の一つです。 香木や古銭、ビスクドール、仏像、レトロ玩具、切手、食器なども美術品として扱われる場合があります。 多様なジャンルがあるため、自分の持っている品物がどのカテゴリに属するのかを理解することが、買取をスムーズに進めるための第一歩です。 自宅に眠る美術品はありませんか? 自宅にしまい込まれたままの美術品があるかもしれません。 例えば、祖父母から受け継いだ絵画や骨董品、旅行先で購入した工芸品など、気づかないうちに価値がある品物が眠っていることもあるでしょう。 自宅にある美術品を整理することで、不要なものを手放し、思いがけない収入を得られるかもしれません。 美術品の買取を検討する際は、家中を見渡して、眠っている品物がないか確認してみることをお勧めします。 美術品を高価買取してもらうためのポイント 美術品を高価買取してもらうためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。 まず、美術品の価値を上げるためには、適切な保管方法や付属品の取り扱いが重要です。 次に、鑑定書の有無や専門業者への依頼も大きな影響を与えます。 ポイントを押さえることで、買取価格を最大限に引き上げられるでしょう。 美術品を手放す際には、ポイントをしっかりと理解し、準備を整えておくことが高価買取へのカギとなります。 きれいな状態で保管しておく 美術品や骨董品の価値は、その状態によって大きく左右されます。 どれだけ希少価値の高い品であっても、傷や汚れが目立つと、買取価格は下がってしまうでしょう。 経年劣化が避けられない品でも、傷や汚れが少ない状態を保つことが大切です。 美術品を保管する際には、直射日光や湿気、ほこりを避けることが基本です。 適切な保管場所を選び、専用のケースやカバーを使用することで、外的要因から美術品を守りましょう。 また、定期的に状態をチェックし、問題があればすぐに対処することも大切です。 丁寧に扱い、できるだけ元の美しさを保つことで、買取時に高評価を得られる可能性が高くなります。 付属品は一緒に査定してもらう 美術品や骨董品には、購入時に木箱や袋、証明書、紹介文などの付属品がついている場合が多くあります。 付属品は、品物の価値を証明する重要な要素となります。 例えば、木箱や包み紙は、特に茶道具や掛軸などでは、買取価格に大きな影響を与えることがあるでしょう。新品の状態で保管されている付属品は、未開封・未使用品の証明となり、高額査定の対象となるケースが多い傾向です。そのため、美術品は購入時の状態をできるだけ保ち、付属品を捨てずに保管しておくことが大切です。 美術品を査定に出す際には、付属品も忘れずに一緒に提出することで、よりよい買取価格が期待できるでしょう。 鑑定書があればあわせて査定に出す 美術品や骨董品の価値を正確に評価するためには、鑑定書の有無が非常に大切です。 鑑定書は第三者によって品物の真偽や価値が証明された証拠であり、買取価格に大きな影響を与えます。 もし手元に鑑定書がある場合は、査定の際に必ず一緒に提出しましょう。 鑑定書が付属していることで、買取業者は品物の真贋や価値を確信しやすくなり、適正な価格での買取が期待できます。 また、古い骨董品や高価な美術品に関しては、鑑定書がない場合よりも高額で取引される可能性が高くなるため、鑑定書を大切に保管し、査定の際に活用しましょう。 骨董品専門業者に依頼する 美術品の買取を依頼する際には、専門業者へ依頼するのがお勧めです。 骨董品専門の業者は、豊富な知識と経験を持ち、その品物の価値を正確に評価する能力があります。 一般の買取業者では、骨董品の価値を正しく理解していないことがあり、低価格で引き取られるリスクがあります。 一方、専門業者は市場の相場や品物の詳細な特徴を把握しており、贋作を見分ける能力も高い傾向です。 多くの専門業者では、無料で査定を行っており、訪問査定や店舗、宅配査定など、さまざまな対応方法が用意されています。 信頼できる専門業者を選ぶことで、美術品や骨董品の価値が最大限に引き出され、高価買取が期待できるでしょう。 どんな方法で美術品を手放す? 美術品を手放す方法にはいくつかの選択肢があります。 それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、どの方法が自分に合っているのかをよく考えて決めることが大切です。 ネットオークションやリサイクルショップ、不用品回収業者、そして専門の骨董品買取業者など、各方法の特性を理解し、自分の美術品に最も適した手段を選ぶことで、よりよい取引が期待できます。 ネットオークションやフリーマーケットで売却 ネットオークションやフリーマーケットは、美術品を手軽に売却できる手段の一つです。 ネットオークションでは、自分が希望する価格で出品できるため、思い通りの取引が実現する可能性があります。 さらに、オークションでは競り合いによって予想以上の高価格で取引されることもあるでしょう。 ただし、取引の際にはトラブルに巻き込まれる可能性があり、商品が売れるまでの時間が不確定であるデメリットもあります。 また、買い手から値引き交渉を受けるケースが多く、その結果、希望価格での取引が難しくなることもあるでしょう。 リサイクルショップで売却 リサイクルショップでの売却は、最短即日での取引が可能なため、スピーディに美術品を手放すことが可能です。 店舗でそのまま査定を受けられるため、スムーズな取引が実現します。 ただし、リサイクルショップには専門家が常駐していない場合が多く、美術品の価値を正しく評価できないおそれがあります。 結果として、価値に見合った価格がつかないことがあり、また、自分が持っている美術品の価値を知らない場合には、大きな損をする可能性があるでしょう。 不用品回収業者や遺品整理業者へ相談 不用品回収業者や遺品整理業者へ相談すると、複数の美術品を一度に手放せて、片付けの手間が減るメリットがあります。 特に遺品整理を行う場合には、品物を一括で処分できるため便利です。 しかし、リサイクルショップでの売却と同じように専門家がいない場合が多いため、価値に見合った価格がつかない可能性があります。 自分が美術品の価値を理解していない場合、大きく損をするケースもあるため注意が必要です。 また、まとめて買取を依頼することで、一つひとつの美術品の価値が分かりにくくなることがあります。 効率的な方法ですが、一つひとつの価値を知りたい場合には、別の方法を考えた方がよいかもしれません。 骨董品買取業者へ相談 美術品の買取は、骨董品買取業者に相談することで、専門家による正確な査定が受けられます。 知識や経験が豊富な査定士に鑑定してもらえれば、美術品の価値に見合った適正価格での買取が期待できるでしょう。 多くの骨董品買取業者では、無料査定を提供しており、手軽に価値を知ることが可能です。 骨董品はその価値が複雑であるため、専門的な知識を持つ業者に依頼することで、適正な価格での取引が実現します。 ただし、依頼先によって買取実績や対応方法が異なるため、事前に情報を集めることが大切です。 訪問査定、店舗での査定、宅配査定など、業者によって対応方法が異なるため、自分の状況にマッチした方法を選ぶとよいでしょう。 最終的には、専門の業者に依頼することで、安心して取引を進められるといえます。 高価買取が狙える美術品 美術品を手放す際に高価買取を狙うためには、どのような品に価値があるのかを知っておくことが大切です。 美術品にはさまざまな種類があり、その価値は多くの要因によって決まりますが、特に高額で取引される可能性が高いのは、歴史的な背景がある、著名な作家が制作している、独自の技法が評価されている、などの条件を持つ美術品です。 有名作家の絵画や掛軸 絵画や掛軸は、その作家の名声や作品の歴史的背景によって価値が大きく異なります。 特に、有名な作家によって描かれた絵画や、歴史的な価値のある掛軸は、市場において高額で取引される可能性が高いでしょう。 著名な画家が手がけた絵画は、その作家の知名度や作品の希少性から、一般的に高額な査定が期待できます。 掛軸もまた、日本の伝統文化と深く結びついており、特に古い時代の作品や、著名な画家や書家によるものは高く評価されます。 仏教や武家文化に由来する掛軸は、その歴史的背景や技法の美しさが評価されるため、高価で取引されることが多い傾向です。 独特の鮮やかさのある漆器 漆器は、その美しい光沢と深い色合いが特徴で、年代を経るごとにその艶やかさが増していくのが魅力です。 漆器の価値は、使用される漆の質や塗りの技術、デザインの独自性によって大きく変わります。 特に、鮮やかな色合いや複雑な模様が施された漆器は、日本国内だけでなく海外でも高く評価されることも。 漆器はさまざまな種類があり、お椀や皿だけでなく、かんざしや香合など、用途や形状も多様です。 保存状態がよければ、買取市場で高額な査定が期待できるでしょう。 自宅に眠っている漆器があれば、その美しさと価値を確認してみることをお勧めします。 著名な彫刻家による彫刻 彫刻は、木彫りや石造りなど、さまざまな素材や技法が使われる芸術形式で、作家の技術と創造性が反映される美術品です。 著名な彫刻家による作品は、その独自のスタイルや歴史的な背景から高く評価されることが多い傾向です。 木像や石像などの伝統的な彫刻だけでなく、現代的な木彫りの装飾品なども彫刻に含まれます。 彫刻作品の価値は、その精緻な技法や芸術的な表現に加え、作家の名声や作品の希少性によっても左右されます。 特に、著名な彫刻家による作品は、市場での評価が高く、購入希望者が多いため、高額で取引される可能性があるでしょう。
2024.11.27
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伝統工芸品(伝統的工芸品)の種類と価値とは
伝統工芸品または伝統的工芸品と呼ばれるものには、さまざまな種類があります。伝統工芸品と気づかずに、日常的に使っているものもあるかもしれません。 伝統工芸品と伝統的工芸品 伝統工芸とは、長い年月にわたって受け継がれてきた技術や技法のこと。伝統工芸を使って作られた工芸品は、伝統工芸品や伝統的工芸品と呼ばれます。 2つの用語の定義は、やや異なります。 伝統工芸品とは 伝統工芸品と呼ばれるものには、明確な定義はありません。 一般的に伝統的な技術を使って作られており、製造工程に手作業が多いものを伝統工芸品と呼ぶ傾向にあります。 なお、各都道府県や自治体が伝統工芸品として認めたものは、全国に1200種類程度あるといわれています。 伝統的工芸品とは 「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づいて経済産業省が指定したものが、伝統的工芸品と呼ばれます。 伝統的工芸品に指定されるのは、以下の5つの条件を満たす工芸品です。 ・主として日常生活の用に供されるもの ・その製造過程の主要部分が手工業的 ・伝統的な技術又は技法により製造されるもの ・伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるもの ・一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているもの 引用元:経済産業省HP:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/nichiyo-densan/index.html なお、伝統的工芸品に指定されるには、産地から経済産業省に対して申請手続きが必要です。したがって、5つの条件を満たしていても、伝統的工芸品としての申請を行っていない工芸品もあります。 伝統工芸品の種類 伝統工芸品というと、陶磁器や人形、織物などを思い浮かべる方が多いでしょう。 しかし実は、伝統工芸品には、非常に多くの種類があります。 例えば、香川県の丸亀うちわや兵庫県の播州そろばんも伝統工芸品の一つです。 そのほか、伝統的工芸品の種類としては、織物、染織品、その他繊維、陶磁器、漆器、木工品、竹工品、金工品、仏壇・仏具、和紙、文具、石工品、人形、その他の工芸品、工具用具・材料などがあります。 身近な日用品にも、伝統工芸品に該当するものがあるかもしれません。 代表的な伝統的工芸品 日本全国各地で、さまざまな伝統的工芸品が作られています。 中にはお土産としてもらったり、日用品として使用したりしているものがあるでしょう。 なお、2023年10月時点で経済産業省が指定する伝統的工芸品は、全部で241品目あります。 北海道・東北地方 北海道・東北地方の伝統的工芸品には、南部鉄器や宮城伝統こけし、会津塗などがあります。 南部鉄器(岩手県) 南部鉄器は、岩手県の主に盛岡市や奥州市水沢で作られている伝統的工芸品です。 江戸時代の盛岡藩主である南部重直が、茶の湯のために京都から鋳物師を呼んで作らせた湯釜が南部鉄器のルーツです。 現代では、和モダンをテーマに可愛いフォルムやスタイリッシュなデザインなど、さまざまな南部鉄器が販売されています。 おしゃれで実用的なため、現代では国内外から人気があります。 宮城伝統こけし(宮城県) 宮城県伝統こけしは、すべての工程を手作業で行い制作されたこけしを指します。 江戸時代から主に温泉地での土産物として盛んに作られるようになりました。 こけしには、伝統こけしと呼ばれる種類があります。 11系統あるうちの、鳴子系・弥治郎系・遠刈田系・作並系・肘折系の5種類が、宮城県にあるのです。 昭和前期以降、芸術品としての評価が高まり「こけしブーム」が起きたこともあります。 会津塗(福島県) 会津塗とは、福島県会津地方で作られる漆工芸です。 1590年、豊臣秀吉の命で会津領主となった蒲生氏郷が、奨励したことで大きく発展しました。 木地には、朴、栃、欅などが用いられており、沈金や蒔絵などによる優美な意匠が特徴です。 関東地方 益子焼、江戸木目込人形などは関東地方の伝統的工芸品です。 益子焼(栃木県) 益子焼は、江戸時代ごろから栃木県の南部に位置する益子で盛んに作られるようになった陶器です。 現在、益子には250以上の窯元があるといわれており、国内だけではなく海外からも多くの陶芸家が益子に移住し、陶器を制作しています。 流し掛けと呼ばれる技法によって生み出される、流れるような勢いのある絵柄が特徴です。 江戸木目込人形(埼玉県) 木目込人形とは、桐のおが屑と糊を混ぜて固めたものに溝を彫り、そこへ布地を入れ込んで作る人形のことです。 京都で発祥し、江戸で発展したものを江戸木目込人形と呼びます。 京都で作られるものよりもほっそりとした顔立ちで、目鼻立ちがくっきりしているのが特徴です。 江戸木版画(東京都) 江戸木版画とは、多色刷りの技術ならびにその技術によって作られた木版画のことです。 色ごとに複数の原版を作り、それらを重ねながら何度も摺ることで、カラフルな一枚の絵を作り上げます。 江戸時代に確立した技法であり、絵師・彫師・摺師の分業制によって制作されることも特徴です。 鎌倉彫(神奈川県) 鎌倉彫とは、繊細な彫刻を施した木製の箱などに、漆を塗り重ねた漆器です。 乾口色と呼ばれる茶褐色のものが一般的で、古くは仏具や香入れとして、最近ではお盆や皿などとして使用されることがあります。 中部地方 中部地方の伝統的工芸品には、美濃焼や常滑焼などの陶磁器や小千谷縮のような織物などがあります。 小千谷縮(新潟県) 小千谷縮とは、新潟県塩沢町の小千谷地区で作られている麻織物です。 平安後期には、現代に伝わるいざり機を使う技法が確立していたとされています。 1200年以上にもわたって技術を継承してきたことが評価され、「小千谷縮・越後上布」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。 美濃焼(岐阜県) 岐阜県の東濃地方で作られている美濃焼は、素焼きしたものに釉薬をかけ、もう一度焼いて仕上げられる陶器で、釉薬が生み出す美しい色合いが特徴です。 ろくろなどを使う成形の工程や、素焼きの前の絵柄つけなどに多くの手作業を必要とします。 常滑焼(愛知県) 常滑焼は、愛知県の常滑市を中心に作られている焼き物です。 平安時代後期に始まったとされ、六古窯の一つにも数えられています。 基本的に釉薬をかけないため、土に含まれる酸化鉄の働きによって焼き上がりが赤褐色になることが特徴です。 輪島塗(石川県) 輪島塗は、石川県輪島地方で作られてきた漆器です。 布で補強した器に、土を混ぜた下地を塗ることで強度の高い漆器ができることが特徴です。 漆を複数回にわたって丁寧に塗り重ねているため、堅牢かつ金銀が鮮やかに映る艶やかな漆器が魅力です。 現代のような輪島塗は、江戸時代に完成したと考えられています。 近畿地方 近畿地方の伝統工芸品には、さまざまな種類の陶磁器があります。 伊賀焼(三重県) 伊賀焼とは、三重県伊賀市と名張市で作られる陶器のことです。 8世紀の天平年間に、伊勢神宮の神瓶を制作するために興された窯が、伊賀焼のはじまりと伝えられています。 何度も高温で焼成される伊賀焼には、土に含まれるガラス質や焦げなどにより表面に模様が生まれます。 その模様が侘び寂びを感じさせるとして、茶人に愛されました。 信楽焼(滋賀県) 信楽焼は、滋賀県甲賀市を産地とする焼き物で、六古窯の一つに数えられています。 信楽焼の原料は、伊賀焼と同じく琵琶湖層土で、茶碗や花瓶、建築用のタイルまで現在でも多くの日用品が生産されています。 京焼・清水焼(京都府) 京焼・清水焼は、京都で生産される焼き物の総称です。 多種多様な技法を用いたものがそろうため、用途や好みに合わせて選べます。 特に、ご飯茶碗や抹茶碗などが多く作られています。 播州そろばん(兵庫県) 兵庫県小野市で作られているのが、播州そろばんです。 江戸時代初期から、商人や寺子屋に通う子どもたちの間で計算道具として使用されてきました。 播州そろばんは、珠が均一にそろっており使い勝手がよいことや、見た目の美しさが高く評価されています。 中国・四国地方 陶磁器のほか、筆やうちわなども中国・四国地方の伝統工芸品です。 備前焼(岡山県) 岡山県で生産されている備前焼は、六古窯の一つに数えられる炻器です。 炻器とは、陶磁器の一種で、磁器のように叩くと金属のような音がする一方、陶器の光を通さないという性質を持っています。 保温性が高く丈夫であることから、実用性が高いとして人気があります。 熊野筆(広島県) イタチやたぬきといった動物の毛を使って伝統的な技法で作られる熊野筆は、筆記用具としてだけではなく、最近では化粧筆や画筆などとしても人気です。 なお、江戸時代末期に村人たちが農閑期に作ったのが、熊野筆のはじまりといわれています。 萩焼(山口県) 山口県萩市で生産される陶器を萩焼と呼びます。 江戸時代に当時の藩主であった毛利輝元の命により、朝鮮出身の李勺光と李敬が窯を興したのが萩焼のはじまりといわれています。 素朴な見た目ながら、使うほどに味わいが出るのが萩焼の魅力です。 砥部焼(愛媛県) 砥部焼は、愛媛県伊予郡砥部町を中心に作られている磁器です。 近くの砥石山から石を切り出した際に取れる屑石を原料に作られます。 白磁に藍色の染付が特徴です。 丸亀うちわ(香川県) 丸亀うちわは、47もの工程を経て香川県丸亀市周辺で作られるうちわです。 現代では、年間1億本以上が生産され、国内シェアの9割を占めるといわれています。 九州地方 九州・沖縄地方にも、さまざまな種類の伝統工芸品があります。 博多人形(福岡県) 江戸時代頃から福岡県博多地区で作られている、色付けされた素焼きの人形を、博多人形と呼びます。 明治時代には国際的にも評判となり、1925年にはパリ万博に出品されました。 型を使う複製品と1点ものがあります。 有田焼(佐賀県) 日本を代表する焼き物の一つである有田焼は、佐賀県有田町周辺で生産されている磁器です。 真っ白な素地に、さまざまな釉薬を使って色や絵柄をつけている特徴があります。 また、ヨーロッパなどの海外への貿易品として発展した歴史もあるため、龍や吉祥文様など中国風の柄が多いことも特徴です。 琉球漆器(沖縄県) 沖縄で生産される琉球漆器は、芸術性が高く、贈答品としても人気の漆器です。 中国から伝来した技法をベースとしているため、中国風の絵柄やハイビスカスなどの沖縄の植物をモチーフにしたものが多く見られます。 日本の文化に触れる、伝統工芸品・伝統的工芸品 伝統工芸品・伝統的工芸品は、日本の伝統的な技術を用いて作られる工芸品です。 全国各地で、その地方の風習や風土に根ざした伝統工芸品が作られています。 伝統工芸品・伝統的工芸品を使ったり所有したりすることは、日本の文化に触れることにつながるでしょう。
2024.11.10
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骨董品の最適な管理方法を知って、長く大切に扱う
骨董品とは、ただ古いだけのものではなく、古い工芸品や美術品の中でも、特に価値が高いものを指しています。 大切にしている骨董品の価値を保つためには、骨董品全般に共通する管理方法を理解するとともに、骨董品の種類ごとの注意点を守らなければなりません。 骨董品をよりよい状態で持ち続けるために、適切な管理方法を知っておくとよいでしょう。 骨董品の管理方法はどうすれば安心? 骨董品を良好な状態で保管するためには、温度と湿度の維持が非常に重要です。 高い湿度は、金属や木材の腐食、カビ発生の原因となるため、骨董品全般で、避けるべき環境といえます。 また、極端に高温や低温の環境も、骨董品の状態を悪化させる要因となるため注意が必要です。 温度が高いと、骨董品の素材が変形や劣化し、温度が低すぎると繊細な素材が脆くなってしまいます。 湿度・温度を適切に管理することは、骨董品をよりよい状態で保管し、長きにわたってその価値を維持するために欠かせません。 湿度は50%前後、温度は20度前後が最適な環境とされているため、直射日光のあたらない通気性のよい場所に保管するのが望ましいでしょう。 湿気をコントロールするために、加湿器や除湿機が必要であれば使用し、エアコンや暖房器具を活用して、温度をなるべく一定に保つことが大切です。 骨董品によって最適な管理方法とは 骨董品を適切に管理することは、価値を高く保つために必要なことであり、大切な骨董品を長く愛好するためにも重要です。 骨董品の種類は多岐にわたり、それぞれに適した管理方法があります。 骨董品を適切に管理するには、種類ごとの特徴を理解し、最適な環境を整えることが大切です。 絵画・掛軸 骨董品の中でも、特に絵画や掛軸は、湿気に対して非常に敏感であるため、湿度を慎重に管理する必要があります。 過度な湿気は、紙やインク(墨)を変質させたり、表面の剥離を引き起こしたりしてしまうのです。 また、湿気だけでなく、直射日光や極端な温度変化も、骨董品の劣化を早めてしまうため、適切な管理を心がけましょう。 絵画や掛軸にとって理想的な環境を維持するためには、定期的な換気と温度調節が必要です。 室温は20度前後、湿度は50%前後が保管に理想的な環境とされているため、その範囲内に温度・湿度を調節できる環境を作りましょう。 掛軸に関しては、和紙と糊が湿気を非常に嫌うため、通気性と吸湿性に優れた桐箱で保管することが推奨されます。 直射日光や蛍光灯などの紫外線を避けるために、UVカット機能のある額に入れるのも一つの手です。 また、カビやシミを防ぐために、定期的な虫干しも大切です。 陶器 絵画や掛軸とは異なり、陶器は湿気に強いと考えられがちですが、実はそうではありません。 骨董品の陶器は、長い年月の中で表面に微細なひび割れや傷が生じる場合があります。 そのため、湿気の多い場所では表面の細かな傷などから水分が入り込み、割れや欠けの原因となってしまうのです。 また、直射日光は退色や変色の原因となるため、なるべく日光のあたらない場所での管理が望ましいでしょう。 陶器同士が触れ合わないように保管し、子どもやペットが近づかない環境にしておくことも大切。地震の揺れにも備え、多少の衝撃では落下しないような場所に保管する必要もあります。 陶器は割れやすいため、衝撃対策をしっかり行いましょう。 茶道具 茶道具は、使用するとき水に触れるものですが、保管する際には湿気を防がなくてはなりません。 茶道具の中でも木製の道具は、湿気により変形してしまうおそれがあるためです。 また、金属製の道具の場合は、湿気がサビの原因を作ります。 直射日光による退色や変色にも気を配り、布や紙に包んで保管するのがよいでしょう。 また、茶道具の中には小さな道具も多いものですが、すべての道具をまとめて布で包んだり、一つの箱に入れてしまうことはお勧めできません。 道具同士が触れ合って、割れたり欠けたりする可能性があるためです。 小さな道具は個別に包み、箱に入れて保管すると、破損のリスクを軽減できるでしょう。 日本刀 日本刀を保管する場合も、まずは湿気と温度管理に細心の注意を払う必要があります。 床の間や壁などに飾るとき以外は、装飾のない白鞘に収めて保管するのがよいでしょう。白鞘は、湿気と乾燥を適度にコントロールしてくれるため、日本刀を保管する際に適した外装です。 湿気を防ぐことで刀身をサビから守れますが、それに加えて定期的な手入れを行うことで、日本刀をさらに良好な状態に維持できます。日本刀は、鑑賞のたびに手入れをすることが理想とされているため、鑑賞の頻度が高い場合は、それだけ手入れの頻度も高くなるでしょう。しばらく鑑賞しない場合でも、数か月に1度は手入れをし、湿度・温度が管理された保管場所に収納してください。 骨董品は管理方法次第で価値が変わることも 骨董品は古くから残っているものであるため、適切な管理方法で常に良好な状態を保つ必要があります。 管理方法が不適切であった場合、骨董品の価値が大きく損なわれるおそれがあります。 価値の低下を防ぐためにも、骨董品の種類にあった管理方法を理解し、常日頃から実践することが大切です。 骨董品は古い時代に制作されたものであるため、適切に管理していても、傷や汚れがついてしまう場合があります。 骨董品買取業者を利用した骨董品の売却時、傷や汚れが気になっても無理に取り除かないほうがよいでしょう。 修理によってかえって状況を悪化させてしまったり、骨董品の価値より修理費用が高くついてしまったりする可能性があるためです。 骨董品を売却する場合は、専門家への査定依頼がお勧めです。
2024.11.10
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骨董市で掘り出し物を見つけよう!希少なお宝が見つかることも…
お気に入りの品や欲しかった品、珍しい品など掘り出し物が見つかることを期待して骨董市に参加する方は多くいます。 イベントや催事として開催されることが多い骨董市ですが、どのような商品が並べられているのか、詳しく知らない方も多いでしょう。 まだ、骨董市に参加したことがない方や、これから参加してみたいと考えている方は、骨董市を楽しむためのポイントを押さえて、お気に入りの品に出会えるようにしましょう。 骨董市とは 骨董市とは、全国から集まった骨董品が販売されるフリーマーケットのようなものです。 古美術品や古道具、陶磁器など並べられている作品のジャンルは、多岐にわたります。 骨董市で、価値の高いものや欲しかったものに偶然出会えると、心が高鳴るでしょう。 骨董市は、定期的に開催されるものもあれば、限定的に開催されるものもあります。開催日も、週末や特定の日にちのみなど、イベントによって異なるのが特徴です。開催時間は、一般的に朝から夕方までのため、骨董市に行き慣れた方であれば、早朝から現地に訪れ、掘り出し物に狙いを定めることもあるようです。 初めて参加する場合は、品物をゆっくり吟味できるよう、午前中の早い段階から足を運んでみてはいかがでしょうか。 骨董市に掘り出し物はある? 骨董市を楽しむにあたって、最低限守っておきたいマナーを把握しましょう。 ・出店スペースに出入りする場合は、店主に一言挨拶する ・品物を手に取って見たい場合、店主に一言断りを入れる ・品物は壊れやすいため、丁寧に扱う ・品物に接触しないような服装を心がける 骨董品は、作られてから時間が経っている作品ばかりのため、取っ手やつまみだけを持ち上げると、壊れてしまう可能性があります。 両手で丁寧に持ったり、高い位置で粗雑に扱ったりしないような意識が大切です。 また、掘り出し物を見つけたい場合は、店主とコミュニケーションを取りましょう。 分からないことは気軽に聞いてみると、知識を深められるとともに会話を通じて自分の好みを再認識できるかもしれません。 コミュニケーションを取ると、値段交渉に進みやすくなるメリットもあります。 骨董市には、さまざまな作品が出品されていますが、中には高額商品も含まれています。 しかし、骨董市は真贋の審査が厳格になされているわけではありません。 購入価格が高額だったにもかかわらず、査定してみると購入金額に見合うような価値は持ち合わせていなかったというケースもあるでしょう。 そのため、さまざまな価値の品物がおいてあることを前提に楽しむことが大切です。 もちろん、貴重な掘り出し物が見つかる可能性もゼロではありません。 ぜひ骨董市にて自分の目で見て、価値のあるものや気に入ったものを選定する楽しみを味わってみてください。 全国で定期的に開催される、骨董市 骨董市は、全国各地で定期的に開催されており、規模の大小はさまざまです。 アンティークや骨董品に興味を持つ若者も年々増えてきており、全国の骨董市は盛り上がりをみせています。 北は北海道、南は沖縄と、幅広い地域で開催されていますが、規模や頻度は東京がもっとも高い傾向です。 また、骨董市以外に蚤の市やマルシェといった名称で開催されていることもあるため、名称が異なるイベントでも、出品される品物が何かをチェックしてみるとよいでしょう。 気になる骨董市が開催されていれば、思い切って行ってみることをお勧めします。 骨董品・古物探しだけじゃない!骨董市の楽しみ方 骨董市の楽しみ方は、骨董品や古物探しだけではありません。 蚤の市やマルシェなどの名称でも開催される骨董市では、食事や軽食の移動販売車が参加していたり、フードコートが併設していたりと、食事も一緒に楽しめるケースがあります。 また、郷土芸能の披露をはじめとした地域性や独自色のあるイベントも同時に開催されており、観光としても楽しめるでしょう。 出店ブース巡りに疲れ、ほっと一息つきたいときは、気軽にカフェを楽しめます。 また、地産地消の地元食材に出会えることもあり、規模が大きいイベントでは、1日中楽しめる点が骨董市の魅力でしょう。 掘り出し物を自分で見つける楽しさが骨董市にはある 骨董市は、欲しかったもの以外にも、今まで出会うことのなかった掘り出し物を、自分で見つけられる楽しさがあるイベントです。 十分に楽しむためにも、最低限のマナーを守る必要はありますが、あまり気負いせずに気軽に参加してみることをお勧めします。 また、骨董市にあわせて飲食店が出店されているケースも増えています。 骨董市は、楽しみ方のバリエーションが多い催し物であるため、気になる方はぜひ一度参加してみましょう。
2024.11.10
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屏風絵は骨董品として価値がある?高額買取のポイントとは
飛鳥時代に中国から伝わったとされる工芸品の「屏風」。 大昔から大変価値のある調度品や芸術品として、大切に扱われてきました。 現代においても、お寺や格式ある和室には、屏風が置かれているものです。 しかし、一般家庭に置くにはサイズが大きく「邪魔だから売ってしまいたい」と考える方も珍しくありません。 買取を依頼する際、価値のつく屏風には条件があります。 自宅にある骨董品・屏風の買取はしてもらえる? 屏風の買取は、専門の査定士でも難しいといわれています。 サイズが大きく、チェックする範囲が広いため、価値を見極めるのに時間がかかるのです。 また、作家の名前や贋作の可能性など、複数の要素によって価値が大きく変動するため、一概にすべての屏風に価値があるとは限りません。 骨董品の価値を決めるうえで、保存状態は非常に重要です。 作家名や年代など専門的な情報は、査定士にしかわかりませんが、傷や汚れは一般の方でも比較的チェックできる項目といえます。 査定に出す前に、自身の目で古い傷や汚れがないかチェックしましょう。 その屏風にも価値があるかも 価値を知らずに所有していた屏風が「実は著名な作家の屏風だった」といったケースも、ゼロではありません。 屏風・掛軸・浮世絵など、日本の工芸品に記されている画号(作家名)は、著名な作家の別称が用いられる場合があります。 例えば、浮世絵師で有名な葛飾北斎は「画狂老人卍」「勝川 春朗」など、作家名を生涯で30回も変更しています。 葛飾北斎と記されていない浮世絵でも、実は葛飾北斎本人の可能性があるのです。 「聞いたことのない名前だからリサイクルショップで売ればいいかな」とは考えず、保存状態がよいならプロの査定士へ相談しましょう。 工芸品の知識に詳しい専門家が、自宅にある骨董品の正体を明らかにします。 屏風に汚れや傷があっても大丈夫? 骨董品は、相当な年数が経過しているため、保存環境や人の手によって劣化している可能性があります。 状態がよいに越したことはありませんが、古いアイテムである以上、経年による劣化は避けられないでしょう。 骨董品の買取においては、買取前の修繕・清掃は避けたほうがよいとされています。 新しい傷や汚れが発生すると査定額が下がるため、基本は触らずに査定士に相談するのがお勧めです。 特に屏風や掛軸は、傷や汚れが起こりやすく、古いものほど慎重に扱う必要があります。 高価買取が期待できる作家 著名な作家が作った屏風は、高価買取が期待できます。 場合によっては、国宝級の可能性もあるため、出自が不明な屏風が自宅や実家で見つかったなら「落款」と呼ばれる作家名を調べてみましょう。 横山大観 作家名:横山大観 生没年:1868年〜1958年 代表作:『海に因む十題・山に因む十題』『生々流転』 横山大観は、明治初期から昭和にかけて活動していた芸術家です。 朦朧体と呼ばれる絵画技法を用いた、みずみずしいタッチと独特の表現が作品の魅力。 文化勲章など数々の賞を受賞する実績を持ちます。 代表作である『海に因む十題・山に因む十題』『生々流転』は、重要文化財に指定されました。 屏風の作品は、そのほとんどが美術館にて保管されているため、新たな作品が発見されれば高額買取が期待できるでしょう。 尾形光琳 作家名:尾形光琳 生没年:1658年〜1716年 代表作:『燕子花図』『八橋図 六曲屏風一双』 尾形光琳は、江戸時代中期から後期にかけて活動した琳派の絵師です。 当時、画家の流派では、世襲や師弟による技術の伝承が行われていましたが、琳派は先人の模倣のみで研鑽を行う珍しいスタイルでした。そのため、尾形光琳は過去の偉人たちの模写に多く取り組んでいたそうです。 代表作は『燕子花図』『八橋図 六曲屏風一双』。 背景に金箔を使った豪華絢爛さが特徴で、現在は国宝に認定されています。 ほかにも模写作品が多数存在するため、発見されれば高価買取が期待できるでしょう。 長沢芦雪 作家名:長沢芦雪 生没年:1754年〜1799年 代表作:『虎図襖』『白象黒牛図屏風』 長沢芦雪は、江戸時代中期に活躍した絵師です。 円山派の祖である円山応挙を師に持ち、自由奔放な作品を多数制作しました。 類い稀なセンスを持ちながら、粗暴の悪さが際だっていたことでも知られます。 長沢芦雪は、屏風の作品を多数手がけており、主に動物をモチーフにしたものが人気を集めていました。 少しデフォルメが入った作風は、かわいらしさも感じられます。 もし、自宅にかわいらしい動物の屏風があるなら、長沢芦雪の作品かもしれません。 棟方志功 作家名:棟方志功 生没年:1903年〜1975年 代表作:『釈迦十大弟子』『東北経鬼門譜』 棟方志功は、明治時代から昭和時代にかけて活動していた版画家です。 希代の変人として有名ですが、世界的な知名度を誇り、版画の巨匠とも呼ばれています。 代表作の『釈迦十大弟子』は、12作品からなる釈迦の十代弟子をモチーフにした版画で、ダイナミックな構図が特徴です。ほかにも作品によっては1,000万円以上もの価値を持っているものもあります。 さまざまなジャンルの版画を手がけた棟方志功ですが、中でも屏風作品は、非常に高い価値があるとされます。 もし、棟方志功の屏風作品が自宅にあった場合、数百万円を超えても不思議ではありません。 屏風を高価買取してもらうためのポイント 屏風を高価買取してもらうには「保管状態」「作家名」「年代」「付属品」の4つが大きく関わります。 まず、保管状態ですが、傷や汚れはもちろん、破れやカビがあるとマイナス査定です。 屏風や浮世絵などの絵画作品は、状態によるマイナス幅が大きく、著名な作品でも大幅な減額が予想されます。 修繕や清掃の必要はありませんが、ほこりを払う程度のメンテナンスはしておいたほうがよいでしょう。 作家名と年代については、落款を確認します。 屏風作品は、贋作も多く、また作家も多数存在します。 判別がつかない場合や、落款がない作品については、査定士に相談しましょう。 著名な作家の作品と判明すれば、買取金額は跳ね上がります。 付属品は、作品の説明書きや箱などを指します。 場合によっては、本物であると証明する材料にもなり得るため、付属品も大切に保管しましょう。 屏風買取は信頼できる骨董品買取業者へ相談を 骨董品を査定してもらう場合は、実績と評判のある業者への依頼をお勧めします。 悪質な業者だと、不当な買取価格の提示や、査定結果を偽るといったケースも考えられます。 実態のわからない怪しい業者は、依頼を避けましょう。 屏風を手放すことを考えている方はもちろん、その価値を知りたい方も、まずはプロの査定士へ相談してみてはいかがでしょうか。
2024.11.10
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骨董品査定は写真だけでもできる?自宅から簡単無料相談
骨董品をお持ちの方なら、自分が所有する骨董品を査定に出したらどれくらいの価値がつくのかと考えたことがあるのではないでしょうか。 最近では、近くに骨董品買取の店舗がない場合や、店頭に品物を持っていく時間がない方のために、オンラインによる写真査定が行われています。 オンラインによる写真査定は、手間と時間がかからない査定方法として人気です。ただし、写真査定だけではわからない価値もあるため、最終的には実物を見てもらうことをお勧めします。 骨董品は写真だけで査定してもらえる? 近年では、高性能なカメラを搭載したスマホの普及により、高画質の写真を簡単に送信できるようになりました。 それにともない、骨董品もメールやLINEで写真を送るだけで査定してもらえるサービスが増えています。 骨董品写真査定の際に気を付けたいポイント 骨董品の写真査定は、大変便利ですが、写真だけで査定が行われるため、いくつかの点に注意する必要があります。 依頼者が撮影した写真だけで骨董品の価値を正確に査定しなければいけないため、正面・背面・底面などさまざまなアングルから写真を撮る必要があります。 作者名や作品名などの記載があれば、それらも撮影し忘れないよう注意しましょう。 また、骨董品の細部や付属品の写真を撮ることも重要です。 品物の状態やサイズなども測定して正確に伝え、撮り逃しや伝え漏れがないようにしましょう。 骨董品写真査定のメリット 骨董品の査定を写真で行うメリットとして、手軽に依頼できることが挙げられます。 店舗に出向くためにスケジュールを調整したり、遠い場所から骨董品を査定場所まで運んだり、時間や場所による制約を受けずに査定を受けられるのは、大きなメリットです。 多くの写真査定は、24時間対応しているため、日中忙しい方でも都合の良い時間に査定を受けられます。大手の骨董品買取業者では、写真査定を実施している店舗が多く、安心して査定を受けられる点も魅力です。 骨董品写真査定のデメリット 骨董品を写真査定に出すデメリットとして、査定に出す骨董品の点数が多い場合は、相当量の写真を撮らなければならない点が挙げられます。 1点の品物でさえ、さまざまなアングルの写真を撮らなければならないため、点数が多くなると非常にたくさんの写真を撮影しなければなりません。 また、実物を直接見ずに行う写真査定では、細かい部分がチェックできないため、真贋を判断するのが難しい場合もあります。 写真査定は、簡易的なものと割り切り、本当の価値を知りたい骨董品に関しては、後日直接査定を依頼するのがよいでしょう。 最終的な価格決定や真贋判断をするためには、鑑定士が直接目で見る査定が不可欠であるといえます。 骨董品は直接査定してもらうことでより安心できる 骨董品の真贋を判定し、適正な価値を見極めるためには、専門家の目による査定が欠かせません。実物の骨董品を直接見てもらえれば、品物の細部まで観察が可能になり、より正確な判断ができます。 直接査定には、持ち込み査定や訪問査定のほか郵送による査定もありますが、骨董品を直接目で見て触れて査定する点は同じです。 持ち込み査定 持ち込み査定は、点数が多い場合は手間がかかり、事前予約が必要な場合もあるため、ある程度の時間と労力が必要です。 査定額に納得がいかなかったり、偽物であると判断されたりした場合に、持ってきた骨董品をまた持ち帰るのにも手間がかかるでしょう。 しかし、その場で査定のフィードバックを受けられる点に大きなメリットがあります。 今すぐ価値を知りたいという方に適している査定方法です。 また、査定の過程を直接確認できるため安心感があり、詳細な解説や判断の根拠をその場で聞くことが可能です。 訪問査定 訪問査定では、骨董品買取店の査定士が自宅に訪問して査定をしてくれます。 地域によっては、対応エリア外のケースがあり、誰でも訪問査定を受けられるわけではない点がデメリットといえるでしょう。 また、自宅や実家に訪問してもらうため、他人を家に入れることに抵抗がある方や、スケジュール調整がしにくい方には不向きです。 しかし、骨董品を移動させることなく査定が受けられるメリットは大きく、品物の点数が多い場合や重い品物があるときには非常に便利な査定方法でしょう。 郵送査定 郵送査定では、品物を買取業者に郵送することにより、専門家の直接査定を受けられます。 郵送中に骨董品が破損しないように配慮する必要があります。 また、査定結果がわかるまでにタイムラグが発生する点がデメリットです。 しかし、郵送査定は、品物を運ぶ手間やスケジュール調整が不要というメリットがあります。 写真査定と類似した点もありますが、郵送査定の場合は写真ではなく、直接骨董品を査定士に見てもらえるため、安心感があるでしょう。 悩んだらまずは骨董品の写真査定相談を活用してみよう 自宅や実家に骨董品が眠っており、売却を考えているがまだはっきりと決めていないのであれば、骨董品の写真査定相談を活用するのがお勧めです。 店舗に持ち込む方法や訪問してもらう方法、郵送により査定してもらう方法などには、それぞれにメリット・デメリットがあります。 自分に適した方法を選んで、買取をスムーズに進めましょう。 また、業者によって見積もりの方法や対応可能な内容が異なるため、事前に連絡を取って確認しておくと安心です。
2024.11.10
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骨董品の見積もり査定は無料でしてもらえる?売るかどうか悩んだら…
骨董品は、時間の経過とともに価値が増していくものも多く存在します。 しかし、骨董品が持つ本当の価値を正当に評価するには、深い知識と多くの経験が必要です。 自宅に眠っている骨董品があれば、専門の業者に依頼し、査定を受けることから始めてみてはいかがでしょうか。 見積もりだけでも大丈夫?骨董品を売るか悩んだら… 自宅や実家にある骨董品を処分しようか迷っている方は、骨董品買取業者への見積もり依頼を検討しましょう。 見積もりを依頼したからといって、必ず売却しなければいけないわけではありません。 複数業者で相見積もりを取り、比較検討してからゆっくり決断してもよいのです。 この骨董品は売れる?売れない? 自宅にある骨董品で、気に入っているけれども、値段次第では売却も検討したいというケースは、少なくありません。 保管されている骨董品が、実際にはどれほどの価値があるのか、まずはそれを知ることが大切です。 骨董品買取業者に査定を依頼し、高い価値があると認められた場合は、価値に見合った価格で売却ができます。 もし、価値がなかった場合は、手元に残したり処分したりといった判断も可能です。 売却するのか、保管・処分を検討するのか決めるためにも、まずは骨董品専門の買取業者による査定を受け、骨董品の価値を正確に見定めることが重要です。 無料査定だけでも本当に大丈夫? 骨董品買取業者の中には、無料査定を実施している業者が多数存在します。 出張査定無料の業者も珍しくありません。 しかし、無料査定を受けるだけで済むのかどうかを心配する声も耳にします。 多くの骨董品買取業者は、無料査定だけでも快く引き受けてくれますが、即断を迫ってくるような業者には注意が必要かもしれません。 ある日突然「無料査定しませんか」と電話してくる業者には、特に注意しましょう。 まずは、骨董品を売却したことのある友人・知人に紹介してもらうのがお勧めです。 インターネット上の口コミやレビューも調べ、安心できる業者に無料査定をお願いしましょう。 骨董品買取業者とほかの業者の違いは? 自宅や倉庫などに保管された古い物品を買取・回収する業者は、骨董品買取業者だけではありません。 骨董品買取業者以外にも、故人の遺品を分別し買取や処分・回収を行う「遺品整理業者」や、不用品の回収や買取を行う「不用品回収業者」などがあります。 それらの業者と骨董品回収業者では、サービスの内容や専門性に大きな違いがあります。 骨董品買取業者の大きな特徴は、骨董品に関する専門知識を持ち、古くて価値のある骨董品を適切に査定できる点です。 遺品整理業者や不用品回収業者では、骨董品の正確な査定が期待できない可能性が高いため、利用する際は事前に専門性をしっかりと確認する必要があります。 無料査定の方法は買取業者によって違う 骨董品の無料査定といっても、すべての業者が同じ方法で査定するとは限りません。 査定方法は、業者によって特徴が異なります。 無料査定の受付も、以前のように電話だけではなく、LINEやメール・SNSなどを利用できる業者も増えており、利便性が向上しています。 オンライン査定が可能な業者も多数あり、中には写真データのみで簡易的に見積もりをしてくれる業者も。 忙しい方や近くに店舗がない人にとって大変便利な査定方法です。 実物を見せて査定してもらう場合は、郵送や持ち込み・訪問査定などの方法があります。 自分の環境を考慮して、最適な方法を選びましょう。 査定後の骨董品を売るか悩んだら… 骨董品買取の査定を受けて価格を提示されたあと、実際にその価格での売却をためらうこともあるでしょう。 「もっと価格が上がるまで待ってから売りたい」「いま売らないと価格が下落するかも」などと、悩むこともあるかもしれません。 そのような場合には、市場価格の変動について、査定士にアドバイスをもらうことをお勧めします。 骨董品の価値は、市場の動向や経済の変動による影響を受け、大きく変動する場合があります。 骨董品の査定士は、市場の動向についての理解が深く、売却のタイミングを的確にアドバイスしてくれるでしょう。査定士とのやり取りを通じて最新の市場動向を知り、最適な売却時期を判断してください。 骨董品の査定額が予想より低かったら… 骨董品を査定に出したとしても、思ったよりも査定額が低いケースもあるでしょう。 骨董品としての価値がまったくないと査定された場合は、ほかの業者でも同様の評価となる場合が多い傾向です。 複数の骨董品買取業者で買取できないと判断されたものについては、遺品整理業者や不用品回収業者による引き取りを検討するのも一つの手段です。 骨董品としての価値が評価されない場合でも、フリマやオークションでは需要があるケースも考えられます。 フリマでは、売却価格を自分で設定できるため、希望の金額で購入したい人が現れるまで待つという手段も選択肢の一つです。 フリマアプリでは、意外なものが高値で売れることも珍しくないため、買取業者で値段がつかなくても諦めることはありません。 また、価値がない骨董品でも思い入れのある品であれば、処分はせず手元に残して大切にするのもよいでしょう。 骨董品の査定を無料相談してみよう 自宅や実家に眠っている骨董品を売却したいとき、まずは正確な価値を知る必要があります。 骨董品の価値を把握するために、骨董品買取業者が提供している無料査定のサービスを受けることをお勧めします。 買取業者を選ぶ際は、口コミや紹介を駆使して、信頼と実績のある業者を選択することが何よりも大切です。自分にあった買取業者を見つけ、納得のいく取引を実現させましょう。
2024.11.10
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骨董品の処分方法は?手放すときには納得の選択を
骨董品を処分するための方法はいくつかあり、そのときの状況や目的により適切な方法を選択することが重要です。 また、処分方法によって特徴が異なるため、よく考えて処分方法を選ばなければなりません。 骨董品を処分する方法 長い年月を経て古びてしまったもの、傷・汚れのひどいもの、故人が遺したものなど、どのように処分すればよいかわからない骨董品をお持ちの方もいるでしょう。 骨董品の処分は、一般的には何度も行う経験ではないといえます。 一度も処分したことがなく、どのような方法があるのか知らない方もいるのではないでしょうか。 そのため、骨董品の処分を検討する際は、処分の方法を把握し、それぞれの方法のメリット・デメリットを正しく理解する必要があります。 ゴミとして処分する 骨董品をゴミとして処分する場合、主に以下の3つの方法が考えられます。 ・普通ゴミとして処分する ・粗大ゴミとして処分する ・ゴミ処理場に持ち込む 掛け軸や絵画など、可燃性の骨董品であれば、普通ゴミとして処分可能です。 各自治体が、週に1〜2回無料で回収してくれるため、最も手軽な方法といえるでしょう。 ただし、自治体によって分別のルールが異なるため、居住している地域の分別方法をよく確認しておくことが大切です。 粗大ゴミとして処分する場合、多くの自治体で回収が有料のため、事前に申し込みを行い、粗大ゴミ処理券をコンビニや郵便局で購入します。 ゴミ処理施設に連絡し直接持ち込む方法も、施設によって受け入れているゴミの種類が異なるため、事前に連絡して確認することが大切です。粗大ゴミとして出したり、処理場に持ち込んだりする場合は有料のため、必要な費用を事前に調べておきましょう。 ネットオークションやフリマで売る 現代には、ネットオークションやフリマのサイトやアプリが数多く存在しています。そのため、誰でも気軽に骨董品を他人に販売できるといえるでしょう。 自分で価格設定が行えるため、希望の金額で骨董品を販売できる点が魅力です。ネットオークションやフリマサイトの利用方法は簡単で、会員登録が済めば、商品の写真を掲載して説明文を書くだけで販売をスタートできます。 しかし、自分が正当な価値をわかっていないと、値打ち物を安く買い叩かれてしまうリスクがあるため注意が必要です。また、すぐに売れるとは限らないため、急いで骨董品を処分したい方には、適していません。 欲しい人へ譲り渡す 不要になった骨董品を処分するのなら、必要とする人に譲るのも一つの方法です。 友人や知人に尋ねてみて、欲しい人がいれば無料や格安で譲ることで、大切にしてもらえるという安心感が得られます。 ただし、この方法は、骨董品に興味のある友人・知人が周りにいない場合、処分するまでに時間がかかってしまう可能性があります。 欲しい人が見つからない場合は、速やかにほかの方法を検討するのがよいでしょう。 遺品整理業者・不用品回収業者に依頼する 故人が遺したものの整理で、できるだけ早く処分する必要があれば、遺品整理業者や不用品回収業者に依頼するのがお勧めです。 遺品整理業者に依頼する際に、骨董品の査定もお願いできる場合があり、適切な価格をつけてもらえる可能性があります。また、不用品回収業者によっては、無償での引き取りを行っているところもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。 しかし、業者によっては処分費用が発生する場合や、骨董品の適切な価値を評価してもらえない場合があります。利用する際は、複数の業者を比較し、相場をリサーチすることでリスク回避が可能です。 本当に処分していい?高い値打ちのある骨董品もあるかもしれません 骨董品は、興味のない人からすると、ただのガラクタや古いだけのものに見えるかもしれません。 しかし、単なる不用品として処分してしまう前に、その価値を見直してみることをお勧めします。 骨董品買取業者へ依頼する 処分しようと考えている骨董品は、まず骨董品買取業者に査定を依頼してみましょう。 骨董品買取業者は、遺品整理業者や不用品回収業者とは異なり、骨董品の価値を正確に見極められる専門業者です。 骨董品買取業者の鑑定士は、骨董品の歴史や希少性をプロの目で評価し、適正な買取価格を提示してくれます。処分しようとしている品物が、骨董品としての価値を持つのかどうか、素人目にはわかりません。 そのため、無料査定を実施している買取業者に依頼し、正確な価値を査定してもらうのがお勧めです。 思わぬ価値が見つかることも 古びたものに高い価値が認められる可能性もあるのが、骨董品の魅力です。 汚れや傷があるものでも、査定に出せば思わぬ価値をつけてもらえることもあります。 汚れや傷は無理に綺麗にしようとせず、そのまま骨董品買取業者に持ち込むのがよいでしょう。 無料査定や相見積もりで納得できる選択を 多くの骨董品買取業者では、持ち込みや訪問で無料査定を実施しています。 訪問査定であれば、大量の骨董品がある場合でも、持ち込みの手間が発生しません。 また、適切な価格を知りたい場合は、複数の骨董品買取業者をピックアップして、相見積もりを取るとよいでしょう。 骨董品の処分に迷ったら…価値を残す選択肢を考えてみて 遺品や不用品を処分する際に、その中に骨董品が眠っている場合があります。 骨董品の処分には、ゴミに出したり不用品回収業者に回収してもらったりと、いくつかの方法があります。 そのため、自分の目的と状況に合った手段を選ぶのが良いでしょう。 不要になった骨董品の処分に迷った際は、その価値をできるだけ残す選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。骨董品買取業者であれば、正しい知識と経験を持ったプロが査定し、適正な価値を見極めてくれます。 まずは無料査定で、骨董品の価値をみてもらいましょう。
2024.10.28
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骨董品と美術品の違い・定義
骨董品と美術品は、同じジャンルのものとして語られることもありますが、定義や年代、価値といったさまざまな観点から、違いが定められています。 骨董品や美術品に興味がある人の中でも、自分で楽しみたい人、投資や資産として所有したい人など、目的はさまざまです。 それぞれ求めるものは異なるため、骨董品と美術品の「違い」について理解し、楽しみ方の幅を広げましょう。 骨董品と美術品の定義 骨董品と美術品の定義は、それぞれ異なります。 違いを知るためにまずは定義を理解することが大切です。 骨董品とは 骨董品とは「希少品のある工芸品や美術品」を指す言葉です。 1934年にアメリカで制定された通商関税法においては、「製造してから100年経過した手工芸品・工芸品・美術品」が骨董品と定められています。 通商関税法では、経過年数がひとつのポイントになっているのです。 一方、日本では製造してから数十年経過すると骨董品と呼ばれることがしばしばあります。国や文化によって骨董品に該当するか否かは変わるといえるでしょう。 骨董品に該当する具体的な品物は、次のとおりです。 ・絵画、掛け軸 ・茶道具 ・焼き物、陶磁器 ・刀剣、甲冑類 ・象牙、珊瑚、翡翠製品 美術品とは 美術品は、骨董品と比べると、美術的価値に重きをおいた表現の言葉です。 そのため、骨董品を定義するポイントである年代については重要視されていません。 骨董品と美術品の違いは、美的価値をどれだけ重要視するかの違いといえます。 骨董品に該当するような古い年代の美術品は、古美術品と名称分けされている点が特徴です。 なお、古美術品は、古い時代に制作された絵画や彫刻、陶磁器などを総称した言葉です。 骨董品と美術品にはどのような違いがある? 骨董品と美術品の大きな違いは、美的価値に重きをおいているか否かです。 それ以外には、どのような違いがあるのでしょうか。 目的と用途については、骨董品は作品の用途が多岐に渡ることがほとんどです。 コレクションやディスプレイに用いられることが多いイメージですが、アンティーク家具であれば、現役として日常使いするケースもあります。 一方、美術品は主に美的鑑賞が目的とされています。そのため、鑑賞としてディスプレイすることに限定された使い方になるでしょう。 また、国や文化によって骨董品や美術品の定義は変わります。 日本では、骨董品の中でも古い陶磁器や工芸品、茶道具などは、鑑賞の対象として古美術品にあたりますが、これは日本の文化的背景があるためです。 ほかの国では、それぞれの文化に基づいた美的意識のもと、さまざまな捉え方に分かれています。 このように、骨董品と美術品は、美術的価値に重きをおいているかを重要視しますが、明確な線引きは難しいでしょう。 歴史的価値や美術的価値には、主観的な要素が多分に含まれており、明確に分けることが難しいといえます。 市場価値の高い骨董品や美術品とは 市場価値の高い骨董品や美術品には、どのようなものがあるのか見ていきましょう。 骨董品としての市場価値の高さを構成する要素として、次の項目が挙げられます。 ・年代 ・作家 ・素材 ・希少性 ・保存状況 加工技術が今ほど優れていなかった時代では、金銀や翡翠など高級な素材が用いられていると価値が高くなる傾向がありました。 骨董品の市場価値の高さは、有名作家が制作している、高級素材が用いられた希少性の高い作品である、などの条件によって決定づけられます。 美術品に関しても、骨董品と同じ項目が市場価値の高さを構成する項目として挙げられます。しかし、近年では市場価値が大きく変化する可能性が秘められているため、投資目的で美術品を収集している方が少なくありません。 ゴッホは、生涯で1枚しか絵が売れていないのに、現代においては価値が高騰しています。また、バンクシーは、作品の価値が4年で4倍まで膨れるほど、未知数な投資価値を秘めていました。 目的によって骨董品・美術品への目線は違う 美術的価値や投資的価値など、何に注目しているかによって骨董品や美術品の楽しみ方は異なってくるでしょう。 そのため、鑑賞用として所有したい場合と、投資や資産として所有したい場合とでは、見極めるポイントが変わるといえます。 それぞれの目的に合わせて、骨董品や美術品を楽しんだり、価値を見定めてみたりしてはいかがでしょうか。
2024.10.28
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骨董品を手放すなら…オークションと買取業者のどちらがいい?
家族の趣味で集めていた骨董品や、遺品整理で出てきた骨董品の処分を、どうしたらよいのか迷っている人は少なくありません。 価値のある骨董品であれば、高額で売却できるのが望ましいですが、骨董品に関する知識がなければ、正しい価値を見極めることが困難です。 そのため、まずは売却前に手持ちの骨董品の価値を知りたいと考えます。 骨董品をそのままオークション(フリマ)に出品するのか、買取業者に査定買取してもらうのか、手間や金額面でどちらがお得なのでしょうか。 骨董品を手放す方法 家の中にあった骨董品の処分に、頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。 骨董品を手放す方法は、主に2つあります。 1つ目は、オークションやフリマで売却する方法です。 2つ目は、買取業者へ依頼する方法です。 それぞれの方法にメリット・デメリットがあります。 オークションやフリマでの売却と、買取業者への依頼に、両者の具体的な内容を押さえておきましょう。 オークションやフリマで売却 骨董品のオークションは、主に次の3種類に分けられます。 ・プロも参加するような競売専門オークション ・骨董市などのオークションやフリマ ・ネットオークションやネットフリマ 競売専門のオークションは、骨董品店や競売専門会社が開催するオークションを指します。 オークションの主催側が、骨董品や美術品の真贋を見極め、保存状態をチェックし、出品するのに問題ないと判断されてはじめて参加できるため、一般人にとってはハードルが高いオークションです。 また、出品に際して参加登録料をはじめとした諸経費が必要になるケースが多いため、出品までに費用の負担が発生する可能性があります。 しかし、買い手もプロばかりのため、落札金額は骨董品の価値に見合った適正価格が付けられやすく、高額落札も夢ではありません。 骨董市などのオークションやフリマは、競売オークションと比べると出品のハードルが下がります。参加者には、プロやマニアがいるかもしれませんが、フランクな雰囲気の場合が多いようです。 毎月のイベント行事として開催されていれば、事前連絡をして気軽に出品できるでしょう。フランクなため、希少品が出品されることは少なく、売買価格もリーズナブルな額に落ち着く傾向にあります。また、出品する骨董品の真贋は、出品条件に含まれないことも多いため、その点は注意が必要です。 ネットオークションやネットフリマは、オークションサイトのアカウントさえ持っていれば誰でも気軽に出品できる点が特徴です。ヤフオクやメルカリなど、知名度のあるサイトに出品できますが、真贋や保証についてトラブルが起きやすい点に注意しましょう。 買取業者へ依頼 次に買取業者へ査定を依頼する方法についてです。 骨董品の買取は、店舗持ち込みや出張査定など、業者ごとに特色やメリットが異なります。 主に、次のような査定方法を展開している業者がいます。 ・店舗型(大手フランチャイズ買取店、有名リサイクルショップ) ・店舗型(小規模経営店舗) ・出張、訪問買取専門型 ・宅配買取専門型 ライフスタイルに合わせて、利用しやすいサービスを提供している買取業者を選びましょう。 骨董品の真贋を見極めることは難しく、取り扱い経験や目利きの力がある業者でなければ、本当は価値のある骨董品でも、安値の買取金額を提示されるパターンがあるため要注意です。もし業者選びに迷う場合は、複数業者に相見積もりを依頼してみてもよいかもしれません。 オークション・フリマと買取業者への依頼…どっちがいい? 次のポイントにあてはまる場合は、オークションやフリマの利用をお勧めします。 ・骨董品の価値をきちんと把握している ・高額な売却額がついて欲しい 骨董品の価値を事前に把握できていれば、オークションの売却金額を適正価格からスタートできます。 その結果、適正金額よりも高価な売却額が見込めます。 骨董品の価値を把握していて高値で売却したい人は、オークションやフリマが適しているでしょう。 また、すぐに手放す必要がなく、買い手がつくまで気長に待てる方にとってもお勧めの方法です。 一方、次のポイントにあてはまる人は、買取業者への査定依頼をお勧めします。 ・骨董品の価値が事前に分かっていない ・信頼できる業者に買い取って欲しい ・複数の骨董品を買い取って欲しい 買取業者に依頼する最大のメリットは、査定時に真贋の確認をしてもらえる点です。所有する骨董品の価値が分かっていなくても、手間をかけずに適切な価値を確認できます。また、複数の骨董品を一度に査定できるため、手放したい骨董品の数が多い人にとってもお勧めな方法です。 骨董品を手放すときは納得できる方法で 骨董品を手放すにあたって、オークションやフリマなのか買取業者へ依頼するのか、取れる選択肢は複数存在します。 それぞれの方法に特徴がありますが、使いやすさや買取金額の高額化を考えると買取業者へ依頼することがお勧めです。 骨董品の取り扱い経験や知識が豊富な業者であれば、希望の査定額を提示してもらえる可能性が高いでしょう。 適正価格が気になる方は、プロの鑑定士へ相談してみてはいかがでしょうか。
2024.10.28
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