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浮世絵に見る歌舞伎模様とその種類

歌舞伎は、日本の演劇であり伝統芸能の一つです。
はじまりは、京都で出雲阿国が始めたやや小躍りやかぶき踊りであるとされており、江戸時代に発展し現在の歌舞伎へと変化していきました。

 

歌舞伎模様にはどんな種類があった?

歌舞伎役者が身に付けていたものの柄は、江戸の女性たちや江戸っ子たちの間でしばしば流行りを見せていました。
演目を見に行った人たちだけではなく、浮世絵に描かれた歌舞伎役者の衣装も多くの人々の目を引きつけていたのです。

歌舞伎模様とは

歌舞伎模様とは、歌舞伎衣装をもとにした模様を総称したものです。
歌舞伎役者が身に付けていた衣装は、江戸時代の大衆の注目を浴びていました。
当時、歌舞伎役者は演出効果を狙い衣装に凝っていました。
また、大衆も歌舞伎役者衣装の柄を模倣して身に付け、歌舞伎模様は流行のものとなっていたのです。

歌舞伎役者が生み出した流行は、衣装の色や柄、帯の結び方、髪形、かぶりもの、役者の紋所、履物など多種多様です。
浮世絵や呉服屋の売り出しが流行を後押しして、江戸の女性たちはみな、浴衣や手ぬぐいなどに役者模様を取り入れていました。

有名な歌舞伎模様

歌舞伎役者が身に付けていた歌舞伎模様には、さまざまな種類があります。
多彩な歌舞伎模様の特徴を知ると、浮世絵を鑑賞したときに、着物にも着目して違った楽しみ方ができるでしょう。

『江戸名所図会 廿四・渋谷 金王丸昌俊』 歌川豊国(三代)[引用元:国立国会図書館デジタルコレクション]
市川家の家紋でもあった三枡模様は芝居とともに人気に『江戸名所図会 廿四・渋谷 金王丸昌俊』 歌川豊国(三代)[引用元:国立国会図書館デジタルコレクション]

市松模様

有名な歌舞伎模様の一つに、市松模様があります。
市松模様とは、異なる色彩の2つの四角形を交互に並べた格子柄です。
現代では、チェック柄とも呼ばれています。
また、見た目が石畳に似ていることから、石畳と呼ばれることもありました。

市松模様の流行を作ったのが、歌舞伎役者の「佐野川市松」です。
佐野川市松は、江戸の中村座で演じた「高野心中」の小姓役で人気を集めました。
その舞台で身に付けていた袴が市松模様であったことから、当時江戸を生きる女性たちの間で大流行したのです。

市松模様は、柄が途切れることなく連続していることから、繁栄を象徴しています。
そのため、市松模様には子孫繁栄や事業拡大などの願いが込められ、縁起の良い柄として多くの人々に親しまれています。

弁慶格子

弁慶格子は、2色の縦模様と2色の横模様が交差した柄です。
現代では、ギンガムチェック柄とも呼ばれています。
歌舞伎の演目「勧進帳」に登場する山伏姿の武蔵坊弁慶が、舞台衣装でこの柄をまとっていたことから弁慶格子と呼ばれるようになったそうです。
演目時の弁慶の衣装は、白地にグレーと黒で格子柄が作られていました。

格子の幅は、約6cmと広く作られており、縦よりも横のほうがやや太く作られています。
もとは白・黒・グレーを基調としたものが主流でしたが、藍色や柿色の格子柄もあり、「藍弁慶」や「柿弁慶」と名称が分けられ区別されていました。

浮世絵にも、弁慶格子を身に付けた女性の姿が残されています。
歌川国芳が描いた『縞揃女弁慶』では、作品名のとおり弁慶格子を身にまとった女性が描かれています。

鎌輪ぬ文様 (かまわぬ)

鎌輪ぬ文様とは、「鎌」「〇」「ぬ」の3文字で構成された柄で、「構わぬ」と読ませて荒ぶる江戸っ子の心意気を表現しています。
そもそもは、元禄時代に町奴(町人出身の侠客)が、火も水もいとわず身を捨てて弱きものを助けるという意思を宣言するために身に付けられたのがはじまりといわれています。

この文様を江戸の流行の渦に巻き込んだのが、七代目市川團十郎です。
市川團十郎は、近世後期の江戸歌舞伎を代表する役者で、「歌舞伎十八番」を制定した人物としても知られています。
卓越した演技力で人々の注目を集めていた市川團十郎が身に付けていた奇抜で大柄の文様を染め抜いた着物は、多くの江戸町民を魅了しました。

斧琴菊文様

斧琴菊文様とは、「斧」「琴」「菊」の文字または絵で構成された柄で、「よきこときく」と読ませたデザインです。
七代目市川團十郎とともに当時の歌舞伎で活躍していた三代目尾上菊五郎が好んで身に付けていたことから、江戸の女性たちの間で流行しました。

 

江戸時代の歌舞伎役者はファッションリーダーでもあった

江戸時代に活躍していた歌舞伎役者は、当時の人々にとってファッションの手本となっていました。
多くの庶民は、舞台上の歌舞伎役者の姿に憧れていました。
また、浮世絵でも歌舞伎役者の衣装は彩り豊かに描かれており、さらに歌舞伎模様の流行を広めたともいえるでしょう。

 

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