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その浮世絵は本物?贋作や復刻版との見分け方

江戸時代、大衆文化として人々から愛されていた浮世絵。
現代では、芸術的価値が高い作品も多く、有名浮世絵師の作品が高値でやり取りされるケースもあります。
人気の高い浮世絵作品ほど、贋作が多いのが現状。
贋作を誤って購入したり、本物だと思っていた所有する浮世絵が偽物でがっかりしたりしないよう、見極めのポイントを知っておくことが大切です。

 

浮世絵が本物かどうか見分けよう

現在、日本の浮世絵は、海外でも高い評価を受けています。
有名な浮世絵師の作品ほど贋作も多く出回っているため、購入を検討している場合は、真贋をチェックするポイントを知っておくとよいでしょう。

落款・印章は入っているか?

浮世絵が本物であるかどうかを確認するのに一番わかりやすいポイントが、落款・印章です。
そもそも、落款や印章がない作品もありますが、そのような浮世絵は、自分で価値を判断するのは難しいため、経験豊富な鑑定士に査定を依頼してみるとよいでしょう。

落款や印章がある作品は、デザインの違いを確認します。
浮世絵には、複数のサインや印が記されている場合があります。
それらは、浮世絵師のサインや版元のサイン、幕府が許可した作品であると示すための改印などです。
場合によっては、彫師や摺師の印が押されていることも。
本物の作品に記されているサインや印と見比べて、本物であるかを判断していきます。

現代では、サインまで精巧に作られた贋作も存在するため、素人目だけで断定はせず、目星をつけたうえで鑑定士に依頼すると、より信頼性の高い結果が得られるでしょう。

印刷ではないか?

浮世絵版画は、木版を紙に摺って制作されます。
そのため、作品を裏から観察してみると色のにじみがあります。このにじみが木版画として摺られた証拠です。
贋作の中には、木版で摺らずに印刷したものもあります。そのような偽物を判別する方法として、にじみをチェックしましょう。

 

「本物」だけど…価値ある浮世絵かどうかの見分け方

浮世絵作品は、ほかの芸術品と異なり、本物の作品が複数存在します。
これは、木版画によって大量生産が可能であったためです。一度木版画が完成すると、同じものを利用して何度も紙に摺って生産ができました。
しかし、本物の作品でも摺られた時期や、技術、復刻版であるかどうかなどにより、異なる価値をつけられるのが浮世絵の特徴です。

同じデザインの作品でも、作品のクオリティによって価値が異なるため、希少性の高い作品がどのようなものであるか、その特徴を確認しましょう。

復刻版ではない?

有名な浮世絵には、復刻版と呼ばれる作品があります。
この作品は、贋作ではありませんがオリジナルでもありません。
復刻版とは、かつての浮世絵師が描いたオリジナルデザインをもとに、現代の職人が版下絵を作成し、彫師が版木を彫って、摺師が和紙に摺ることで制作された作品です。
実際に木版画を作成して紙に摺られるため、オリジナルと同様のクオリティで制作できます。
しかし、オリジナルの浮世絵の方が歴史的価値が高いといえるでしょう。

オリジナルと復刻版の大きな違いは、サインの表記です。
かつての浮世絵は、版上にサインを摺っていましたが、復刻版では摺り終わった後に鉛筆で記入されている作品が多いようです。

復刻版は、歴史的価値以外はオリジナルと大差ありません。
そのため、作品そのものの美しさや味わいを楽しみたい方にとっては、復刻版の購入もお勧めです。
有名な浮世絵作品の手摺木版ならではの美しい色彩と風合いを楽しみたい方は、復刻版の購入も検討しましょう。

初摺?後摺?

浮世絵作品は、本物であっても初摺であるか、後摺であるかによって価値が大きく異なるケースもあります。
初摺とは、版木が完成して最初に摺られた200枚ほどの浮世絵のことです。
それ以降の増版された作品は、後摺と呼ばれています。

初摺は、浮世絵師が色を指定していることや、版木が摩耗していないことから、デザインを手がけた浮世絵師が理想とする状態を表現できている作品なのです。そのため、初摺の浮世絵は価値が高いといわれています。
もちろん、浮世絵作品によっては、後摺の方が風合いが出て魅力が増す場合もあります。

しかし、基本的に初摺は、色や線が鮮明に摺られているのに対して、後摺は版木の摩耗により線がぼやけていたり、一部が欠けていたりするでしょう。
また後摺は、浮世絵師が仕上がりをチェックしない場合も多いため、色の誤りや色抜け、位置ずれなどが起こってしまうケースも。
そのため、一般的には初摺の方が価値が高く、後摺になると価値が低くなるといわれているのです。

特殊な技法が使われているか?

彫師が版木を彫っていく工程や、摺師が版木を紙に摺っていく工程で、高度な技法が用いられているオリジナル版は、価値が高くなります。
彫師の技法の一つに「毛割」があります。
とくに美人画や役者絵の浮世絵作品で用いられる技法です。
人物の顔を大きくとらえた大首絵では、紙の流れるような描線や生え際の美しさも作品の魅力です。

この繊細な髪の毛の流れを表現するのが彫師の技でした。
毛割では、1mmに2本ほどの細かい彫を施すこともあります。繊細な髪の毛を表現するための毛割は、彫師の中でも頭彫と呼ばれる師匠クラスの職人しかできない最も難しい彫の技法とされていたため、髪の毛が繊細に表現されている浮世絵は、価値が高くなるといえるでしょう。

また、摺師の技法で、凹凸を表現する空摺や濃い色から薄い色に変化させるグラデーション、背景をムラなく色付けする地潰しなどがあります。
これらも摺師の高い技術力によって表現が可能なため、利用されている浮世絵は、価値が高くなると考えられるでしょう。

 

肉筆浮世絵の本物であれば、より価値が高い

浮世絵には、版木を用いて何枚も摺られる浮世絵版画と、浮世絵師が直接筆をとって和紙に描いていく肉筆画があります。
木版画で制作された浮世絵は、何枚も摺って作品を生産できますが、肉筆画は、この世に一つしかない作品です。
そのため、一点物の肉筆浮世絵の方が、浮世絵版画よりも価値が高くなるといえるでしょう。
多くの浮世絵師は、浮世絵版画を手がけるかたわら、肉筆画の制作も行っています。希少価値の高い浮世絵作品を鑑賞したい方は、肉筆画の作品をチェックしましょう。

 

実際にあった、贋作ばかりの入札会

1934年に起こった肉筆浮世絵の大規模な贋作事件「春峯庵事件」は、まるでドラマのような現実にあった贋作ばかりの入札会としてあまりに有名。

東京美術倶楽部で春峯庵と呼ばれる旧家の秘蔵品という触れ込みで、東洲斎写楽や喜多川歌麿などの肉筆浮世絵が入札会に出品されました。
大学教授で、当時の美術史研究の権威だった笹川臨風が、作品の推薦文を書いたことで信頼性が増し、多くの作品が売約済みとなりました。

しかし、後になってすべての肉筆浮世絵が贋作であると発覚したのです。
浮世絵骨董商や神官、出版業者などが関わる大がかりな犯行であったため、当時の日本において大きな衝撃を与えた事件でした。

人気の高い浮世絵だからこその事件。
実際に浮世絵には、贋作も多く出回っているので注意が必要です。

 

浮世絵が本物かどうか見分けるのは素人には難しい…

浮世絵はその人気ぶりから贋作も多く出回っています。
真贋を見極めるためには、落款や印章の特徴を本物と比較したり、和紙に版木を摺ったにじみがあるかを確認したりすることが大切です。
また、オリジナルではないが、贋作でもない復刻版と呼ばれる作品も存在します。
作品の特徴を理解することが真贋を見極めることにつながるでしょう。
売るときも購入するときも、まずはこのようなポイントをチェックすることが大切です。

しかし、人気の浮世絵ほどクオリティの高い贋作が作られているため、素人目で判断するのは難しい場合もあります。
そのため、浮世絵の真贋や価値を知りたい場合は、経験豊富なプロの買取業者へ査定を依頼するのがお勧めです。
所有している浮世絵が誰の作品であるか、本物であるかなどを知りたい方は、ぜひ一度プ相談してみてくださいね。

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