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ポスターと油彩画に追求する「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展を観てきた!

皆さんは、アルフォンス・ミュシャ(1860年-1939年)という画家を知っていますか?
ミュシャは、「アール・ヌーヴォーの旗手」として世紀末に多大な影響を与えた芸術家です。
彼の作品は、優美な女性像、風になびく豊かな髪、流れるような衣装、装飾的なモチーフが特徴であり、その独創的なデザインは当時の芸術界に新しい美意識をもたらしました。
ミュシャのスタイルは華やかで繊細であり、時代の寵児として愛され、その後多くの芸術家が彼を模範としました。

府中市美術館(建物)(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
府中市美術館(建物)(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

今回は、府中市美術館で開催されている「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」に行ってきました!
ミュシャの魅力を深く味わえる貴重な機会のため、ぜひ興味のある方は訪れてみてください。

 

「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」は府中市美術館にて開催中

「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」入り口前広告(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」入り口前広告(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

府中市美術館で開催中の「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展では、ポスターで世紀末パリを彩ったデザイナーとしてのミュシャと、重厚な油彩で壮大なテーマを描いた画家としての二面性が見どころです!
ミュシャが描く華やかなポスター作品だけでなく、力強い油彩画や貴重な下絵も一堂に展示されており、ミュシャ独自の美的世界を存分に堪能できます。
世紀末のパリを彩ったアール・ヌーヴォーの魅力と、壮大なテーマを持つ作品を同時に味わえる貴重な機会です。
ミュシャの創造力が溢れるこの展覧会をじっくり鑑賞していきましょう。

都立府中の森公園内の案内板(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
都立府中の森公園内の案内板(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

都立府中の森公園内の府中市美術館には、ミュシャの企画展を宣伝する案内板が設置されていました。
ポスターと油彩画が対になった案内板から、すでに企画展を訪れる人をわくわくさせてくれますね。

 

ポスターと油彩画を比較しながら楽しめる企画展

「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展示室前ロゴ(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展示室前ロゴ(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展では、ミュシャが手がけたポスターと油彩画の両方を同時に鑑賞できます。
パリ時代の華やかな版画と、パリを離れた後半生に打ち込んだ油彩画。
両者を一つの視点から眺め渡す機会が、これまでほとんどなかったために、まるで別世界のもののように語られてきました。
しかしながら、固定観念を取り払って各々の作品に向き合えば、色やかたち、構図の作り方など、絵作りの要素には、共通点が多いことに気づきます。

また、時代の流行り廃りに振り回され、なかなか日の目をみなかったミュシャの油彩画をじっくりと鑑賞できる企画展ともいえます。
まったく異なるスタイルで描かれている版画と油彩画ですが、どちらもミュシャの強い想いが込められています。
本展では、ミュシャが制作活動を行っていた時代の背景にも目を向けながら、ミュシャがどのような想いをもってポスターを描き、油彩画に注力するようになったのかを想像してみましょう。

なお、「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展は、展示室内の写真撮影ができません。
美術館スタッフに確認したところ、ロビーや企画展示室前の垂れ幕や入口のロゴまでは撮影ができるとのことでした。
展示室内では、スマホの操作を注意されている方もいたため、メモを取るならメモ帳と鉛筆を持参するのがおすすめです。
なお、鉛筆は美術館内で貸出を行っていたため、メモ帳だけはもっておくとよいでしょう。

展示室内には、ミュシャの世界観を体感できる作品が多く展示されています。
代表作の版画や素描が並び、彼の魅力を存分に楽しめる内容です。
また、下絵と完成作品を見比べることで、ミュシャの創作過程に迫る楽しさも味わえます。作品のディテールから、ミュシャの「造形力」の奥深さを感じられるでしょう。

展示室前の垂れ幕(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
展示室前の垂れ幕(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

入口の前の壁面には、白地に金の装飾が施された企画展のタイトルがデザインされています。
また、ミュシャの絵がデザインされた垂れ幕が出迎えてくれ、まさにここからミュシャの世界へと誘われるようでした。

『ジスモンダ』1894年/紙・リトグラフ/サントリーポスターコレクション

『ジスモンダ』アルフォンス・ミュシャ [引用元:wikipedia]
『ジスモンダ』アルフォンス・ミュシャ [引用元:wikipedia]

『ジスモンダ』は、主演のサラ・ベルナール自身がプロデュースした舞台のために制作されたポスターです。
舞台美術や衣装の細部までが忠実に再現されている点から、ミュシャの高い観察力と表現力がうかがえますね。
初期の作品ならではの人間味あふれる表現が魅力的で、装飾や衣装の模様が特に美しく描かれており、心を打たれました。

アール・ヌーヴォーの象徴となったミュシャの代表作『ジスモンダ』

『サラ・ベルナール』1903年/紙・リトグラフ/OGATAコレクション

こちらも今回の企画展で印象に残った作品の一つです。
この作品は、一般的に知られているミュシャのポスターとは異なり、初期のためか水彩画や油彩画のような柔らかなタッチが感じられ、独特の魅力を放っていました。
よく見るポスターのイメージとは異なる作品に触れてみて、ミュシャの多様な表現方法の奥深さや、彼の作品が持つ深さを改めて実感しました。

企画展内では、ミュシャの作品のデザインが施されたお菓子の缶も展示されています。
アールヌーヴォーを代表する優美なデザインが施されたお菓子の缶は、中身を食べた後も捨てたくないと思わせる魅力がありますね。
缶の形状に合わせたデザインが工夫されており、視覚的な楽しさだけでなく、実用性も兼ね備えた作品として、さまざまな側面から楽しめます。
ミュシャのアートが日常に溶け込む瞬間を体感できるのは、新しい発見でした!

また、いくつかの作品では、額縁から飛び出すような立体感のある絵もあり、印象に残っています。
身体の一部や衣服が枠を越えて描かれていることで、観る者を引き込む力を感じます。
また、四季をテーマにした作品群は、色彩豊かで魅力的。ミュシャ作品では、太い輪郭線や四季など、日本や日本美術を思わせるような特徴があると感じました。

準備段階の習作と完成画を見比べる展示は興味深く、習作では表情がぼんやりとして表情は分からなかったのが、完成作で細部が明らかになる様子を比較して見れたのが印象に残っています。
ミュシャの創作過程を垣間見ることができ、深い感銘を受けました。

『メディア』1898年/紙・リトグラフ/株式会社インテック

『メディア』では、描かれているサラ・ベルナールの見開かれた目の鋭さに圧倒されました。
この作品は、サラ・ベルナールの舞台のためにミュシャが手掛けたもので、彼が宝飾品やアクセサリーに力を入れるきっかけとなった作品としても知られています。
画面には、メディアが血のついた短剣を握り、狂気的な視線で観る者を見つめる姿が描かれています。
足元には自らの手で刺殺した息子が倒れ、不吉な朝日が背後に昇っている様子が印象的です。
この強烈なシーンは、ミュシャの描写力によって一層深みを増しているように感じられます。

『宝石』シリーズ 1900年/紙・リトグラフ/株式会社インテック

今回の企画展では、4つの絵の連作である『宝石』シリーズも印象に残っています。
ルビー、アメジスト、トパーズ、エメラルドの作品が並び、タイトルに反して宝石自体は描かれていませんが、それぞれ異なる色調や雰囲気を持つ女性たちが、独自の魅力を放っています。
さらに、額縁のデザインもほかにはない独特な特徴があり、上部にはポスターの女性のモチーフが施されており、額縁を含めて一つの作品であると感じさせてくれるものでした。
このシリーズを通じて、ミュシャの繊細な感性を楽しむことができました。

 

展示の終盤には、ミュシャの代表的なポスター作品に加えて、展覧会の目玉である大型の油彩画も登場します。
特に、堺市以外での公開がほとんどない貴重な2点は見逃せません。
この特別な機会に、ミュシャの圧巻のスケール感と細部に込められた情熱を体感してみてはいかがでしょうか。

ミュシャデザインの紙工作の展示(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
ミュシャデザインの紙工作の展示(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

また、ミュシャがデザインしたうちわの図案や、モエ・エ・シャンドンのポスターをうちわに仕立てた紙工作も展示されています。
これらはミュシャの独創的なデザインと日本文化が融合した作品であり、遊び心のある一面を楽しめるのも今回の企画展の魅力です。

 

「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展の見どころ

近年、ミュシャの油彩画は注目を集めており、その作品に込められた神秘性や荘厳さが、画家としての深みを強く印象付けます。
本展「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」では、ミュシャの多才な魅力に迫り、デザインの枠を超えた芸術家としての真髄を感じられるでしょう。
版画や油彩に加え、貴重な下絵も展示され、ミュシャが描いた心の奥深さと表現力を堪能でき、見どころが満載です。

心の世界を見つめる瞑想

世紀末のヨーロッパで広まった象徴主義は、文学や美術、音楽など幅広い芸術に影響を与え、表現の革新性を追求しました。
ミュシャもまた、この流れの中で内面的な深みを追求し、神秘的な油彩画や奥行きある版画を生み出しました。
彼の作品には、心の世界を探求する姿勢が貫かれています。

クラシックな絵画と最新のデザイン感覚

ミュシャのポスターは、クラシカルな表現に最新のデザインを融合させた新鮮さが特徴です。
人物の立体感を強調しつつ、背景をシンプルにデザイン化することで、調和のとれた美しさを実現しました。
日本の浮世絵にもみられるような太い輪郭線を用いることで、作品全体に独自のバランスが生まれています。

創作の過程に迫る

ミュシャのデザインの秘密を探る鍵は、貴重な下絵にあります。
彼のデッサンや試行錯誤のプロセスを通じて、完成作との比較を楽しめるとともに、ミュシャの創作過程に近づける企画展です。

ミュシャの原点 物語の挿絵 貴重な下絵も公開!

ミュシャが芸術家としてのキャリアを歩み始めたのは、本の挿絵からでした。
画学生時代に生活のために始めた挿絵の仕事は、彼にとって大切な原点であり、その経験は生涯にわたり影響を与えました。
今回の展示では、この初期作品を貴重な下絵とともに紹介しています。

世界的コレクションの名品

ミュシャ人気の高い日本には、質の高い作品が数多く収蔵されています。
特に堺市に寄贈されたドイ・コレクションは世界的にも評価が高く、大型油彩画《ハーモニー》や《クオ・ヴァディス》といった名作が含まれています。
普段は公開機会の少ないこれらの名品も、この展覧会で間近に鑑賞できる点が魅力です。

ミュシャと日本の近代洋画

ミュシャが影響を受けたローランスやコランは、明治期の日本洋画家にとっても師であり、日本人の兄弟弟子が多く存在しました。
さらには、ミュシャから直接学んだ日本人画家もおり、同時開催のコレクション展ではこの意外なつながりにも焦点を当てています。

 

全部ほしくなる…洗練されたデザインのグッズたち

ロビーに設置されたグッズショップの外側(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
ロビーに設置されたグッズショップの外側(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

府中市美術館で開催中の「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」展を堪能した後は、1階ロビーに設置された特設ブースでミュシャグッズをチェックしましょう。
定番のポストカードやペンケース缶、図録、クリアファイル、マスキングテープなど、他にも多彩な商品がそろっていて、どれもミュシャの世界観を楽しめるアイテムばかり。
美しいミュシャの作品がデザインされたアイテムが豊富に並んでいて、どれを選ぶか迷ってしまいます。

ロビーに設置されたグッズショップ(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
ロビーに設置されたグッズショップ(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

各アイテムごとにデザインも複数用意されているものが多いため、企画展でお気に入りの作品を見つけ、グッズでも選んでみるのがおすすめです。

 

ミュシャの新たな一面を発見できるかもしれない「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」

府中市美術館のガラスに施されたミュシャ展デザイン(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
府中市美術館のガラスに施されたミュシャ展デザイン(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

今回の企画展を通して、版画にも油彩画にも、一目でミュシャと分かる強い個性があふれていることを感じられました。
ミュシャはポスター作品が注目を浴びることも多いですが、今回のように油彩画にも焦点を当て、比較して鑑賞することで、ミュシャの新しい一面を発見できました。
企画展では、作品が制作された時代背景やミュシャの想いなどを紹介する展示もあるため、詳しく知らなかった人でもミュシャに興味津々になること間違いなしではないでしょうか。

カフェ「府中乃森珈琲店」入り口(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
カフェ「府中乃森珈琲店」入り口(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
カフェ「府中乃森珈琲店」メニュー(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)
カフェ「府中乃森珈琲店」メニュー(「アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界」府中市美術館)

府中市美術館内には、カフェ「府中乃森珈琲店」があります。
こちらは、美術館を利用しなくても利用できるので、誰でも気軽に立ち寄れます。
店内は落ち着いた雰囲気で、テラス席もあり、特に晴れた日にはテラスでの食事がおすすめです。

席数は少なめのため、週末に訪れる際は早めに行くのがよいでしょう。
さらに、テラス席はワンちゃんも同伴可能なため、愛犬と一緒に過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

開催情報

『アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界』
場所:〒183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)
期間:2024/9/21~2024/12/1
公式ページ:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
チケット:一般 1000円、高校生・大学生 500円、小・中学生 250円
※詳細情報や最新情報は公式ページよりご確認ください

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