海の宝石と呼ばれている珊瑚は、古くから祈祷や装身具として利用され、富や権力、生命力を象徴するものとして人々に大切にされてきました。
珊瑚は、色や産地によって種類が分類され、なかでも赤珊瑚と呼ばれる種類の珊瑚は、大変貴重で、高価買取が狙えるものとして注目を集めています。
目次
珊瑚の買取依頼を検討中ですか?
現在、珊瑚は個体数が減少し、さらには採取規制がかかり希少性が大変高まっています。
珊瑚を所有している方で、処分に困っている方がいましたら、捨てる前にまずは査定に出してみるのがお勧めです。
見た目の美しさから、ジュエリーやアクセサリーとして実際に使用する人もいれば、コレクションして鑑賞を楽しむ人もおり、種類や状態によっては高価買取が期待できます。
珊瑚の価値を知りたい方は、専門の買取業者に相談してみましょう。
いつの時代も珊瑚は人気
珊瑚は、美しい色彩とツヤが魅力的な宝石で、古くから装飾品として親しまれてきました。
もともと地中海で採れていた珊瑚は、シルクロードを通して日本に伝わり、江戸時代以降から日本産の珊瑚が注目されるようになりました。
明治時代になると、主な産地であった高知県で原木のオークションが開催されるようになり、現在まで続く日本の宝石珊瑚産業の中心地となります。
現在も高知県には、伝統的な珊瑚の採取と加工の技術が伝承されており、土佐の職人が一つひとつ丁寧に磨き上げて作った宝石珊瑚は、世界的にも高い評価を受けています。
このように、珊瑚は古くから現在まで、多くの人々に親しまれてきたのです。
自宅に眠る珊瑚はありませんか
珊瑚は、年々産出量が減り希少性が高まっており、価格も高騰している宝石の一つです。
もし、自宅を整理していて珊瑚が出てきたり、相続で受け取った珊瑚が自宅にあったりする場合は、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
種類や品質によっては高額買取も期待できるでしょう。
アクセサリーをあまり身に付けない、自宅のデザインとマッチしないため飾る場所がない、など扱いに悩んでいる方は、査定をして価値を知り、買取に出すのも一つの手段です。
まずは一度、実績豊富な買取業者に相談しましょう。
高額買取が狙える珊瑚は?
珊瑚の評価や買取価格を決めるポイントは、形状や状態、付属品などです。
自宅に眠っている珊瑚にどのくらいの価値がつくのか事前に予測するためにも、高額買取が狙える珊瑚の特徴を知っておくとよいでしょう。
日本の珊瑚は価値が高い
日本産の珊瑚は、ほかの場所で採れた珊瑚よりも価値が高いとされています。
特に、高知県土佐湾で採れる血赤珊瑚は、世界中から高い評価を受けており、最高級品の珊瑚として取引されています。
また、日本近海で採れる桃色珊瑚も人気が高く、高価買取が狙えるでしょう。
ほかには、地中海の紅珊瑚、沖縄近海や東シナ海の白珊瑚も、比較的高値で取引されている珊瑚です。
日本産の珊瑚は、品質がよく高い評価を受けやすいため、お手持ちの珊瑚が日本産であれば査定に出して価値を調べてみましょう。
また産地が分からなくても、日本産の可能性はあるため、あきらめず専門家に見てもらうことをお勧めします。
形状がよいか
珊瑚は、原木のほかに、丸珠、半球(ラウンドカット)、カポションカットなどの形状があります。
10mm以上のサイズの丸珠は、大変希少性が高く、高価買取が狙える形状といえます。
また、宝石珊瑚の中には、彫りが施されているものもあり、芸術性の高さから、美術品や骨董品としての価値がプラスとなり、査定額が上がるものもあるようです。
ダメージが少ないか
珊瑚は、水や湿気、酸、熱に弱い性質をもっており、汗や酢、果汁などにも酸が含まれており、珊瑚にダメージを与える原因となります。
アクセサリーとしての珊瑚を気温の高い時期に身に付けていると、汗により劣化してしまうおそれがあります。
また、適切に保管できていないと変色してしまい、一度変色してしまった部分は元に戻せません。
表面のツヤがなくなった程度の場合は、研磨により輝きを取り戻せますが、変色は修繕ができないため、価値を大きく下げてしまう可能性があるでしょう。
付属品はそろっているか
珊瑚には、鑑定書や産地証明書が付属している場合があり、セットで査定に出すとプラスの評価をつけてもらえるケースがあります。
また、ブランド品の宝石珊瑚であれば、ギャランティカードや購入時の包装もとっておくと査定でプラスに働く可能性があるでしょう。
作られた年代が古いものは、歴史的価値や美術品的価値があるものも多く、箱や箱の表書きがあれば査定額がアップする場合もあります。
珊瑚を購入したり譲り受けたりした際の付属品は、すべて捨てずにとっておくようにしましょう。
珊瑚を手放すとき、どんな方法がある?
珊瑚を手放したいと考えていても、どのような方法があるか分からない方も多いでしょう。
珊瑚を手放す方法の種類と特徴を知り、自分にあった方法で手放せるようにするのがお勧めです。
ネットオークションやフリーマーケットで売却
珊瑚は、ネットオークションやフリーマーケットでの売却が可能です。
自分で自由に価格を設定できるため、希望価格やそれ以上の価格で販売できるメリットがあります。
珊瑚の価値を把握している場合は、価格設定で損をすることが少なくなるため、お勧めの方法です。
ただし、珊瑚の正しい価値を知らない場合、本来の価値よりも低い価格をつけてしまい、損をしてしまう可能性があります。
また、ネットオークションであれば自分で出品・配送などの手続きを行う必要があるため、慣れていないと手間に感じるでしょう。
フリーマーケットでは、直接お客さんとコミュニケーションを取りながら販売するため、時には値下げ交渉をされるケースもあるため注意が必要です。
リサイクルショップで売却
リサイクルショップでも、珊瑚の買取を受けてくれる場合があります。
店舗に持ち込んで最短即日売却が可能なため、できるだけ早く売却してお金を受け取りたい場合にお勧めの方法です。
しかし、リサイクルショップの店員が、珊瑚の価値に詳しいとは限らないため、適切な価格をつけてもらえない可能性があります。
自分自身も価値を把握していなければ、大きく損をしてしまうおそれがあるでしょう。
不用品回収業者や遺品整理業者へ相談
不用品回収業者や遺品整理業者は、複数のものをまとめて引き取ってくれるため、遺品整理で珊瑚のほかにも回収してほしいものがたくさんある場合に便利な方法です。
しかし、まとめて買取となるため、1点1点の価値を確認しづらく、本来よりも低い価格で珊瑚を買い取られてしまう可能性があります。
骨董品買取業者へ相談
適切な価格で珊瑚を売却したい場合は、珊瑚に関する専門知識をもつ査定士のいる骨董品業者の利用がお勧めです。
専門家が査定してくれるため、価値に見合った買取額をつけてもらえる可能性が高いでしょう。
ただし、業者によって買取実績は異なるため、骨董品全体の実績だけではなく、珊瑚の実績があるかどうかを事前にチェックしておくのがお勧めです。
査定は無料で実施している業者も多いため、複数の業者に査定を依頼して比較するのもよいでしょう。
珊瑚を高額買取してもらうためのチェック項目
大切な珊瑚を手放すなら、なるべく高値で買い取ってもらいたいと感じる人も多いでしょう。
お手持ちの珊瑚が高価買取の対象となるか判断するためには、種類・カラー・フラクチャーなどをチェックする必要があります。
種類
代表的な珊瑚の種類には、赤珊瑚、紅珊瑚、桃色珊瑚、白色珊瑚などがあり、種類によって高価買取を狙えるかが異なります。
色味の濃い赤珊瑚は、人気が高く高額で取引されやすい種類の珊瑚です。
黒色に近い深い赤で、5段階ある色の評価で「5」をつけられた珊瑚は、大変価値が高く高価買取が期待できます。
赤味が薄く、色ムラが発生しているものは価値が下がってしまいます。
カラー
珊瑚の買取市場で最も高値で取引されやすいのが、血赤珊瑚と呼ばれる赤黒い色合いが特徴の珊瑚です。
血液に近い深い赤色であるほど重量感があり、宝石として加工した際に奥深さが感じられるとして、高い価値がつきます。
血赤珊瑚のカラーまでいかずとも、美しい赤色の紅珊瑚は、高額買取されやすいといえます。
色合いが濃く、きれいな赤色の発色をしている珊瑚は、高額査定が期待できるでしょう。
珊瑚といえば、赤色やピンクを想像する人も多いと思いますが、実は白珊瑚も人気があります。
白と一口にいっても、純白や乳白色など、色味に若干の違いがあり、珊瑚自体が貴重になっている現在では、白珊瑚も高値で取引される傾向です。
フラクチャー
フラクチャーとは、傷やひび割れ、虫食いなど自然にできたダメージを指します。
珊瑚の傷やひび割れは「ヒ」と呼ばれ、この「ヒ」や虫食いが少ないほど、査定額がアップします。
また、一部の珊瑚には「フ」と呼ばれる白い筋が内部にあり、宝石として加工された際にこの「フ」が表面に出てきてしまうと、査定額にマイナスの影響を与えてしまうでしょう。
珊瑚の買取は実績ある買取業者へ相談を
珊瑚の買取を検討している方は、実績豊富な買取業者へ相談しましょう。
珊瑚の価値は、専門知識と技術がなければ正しく判断するのが難しいといえます。
そのため、専門家のいない業者を利用してしまうと、適切な価値をつけてもらえないかもしれません。
珊瑚の買取実績のある骨董品買取業者であれば、珊瑚の価値に見合った適切な価格を提示してもらえるでしょう。