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刀剣博物館で開催されている「現代刀職展」で刀剣を鑑賞してきた!

皆さんは、刀職人とは何か知っていますか?
刀職とは、日本刀の製作や手入れに関連する技術や職業を総称する言葉です。
刀職に就く職人は、日本刀の製作工程のそれぞれを専門的に担い、その技術を代々受け継いでいます。
現代においても、日本刀の製作・研磨・鞘作りなどの技術を専門とする職人がいます。

刀剣博物館(建物)(「現代刀職展」刀剣博物館)
刀剣博物館(建物)(「現代刀職展」刀剣博物館)

今回は、刀剣博物館で開催されている「現代刀職展」に行ってきました!
この展示会では、日本の伝統的な刀剣製作技術を現在に伝える現代の刀職人たちの作品が展示されています。
刀剣製作にかかわるさまざまな専門技術を持つ職人たちの技と美が結集したものとなっています!

 

日本の伝統的な刀職の魅力を感じられる「現代刀職展」は刀剣博物館にて開催

現代刀職展のポスター(「現代刀職展」刀剣博物館)
現代刀職展のポスター(「現代刀職展」刀剣博物館)

両国にある刀剣博物館では、現代刀職展が開催されています。
歴史の授業やテレビ、映画などで刀を目にする機会はあっても、直接見る機会は現代においてなかなかないのではないでしょうか。
刀剣博物館では、刀職人たちの技術と美が詰まった本物の刀を間近に見ることができます!

現代刀職展では、現代技術を駆使して作られた数々の日本刀を比較しながら鑑賞できるのが特徴です。
日本刀は日本国内だけでなく、世界中で高い評価を受けています。
その美しさと技術の高さから、多くの外国人が日本刀を収集したり、研究したりしているのです。
実際に、展示会を訪れた際、海外観光客も半数ほどいたのが印象的でした。

 

現代に作られた刀の展示「現代刀職展」について

3階の展示会室入ってすぐのポスター(「現代刀職展」刀剣博物館)
3階の展示会室入ってすぐのポスター(「現代刀職展」刀剣博物館)

現代刀職展が開催されている展示室は3階にあります。

3階の展示会室前のロッカー(「現代刀職展」刀剣博物館)
3階の展示会室前のロッカー(「現代刀職展」刀剣博物館)

展示室に入る前の左手には、ロッカーも完備されているため、荷物が多い方はこちらで預けてから展示室に入りましょう。

3階の展示会室内(「現代刀職展」刀剣博物館)
3階の展示会室内(「現代刀職展」刀剣博物館)

展示室内は1室のみで、天井の高い部屋には、ガラスケースに入った刀剣が並んでいます。
展示されている刀剣は、以下の部門に分けて制作されたものです。

・作刀の部
刀剣そのものの制作を担う工程で、たたら製鉄で作られた玉鋼を材料に、鍛錬、素延べ、火造り、焼入れの作業を経て一振りの刀剣が完成します。
鉄を鍛えて刀剣の姿へ成形し、地鉄や刃文を表現する作業が芸術といえるでしょう。

作刀の部(「現代刀職展」刀剣博物館)
作刀の部(「現代刀職展」刀剣博物館)

鉄を何度も加熱し鍛え上げ、刃文と呼ばれる美しい波模様を生み出しながら、刀の形状と刃の鋭さを追求します。
作刀の最大の魅力は、その緻密な技術と芸術性にあります。
日本刀は単なる武器ではなく、長い歴史と文化が込められた工芸品としての価値が高いものです。
各刀には個性があり、それは刃文、形状、バランス、鋼の色合いなどに現れます。
刃文には、直刃、乱刃、丁子刃などさまざまな種類があり、それぞれに美しさがあります。
刃の表面に浮かび上がる模様の種類を知り、現代刀職展で展示されている刀剣たちの模様がどれにあたるか鑑賞しながら確認してみましょう。

作刀の部2(「現代刀職展」刀剣博物館)
作刀の部2(「現代刀職展」刀剣博物館)

・研磨の部
玉鋼を材料にして作られた刀剣は、最終的に研いで磨く工程を経て美術品として完成します。
研磨には、大きく分けて下地研ぎと仕上げ研ぎの2工程があります。
研ぎは、研ぎ師の刀剣への理解度や、刀文や地鉄を活かす研磨技術が問われる工程です。
この研ぎの工程によって作品の良し悪しが大きく左右され、名刀になるかが決まるともいわれています。

研磨の過程では、刀の形状や刃文を崩さずに鋭さを追求しながら、刀身全体に均一で滑らかな表面を作り出す必要があります。
刀剣の刃文は、研磨によって鮮やかに浮かび上がります。
研磨の技術を鑑賞する際は、刃文の細部までが明確に見えるかどうか、またその美しさや均整が取れているかを確認しましょう。

・刀身彫の部
刀身に彫を施して芸術性を高める工程を指し、彫のモチーフは、信仰心に基づいた神仏の姿や各号、植物などが多い傾向です。
刀身彫は、刀身の潜在的力量を引き出し、荘厳さを高めるために行われます。

刀身彫の魅力は、その彫刻が施された刀身に、装飾的でありながらも深い精神性や文化的背景を感じられる点にあります。
刀身に施されるこれらの彫刻は、技術的な難度が高く、熟練した彫刻師の手によって一つひとつ丁寧に彫られているのです!
そのため、刀身彫は日本刀の美しさとともに、その精神的な重みをも感じさせてくれます。
刀剣を鑑賞する際、刀身彫が刀全体のデザインや形状と調和しているかを鑑賞してみると、お気に入りの一振りが見つかるかもしれませんね。

・彫金の部
刀装具の中でも、主に鍔をはじめとした金具の技量を審査する部門で、作家たちはほぼ1年かけてさまざまな意匠を取り入れ、制作しています。
小さな金具の中には、作家の生命が宿っているのです。

 

 

彫金の部(「現代刀職展」刀剣博物館)
彫金の部(「現代刀職展」刀剣博物館)

 

彫金に使われているモチーフが何を意味するのか、その背景にある歴史や文化、宗教的な意味を理解することで、彫金のデザインの深さを感じられます!
また、特定の時代や地域で好まれたモチーフを知ることで、刀剣が作られた時代背景や職人の意図も読み取れるでしょう。

彫金の部2(「現代刀職展」刀剣博物館)
彫金の部2(「現代刀職展」刀剣博物館)
彫金の部3(「現代刀職展」刀剣博物館)
彫金の部3(「現代刀職展」刀剣博物館)

展示会でも、動物や植物、風景などさまざまなものをモチーフにした彫金が展示されていました。
デザイン性だけではなく、モチーフを選んだ意図も想像しながら鑑賞してみると、また異なる魅力に気づけることでしょう。

・白鞘の部
白鞘とは、刀身を保存するための鞘を指し、古くや休め鞘ともいわれていました。
朴の木から白鞘を作る工程を競う部で、表面には出ない掻き入れと呼ばれる工程は、職人たちが人一倍神経を注ぐ作業です。

 

白銀の部(「現代刀職展」刀剣博物館)
白銀の部(「現代刀職展」刀剣博物館)

装飾が少なくシンプルなデザインが特徴で、自然な風合いが際立つため、日本刀の本来の美しさや精緻さを引き立たせてくれる印象を受けました。

・刀装の部
拵とも呼ばれ、鞘に漆を塗り、柄を鮫皮で装飾し、鍔や目貫などの金具をつけて刀身と同じように美術品として仕上げる工程を指します。
江戸時代に制作されていたものは、身分に応じた装飾がされていたといわれています。

刀装の部(「現代刀職展」刀剣博物館)
刀装の部(「現代刀職展」刀剣博物館)

刀装は職人によって手作りされるため、その製作には高度な技術と経験が求められます。
細かい装飾や精密な彫刻、独自のデザインなど、職人の技術が凝縮されており、その技術の高さが魅力です。
刀装を鑑賞する際は、装飾やデザインに注目しましょう。
細かい彫刻や金属細工、装飾のスタイルがどれほど美しく、独自性があるかを観察します。特に職人の技術や創造力が発揮された部分に注目すると、その美しさがより際立って見えるでしょう。

・板前の部
刀装の柄を制作する工程で、朴の木で作られた柄木の上に鮫皮を巻いて、さらに上から組紐を菱形などに巻いて滑り止め効果をあげ、手持ちをよくする工程です。
昔は、献上鮫として、大名や将軍への贈答用とされていました。

板前を鑑賞する際は、組紐の模様や配置に注目しましょう。
特に菱形などの装飾がどれだけ美しく、均等に施されているかがポイントです。
装飾は単なる美しさだけでなく、柄の使用感にも影響します。

・白銀の部
刀装具のうち、刀を鞘に固定する鎺(はばき)と呼ばれる金具の完成度を審査する部門です。
白銀は、刀装具全般の下地を主に制作する工程で、その中でも白銀師は鎺を作成する職人を指します。

白銀は単なる機能的な部品だけでなく、装飾的な美しさも持ち合わせています。
鎺のデザインや彫刻には職人の技術が反映され、美しい装飾が施されることで刀の外観をより引き立ててくれると感じました。
美しい鎺は、刀全体の美的価値を高める要素となります。

白銀の部(「現代刀職展」刀剣博物館)
白銀の部(「現代刀職展」刀剣博物館)

 

 

「現代刀職展」を開催している刀剣博物館のみどころ

刀剣博物館の1階にある展示室では、刀剣の制作工程の説明や国宝が展示されています。

1階展示室(「現代刀職展」刀剣博物館)
1階展示室(「現代刀職展」刀剣博物館)

刀剣について詳しく知らない方でも、まずは1階展示室の説明を確認してから展示品を鑑賞することで、新たな魅力に気付けるかもしれません。

実際の刀を持って重さを体感できる展示も行われています。
縦に長い刀は、実際の重さよりも重く感じられました。

1階展示室刀の重さ(「現代刀職展」刀剣博物館)
1階展示室刀の重さ(「現代刀職展」刀剣博物館)

また、展示室内では刀剣博物館が所蔵している刀剣の国宝も展示されています。

1階展示室制作工程(「現代刀職展」刀剣博物館)
1階展示室制作工程(「現代刀職展」刀剣博物館)

現代の職人が制作した刀剣を鑑賞しつつ、国宝の刀剣も鑑賞してみて、どのような違いがあるか比較してみるのもよいでしょう。

 

刀剣博物館にはここだけの魅力的なグッズがたくさん

刀剣博物館の1階に位置するミュージアムショップでは、刀剣や日本刀に関するさまざまな書籍が取り揃えられています。

ミュージアムショップのグッズ(「現代刀職展」刀剣博物館)
ミュージアムショップのグッズ(「現代刀職展」刀剣博物館)

毎年開催される新作発表会の図録を含む豊富な書籍が並んでいます。
また、刀剣の材料となる玉鋼や、刀剣をテーマにしたキーホルダーなど、多彩なグッズも販売されているのが魅力です。
さらに、刀剣・日本刀鑑賞の上級者向けには拡大鏡も取り扱っており、実際に鑑賞時に活用する方も見受けられます。

 

今に伝わるいにしえの技を展示する「現代刀職展」

現代刀職展は、日本刀文化を今に伝える大切な展示会です。
刀剣博物館内には、刀剣の制作方法や刀剣の種類などに関する説明も展示されているため、刀剣の詳しくない方でも知識を深めながら楽しめるのではないでしょうか。

現代刀職展を楽しんだあとは、3階の屋上庭園で一息つくのもおすすめです!

旧安田庭園の入り口(「現代刀職展」刀剣博物館)
旧安田庭園の入り口(「現代刀職展」刀剣博物館)

屋上庭園からは隣接する旧安田庭園の景色が一望でき、都会にいながら美しい緑を堪能できます。

旧安田庭園は無料で入れるため、刀剣博物館で展示会を鑑賞し歴史や文化に触れたあとに、庭園の静かな空気を感じながら、体験を振り返ってみるのもよいでしょう。
旧安田庭園は歴史ある場所であり、江戸時代からの庭園文化に触れることができます。
博物館での学びを庭園の歴史と重ね合わせることで、日本の伝統文化に対する理解がより深まるのではないでしょうか。

 

開催情報

『現代刀職展』
場所:東京都墨田区横網1-12-9
期間:2024年8月10日~2024年10月14日
公式ページ:https://www.touken.or.jp/museum/
チケット:大人1000円、会員700円、学生(高校・大学・専門学校)500円、中学生以下無料

※詳細情報や最新情報は公式ページよりご確認ください

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