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「院展(日本美術院展覧会)」とは?有名作家の作品も展示されていた

院展(日本美術院展覧会)とはどのような展覧会?

院展(日本美術院展覧会)は、日本美術院が主催する日本画の公募展として、その名が広く知られています。
毎年秋に東京都美術館を舞台に開催される展覧会では、日本美術院の同人が手がける作品と、全国から応募された作品の中から厳選された入選作が展示されます。
広々とした会場には、新進気鋭の若手作家から熟練のベテランまで、多様な視点と表現を持つ日本画が一堂に会し、訪れる人々を魅了するのが特徴です。
繊細な筆遣いとともに現代の日本画が持つ奥深さを堪能できる貴重な機会といえるでしょう。

春に開催される院展もある

春の院展は、1945年11月に日本橋三越で開催された「日本美術院小品展」を起源としています。
その後、1959年には「日本美術院春季展覧会」と名を改め、1970年からは現在の「春の院展」として定着しました。
秋の院展が大作中心であるのに対し、春の院展では比較的小さなサイズの作品が多く並びます。
会場は春の訪れを感じさせる色鮮やかな作品群で満たされ、訪れる人々に温かな雰囲気を届けています。

東京都美術館で開催される再興院展

再興院展は、毎年9月上旬に東京都美術館で約2週間にわたり開催されることから始まります。
その後、約1年をかけて全国10か所以上を巡回し、多くの地域で作品が展示される公募展です。
この展覧会では、出品される作品の規定サイズが非常に大きいため、作家が作品を分割して運搬する場面も見受けられます。
また、小型作品は春の院展で扱われるのが通例であるため、再興院展では規定サイズを大幅に下回る作品が出品されることはありません。
迫力ある大作が一堂に会するこの展覧会は、観客に日本画の壮大さと技術の深さを感じさせる場となっています。

院展は全国各地を巡回する

院展と春の院展は、東京での開催が終了した後、全国各地の主要都市を巡回し、幅広い観客に作品を披露します。
巡回先では、その地域にゆかりのある在住作家や出身作家の作品が特に注目されることが多く、地域に根ざした独自の展示構成が見どころの一つです。
この巡回展は、地元の美術ファンや初めて日本画に触れる観客にとって、新たな感動や発見を提供する貴重な機会となっています。

院展(日本美術院展覧会)の歴史

院展(日本美術院展覧会)は、日本美術の伝統を守りつつ新たな可能性を追求する場として、長い歴史を誇る展覧会です。
その起源は明治時代にさかのぼり、当時の日本画の革新と発展を目指して設立された日本美術院とともに歩んできました。
多くの画家たちの情熱や革新の意志を背景に、院展は時代とともに発展し、現在もその精神を継承し続けています。

日本美術院が明治31年に開催

日本美術院が初めて展覧会を開催したのは、明治31年のことです。
岡倉天心が東京美術学校長を退任した後、新しい時代の美術教育と発展を目指して設立した団体により開催されます。
岡倉は、美術学校に「大学院」のような高等研究機関が必要だと考え、橋本雅邦や横山大観、菱田春草、下村観山らとともに日本美術院を創設しました。
この団体は、新しい日本美術の礎を築くべく、展覧会の開催だけでなく、地方展覧会の実施や美術雑誌の発刊、研究会の運営、さらには古社寺の国宝修復にも取り組みました。
そのような幅広い活動の中で、日本絵画協会と共同で開かれた展覧会は、日本画の発展に大きな影響を与えていきます。

岡倉天心逝去後も横山大観らに受け継がれる

1953年9月、岡倉の死去により日本美術院は大きな転機を迎えます。
しかし、岡倉の理念は大観を中心とする画家たちによって受け継がれました。
大正3年には、現在の公益財団法人日本美術院が位置する谷中上三崎南町に研究所が設立され、これを機に日本美術院は再興されます。
新たな組織には日本画のほか、洋画部や彫刻部も設置され、芸術分野を広げた活動が行われました(後に洋画部は脱退、彫刻部も解散)。

再興を記念し、同年10月には日本橋三越本店旧館で「日本美術院再興記念展覧会」が開催されました。
この展覧会が、今日の「院展」として知られる展覧会の第1回目に該当します。
その後、第二次世界大戦中の1944年と1945年を除き、毎年秋に開催される伝統は現在まで引き継がれています。
継続的な取り組みにより、院展は日本美術界における重要な展覧会の一つとして確固たる地位を築いてきました。

院展(日本美術院展覧会)に出展(受賞)した作品たち

横山大観『蓬莱山』
横山大観は日本美術院の中心的な存在であり、彼の作品『蓬莱山』は、院展において高く評価されました。
この作品は、幻想的な風景を描いたもので、色彩の使い方や構図が特に称賛されています。

菱田春草『月下牧童』
菱田春草の『月下牧童』は、月明かりの中で牛を飼う少年を描いた作品で、彼の代表作の一つです。
この作品は、光と影の表現が見事で、春草の独特な画風を示しています。

速水御舟『名樹散椿』
速水御舟の『名樹散椿』は、重要文化財に指定されている作品で、院展での評価も非常に高いです。
この作品は、細密な描写と幻想的な色彩が特徴で、御舟の技術の集大成ともいえる作品です。

下村観山『不動明王』
下村観山の『不動明王』は、力強い表現で不動明王を描いた作品で、院展での受賞歴があります。
この作品は、観山の独自のスタイルと技術が際立っています。

小林古径『清姫』
小林古径の『清姫』は、彼の代表作の一つで、古典的な題材を現代的に解釈した作品です。
この作品は、院展で高く評価され、古径の名声を確立する要因となりました。

これらの作品は、日本美術院展覧会において特に評価され、今なお多くの人々に愛されています。
院展は、毎年多くの優れた作品が出品される場であり、これからも注目される展覧会です。

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