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ヤノベケンジの妄想が爆発した「太郎と猫と太陽と」展に行ってみた!

皆さんは、現代アートシーンの風雲児「ヤノベケンジ」を知っていますか?
オレンジの宇宙服のような潜水服のようなものを着た白い猫のオブジェを見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
猫が宇宙服を着るという摩訶不思議なオブジェを制作したのがヤノベケンジなのです!

今回は、岡本太郎記念館で開催されている「ヤノベケンジ:太郎と猫と太陽と」に行ってきました。

岡本太郎記念館の外観(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
岡本太郎記念館の外観(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

ヤノベケンジは、なぜ宇宙猫という不思議な生き物を生み出したのか、太陽の塔からどのような着想を得て制作にあたったのか。

岡本太郎記念館の中を縦横無尽に飛び回る『宇宙猫』を眺めながら、ヤノベケンジの原点となる岡本太郎の『太陽の塔』をオマージュした作品制作の背景に触れていきましょう。

 

岡本太郎の自宅兼アトリエだった岡本太郎記念館にて開催中

ヤノベケンジ:太郎と猫と太陽との看板(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
ヤノベケンジ:太郎と猫と太陽との看板(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

「ヤノベケンジ:太郎と猫と太陽と」は、南青山にあるかつて岡本太郎が自宅兼アトリエとして実際に使っていた岡本太郎記念館にて開催されています。ここは岡本太郎記念館ということもあり、岡本太郎が制作した作品もあらゆる場所に展示されており、建物内に入る前の庭スペースにもオブジェがところ狭しと飾ってありました!
2階のベランダには、ミニ太陽の塔が手すりに手をかけて外をのんびり眺めています。

2階ベランダから顔を出すミニ太陽の塔(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
2階ベランダから顔を出すミニ太陽の塔(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

2階から庭を眺めているのか、記念館に訪れる人を観察しているのか、そんなミニ太陽の塔に軽く会釈をして記念館に入っていきます!

入口入ってすぐ左の小さなカウンターにてチケットを購入します。スタッフの方に確認したところ、館内は写真撮影OKでミュージアムショップのグッズも撮影OKとのことでした。
また、館内は、もともと自宅兼アトリエであったからなのか土足厳禁。チケットを購入したら靴を脱いでスリッパに履き替え、作品を観ていきましょう!

土足現金・カメラ撮影OKの案内(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
土足現金・カメラ撮影OKの案内(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

 

「太郎と猫と太陽と」展の展示について

展示は、岡本太郎のサロン・アトリエスペースと2階上がってすぐの展示スペース、2階の奥にある部屋での映像上映スペース、庭スペースの4つに分かれていました。
展示のメインとなるのは『BIG CAT BANG』。
ヤノベケンジの壮大な妄想ストーリーである『BIG CAT BANG』は、初めタイトルを聞いただけでは「大きい猫が爆発する展示…?」とピンときていませんでしたが、オブジェたちやヤノベケンジが描いたスケッチ、さらにはヤノベケンジと岡本太郎、太陽の塔らの関係性の分かる映像上映を見ていくうちに、どんどんとストーリーに引き込まれていってしまいました!
『BIG CAT BANG』にピンときていない方、すでに理解していて展示を楽しめている方も、まずは映像上映を鑑賞すると、よりヤノベケンジや太陽の塔に対する知識を深められ展示を楽しめるかもしれません。

岡本太郎のサロン・アトリエに散らばる宇宙猫

1階入口入って右手側には、岡本太郎のサロン・アトリエがそのまま残されています。
岡本太郎が実際に制作をしていた空間を眺めていると、宇宙服を着た猫があちこちを飛び交っているのが目に入ってきます!

サロンスペースの岡本太郎オブジェと宇宙猫(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
サロンスペースの岡本太郎オブジェと宇宙猫(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

岡本太郎が制作したオブジェの上で、泳ぐような姿勢をみせる宇宙猫。

サロンスペースの岡本太郎オブジェと宇宙猫2(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
サロンスペースの岡本太郎オブジェと宇宙猫2(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

さらに、岡本太郎本人がシリコンに埋まって作ったといわれているマネキンの上にもちょこんと宇宙猫が!

岡本太郎マネキンと宇宙猫(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
岡本太郎マネキンと宇宙猫(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

腕をだらんと下げてくつろいでおり、岡本太郎になついているようにも見えますね。

 

サロンから奥に進むと、かつて岡本太郎が制作に没頭していたであろうアトリエがあります。

棚にはキャンバスが大量に置かれており、デスクの上には筆などの画材が大量に置かれていました。

岡本太郎記念館のアトリエ全体像(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
岡本太郎記念館のアトリエ全体像(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

そして、もちろん机の上にも宇宙猫が飛び交っていました!

岡本太郎記念館のアトリエデスク(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
岡本太郎記念館のアトリエデスク(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

アトリエに残されているピアノの鍵盤の上にも宇宙猫が。

岡本太郎記念館のアトリエにあるピアノ(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
岡本太郎記念館のアトリエにあるピアノ(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

岡本太郎が残した芸術性にあわせて音楽を奏でてくれているのでしょうか。

 

サロンやアトリエを飛び交う宇宙猫はまだまだたくさんいます!

ぜひ、企画展中に訪れて、岡本太郎の作品と宇宙猫がどのような配置で置かれて、どのような意味を持たせているのか、自分の目で見て妄想してみてください。

2階展示室の宇宙猫オブジェたち

2階の展示室に上がると、ヤノベケンジが制作した宇宙猫をメインに作品が展示されています。

まず目に飛び込んできたのは、黒い壁一面に描かれた宇宙船『LUCA号』と宇宙猫たちです!

2階展示室の宇宙船『LUCA号』と宇宙猫の壁画(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
2階展示室の宇宙船『LUCA号』と宇宙猫の壁画(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

太陽の塔をオマージュした宇宙船を中心に、周囲には宇宙猫が地球に生命の種をまき、人類の誕生をも守るシーンなどが描かれています。壁画の下側には、猫化した岡本太郎の姿もあります。

2階展示室の猫化した岡本太郎の壁画(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
2階展示室の猫化した岡本太郎の壁画(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

「始まりは爆発だ!」と叫んでいる岡本太郎あらため猫本太郎。

岡本太郎の名言「芸術は爆発だ!」をオマージュしたセリフと思われますが、芸術の衝動に突き動かされて創作を続けた天才芸術家岡本太郎と、地球の誕生を見届け衝動に突き動かされるまま地球に降り立ち、そこで生命を爆発的に繁殖・進化させていった宇宙猫を重ね合わせてこのセリフを使用したのかなと感じました。

宇宙船『LUCA号』の内部(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
宇宙船『LUCA号』の内部(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

また、今回は宇宙船『LUCA号』の内部が初公開となり、赤い内壁はよく見ると猫の顔の形をしています。

おびただしい数の真っ赤な猫の顔はどこか不気味さも感じられ、宇宙船の中心には金色の生命の種が!

太陽の塔の内部と宇宙猫(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
太陽の塔の内部と宇宙猫(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

そのほかにも宇宙船『LUCA号』の一部分のオブジェや、『BIG CAT BANG』の絵をつなぎあわせた映像作品などさまざまな展示物があるため、ぜひ一つひとつのストーリーを妄想しながら鑑賞を楽しみましょう!

2階の映像上映と構想スケッチたち

2階展示室の奥の小部屋では、ヤノベケンジのプロジェクト映像が放映されていました。

内容は『太陽の塔、乗っ取り計画』『太陽の子、太郎の子』『インタビュー』の3本立てとなっており、ヤノベケンジをよく知らない方は、初めにこの映像を見てから作品を鑑賞すると、より理解が深まるのではと思います!

ヤノベケンジと岡本太郎の関係性についても深く知ることができるでしょう。

2階展示室の奥の小部屋の壁面(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
2階展示室の奥の小部屋の壁面(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

また、プロジェクト映像を上映している部屋の壁一面には、これまでヤノベケンジが考えてきたアイデアのドローイングや作品がびっしり貼られています!

青い壁面が、地球や宇宙の神秘性を表しているようにも感じられ、わくわくするようなドローイングに不思議さが加わり、一つひとつの作品に魅了されてしまいました。

『太陽の塔、乗っ取り計画』の映像(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
『太陽の塔、乗っ取り計画』の映像(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

こちらの部屋には小さなイスがいくつか用意されており、座って鑑賞を楽しめます。映像も写真や動画撮影がOKで、多くの人が映像でヤノベケンジという人物像に触れながら、貴重な映像の撮影をしていました。

 

「インタビュー」の映像では、岡本太郎の「芸術は爆発だ」からインスピレーションを受けて、『猫大爆発』の展示作品を制作したことや、パンデミック後の憂いを払拭し、未来ある若い世代の人たちが、新しい未来を見つめるきっかけになればという気持ちをもって作品を制作していることなどが語られており、ヤノベケンジがどのような思いで作品を制作しているか、何をきっかけにプロジェクトを企画しているかなどが分かる映像になっています。

 

また、今回のメインテーマになっている宇宙猫と宇宙船『LUCA号』についても語られており、宇宙人である宇宙猫が地球に生命の種をまき、生命を育てていく過程のストーリーは、太陽の塔の生命の樹の前日譚として制作したそうです。

また、太陽の塔は燃料が切れて帰れなくなった宇宙船『LUCA号』の耳が落ちた残骸の姿であるとしています。

2階展示室の奥の小部屋の壁面2(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
2階展示室の奥の小部屋の壁面2(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

ストーリーについて知識を深めてからもう一度展示室の作品をみてみると、これまでとは異なる見方ができ2度楽しめるのではないでしょうか!

庭に君臨した迫力のある巨大宇宙猫

岡本太郎記念館の庭にある『SHIP’S CAT』(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
岡本太郎記念館の庭にある『SHIP’S CAT』(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

岡本太郎記念館の庭には、岡本太郎のオブジェがいくつも展示されていますが、今回庭の奥にはこれまでのシリーズで最も大きい『SHIP’S CAT』が展示されていました!
妖しく緑色に光る眼は、夜になるとその輝きがさらに妖しさを増し、宇宙猫が地球外生命体であることを思い知らせてくれるでしょう。

岡本太郎記念館の庭にある小さな宇宙猫(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
岡本太郎記念館の庭にある小さな宇宙猫(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

庭にももちろんミニ宇宙猫が飛び交っています。
巨大『SHIP’S CAT』にばかり目が行きがちですが、小さな宇宙猫たちもしっかり探してみてくださいね。

全国各地に設置されている希望の旅の守り神『SHIP’S CAT』シリーズとは?

 

ミュージアムショップにてヤノベケンジグッズも販売中

岡本太郎記念館内ミュージアムショップ(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
岡本太郎記念館内ミュージアムショップ(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

館内のミュージアムショップでは、ヤノベケンジのグッズもいくつか販売されていました。

宇宙猫のTシャツ(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
宇宙猫のTシャツ(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
今回の展示のメインである宇宙猫を正面にプリントしたTシャツも販売されており、キャラクター性がありながらもちょっとリアルな宇宙猫のデザインは、個性を出すのにぴったりですね!
ほかにもサコッシュや絵本、フィギュアマスコットなども販売されていました。
岡本太郎グッズもあわせて販売されているので、セットで購入するのもおすすめです。
宇宙猫のフィギュアマスコット(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
宇宙猫のフィギュアマスコット(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

また、宇宙猫のミニフィギュアが手に入るガチャガチャも用意されていました!

宇宙猫フィギュアのガチャガチャ(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
宇宙猫フィギュアのガチャガチャ(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

1回500円と、グッズとしてはお手頃価格のため、何か一つ記念に持ち帰りたい!という方は、記念にガチャガチャをするのもおすすめです。

 

ヤノベケンジの壮大なストーリー作品と岡本太郎との関係性が分かる企画展!

「太郎と猫と太陽と」展は、ヤノベケンジの壮大な妄想ストーリーである『BIG CAT BANG』の世界観が存分に楽しめる展示となっています!
また、ヤノベケンジを創作の世界に駆り立てた岡本太郎の存在や、関係性などに触れる映像作品も鑑賞できるため、ヤノベケンジ本人はもちろん岡本太郎の人物像についても知識を深められるでしょう。
岡本太郎記念館で開催されたこの企画展は、奇想天外な発想が面白いと岡本太郎も喜んで天から見守っているのではないでしょうか。
もしかしたら、自分も一緒に参加して新しい芸術を爆発させたかったなんて思っているかもしれませんね。

南青山骨董通りのスターバックス(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)
南青山骨董通りのスターバックス(「太郎と猫と太陽と」展 岡本太郎美術館)

キャッチーなオブジェたちがわくわくを生み出してくれるとともに、これからを生きるわたしたちに夢や希望を与えてくれる壮大な作品を鑑賞した後は、近くの南青山骨董通りにあるスターバックスで余韻に浸るのもおすすめです!
岡本太郎記念館を出て右に進むとある骨董通りにあるこちらのお店は、店内も広くカウンター席やテラス席もあるため、その日の気分にあわせて場所を変え、楽しむのもよいでしょう。

店舗情報
スターバックス 南青山骨董通り店
https://store.starbucks.co.jp/detail-410/

 

「ヤノベケンジ:太郎と猫と太陽と」開催情報(岡本太郎美術館)

「ヤノベケンジ:太郎と猫と太陽と」
場所:岡本太郎記念館
住所: 東京都港区南青山6-1-19
Google map:https://maps.app.goo.gl/NMectzn7pHhERYqr9
期間:2024/7/12~2024/11/10
公式ページ:https://taro-okamoto.or.jp/
チケット:一般 650円(550円)、小学生300円(200円)※()内は15人以上の団体料金

※詳細情報や最新情報は公式ページよりご確認ください

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