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竹久夢二のスタート地点を鑑賞する「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」に行ってみた!

皆さんは、「大正ロマンの画家」と呼ばれる竹久夢二(1884年-1934年)という画家を知っていますか?
夢二は、その独特な画風と美人画で広く知られていますが、彼のキャリアは画家だけにとどまりません。
実は、1907年の4月に読売新聞に入社し、記者としての道を歩んでいたのです。
22歳の彼が手掛けた瑞々しい時事スケッチや紀行文の連載は、紙面を彩り、読者を魅了しました。

今回は、竹久夢二美術館で開催されている「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」展に行ってきました!
企画展では、記者としての夢二の仕事や、当時の読売新聞の記事も紹介されています。
夢二がいかにして社会に影響を与えたか、その軌跡をたどっていきましょう。

竹久夢二美術館の建物(「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」竹久夢二美術館)
竹久夢二美術館の建物(「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」竹久夢二美術館)

 

「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」は竹久夢二美術館にて開催

ポスター(「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」竹久夢二美術館)
ポスター(「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」竹久夢二美術館)

竹久夢二美術館は、大正ロマンの画家として知られる竹久夢二の作品を中心に展示する美術館で、東京都文京区弥生に位置しています。
夢二の描いた女性像「夢二式美人」をはじめ、挿絵やデザイン、詩作など多岐にわたる彼の活動を紹介しています。
また、美術館の隣には明治・大正・昭和の挿絵画家に関連する展示を行う弥生美術館もあり、入場券が共通のため1枚で両方の美術館を楽しめるのが魅力です。

開催中の展覧会「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」は、竹久夢二の生誕140年と読売新聞の創刊150周年を記念して開催されています。
なお、竹久夢二美術館内は、写真撮影が禁止されています。

展示会場の出口にあるフォトスポットのみ撮影が可能です。

出口すぐのフォトスポット(「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」竹久夢二美術館)
出口すぐのフォトスポット(「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」竹久夢二美術館)

竹久夢二展の見どころ

竹久夢二美術館で開催中の「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」展は、夢二が記者として活動していた時代に焦点を当てた、これまでにない新たな取り組みによる展覧会です。
若き日の夢二が描いた新聞記事や挿絵、スケッチを通じて、アーティストとしての彼の初期の足跡をたどれます。
夢二展史上初めての試みで、彼の多才ぶりと成長の過程を深く知れる貴重な機会となるでしょう。

夢二は読売新聞を退社後、画家や詩人、デザイナーとして活躍し、文化界で広く注目される存在となりました。
今回の企画展では、夢二が新聞記者から取材対象となり、紙面にたびたび登場するようになった様子も紹介されています。
夢二が文化人として時代を彩った軌跡が、読売新聞との関係を通して鮮やかに浮かび上がります。

さらに、夢二が活躍した当時の銀座に関連する展示も見どころの一つです。
当時、読売新聞社は銀座に本社を構えており、夢二が手掛けた銀座千疋屋や資生堂ギャラリーのデザイン仕事を通じて、彼と銀座の関わりを再発見できるでしょう。
戦前の銀座を中心とした夢二の活動を知ることで、彼の芸術が時代の商業デザインや文化にどのように影響を与えたのかがわかります。

 

新聞記者としても活躍した竹久夢二

竹久夢二の記者時代の足跡をたどる貴重な作品が展示された企画展のスタート地点ともいえるのが、劇作家・島村抱月が読売新聞の社会部長である小剣に宛てた手紙です。
手紙の中で、抱月は夢二の才能を高く評価し、特に「小さい写生画が得意で文も書ける」という点が新聞記者として適していると推薦していました。
抱月の後押しがあって夢二が新聞記者としてのキャリアを歩み始めることになったのです。

入社後に夢二が初めて掲載した作品「江戸川のさくら」は、彼の記者活動の象徴ともいえる一枚です。
また、入社時期が4月ということもあり、花の名所を巡って描いたスケッチも多数並んでいます。
春の息吹を感じさせる作品群は、夢二の新たな挑戦に対する情熱が伝わってくるようです。

また、夢二が東京勧業博覧会を取材した際のスケッチも展示されています。
この一連の作品は、当時の人々の様子を風刺を交えつつユーモラスに描いており、彼の観察力と表現力が光ります。
シンプルな線で描かれていながらも、一目で情景が分かる巧みさは、夢二の特徴ともいえるでしょう。

夢二は大人向けの記事だけでなく、子ども向け新聞にも多くの挿絵を提供していました。
動物や少年少女を描いたこれらの作品は、親しみやすさと温かみを持ち、子どもたちの心を掴む魅力に溢れています。
これらの挿絵は、夢二が記者としてだけでなく、画家としても多才であったことをあらためて感じさせてくれますね。

展示室内には、竹久夢二が読売新聞社での記者活動と並行して手掛けていた雑誌のイラストも展示されています。
これらのイラストは、彼の画家としての出発点を示す大切な作品群です。
夢二は美術学校に進学していないにもかかわらず、その独自の感性とタッチで雑誌に寄稿したイラストが読者の間で人気を博しました。
夢二独特の柔らかい線や淡い色彩で描かれた人物や情景は、多くの人々の心を掴み、画家としての名声を築くきっかけとなったのです。
雑誌イラストの人気が高まる中で、夢二の活躍の場は次第に広がり、やがて彼の画風は「夢二式美人」として多くの人々に認知されるようになりました。
このように、雑誌というメディアが彼のキャリアを大きく後押ししたことが、今回の展示からもはっきりと伝わります。

今回の企画展では、竹久夢二が描き続けた「夢二式美人」の魅力も存分に堪能できます。
彼の妻である岸他万喜らをモデルにした作品が多数展示されており、夢二が抱く理想の女性像が感じられる内容となっていました。
彼が描く女性たちは、優しそうなまなざしやもの憂いげな表情が特徴的で、その繊細な表現は見る人を惹きつけます。
空想から生まれた美しい娘たちを表現することに注力した夢二の女性像が、どのように発展していったのかをたどれる魅力的な展示でした。

夢二の才能が発揮されたのは女性像をメインにした絵だけにとどまりません。
彼は松井須磨子や浅草オペラの関連作品を手掛け、楽譜や歌劇の絵を担当するなど、多岐にわたる芸術分野に携わりました。
また、大正時代に注目された「モダンガール」のイメージを描いた夢二の作品群も展示されています。
婦人グラフの表紙や少女世界の口絵などの商業作品では、当時の女性たちの新しい生き方や価値観を表現しており、夢二のアーティストとしての柔軟さと時代感覚が光ります。

夢二が読売新聞社を退社してからの活動には、日本画やデザイン、詩作など幅広い分野があります。
新聞時代の延長線上にある寄稿活動も行っており、読売新聞の文芸欄や婦人欄では、彼の絵画論や女性美への考察、さらには生活を豊かにする趣味についてのエッセイが展開されました。
これらの寄稿から、夢二がどれほど多才で視野が広かったかがうかがえますね。

また、今回の特別展示として油彩画「モントレーの丘から」も展示されていました。夢二が海外旅行中に描いた風景画で、彼の色彩感覚や異国への憧れが感じられる一枚です。
普段はあまり見られない油彩技法による作品は、彼の新たな一面を知る絶好の機会といえるでしょう。

夢二のデザインセンスは、商業広告にも顕著に現れていました。
なかでも千疋屋の広告は、シンプルでモダンなデザインが目を引きます。
夢二のデザインは洗練された都会的なセンスを持ち合わせており、その新しさが際立ちます。
また、今回の展覧会で初公開となる日本画『白桃や』と『南枝王春』は、見どころの一つです。
友人への贈答品として描かれた日本画で、どちらも大変丁寧に描かれたことが分かる色使いや仕上げが目を引きます。

 

レトロモダンでかわいいグッズも見逃せない

「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」展を楽しんだ後は、ぜひミュージアムショップにも立ち寄ってみてください。
ショップでは、夢二をはじめ、大正ロマンを象徴する中原淳一や竹久夢二の商品が多数揃っています。

商品ラインナップ
・ポスター(B3サイズ・カラー):展示作品を自宅で楽しむのにぴったりです。
・絵はがき:夢二の繊細なタッチが手軽に楽しめるアイテム。
・ぽち袋やクリアファイル:日常使いに便利で、実用性も高いアイテムが揃っています。
・マグネットやタオル:夢二のデザインが生活に彩りを添えてくれる雑貨も人気です。
・メモ帳やレターセット:夢二の世界観を手紙やメモに活かせます。

ミュージアムショップの受付時間は、10:30~16:30です。
展示を楽しんだ後の余韻に浸りながら、ぜひお気に入りの商品を手に入れてください。

 

夢二の功績とその道筋を堪能しよう

「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」展では、新聞記者としての夢二がどのようにして文化の旗手へと成長していったのか、その道筋を堪能できる貴重な機会が提供されています。
新聞記事や取材スケッチを通じて、夢二の行動力や好奇心に満ちた姿が浮かび上がり、歴史とアートの交差点に立つような知的なひとときを楽しめます。

新聞記者としての夢二がどのようにして文化の旗手へと成長していったのか、その道筋を楽しむことができる展示となっています。歴史とアートの交差点に立つような、知的好奇心を満たすひとときが待っています!

展覧会を満喫した後は、美術館併設のカフェ「港や」でひと休みするのもおすすめです。
このカフェの名前は、竹久夢二が大正3年に開店した「港屋絵草紙店」にちなんで名づけられました。
コーヒーや紅茶、ケーキセットやカレーなど、アート鑑賞の余韻に浸りながら楽しめるメニューがそろっています。

夢二カフェ 港やの外観(「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」竹久夢二美術館)
夢二カフェ 港やの外観(「竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~」竹久夢二美術館)

竹久夢二の新しい一面に触れ、彼の作品世界に深く浸れる本展。
アートファンや歴史好きな方だけでなく、夢二を知らなかった方にとっても、新たな発見が待っていることでしょう。

 

開催情報

『竹久夢二と読売新聞 ~記者・夢二の仕事とそれから~』
場所:竹久夢二美術館
住所:〒113-0032 東京都文京区弥生2-4-2
期間:2024/09/28~2025/01/26
公式ページ:https://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yumeji/outline.html
チケット:一般1,000円、高校生900円、中・小学生500円

※詳細情報や最新情報は公式ページよりご確認ください

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