各地域で手作りされた民芸品は、味わいや温かみがあり、魅力的にみえるものです。
身近な存在である民芸品も、製品によっては買取してもらえる可能性があります。
大切にしていた民芸品を手放すとき、ただ捨てるのではなく一度買取を検討してみるのもよいでしょう。
目次
民芸品買取を相談しよう
お土産として人気の高い民芸品は、地域によってさまざまな製品があり、購入した人やプレゼントされた人を楽しませてくれます。
バリエーションが豊富なため、コレクションするのも楽しみ方の一つです。
地域に根差した民芸品を手放すとき、価値をつけてもらえるのか気になっている人もいるでしょう。
民芸品とは
民芸品とは、民衆的工芸品の略称であり、各地域で暮らす民衆の手によって作り出された日用品で、生産地域と製品は切り離せない存在です。
ほかの骨董品とは異なり、一般の民衆が手作りしている製品が多い傾向で、製造方法が地域全体に代々受け継がれていることもあるため、地域住民の多くが制作できるケースもあります。
似たようなジャンルに工芸品がありますが、こちらは日用品として利用できる道具類の中でも、材料や技巧、意匠などにより美術的な価値を備えた製品を指します。
さらに、工芸品の中でも伝統的工芸品と呼ばれるものは、伝統的な原材料や技術、技法を用いて作られている工芸品のことです。
どれも地域に根差した製品ではありますが、民芸品は最も民衆に近い存在であり、工芸品や伝統的工芸品は、ものによって高い価値がつきやすい傾向があります。
自宅にあるコレクションや相続品を整理したい
自宅に眠っているもの、趣味で集めていたものなどで所有していた民芸品をどのように手放すか迷っている方もいるのではないでしょうか。
基本的に民芸品は、各地域に暮らす多くの民衆が制作を担っているため、ほかの骨董品よりも付加価値がつきにくく、高価買取が難しいとされています。
しかし、そのまま処分してしまうのはもったいないため、まずは正しい価値を判断できる買取業者に査定を依頼しましょう。
そもそも民芸品には価値がある?
民芸品というジャンルで価値のある製品があるのか気になっている方もいるでしょう。
工芸品や伝統的工芸品に比べると、価値がつきにくい民芸品ですが、買取してもらえるケースも、もちろんあります。
買取を依頼する前に、民芸品がどのようなものであるかを知り、高価買取を狙うためのポイントを理解しておくことが大切です。
民芸品=地域の伝統的なお土産?
民芸品とは、地域に根付いた製品であると先述しましたが、具体的にどのような製品があるのか気になる人もいるでしょう。
民芸品として有名なものは、木彫りの熊やこけしなどです。
こけしは、主に東北地方で作られている民芸品で、シルエットや表情などはその土地によって異なる特徴があります。
バリエーションが豊富なため、コレクターから人気の高い民芸品といえます。
木彫りの熊は、北海道みやげとして有名で、熊が鮭を加えている姿の製品を見かけたことがある人も多いでしょう。
お土産としてや一部のコレクターからは人気の高い民芸品ですが、骨董品としての価値は高くないものが多く、高価買取を狙うのは難しいといえます。
民芸品の中には骨董品価値のあるものも
民芸品の多くは、骨董品としての価値がほとんどありませんが、一部骨董品価値の高い民芸品も存在します。
有名作家が制作した歴史ある製品や、貴重な素材を用いて作られている製品は、高価買取が可能な場合もあります。
作家物の民芸品は、価値がつきやすいため、民芸品だからと買取をあきらめず、処分する前に査定依頼するのがお勧めです。
民芸品を高額買取してもらうには
民芸品の買取額をアップさせるためには、鑑定書や共箱、由来書、しおりなどの付属品もまとめて査定に出しましょう。
付属品がそろっていると高値がつきやすくなるため、捨てずに製品と一緒に保管しておきます。
また、民芸品に傷や汚れ、破損があっても査定前に修理するのは避けましょう。
きれいに修繕できなかった場合、価値を下げてしまうおそれがあります。
買取価格よりも修理費用の方が高くついてしまう可能性もあるため、まずは査定に出して価値を知ることから始めましょう。
民芸品を手放すにはどんな方法がある?
民芸品を手放す方法として、買取業者への依頼以外にも、ネットオークション、フリマ、リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者などを利用する方法があります。
リサイクルショップ、不用品回収業者、遺品整理業者では、民芸品に対する知識があるとは限らないため、民芸品本来の価値に見合った金額を提示してもらえない可能性があるでしょう。
ネットオークションやフリマは、金額を自由に設定できますが、個人間の取引となるため、やり取りの負担が大きくなります。
専門の買取業者であれば、民芸品の価値を把握し適切な価値をつけてくれると期待できます。
しかし、基本的に民芸品は高価買取が難しい製品のため、査定額がつかない可能性もあるでしょう。
その場合は、自分でネットオークションやフリマを利用して売却するのも一つの手段です。
大切にしてきた民芸品を売るなら、実績ある買取業者へ相談を
地域ごとの特徴を持ち合わせた民芸品は、お土産物としても人気が高く、知人や友人から贈られることもあるでしょう。
もし、大切にしてきた民芸品を手放すタイミングがきたら、まずは実績のある買取業者への相談がお勧めです。
民芸品は、高価買取が難しい製品ですが、価値がまったくないわけではありません。
正しい価値を判断してもらうためにも、査定士に相談しましょう。