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仏像は骨董品買取してもらえる?高額査定が期待できるポイントとは
仏像は仏の姿をかたどった像で、仏教の信仰の対象です。 仏像の姿形や材質には、多くのバリエーションがあります。もしも、自宅や実家に処分したい仏像がある場合はどうすれば良いのでしょうか。 仏像を捨てることに抵抗があるのならば、買取業者に査定してもらうのが良いでしょう。 自宅にある仏像は買取してもらえる? 仏教の信仰対象として作られた、美しい芸術品でもある仏像。 転居や遺品整理の際に処分しなければならない状況になるかもしれません。 自宅にある仏像を処分する場合、仏像は専門の買取業者で買い取ってもらったり、仏具店で引き取ってもらったりする方法があります。買取を希望するのであれば、もちろん高額で買い取ってほしいところですが、仏像の買取価格相場はどのように決まっているのかわからない人も多いでしょう。 仏像の買取価格は、仏像の種類(如来・菩薩・明王など)や保管状態、素材、作者、作られた時代など、さまざまな要素によって変動します。 買取価格には幅があり、数千円〜数百万円ほどです。作家物や珍しい素材のもの、古い時代のものなどは高く、無名で新しく一般的な仏像ほど安くなるのが一般的です。 しかし、残念ながら、買取価格がつかない仏像もあります。 仏像の一部が欠けていたり、汚れやカビにより状態が悪かったりすると、買取価格が著しく下がるか、買取不可になる可能性があるのです。買い取ってもらえない仏像は、修復やクリーニングを施した後に再び査定に出すか、ほかに処分の方法を考えなくてはなりません。 買取不可の仏像を処分する方法としてすぐに実行できるやり方は、粗大ゴミとして処分することです。ただし、仏像には魂が宿っていると考えられているため、そのままゴミに出すのは避けましょう。宗派による多少の違いはありますが、「開眼供養」や「お性根抜き」などと呼ばれる、仏像の魂を抜く儀式をしてから捨てなければなりません。魂を抜いていれば、捨てることに問題はありませんが、仏像を捨てることに抵抗があるならば、寺院で焼却処分(「お焚き上げ」と呼ばれる)してもらいましょう。 仏像に骨董品価値はある? 仏像は、仏教の歴史や文化を色濃く反映した芸術作品です。 宗教的な意味だけでなく美術品として評価されるケースも多く、高い骨董品価値があります。 仏像の骨董品価値を見極めるには、専門的な知識が必要ですが、どのような要素によって骨董品価値が決定されるのかを知っておくことが大切です。 仏像買取の査定ポイント 売却したい仏像がある場合、その仏像にどの程度の価値があるのか、事前に少しでも把握しておくことが大切です。 仏像買取には、主に以下4つの査定ポイントがあります。 作家物かどうか 「作家物」とは、有名な作家や師匠によって制作された仏像のことです。 仏像は、芸術作品としての側面が大きいため、誰によって作られたかが、作品の価値を大きく左右します。古い仏像の場合は、作者不明の作品も数多くありますが、比較的新しい仏像の場合は作者のサインが入ったものも珍しくありません。 現代の有名な仏像作家による作品であれば、人気があり買取価格も相応の高値がつくでしょう。 いつ頃作られたのか 仏像の価値は、その仏像がいつ作られたのかが、大きく影響します。 仏像が作られた年代や歴史的背景が希少性に関係するため、古い仏像ほど高値がつきやすいのが一般的です。 仏像が作られた年代を特定するには、専門的な知識が不可欠であり、プロの目利きに任せるのが良いでしょう。 素材、技法は何か 仏像に用いられる素材は主に金属や木材ですが、漆を塗り固めて作ったものや、粘土で作った塑像などもあります。 金属製のものは買取価格が高く、その次に漆や石、木製、粘土と考えて良いでしょう。 日本で作られた仏像のほとんどが木製で、「一木造り(一つの木から削り出して作る)」の技法と「寄木造り(いくつかの種類の木材を用いる)」の技法で作られています。 状態は良いか 仏像の保存状態の良し悪しは、買取価格に大きな影響を与えます。 古い仏像であるほど価値が高くつく傾向がありますが、素材の劣化や腐食、表面の剥離、細部の傷や破損など、仏像の状態も考慮しなくてはなりません。古い仏像は、長い年月が経っている分、劣化が進んでいる場合も多く、状態が悪ければ買取価格は下がってしまいます。 仏像の種類にはどんなものがある? 仏像は、仏をかたどった芸術作品です。 仏には種類があり、大きく「如来」「菩薩」「明王」「天部」の4つに分けられます。 仏像の種類としては「阿弥陀如来」や「弥勒菩薩」などが有名です。 如来(にょらい) 如来とは、悟りを開いて真理に到達したものを指し、仏教において最も位が高い存在です。 如来像は仏の慈悲や知恵を表すために、坐禅や半跏像などの姿勢が多く見られます。 仏教を開いた釈迦牟尼仏を意味する釈迦如来像が有名ですが、以下のように如来像にはいくつかの種類があります。 ・釈迦如来 お釈迦様の姿を表した仏像で、仏教を代表する仏像と言えるでしょう。 釈迦如来像の右手は5本の指を立てており、左手には鉢を持っている姿で表されています。 この姿は、釈迦が悟りを開いたときのポーズを表しているとされ、仏教で最も尊敬される存在です。 ・阿弥陀如来 迷いや苦しみから救いを求める人々を悟りへ導き、極楽浄土へと招いてくれるとされる存在です。 念仏を唱えると極楽に行けるという、阿弥陀信仰で広く知られています。 ・薬師如来 人々を病苦から救う力を持つとされ、万能薬の入った薬壺を持った姿で表される仏像です。 薬壺を持っているのが大きな特徴ですが、古い薬師如来像には、薬壺を持っていないものもあるようです。 菩薩(ぼさつ) 菩薩は、衆生の救済のために尽くす存在を表しています。 元来、涅槃の境地を目指して修行する釈迦を表していましたが、次第に慈悲の心で人々を救済する存在を表すものになりました。 菩薩の仏像は、王族であった釈迦が修行している姿を表現しているため、多くの菩薩像が宝飾品や冠などを身につけています。菩薩では、観音菩薩・弥勒菩薩・地蔵菩薩などが有名です。 明王(みょうおう) 怒りの形相で目を見開いた、恐ろしげな表情が、明王の特徴です。 明王は恐ろしい見た目をしています。これは、仏教の教えに背こうとする悪を排除するための厳しい表情であり、強烈な慈悲心の現れとも伝えられています。 明王の中で、最も有名な存在は不動明王でしょう。 不動明王は、最高位の明王であり、特に密教における不動明王は大日如来の化身とされ、熱く信仰されています。 京都府の東寺にある講堂には、五大明王が安置されていることで有名です。 中央を守護する不動明王、東を守護する降三世明王、西を守護する大威徳明王、南を守護する軍荼利明王、北を守護する金剛夜叉明王は、すべて国宝に指定されています。 天部(てんぶ) 天部は、天とも呼ばれ、仏教に取り入れられたインドの神々の総称です。 サンスクリット語でデーヴァと呼ばれる天部の神々は、元々はバラモン教やヒンドゥー教の神々で、次第に仏教を守護する神として定着していきました。 天部の神々は、日本では現世利益をもたらす神として信仰されており、帝釈天や阿修羅、弁財天などが有名です。 天部の仏像で思い浮かべるものといえば、東大寺戒壇院の四天王ではないでしょうか。 持国天・増長天・広目天・多聞天の四天王像は国宝に指定されている、奈良時代の仏像です。 これまで大切にしてきた仏像だからこそ、価値ある査定を 仏像は、仏教の信仰を具現化したものであり、芸術作品としての側面も持つ貴重な文化遺産です。しかし、大切にしてきた仏像を処分・売却するときがくるかもしれません。 仏像を処分する際には、仏像の魂を抜く儀式を済ませ、専門の買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。プロの査定士が仏像の状態や真贋・年代・素材などを見極め、適正な買取価格をつけてくれます。 仏像と同様に深い歴史を持つ仏教美術品などもあれば、専門家の査定を受けてみてはいかがでしょうか。
2024.10.18
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骨董品の象牙を高額買取してもらおう
骨董品としての象牙は、古くから多くの愛好家がいるほど、工芸品としての価値が高いものでした。 現在では、ゾウの乱獲を防ぐために世界的に厳しく規制され、その希少価値が高まっています。 そのため、象牙製品は高値での買取が可能ですが、どうすれば買い取ってもらえるのか、どのような製品が高く売れるのかなど、正しい知識がなく不安だと感じる方もいるかもしれません。 希少な骨董品、象牙・象牙製品を買取してもらうには 象牙は、彫刻工芸品や扇子・義歯など、昔からさまざまなものに加工され重宝されており、多くのコレクターを魅了してきました。 現在では、動物保護の条約により規制されていますが、専門の買取業者に持ち込んで買取してもらうことが可能です。希少な骨董品である象牙および象牙製品は、どのようにすれば買い取ってもらえるのでしょうか。 象牙製品は人気が高く希少 象牙は、加工のしやすさや素材としての温もり・外見の美しさなどの理由で、昔から非常に重宝され、その歴史は、旧石器時代にまでさかのぼると言われています。象牙そのものを飾ることもありますが、チェスの駒やビリヤードの球などの遊戯用具、剣や銃の柄、楽器の部品、宗教的彫刻など、実に多様な工芸品に利用されてきました。日本で象牙は、印鑑や根付・置物などの工芸品に使用され、古くから人気が高く、世界でも有数の象牙取引市場があることでも知られています。 世界中で愛好されてきた象牙製品ですが、ゾウの乱獲が深刻化し希少価値が高まったため、人工の代替品としてセルロイドが登場し、多くのものはセルロイド製に変わったのです。さらに、アフリカ象の象牙国際取引は、1990年からワシントン条約により原則禁止となっています。 乱獲により入手困難になったことや、代替品の登場、ワシントン条約による規制などにより、新たな象牙製品が流通しにくくなったことで、象牙の価値は高騰しました。 人気の象牙製品 象牙とは、アフリカ象やアジアゾウの長く伸びた牙を指し、古い時代から芸術品や工芸品を作るための素材として活用されてきました。 象牙の色は、象牙色として知られる自然なアイボリー色で、経年変化により美しい飴色になることが特徴です。また、象牙は適度に吸湿性があり、弾力や粘りもあるため削りやすく、加工がしやすいことも人気の理由と言えるでしょう。 象牙が使用されている製品は意外に多く、特に日本人に馴染みの深い装飾品や遊戯用品には、以下のように多くの象牙製品があります。 ・置物(1本物、彫刻品、仏像など) ・印籠、印鑑 ・三味線のバチ ・ピアノ(白鍵部分) ・パイプ煙草 ・ビリヤード玉 ・麻雀牌 ・アクセサリー ・根付 ・数珠 ・香炉 ・茶道具 象牙の印鑑は、印鑑の中でも最高級の素材とされ、バブル期の日本では、ステータスシンボルとして象牙の印鑑を所有することが流行した時期もあります。 また、象牙の麻雀牌も高級な素材として大変人気で、数十万円以上で取引されることも珍しくありません。 加工しやすい上に見た目も美しい象牙は、希少価値もあり、買取市場でも非常に人気があります。 市場では取引を禁止しているところも ワシントン条約や種の保存法に基づき、通販サイトやフリマサイトでは象牙の取引を禁止しているところもあります。 象牙の買取を検討する場合は、象牙の取り扱いが禁止されていないことを確認するように注意が必要です。 象牙は骨董品市場でなぜ人気なのか 象牙は、見た目が美しく加工しやすいことで、古くから嗜好品や芸術品として世界中で愛好されてきました。 乳白色の独特の色合いや、柔らかく温かみのある手触りも魅力的で、使うほどに美しく経年変化していきます。 しかし、象牙は利用価値が高いことから、材料となるゾウの牙を求めて乱獲が行われました。 そのため、現在ではゾウを象牙目的の乱獲から保護するために、ワシントン条約により象牙の国際取引が原則禁止となっています。 現在、日本国内で合法に流通している象牙は、ワシントン条約締結以前のものであり、その希少性から象牙製品の価格は、今後も高騰していくでしょう。 また、象牙は高級素材として非常に人気が高く、象牙製品は贋作が多いことでも知られています。 象牙製品には、大きな需要があるため贋作・偽物が作られやすく、牛骨やプラスチック・樹脂など、用いられる素材もさまざまです。 見た目が似ていたとしても、偽物の象牙や象牙製品の贋作にはほとんど価値がないため、骨董品として収集する場合には、細心の注意を払う必要があります。 近年、象牙に酷似した素材が出現している上に加工技術も進歩して、素人目には本物と見分けがつかない贋作もあるため、買取の際はプロに依頼するのがお勧めです。 高額買取が期待できる象牙・象牙製品 象牙は、日本でも古くから装飾品・工芸品などに利用されてきました。しかし現在、市場に出回る象牙は限られており、希少価値が高くなっています。象牙・象牙製品の買取においては、大きさや重さ・希少性などが重要です。 大きさ・重量 基本的に、重量に比例して高くなるのが象牙の買取価格です。 特に、一本物の象牙は、重量が買取価格に大きく影響し、全重量が重いほど1kgあたりの価格も高くなる傾向があります。 例えば、重量約20kgの一本牙であれば、30万円〜40万円ほどの買取価格が期待できるでしょう。 彫りの精巧さ・緻密さ 象牙は加工しやすいため、彫刻や装飾品として大変重宝されてきました。 象牙製品の中でも、彫りが精巧かつ緻密であるものは、それだけ価値が高いと評価されます。 人気のある作家の手による彫刻であれば、より高い価格がつくこともあるでしょう。 詰め物が入っていないか 象牙の根元から3分の1程度は、中が空洞になっていますが、そこに鉛や木・樹脂などの詰め物が入れられている場合があります。 象牙を加工する際に作業をやり易くしたり、重さを増やしたりするために入れられていますが、詰め物が入っていない方が高額になるのが一般的です。 保存状態は良いか 象牙は脆い素材ではありませんが、保存状態によっては劣化している場合があります。 不適切な環境で長期間保管すると、変色したり傷ついたりすることがあり、象牙の価値を下げる要因となってしまうのです。 保存状態を良く保つには、直射日光や高温多湿・強い衝撃などを避けられる場所に保管するようにしましょう。 骨董品価値の高い作家物か 象牙製品の価値を決定するのは素材の希少性だけでなく、それを加工した作家の技術や芸術性も大きな要素となります。 象牙彫刻の第一人者である谷口珠峯や、黄綬褒章受賞者である櫻井廣明など、有名作家の手による作品は、高い骨董品価値があるため買取価格も高額になるでしょう。 インド象の象牙 象牙は、主にインド象とアフリカ象の2種類があり、それぞれに違いがあります。 インド象の象牙は、アフリカ象に比べて小さく密度が高いという特徴があり、特に、美しい乳白色のものは、希少で買取価格も高額です。 インド象の象牙取引は、ワシントン条約より14年も前から禁止されており、さらに希少価値を高める要因となっています。 アフリカ象の象牙 市場に流通している量が多いため、アフリカ象の象牙は、インド象の象牙と比較すると価格が低い傾向があります。 しかし、生息場所の環境により硬度が変わると言われているアフリカ象の象牙には、非常に希少価値の高いものも存在するのです。 主にアフリカ中央部で採集されていた硬度の高い象牙は、透明感のある光沢がかかっており、非常に価値が高いとされています。 象牙は処分ではなく買取査定をするべき! 象牙は古くから工芸品の素材として用いられ、現在でもその希少性や芸術性から非常に人気があります。 ご自宅や実家などに不要な象牙・象牙製品がある場合は、処分ではなく専門業者にて買取査定を依頼しましょう。 ワシントン条約や種の保存法で規制されている、大きな一本物の象牙を処分すると費用がかかる可能性があり、勝手に処分すると罪に問われるリスクもあります。 買取査定をすれば、高額な買取価格になる可能性もあるため、処分よりも買取査定がお勧めです。
2024.10.18
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有名作家の骨董品を買取してもらおう
骨董品の中でも買取価格が高くなりやすいのが、作家物です。 特によく知られている有名作家や人気作家の作品であれば、高額買取が期待できます。 手放す予定の骨董品がある方は、買取業者へ相談してみましょう。 有名作家の骨董品は高額買取が期待できる?! 作家名は、骨董品の価値を決める大きなポイントの一つです。 有名作家が制作した骨董品は、驚くような価格で買取されることもあります。 有名作家の骨董品「作家物」とは 骨董品の中でも有名作家が制作したものは「作家物」と呼ばれ、買取価格が高くなる傾向にあります。 特に以下に当てはまる作家の作品は、高価買取が期待できます。 ・コレクターに人気がある ・重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝) ・文化勲章の受章者 作家物であるかどうかを調べる方法 作家名が明らかなら、作家物であるかどうかはすぐに分かります。しかし、作品によっては作家名が明記されていないこともあります。 作家物かどうかを知る手がかりの一つとなるのが、落款。落款とは、書や絵画に作者が残す署名や印鑑のことです。 骨董品に詳しい査定士は、落款を見ることで作家を判別できます。作家名が分からないものは、査定士に見てもらうことで価値が判明するかもしれません。 有名作家の骨董品は人気が高いぶん、贋作も多い?! 有名作家の骨董品は人気がある一方で、贋作に注意が必要です。 中には贋作と知らずに販売したり購入されていたりするケースもあります。 贋作は非常に精巧にできているものが多く、素人には見分けが難しいケースがほとんどです。作家物の骨董品を購入する際は、信頼できる店舗から購入したり、鑑定書つきの品物を選んだりするとよいでしょう。 高額買取が期待できる、人気の作家物 作家物の中でも、人気作家は特に買取価格が高くなることが期待できます。 横山大観 作家名:横山大観 生没年:1868年〜1958年 代表作:『無我』『霊峰飛鶴』 横山大観は、近代日本画の巨匠と呼ばれている画家です。 東京美術学校(現在の東京藝術大学)に入学した横山大観は、当時校長を務めていた岡倉天心と出会い、才能を開花させました。 横山大観の作品の特徴は、朦朧体と呼ばれる表現技法。枠線に頼らず色の濃淡だけで表現する技法は革新的なものでした。横山大観が生み出した新しい表現技法は、すぐには人々に受け入れられなかったため苦労することもありました。しかし、今では日本画の近代化に大きく貢献した作家として高い評価を受けています。 横山大観の作品は、肉筆画であれば100万円以上の価格がつけられることも珍しくありません。 頼山陽 作家名:頼山陽 生没年:1781年〜1832年 代表作:『日本外史』『泊天草洋』 頼山陽は、江戸時代後期の漢学者です。 大阪で生まれ、京都で活躍した頼山陽は若い頃から詩文に優れ、代表作の『泊天草洋』は傑作とされています。また、歴史書の『日本外史』は当時のベストセラーとなりました。 頼山陽は漢学者としての活動の傍ら、書や絵画なども残しています。特に、掛軸であれば数万円以上の査定が期待できるでしょう。 与謝蕪村 作家名:与謝蕪村 生没年:1716年〜1784年 代表作:『奥の細道図鑑』『十便十宜図』 松尾芭蕉、小林一茶と並ぶ俳諧として知られる与謝蕪村は、絵画の名手でもありました。俳句と絵画を織り交ぜた俳画は、与謝蕪村が確立したジャンルです。 松尾芭蕉が読んだ奥の細道に挿絵をつけた『奥の細道図鑑』や、池大雅との共作である『十便十宜図』が特に有名です。『十便十宜図』は国宝にも指定されています。 与謝蕪村の作品は、数十万円以上の査定が期待できます。 ただし、模写も多いため注意しましょう。 小林古径 作家名:小林古径 生没年:1883年〜1957年 代表作:『芥子』『鶴と七面鳥』 小林古径は、新潟県出身の日本画家です。 12歳から日本画を学んだ小林古径は、16歳で上京してから徐々に画壇で認められるようになりました。生涯のうちに何度も画風を変えながら、新古典主義を確立した画家の一人です。1944年に小林古径は、東京美術学校の教授となり、後進の育成にもあたりました。1951年には文化勲章を受賞。 掛軸であれば数万円以上の査定が期待できる作家です。 葛飾北斎 作家名:葛飾北斎 生没年:1760年〜1849年 代表作:『富嶽三十六景』『北斎漫画』 葛飾北斎は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。 特に各地の名所名蹟を題材にした風景画が有名で、代表作の『富嶽三十六景 神奈川沖波裏』は世界的に知られています。特に大胆な構図や色使いは、海外の人々にも衝撃を与えました。ゴッホやドガなどの芸術家が、葛飾北斎の作品を収集したり、模写したりしていたと伝えられています。 葛飾北斎は、90歳近くで亡くなるまで創作への情熱を失うことなく、生涯に34,000点を超える作品を制作しました。 その中には、浮世絵版画だけでなく、肉筆画も多く含まれます。 酒井田柿右衛門 作家名:酒井田柿右衛門 生没年:1596年〜1666年(初代酒井田柿右衛門) 代表作:『色絵花鳥文大深鉢』 酒井田柿右衛門は、佐賀県の伊万里焼を代表する陶工です。 江戸時代初期の初代酒井田柿右衛門から数えて、現在は15代目が率いています。濁手と呼ばれる乳白色の地色、柿右衛門様式と呼ばれる暖色系の色彩で描かれた花鳥図などが特徴です。 作家物の陶磁器の中でも、特に高額査定が期待できる人気の作家です。 北大路魯山人 作家名:北大路魯山人 生没年:1883年〜1959年 代表作:『雲錦大鉢』『九谷風徳利』 北大路魯山人は、書、陶芸、料理、篆刻など幅広い分野で活躍した芸術家です。 京都で生まれた北大路魯山人は、はじめは書で有名になりました。しかし、その後30代で会員制の料亭を始めたことをきっかけに、料理に必要な器を求めて陶芸に夢中になります。北大路魯山人は、2度も人間国宝への認定を断ったというエピソードからも分かるように、自分の意思を貫いた生き方も人気の理由です。 生涯に20万〜30万もの陶芸作品を制作したと言われる北大路魯山人。 共箱のある茶碗や湯呑などは、数十万円以上の価値がつけられることもあります。 竹内栖鳳 作家名:竹内栖鳳 生没年:1864年〜1942年 代表作:『大獅子図』『アレ夕立に』 京都で活躍した画家の竹内栖鳳は、近代日本画の祖と呼ばれています。 四条派や狩野派、西洋画の技法も取り入れた独自の画風は、近代日本画の発展に大きな影響を与えました。横山大観とは画壇の双璧として「西の栖鳳、東の大観」と言われることもあります。特に動物画を得意とした竹内栖鳳は、今でも美術展に多くの人が足を運ぶ人気の作家です。 上記のほかにも多くの有名作家がいます。 骨董品の価値は需要によって変動することもあります。 まずは一度、査定士のいる買取業者へ相談してみてはいかがでしょうか。 人気作家の作品に多い「贋作」「模写」「工芸印刷」とは 人気作家の作品とされるものの中には、贋作や模写、工芸印刷が含まれることがあります。 贋作とは 贋作とは、美術品や骨董品を本物と誤認させることを目的として作られた偽物のことです。 本物でないことを明確にしている複製品と違い、贋作は買い手に本物だと信じ込ませることが狙い。もちろん、贋作だと知りながら販売することは違法です。しかし、販売者すら騙されてしまい、本物だと信じて売ってしまうことがあります。その場合は、販売者が罪に問われることはありません。 なお、贋作を買うことも基本的には違法ではないため、誤って購入したり所有したりしていても、法律上は問題ないと言えます。 とはいえ、本物だと思って買った骨董品が贋作だと分かれば大きなショックを受ける方が多いのではないでしょうか。 一般的に有名作家の作品ほど贋作が多くなります。 こうした作品については査定書などを確認してから購入することをお勧めします。 また、本物と見間違うほど精巧に作られていても、贋作には芸術作品としての価値はありません。基本的に買取してもらえないと考えたほうがよいでしょう。 模写(複製画・レプリカ)とは 模写とは、作者の許可を得た上で、元の作品を真似て作られた絵画のことです。 若い画家などが、練習のために有名作品を模写することもあります。 贋作との大きな違いは、作者が許可していることと、本物ではないと明らかにしていることです。 かつては模写に価値はないとされ、買取も断られることが少なくありませんでした。しかし、最近は技術向上により本物と遜色ないほど精巧に作られるものが多いことから、買取できるケースが増えています。その精巧さは、元の作品を保護するために模写を展示している美術品や博物館があるほどです。 模写の中でも特に限定部数のみ制作されたものは、希少性が認められるため、買取価格が高くなる傾向にあります。 工芸印刷とは 工芸印刷とは、スキャンした作品を本物同様に見えるように印刷した絵画や掛軸のことです。 油絵であれば紙の上にインクなどで凸凹をつけ、実際に絵筆で描いたように見せています。また、掛軸などではあえて古く見えるように加工されたものもあります。あらかじめ額に入っていることも多いため、骨董品を見慣れていない方は、本物と見間違えてしまうかもしれません。ただし、額から外して裏返すと、「印刷」などの表記があることが多いため、工芸印刷だと判断できることが多いでしょう。また、ゴッホの「ひまわり」のように誰もが知る有名作品の場合も、本物である可能性は低いため工芸印刷だと考えられます。 工芸印刷は、骨董品としての価値は低いため、基本的に値段はつきにくくなります。 人気作家の作品は「欲しいけれど本物は高くて入手できない」と考える方が多いため、贋作や模写、工芸印刷などが多く出回っているのが特徴です。贋作を含めてこれらの作品を入手することに法律上の問題はありません。自宅での鑑賞用として、あえて模写や工芸印刷を購入する方もいます。 ただし、本物でない場合、骨董品としての価値は低くなることを押さえておきましょう。特に、将来手放すことを考えるのであれば、デメリットを理解しておくことが大切です。 また、贋作や模写、工芸印刷かどうかは、プロの査定士でないと判断できないこともあります。ものによっては買取してもらえることもあるため、一度相談してみるのがお勧めです。 有名作家・人気作家の骨董品は高く売れるかも 作家物と呼ばれる有名作家や人気作家の骨董品は、高く売れる傾向にあります。ただし、作品を見ただけでは作家名が分からないこともあるため、まずは査定士に相談するのがお勧めです。価値の分からない骨董品だと思っていたものが、実は作家ものであることが判明するかもしれません。 また、有名作家の作品は贋作や模写、工芸印刷なども多いものの、場合によってはこれらも買取してもらえる可能性があります。 真贋がはっきりしないものも、一度相談してみるとよいでしょう。
2024.10.14
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骨董品を出張買取してもらおう
故人が残したものを整理していると、先祖代々受け継いできた骨董品が出てくることが少なくありません。 しかし、出てきた骨董品が価値のあるものかどうか区別ができない人も多いでしょう。 そのような場合、どうやって骨董品の正しい価値を把握できるのか、知っておくことが大切です。 自宅にある骨董品、出張買取に任せよう もし、日々の生活が忙しく買取査定している査定士のいる店舗へ骨董品を持ち込みにくい場合、出張買取を専門にしている業者への依頼をお勧めします。 出張買取業者であれば都合の良い日時を指定するだけで、店舗に持ち込む手間を省けます。また、店舗への移動中に骨董品を傷つけるリスクも少なくなるため、査定額を下げてしまうリスクも回避できるでしょう。 出張買取業者への買取査定依頼は、便利かつ安心して査定を受けられる点がメリットです。 骨董品を売却するのは大変… 骨董品の売却は、非常に面倒な作業の連続です。 骨董品が1品程度であれば、時間に余裕がある場合においてさほど負担は感じにくいかもしれません。しかし、査定してほしい骨董品が複数品あれば、店舗へ持ち込むための梱包作業の負担が大きくのしかかってきます。 また、持ち込みのために移動しなければならず、住まいの近くに買取査定する店舗がなければ、移動に時間がかかってしまうでしょう。宅配での査定サービスも展開されているものの、宅配するための梱包作業は店舗に持ち込む場合と比較しても厳重にする必要があります。そのため、負担の大きさは持ち込みする場合と大きく変わらない可能性があるでしょう。 以上のように、骨董品を売却するためには、準備物や対応する項目が多く、非常に大変な作業が発生します。 出張買取業者の選び方 店舗への持ち込みや宅配による買取査定は、負担が大きいため、出張買取業者への査定依頼がお勧めです。一方で、希望の買取査定額を出してもらうためには、業者選びが非常に重要な作業です。 希望する買取額を実現させるためにも、必要なポイントをおさえて業者選定を行いましょう。 一点からでも査定してくれるか 出張買取してもらう場合、業者によっては複数点の骨董品でなければ査定を断られる可能性があります。 売りたい商品が大きく、持ち込みが難しい骨董品でも、1品しかなければ出張買取にも出せず、価値を知らないまま物置の肥やしになってしまうでしょう。 そのため、出張買取サービスを利用する際は、単品からの対応ができるか事前に確かめておきましょう。 査定ポイントの説明をしてくれるか 納得のいく買取を実現させるためにも、査定結果の詳細を説明してくれる業者の選定が重要です。 骨董品の買取査定を依頼した場合、査定額はもちろん、提示された金額の背景情報を知りたい人も多くいるでしょう。 査定結果に対して納得できる詳細を説明してもらえれば、その後の対応も安心して受けられます。 もし査定ポイントの説明がない場合、価値を不当に低く評価されている可能性も否定できません。 無料査定、査定後のキャンセルは無料か 査定にかかる費用や査定後のキャンセル料金を、無料に設定している業者をお勧めします。 出張料や査定料などの費用が発生すると、買取額より費用が上回ってしまう可能性も考えられます。複数業者に買取査定を依頼する場合も、査定料金がかかる業者があると、費用の負担が大きくなってしまうでしょう。 キャンセル料の支払いがもったいないからと、納得のいく金額ではなくても売却を選択するような場面が出てくるかもしれません。 骨董品の資産価値が低い場合のリスクを回避するためにも、査定業務で発生する費用や査定後のキャンセル費用の請求がない業者を選びましょう。 骨董品査定の実績は豊富か 出張査定サービスを受ける場合、骨董品査定の実績が豊富な業者に依頼しましょう。査定してもらいたい骨董品のジャンルに対する実績が少ない場合、本来の価値を適切に判断してもらえない可能性があります。 本来の価値に見合った金額よりも低い査定額を提示されるリスクがあるでしょう。 不当に低く評価された査定額を提示され、価値のないものだと思い込み、誤って破棄してしまうリスクも。本来価値ある作品が、世の中からなくなってしまうかもしれません。 正当な査定額を入手するとともに、重要な史料として世に残すためにも、正確に査定できるスキルや実績をもつ業者に出張査定サービスを依頼しましょう。 骨董品の出張買取の失敗事例 メリットの多い骨董品の出張買取サービスですが、サービスを利用したことで失敗した事例も少なくありません。 納得して買い取ってもらうためにも、出張買取ならではのデメリットに注意しましょう。 まとめて買取を依頼してしまった… 故人の遺品整理で、急いで片づけなければならない状況において、焦りからまとめて買取依頼してしまう失敗パターンが考えられます。査定を依頼する骨董品のジャンルがバラバラだと、査定士の得意不得意によって価値に差が出てしまう可能性があるでしょう。 骨董品は、一つひとつの作品をじっくり査定してもらうことで、個々の価値を正しく評価してもらえます。状況によっては焦って対応してしまうこともあるかもしれません。しかし、本来の価値を正しく査定してもらうためには、気持ちを落ち着けての対応が重要です。 遺品整理業者・不用品回収業者に依頼してしまった… 故人の遺品である骨董品を出張買取業者に査定依頼せず、遺品整理業者や不用品回収業者に回収依頼してしまう失敗パターンもあります。骨董品そのものの価値を正しく評価できる知識と経験を有する出張買取業者と違い、遺品整理業者や不用品回収業者は、骨董品を不用品としての扱いで査定します。その結果、不当に低い査定額を付けられることがあるため、「価値がありそうだな」と感じた場合には、必ず出張買取業者へ査定を依頼しましょう。 査定理由を聞かず売却してしまった… 査定理由を聞かずに売却してしまうことも、避けたい失敗パターンです。 買取査定額は、骨董品の価値や査定時期によって変動します。そのため、売却を急かされたり、焦って手放そうとしたりすると、本来の適正な評価額を知らないまま売却してしまう可能性があります。 価値を知らないまま売却してしまうと、これでよかったのかと不安になりがちです。 このようなパターンを回避するためにも、査定理由を正しく伝えてくれる出張買取業者へ査定を依頼しましょう。もし、査定内容や金額に不満がある場合は、複数業者への査定依頼がお勧めです。 骨董品の価値が分からない…出張買取を依頼してもいい? 家族が遺した品の場合、受け取った本人は骨董品の価値が分からない場合が多いでしょう。大したものでなかったときを考えて、出張買取サービスの利用を躊躇するかもしれません。価値を知らないまま手放さないためにも、出張買取サービスを利用する上で知っておきたいポイントを紹介します。 骨董品とは 骨董品とは、製造から100年以上経過している美術品や工芸品、手工芸品を指しています。 1934年にアメリカの通商関税法で定義づけられました。 骨董品と同じような言葉としてアンティークが知られていますが、大きな違いはありません。 もし区別する場合「アジア圏で製造されている、かつ100年以上経過したもの」は、骨董品で、「ヨーロッパ圏で製造されている、かつ100年以上経過したもの」は、アンティークと覚えておきましょう。 価値がつきやすい骨董品 価値がつきやすい骨董品として「掛軸」「刀剣」「茶道具」「陶磁器」が挙げられます。これらは全て昔の富裕層が嗜好品として楽しんでいたと知られています。遺品の中に紹介した骨董品があれば、一度経験豊富な査定士へ査定を依頼してみましょう。 汚れがあっても売れる? 骨董品を売却する際、保存状態は重要なポイントです。 汚れが多少あったとしても売却できますが、査定額は高くならないでしょう。 また、大きな破損が見受けられる骨董品は、価値がないものとして売却できないかもしれません。 出張買取のときに気を付けたいポイント 出張買取を利用する際、最も重要なポイントは、依頼する買取業者の得意ジャンルです。査定してもらう予定の骨董品の買取実績があるかどうかで、買取額は大きく異なります。買取実績がなければ専門外である可能性が高く、正しく査定評価できない可能性があるでしょう。また、付属品がある場合、捨てずに保管しておき買取の際に一緒に見てもらうと、査定額アップが見込めます。 骨董品の出張買取を依頼するなら信頼できる業者へ 骨董品の出張買取を依頼する場合、最も重要なポイントは、信頼できる業者を見つけることです。 とはいえ、初めて出張買取サービスを利用する場合、どの業者が信頼できるのか分からないでしょう。複数業者を比較検討することで、納得した業者を選べます。
2024.10.14
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骨董品の目利きは素人にもできる?買取業者に相談するのが確実!
遺品の整理や蔵の大掃除の際に見つけがちな骨董品は、処理に困ることが少なくありません。 自宅で眠っている骨董品に価値はあるのか、状態がよくなくても高く売れるのかなどは、素人目では判断が難しいためです。 目利きが難しい場合でも、経験豊富な買取業者に任せることで納得のいく査定額がつきます。 骨董品の目利きは素人でもできる? 結論から言うと、骨董品の目利きは素人には難しいといえます。 素人がプロの査定士と同じレベルでの査定や査定はできません。 一方で、「見つけた骨董品が価値のあるものかもしれない」と目星を付ける程度であれば、見分けられる方法はあります。 簡単な見分け方のため、お手元に骨董品があり、どのくらいの価値があるか知りたい方は、ぜひ試してみてください。 落款や刻印、サインがあるかどうか 落款とは、骨董品を収めている箱や骨董品の裏側に記されている作者の名前と思わしき刻印です。絵画であればサインとして記されているでしょう。 作品が完成品であること、作者は自分であることを表現しているため、名のある作者の作品かどうかを見分けるための目安になりえます。 昔の書体は難しく、何が書かれているのか読むこと自体が困難な場合もありますが、作家が手がけたものであるかが判断できれば良いため、正確に判別できなくても問題はありません。著名な作家が手がけたものであれば、高価な査定額がつく可能性があります。 骨董品の制作年はいつ頃か 骨董品がどの時代に制作されたのか、制作年も骨董品を取り扱う場合は、重要なポイントです。 制作年に関する情報に関しては、骨董品の付属や梱包している箱に、時代に関する記載が残されている場合が多いため、必ずチェックしましょう。制作年が明治時代以前のものであれば、骨董品としての価値も高くなる傾向です。 なぜ制作年が重要なのか、それは時代における希少性が関係します。時代が古く、現存数も少なければ希少性は高くなるため、制作年だけでも確認できるようになれば、目利きのレベルが高くなったといえるでしょう。 素材は何でできているか 骨董品に用いられている素材も、目利きをするうえで非常に重要なポイントです。高価な貴金属としてダイヤモンドやルビーは広く知られていますが、骨董品の世界では「象牙」「血赤珊瑚」「翡翠」「金」「銀」も、資産価値の高い素材に位置づけられています。特に「象牙のみ」で仕上げられた骨董品のように、同じ素材だけで作り上げられた作品は、価値が高騰します。 「象牙」が「血赤珊瑚」や「翡翠」であっても同様です。 また、「金」「銀」であれば品物の一部に使用されているだけでも、十分に価値は期待できます。 「象牙」や「翡翠」をはじめとした素材は、当時の富裕層を満足させるための嗜好品として使用されていた素材であり、希少性や芸術性が高く、価値も向上しやすい傾向です。 保存状態 保存状態が優れている骨董品であれば、高価な査定額を付けてもらえる可能性が、非常に高くなります。一方で、少しの傷であっても使用感が出てしまうと、価値は下がります。そのため、傷がつかず、劣化しないようにポイントをおさえた保存が重要です。 例えば、骨董品に触れる場合は、専用の布製手袋を着用したり、日焼けを防ぐために直射日光を避けたりすると良いでしょう。 お手入れ方法に悩むような骨董品であれば、あまり触れずに最低限のケアを施すことで十分です。 目利きの査定士に骨董品を買取してほしい 今回紹介したように、素人でも大まかな目利きができるようになるポイントはありますが、骨董品の本当の価値を知りたければ、目利きの査定士に相談してみてはいかがでしょうか。 遺品整理や片付けで見つけた骨董品を手放すにしても、いくらかまとまった金額になると嬉しいことに違いありません。 骨董品をより高く査定してもらうには 骨董品をより高く査定してもらうためには、おさえておくべきポイントがいくつかあります。 例えば、査定書などの付属品があれば大切に保管しておいたり、査定を依頼するタイミングを見計らったりすることが重要です。 骨董品は、買取時期や保管状況によって査定額が変動します。 そのため、まずは査定してもらったうえで価値を正しく把握し、適切な保管方法や買取時期に関する知識を身に付けなければなりません。 目利きの査定士を見つけるには さまざまな業種で骨董品の査定に関するサービスを展開しています。 店舗買取型が最も一般的なサービスですが、宅配買取型や出張買取型、インターネットオークションやフリマアプリも利用される機会が増えてきています。 しかし、骨董品の価値を正確に見定めてもらうためには、長年のキャリアと確かな実績を積んでいる査定士に依頼することが大切。目利きの査定士を探すなら、買取実績の具体例をホームページに掲載しているといった、信頼できる情報を提供しているかをチェックしましょう。 骨董品の目利きは素人には難しい…プロの査定士に相談しよう 骨董品の目利きは、いくらポイントを知ったとしても経験豊富なプロの査定士にはかないません。 素人判断によってすぐ「価値がないだろう」とあきらめてしまい、骨董品が持つ本来の価値を見いだせないまま手放してしまうのは、もったいないといえます。 そのため、実績をしっかり築いた信頼できる査定士に買取査定を依頼することをお勧めします。
2024.10.14
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大阪 骨董品買取 | 高く売るコツや骨董品買取業者の選び方
芸術的・美術的価値の高い骨董品。 その美しさや希少性から、世界中にコレクターがいます。 そのため、有名作家や作品であれば、高価買取が期待できるでしょう。 大阪には多くの骨董品買取業者がいます。お手持ちの骨董品の価値が気になる方は、ぜひ一度査定に出してみましょう。 大阪で骨董品の買取をしてもらうには 骨董品の処分方法でお困りの方には買取をお勧めします。 多くの骨董品業者がいる大阪で信頼できる業者を見つけましょう。 実家の片づけで出てきた骨董品…もしかしたら売れるかも 「実家を片づけていたら骨董品が出てきた」というケースは意外に多いものです。先祖から引き継いだものや、趣味で集めたものなど骨董品の種類はさまざまですが、処分するのであれば買取がお勧め。欲しい方に大切にしてもらえる可能性がある上に、臨時収入が得られるのがメリットです。 価値が分からないものも、鑑定士の査定によって高価買取の対象となるかもしれません。 ネットオークションやフリマでの売却はリスクも 自分が売りたい価格で出品できるのがオークションやフリマのメリット。 一方で、骨董品の本当の価値を知らずに安く売ってしまうリスクもあります。 また、基本的にユーザー同士でやりとりするため、トラブルにも注意が必要です。 大阪には骨董品買取業者が多数 経済の中心都市としての歴史を持つ大阪には、多くの骨董品が集まっています。 そのため、骨董品買取業者も多数見つかります。 信頼できる業者を選んで、まずは査定を依頼しましょう。 大阪で骨董品を売りたい!どんなものが売れるの? 大阪で骨董品を処分するのであれば、そもそもどのようなものが売れるのかを把握しておくとスムーズです。 買取してもらいやすい骨董品が手元にある方は、一度査定を依頼してみてはいかがでしょうか。 買取してもらいやすい骨董品 骨董品の中でも、以下のものは買取してもらいやすい傾向にあります。 ・掛軸 ・茶道具 ・陶磁器 ・絵画 ・刀剣 ・香木 有名作家のものや、状態のよいものは特に売りやすいでしょう。 誰もが知る有名作家の作品であれば、高価買取も期待できます。 掛軸であれば富岡鉄斎、茶道具では中村宗哲などが有名です。 作家名が分からなくても、査定によって判明するケースが多いため、一度相談してみるのがお勧めです。 また、刀剣や香木は近年人気が高まり、買取価格が上がってきています。刀剣や香木を処分するなら今がチャンスかもしれません。 なお、上記に当てはまらない骨董品も、業者によっては買取できる可能性もあります。 無料で査定してくれる業者もいるため、売れるかどうか分からないものも見てもらうとよいでしょう。 汚れやシミ、日焼け…買取してもらえない? 一般的に中古品は新品に近い状態のものほど売りやすく、汚れているものは買取を断られることが多くなります。 しかし、骨董品については、汚れやシミ、日焼けがあるから売れないとは言い切れません。 そもそも骨董品は、古いものほど価値が高いとされる傾向にあります。 一方で、古いものに汚れやシミはつきもの。 骨董品を傷つけずに汚れを落としたり見た目をきれいにしたりする特殊な技術もあります。査定士が修復できると判断した骨董品は、買取してもらえるかもしれません。したがって、汚れやシミ、日焼けがあるものでも売れないと決めずに相談してみてください。 また、少しでもきれいな状態で査定に出そうとして、自分で掃除するのはやめましょう。骨董品の中には繊細なものが多いため、触れるだけでも傷ついたり壊れたりする可能性があります。むやみに触れず、そのままの状態で査定に出しましょう。どうしても触る場合は、手袋をするのがお勧めです。 査定額アップのポイントは? 同じ品物でも、少しの工夫で査定額がアップする可能性があります。 例えば、査定書があれば必ず一緒に査定に出しましょう。査定書は、骨董品が本物であることを証明する書類です。骨董品は贋作が少なくないため、本物だと分かる査定書付きの品物は、高く買取してもらいやすいでしょう。 骨董品には定価がないため、業者によって査定額が異なることは珍しいことではありません。できる限り高く買取してもらうためには、複数の業者に査定してもらうことも大切なポイントです。 業者によって在庫状況や得意分野が違うため、同じ品物でも査定額が異なることは、珍しくありません。いくつかの業者に査定してもらい、最も高い価格を提示したところへ買取してもらうとよいでしょう。 なお、その際は無料で査定してくれる業者を選ぶことを忘れないでください。 すぐに買取してもらう予定がない方は、骨董品の保管状況に注意しましょう。 骨董品は劣化しやすいため、保管するうちに状態が悪くなって買取価格が下がってしまうことも考えられます。直射日光の当たる場所や湿度の高い場所を避けて保管することや、できる限り触らないことなどを心がけましょう。 大阪には多くの名作・名作家がいる 西日本最大の都市である大阪では、多くの作家が活躍しました。 また、大阪を舞台とした作品も少なくありません。 佐伯祐三 作家名:佐伯祐三 生没年:1898年-1928年 代表作:『郵便配達夫』『靴屋(コルドヌリ)』 佐伯祐三は、大阪生まれの画家です。 生家は大阪の寺で、画家になるために上京し、東京美術学校(現在の東京藝術大学)に入学しました。卒業後、パリに渡りましたが、29歳のときに結核で亡くなってしまいます。短くも激動の人生の中で、佐伯祐三は数多くの作品を制作しました。一部は空襲により失われてしまいましたが、大阪の中之島美術館を中心に多くの作品が残されています。 佐伯祐三は、フランスで出会った画家のモーリス・ド・ヴラマンクに批判されたことで、情熱的で荒々しいタッチへ変化しました。 1928年に制作された『郵便配達夫』や『黄色いレストラン』は、佐伯祐三の個性が特に色濃く表れた作品です。 長谷川貞信 作家名:長谷川貞信 生没年:1809年-1879年 代表作:『けいせい楊柳桜』『浪花百景』 長谷川貞信は、上方浮世絵を代表する浮世絵師です。 上方浮世絵とは、江戸時代後期から明治時代にかけて大阪や京都で発展した浮世絵の様式の一つです。役者をありのままに描いた役者絵や、江戸の浮世絵では使われなかった金粉・銀粉による華やかさが、上方浮世絵の特徴として知られています。 1841年から1843年に行われた天保の改革によって、下火になっていた上方浮世絵を復活させたのが長谷川貞信です。長谷川貞信は、上方浮世絵らしくデフォルメされた役者絵を多く描きましたが、ほかにもさまざまなジャンルの作品を残しました。特に、大阪や京都の名所を描いた『浪花百景』は、代表作として挙げられます。 島成園 作家名:島成園 生没年:1892年〜1970年 代表作:『無題』『伽羅の薫』 島成園は、大正から昭和初期にかけて活動した大阪出身の日本画家です。画工だった父親や図案家の兄の影響を受けて、少女の頃から絵が好きだった島成園は、わずか20歳で第6回文部省美術展覧会(文展)に作品が入選。大阪から若い女性画家が誕生したことは、当時の画壇を驚かせました。 一躍有名人となった島成園は、他の女性画家とも積極的に交流し、ともに展覧会を開催することもありました。島成園の活動は、多くの女性画家の励みになったと言われています。 島成園の描く美人画は、美しいだけではない意思の強さを感じさせます。 結婚後は、中央画壇から遠ざかってしまったものの、生涯絵を描くことはやめませんでした。 大阪で骨董品買取を相談するときの注意点 大阪には多くの骨董品買取業者がおり、業者ごとに特徴があります。 業者によって取り扱っている骨董品の種類や、買取の方針が異なるため、同じ品物でも買取価格に差がつくことも少なくありません。 例えば、リサイクルショップのように骨董品以外も買取している業者では、査定に詳しくないスタッフが査定する可能性もあります。その結果、相場よりも低い価格を提示されるかもしれません。 そのため、大切な骨董品の買取は、実績ある業者へ依頼することが大切です。 骨董品買取の実績が豊富な業者であれば、骨董品の価値を見抜き、相場に見合った価格で買取してくれる可能性が高いでしょう。ホームページで過去の実績を紹介している業者もいるため、参考にしてみてください。 大阪で骨董品買取を相談するなら…信頼できる業者を見つけよう 大阪で骨董品買取を相談するのであれば、信頼できる業者に依頼することが大切です。 以下のポイントを参考に、信頼できる業者を見つけましょう。 ・実績 ・買取方法 ・査定額 まずは業者のホームページなどで、買取できる骨董品の種類をチェックしましょう。買取してもらいたい骨董品を多く取り扱っている業者を選ぶのがお勧めです。 また、業者によっては店頭への持ち込みだけでなく、出張や宅配などによる買取に対応していることがあります。自宅の近くに買取業者がいない場合や、骨董品の量が多くて持ち運べないときなどは、出張買取が便利です。 ただし、業者によって出張可能なエリアが決められていることが多いため、事前に確認しましょう。 なお、骨董品はむやみに動かすと壊れる恐れがあります。 持ち込みや宅配で買取してもらう際は、特に注意が必要です。 大阪には多くの骨董品買取業者がいるため、どこへ依頼すべきか迷う方もいるでしょう。無料相談・無料査定などを活用しながら、信頼できる業者・査定士に相談してくださいね。
2024.10.13
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京都 骨董品買取 | 高く売るコツや骨董品買取業者の選び方
文化の中心地としての歴史を持つ京都では、現代でも多くの骨董品が残されていると考えられます。骨董品は種類や保存状態などによっては高く買取してもらえる可能性もあります。 不要な骨董品の処分を考えている方は、一度買取業者へ相談してみてはいかがでしょうか。 京都で骨董品の買取をしてもらうには 長い歴史を持つ京都には、多くの骨董品が眠っている可能性があります。 骨董品の買取ができる業者も多いため、不要なものは売ることを検討しましょう。 実家の片づけで出てきた骨董品…もしかしたら売れるかも 「京都にある実家を片づけていたら、多くの骨董品が出てきた」という経験を持っている人もいるでしょう。実家から出てきた骨董品のうち手元に残しておきたい作品以外は、売るのも方法の一つです。 作家や年代の分からないものは、プロである鑑定士に見てもらうことで価値が判明するかもしれません。骨董品は傷つきやすく壊れやすいため、厳重な管理のもとで保管しなければ劣化してしまうこともあります。 不要なものは早めに査定してもらうとよいでしょう。 ネットオークションやフリマでの売却はリスクも 不用品の販売方法として最近人気のオークションやフリマにはリスクもあります。特に骨董品の場合、価値が分からないまま出品してしまい、相場よりも安い価格で売ってしまうかもしれません。また、骨董品は壊れやすいため通常の輸送方法ではトラブルが起きることもあります。 京都には骨董品買取業者が多数 京都には多くの骨董品買取業者がいます。 買取可能な品物の種類やサービスの内容、査定額などで比較し、信頼できる業者に買取してもらいましょう。 京都で骨董品を売りたい!どんなものが売れるの? 骨董品買取業者の多い京都では、どのような骨董品も売れる可能性があります。 ただし、いきなり業者に売るのはお勧めできません。 事前に買取してもらいやすい骨董品の種類や、高く売るポイントなどを押さえておきましょう。 買取してもらいやすい骨董品 一口に骨董品といっても、その種類はさまざまです。 また、業者によって買取可能な品目が異なる場合もあるため、複数の業者に問い合わせてみるとよいでしょう。 特に買取してもらいやすい骨董品は以下の通りです。 ・掛軸 ・茶道具 ・陶磁器 ・絵画 ・刀剣 ・香木 上記の種類の骨董品は、買取できる業者が多いため売りやすいと言えます。有名作家の作品や、保存状態のよいものであれば高価買取も期待できるでしょう。 近年、海外でも人気が高まっている刀剣のように価格が高騰しているものも買取価格が高くなりやすいと考えられます。 汚れやシミ、日焼け…買取してもらえない? 一般的に中古品の買取では汚れやシミ、日焼けがあると査定額が下がったり、買取を断られたりします。しかし、骨董品については、汚れているから売れないとは必ずしも言い切れません。 そもそも骨董品のように古いものは、汚れているのが当たり前と言えます。また、古いものほど価値が高い傾向にあるのが骨董品の特徴です。汚れているものこそ、高く買取してもらえる可能性があると言えるでしょう。 多くの買取業者は、骨董品の汚れや傷を修復する技術を持っているため、汚れやシミのある品物も買取可能な場合が少なくありません。 売れないかもしれないと思っても、一度相談してみてください。 ただし、極端に保存状態が悪いものは売れない可能性があることは押さえておきたいポイントです。また、繊細な骨董品は触れたり動かしたりすることで傷ついたり壊れたりすることもあるため、買取してもらうまで、できる限り自分では触れないほうがよいでしょう。 汚れやシミも、自分で落とそうとせずにそのまま査定してもらうことをお勧めします。 査定額アップのポイントは? 大切な骨董品を手放すのであれば、できる限り高く買取してもらいたいものです。 そのためには以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。 ・査定書があれば一緒に査定してもらう ・複数の業者に相談する ・適切な方法で保管する 骨董品の中には贋作が含まれることがあり、プロの査定士でも真贋を見抜くのが難しい場合もあります。 贋作に芸術的価値はないため、本物か分からない場合は査定額が大きく下がることも考えられます。 骨董品が本物であることを証明する査定書があれば、高価買取につながりやすくなるでしょう。 また、骨董品に定価はないため業者によって異なる査定額を提示されることが珍しくありません。時間や手間はかかるものの、複数の業者に相談して査定額を比較することをお勧めします。 なお、骨董品は保管方法にも注意が必要です。 保管状況によっては、買取してもらうまでに劣化が進むことも考えられます。直射日光の当たる場所や湿気の多い場所を避け、風通しのよいところに保管しましょう。むやみに触れたり動かしたりしないことも大切です。 京都には多くの名作・名作家がいる 古代から文化の中心地であった京都は、多くの名作が生まれた場所です。 また、京都を拠点に活動した有名作家も少なくありません。 円山応挙 作家名:円山応挙 生没年:1733年〜1795年 代表作:『雪松図屏風』『金刀比羅宮表書院障壁画 竹林七賢図』 円山応挙は江戸時代中期から後期にかけて京都で活躍した画家です。近現代まで続く「円山派」の始祖であり、写実的で優美な画風が特徴です。現在の京都府亀岡市にあった村で農家の次男として生まれた円山応挙は、玩具店での奉公を経て画家になりました。狩野派で一時期学んだこともありましたが、円山応挙の画風はさまざまな日本画や中国画の影響を受けた独自のものです。 自然や動物など身の回りのものをテーマにした円山応挙の絵画は、当時の裕福な町人にも愛されました。 竹内栖鳳 作家名:竹内栖鳳 生没年:1864年〜1942年 代表作:『大獅子図』『アレ夕立に』 竹内栖鳳は、近代日本画の祖と呼ばれる芸術家です。 京都市内にある川魚料理屋に生まれた竹内栖鳳は、10代の頃から絵を習いはじめ、23歳で画家として独立しました。四条派に学んだ竹内栖鳳は、狩野派や西洋画の技法も取り入れ、自身の画風を確立したと言われています。 虎やライオン、鳥など従来の日本画らしい構図に、西洋画の写実的な技法を組み合わせた竹内栖鳳の作品は近代の日本画の発展に大きな影響を与えました。 特に得意とした動物画は、丁寧な描写から「匂いまで表現されている」と評されることもあります。 また、若いときから華々しく活躍する一方、多くの弟子を育てたことでも知られています。名実ともに京都画壇の中心人物だったと言えるでしょう。 富岡鉄斎 作家名:富岡鉄斎 生没年:1837年〜1924年 代表作:『富士山図屏風』『阿倍仲麻呂在唐詠和歌図』 「日本最後の文人」と呼ばれる富岡鉄斎は、生涯のほとんどを過ごした京都で多くの作品を生み出しました。その作品数は1万点を超えると言われています。 法衣商を営む父のもとに生まれた富岡鉄斎は、幼少から漢学や詩文などを学び、自身の本職は儒学者だと認識していました。そのため、富岡鉄斎の絵画の多くは中国古典を題材とする文人画です。 現在確認されている作品は、多くが30代頃以降に描かれたものです。 作品は年を追うごとに洗練されていき、89歳で亡くなるまで創作意欲が衰えることはありませんでした。 京都で骨董品買取を相談するときの注意点 骨董品の買取ができる業者はさまざまです。 リサイクルショップのように幅広い品物を扱っている業者もいれば、骨董品専門の業者もいます。また、骨董品専門業者によって得意分野が異なるケースも少なくありません。 例えばリサイクルショップでは、さまざまなものをまとめて買取してもらえる点がメリット。一方で、骨董品に詳しくないスタッフが査定した場合は相場よりも安く買取される恐れがあります。 骨董品買取業者では、プロの査定士が査定します。 価値に見合った価格で買取してもらうためには、骨董品専門の買取業者に依頼すると安心です。 京都で骨董品買取を相談するなら…信頼できる業者を見つけよう 骨董品買取業者はどこも同じではありません。 業者によって実績やサービス内容に違いがあるため、しっかりと比較して選ぶことが大切です。 特に京都には多くの骨董品買取業者がいるため、信頼できる業者を見つけやすいでしょう。 骨董品買取業者を選ぶポイントは以下の3つです。 ・実績 ・買取方法 ・査定額 買取実績は買取業者の実力を判断するポイントです。 多くの買取業者はホームページや店頭で買取実績を紹介しています。 例えば掛け軸の買取実績が豊富な業者には、掛け軸に詳しい査定士がいると考えられます。そのような業者であれば安心して骨董品の査定を任せられるでしょう。 また、買取方法も大切です。 店頭への持ち込みの他、出張買取や宅配買取ができる業者は少なくありません。 特に骨董品の場合、輸送中に壊れたり傷ついたりする恐れがあります。 出張買取に対応している業者であれば自宅まで査定に来てくれるため、骨董品を持ち運ぶ必要がありません。 なお、京都には多くの骨董品買取業者がいるため、相見積もりを取りやすいことはメリットと言えます。複数の業者に査定してもらい、条件のよいところに買取してもらうとよいでしょう。 見積もりが無料の業者を選ぶことも大切です。
2024.10.13
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東京 骨董品買取 | 高く売るコツや骨董品買取業者の選び方
日本の首都である東京には、多くの骨董品があり、骨董品を買取できる業者も少なくありません。 家族から引き継ぐなどして骨董品を持っている方は、買取を検討してみてはいかがでしょうか。 東京で骨董品の買取をしてもらうには 美術館や画廊なども多い東京には、日本中からさまざまな芸術作品が集まってきます。 骨董品を扱う業者も多いため自宅や実家などで見つけたものは、買取を依頼してみてはいかがでしょうか。 東京の自宅にある骨董品…処分しますか?売りますか? 家族から引き継いだり、趣味で集めたりした骨董品。保管には場所も手間も必要なため、手放したいと考えている方も多いのではないでしょうか。 骨董品を整理する方には、買取もお勧めです。 捨てる場合、手数料がかかることもあります。また、価値のある骨董品を捨てるのは抵抗あるという方も多いでしょう。一方で、買取してもらえば臨時収入が得られる上、必要としている方に渡る可能性があります。 実家の片づけで処分しなくては…遺品整理業者へ依頼する前に 実家の片づけで多くの骨董品が見つかることもあります。 他の不用品とまとめて遺品整理業者に買取してもらう方法もありますが、骨董品は鑑定士に見せることをお勧めします。骨董品に詳しくない業者に任せると、相場よりも低い価格で買取されてしまうかもしれません。急いでいる場合でも、骨董品は査定士のいる買取業者へ相談するほうがよいでしょう。 東京には骨董品買取業者が多数 東京には多くの骨董品買取業者がいます。 また、骨董品の買取に対応している遺品整理業者や不用品買取業者もいるため、どこへ相談すべきか迷う方もいるでしょう。大切な骨董品を売るのであれば、実績のある業者を選ぶことをお勧めします。 東京で骨董品を売りたい!どんなものが売れるの? 東京で骨董品を売るのであれば、まずは価格がつきやすい骨董品の傾向などを把握しておきましょう。 高く売るためのポイントを押さえておくことも大切です。 どんな骨董品が価格がつきやすいのか 骨董品の種類によって売りやすさに違いがあります。 以下のようなものは、比較的価格がつきやすいでしょう。 ・掛軸 ・茶道具 ・陶磁器 ・絵画 ・刀剣 ・香木 上記のうち、有名作家の作品や保存状態のよいものは高価買取も期待できます。ただし、家族から譲られた骨董品の場合などは、作家名が分からないケースも少なくありません。そのようなケースでは、査定士に相談することで価値が分かることもあります。 どのようなものでも、一度相談してみるとよいでしょう。 意外なものが高く売れるかもしれません。 汚れやシミがあっても買い取ってもらえる? 結論からいえば、骨董品の場合は汚れやシミがあっても買取してもらえるケースは少なくありません。 そもそも新しくてきれいなものより、多少汚れていても古いほうが価値があるのが骨董品の世界。もちろん、汚れやシミの程度によっては買取できないこともありますが、まずは相談してみるとよいでしょう。 なお、汚れやシミがある骨董品を売る際には、手を加えずにそのままの状態で査定してもらうことが大切です。 骨董品の汚れやシミを取り除くには特殊な技術が必要です。 少しでも印象をよくしようと、自分で汚れを落とそうとしたために壊してしまうこともあるかもしれません。しかし、骨董品の種類や状態によっては、手で触れたり動かしたりするだけで傷がつくことも考えられます。このため、自分ではできる限り直接触れず、プロである骨董品買取業者へ任せることをお勧めします。 査定額アップのポイントは? 家族から引き継いだ骨董品は、できる限り高く買取してもらいたいと思う方が多いでしょう。以下のポイントに注意することで査定額がアップする可能性があるため、ぜひ試してみてください。 ・鑑定書があれば一緒に査定してもらう ・複数の業者に査定を依頼する ・保管方法に注意する 骨董品が本物かどうかは、査定の際に査定士がチェックするポイントの一つです。どれほど精巧に作られていても、贋作であれば買取できないことがほとんどです。そのため、骨董品が本物だと証明できる査定書があればスムーズに買取してもらえるでしょう。また、骨董品の価格のつけ方は買取業者によって異なるため、同じ品物でも査定額に差がつくことは珍しくありません。 複数の業者に査定してもらい、査定額を比較してみましょう。 無料で査定してもらえる業者を選べば経済的な負担も抑えられます。 なお、買取してもらうまでの保管方法も大切です。適切に保管されていない骨董品は、劣化しやすくなるため査定額が下がってしまうかもしれません。直射日光を避ける、部屋をこまめに換気する、直接触れないといった点に注意して保管しましょう。 東京には多くの名作・名作家がいる 東京は、多くの芸術家が活躍した場でもあります。また、さまざまな有名作品の舞台にもなりました。 横山大観 作家名:横山大観 生没年:1868年〜1958年 代表作:『無我』『霊峰飛鶴』 近代日本画の巨匠と呼ばれる横山大観は、20歳のときにたった3カ月絵を習っただけで東京美術学校(現在の東京藝術大学)に合格したと言われています。入学後、校長でもあった岡倉天心から熱心な指導を受けた横山大観はすぐに頭角を現しました。 代表作の『無我』は、卒業後に東京美術学校の助教授となった横山大観が在職中に発表した作品です。 横山大観の作品の特徴は、枠線を描かずに色の濃淡だけで空気感を表現する朦朧体と呼ばれる表現技法です。伝統的な日本画とかけ離れた表現技法のため当初は批判されることもありましたが、現代では日本画の発展に大きく貢献したと評価されています。 葛飾北斎 作家名:葛飾北斎 生没年:1760年〜1849年 代表作:『富嶽三十六景』『北斎漫画』 世界で最も有名な浮世絵師と言われる葛飾北斎も東京(当時は江戸)で活躍した芸術家の一人です。葛飾北斎という画号も、出生地である武蔵国葛飾郡(現在の東京都葛飾区)に由来すると言われています。 約70年にわたり絵師としての活動を続けた葛飾北斎は、浮世絵版画を中心に肉筆浮世絵、読本の挿絵、春画など数多くの作品を制作しました。 中でも大胆な構図や色鮮やかな色彩を特徴とする風景画は有名です。 葛飾北斎の作品は、海外の芸術家にも影響を与え、19世紀後半にヨーロッパで日本の美術工芸品を愛好するジャポニズムが広がるきっかけとなりました。 山下清 作家名:山下清 生没年:1922年〜1971年 代表作:『花火』『桜島』 山下清は、東京市浅草区(現在の東京都台東区)出身の画家です。 幼少期の病気の後遺症と、発達障害を持っていた山下清は小学生のときから通い始めた養護学校でちぎり絵を始めました。すぐに上達した山下清は、ちぎり絵を独自に発展させた「貼絵」の作品作りを始めます。 ところが、1940年に突然学校を出て、放浪の旅を始めました。彼が「放浪の天才画家」と呼ばれる所以です。 旅の途中で見た景色を貼り絵や油絵、ペン画で表現した山下清は、1954年の新聞記事をきっかけに有名になり、1956年には東京で展覧会も開催しました。 1971年、病に倒れ短い生涯を閉じた山下清。残された作品のほとんどは遺族が所有しているとされています。 東京で骨董品買取を相談するときの注意点 骨董品を売る際は業者選びが大切です。骨董品買取業者の他、遺品整理業者、リサイクルショップ、オークションやフリマアプリなどでも骨董品を売ることは可能です。 しかし、骨董品買取に関する知識や経験を持つ業者以外に売る場合、価値に見合った価格で買取されないというリスクがあります。特に、相続などで骨董品を入手した方は、自身では品物の価値を知らないケースが少なくありません。 そのため、知らないうちに相場より安く骨董品を手放してしまうことがあるのです。 骨董品買取業者は日々多くの骨董品を取引しているため、最新の相場を把握していると考えられます。相場に対して安すぎる価格を提示される恐れは少ないと言えるでしょう。 東京で骨董品買取を相談するなら…信頼できる業者を見つけよう 東京では数多くの業者が骨董品の買取を行なっています。 選択肢が多いため、かえってどの業者に相談すべきか分からなくなるケースもあります。 骨董品の買取で大切なことは、信頼できる業者を見つけることです。 特に、以下のポイントに注意して業者を選ぶとよいでしょう。 ・実績 ・買取方法 ・査定額 多くの骨董品買取業者は、ホームページなどで過去に買取した品物の例や買取価格を公表しています。 例えば、陶磁器の買取実績が多い業者には、経験豊富な査定士がいる可能性が高いため安心して相談できるでしょう。 利用者の声や口コミも参考になります。 また、骨董品は買取方法も大切です。多くの業者は、店頭への持ち込み以外に出張や宅配での買取に対応しています。特に繊細な骨董品は、持ち運びによってダメージを受けることもあるため、自宅で査定してもらえる出張買取がお勧めです。 最後に、信頼できる業者かどうかを確かめるには、査定額もポイントです。 骨董品を売る前に、複数の業者に見積もりしてもらいましょう。 骨董品に関する知識や経験を持つ業者であれば、相場に見合った査定額を提示してくれると考えられます。なお、見積もりを依頼する際は手数料がかからない業者を選ぶと費用を抑えられます。
2024.10.13
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骨董品買取 | 高く売るコツや骨董品買取業者の選び方
骨董品の処分にお困りの方は、買取を検討してみましょう。 骨董品の種類や状態によっては、高価買取の可能性もあります。 相続や実家の片づけなどで出てきた価値の分からない骨董品も、信頼できる買取業者に相談してみてはいかがでしょうか。 骨董品を買取してほしい! 骨董品の処分方法が分からないという方や、大きいものや重たいものの処分に苦労している方もいるでしょう。 手放したい骨董品は、買い取りしてもらう方法もあります。 自宅に骨董品は眠っていませんか? 遺品整理、実家の片づけなどのタイミングで骨董品が出てくることがあります。また、相続で引き継いだという方もいるでしょう。 あなたの自宅で眠っている骨董品を、必要としている方がいるかもしれません。 価値の分からない骨董品…捨てるしかない? 骨董品を「古いから捨てるしかない」と考えるのは早いかもしれません。たしかに古くて汚れている骨董品は、価値がないように見えることもあります。 一方で、古いほど価値が増すのも骨董品の特徴です。プロが査定することで、有名作家の作品だと判明することもあります。 処分予定の骨董品は捨てる前に、買取業者に相談してみましょう。 骨董品を高く売るためには 骨董品を処分するのであれば、しっかりと価値を認めてくれる業者に売りたいと思う方は多いでしょう。骨董品の買取ができる業者は多いものの、経験や実績ある査定士が在籍する業者ばかりではありません。中には骨董品に詳しくないスタッフが査定するケースもあります。 査定額に納得できない、買取を断られてしまった……そんなときは、他の業者へ相談してみましょう。 時間や手間はかかっても、信頼できる業者を見つけることが大切です。 実績のある専門家へ相談 骨董品を高く売るために大切なポイントの1つは、実績のある専門家へ相談することです。 骨董品の買取経験が豊富な査定士がいる業者を選びましょう。価値を理解した上で、相場を考慮した適切な査定額を提示してくれる可能性が高いと考えられます。 大きく査定額が変わることも…複数の業者へ相談 査定を依頼したからといって、必ず売らなければいけないわけではありません。定価のない骨董品は、買取業者によって査定額が大きく異なることもあります。複数の業者に相談し、査定額を比較しましょう。 箱や付属品を揃えておく 骨董品に箱や付属品があれば査定の際に一緒に提出しましょう。 たとえば陶磁器を収める桐などでできた箱は供箱と呼ばれ、単なる梱包材以上の意味を持ちます。供箱には作家名や作品名が記されることが多く、陶磁器の価値を証明する役割があるためです。 また、査定書も同様に骨董品の価値を証明するものです。 骨董品とセットで提示できれば、買取価格アップが期待できます。 いつか売るときのために…丁寧に保管しておく 骨董品を今すぐ売るつもりがない方も、保管方法には注意を払うことをお勧めします。特に古くて貴重な骨董品ほど、少しのことで劣化しやすいためです。劣化していても買取できる場合もありますが、買取価格が下がってしまう恐れがあります。 今は予定がなくても、いつか売るときのことを考えて、丁寧に保管することを心がけましょう。 なお、骨董品は直射日光の当たらない、風通しのよい場所に保管することが大切です。また、直接触れたり動かしたりしたことがきっかけで傷んでしまうこともあります。このため、必要以上に触らないように注意し、どうしても必要なときは手袋をするとよいでしょう。 骨董品といってもその種類はさまざま 一口に骨董品といってもさまざまな種類があり、相場も異なります。 代表的な骨董品の種類 骨董品のうち、特に流通量や買取可能な業者が多いのは、以下の6種類です。 掛軸 掛軸とは、書や日本画・中国画を床の間などに掛けられるように布や紙で表装したものです。買取価格の相場は、数万円程度ですが、有名作家の作品になると100万円以上の価格がつけられることもあります。 富岡鉄斎、伊藤若冲、棟方志功などが有名作家の例です。 また、掛軸は中国でも人気が高まっているため、中国人作家の作品も高価買取される傾向にあります。 茶道具 茶碗や茶入、茶杓など茶道に使われる道具は全て茶道具に含まれます。日本の伝統文化である茶道を嗜むための道具として、遺品整理や蔵の片づけなどで出てくることがあります。 茶道具の場合、買取価格のバラつきが大きいのが特徴です。 同じ作家の作品でも、人気の有無によって数万円から数百万円まで差がつくこともあります。また、純金製の茶道具など高価な素材を使用しているものは買取価格も上がりやすいといえます。 陶磁器 茶碗や湯呑み、壺、花瓶など陶器や磁器で作られた器を陶磁器といいます。陶磁器の買取では、作家名や産地、メーカー名が重要です。 作家で言えば酒井田柿右衛門、金城次郎、河井寛次郎などが知られています。 陶磁器の産地としては瀬戸焼、越前焼、信楽焼、備前焼、常滑焼、丹波焼が有名です。これらはまとめて日本六古窯と呼ばれることもあります。 また、西洋の陶磁器メーカーではマイセン、リヤドロ、ロイヤルコペンハーゲンなどが人気です。 有名作家やメーカー、産地の陶磁器は数万円から数十万円が相場。希少価値の高いものや状態のよいものは数百万円を超える価格で取引されたこともあります。 刀剣 刀剣とは、いわゆる日本刀や太刀、薙刀、脇差などの刀類のことです。特に日本刀は美術品としての価値が高く、海外からも注目されているため価格は上昇傾向にあります。 日本刀は作られた年代が重要です。 明治時代の廃刀令以後に制作されたものは「現代刀」と言い、数十万円が相場です。ただし、人間国宝の高橋貞次の作品などは、数百万円の価値がつくこともあります。 一方、江戸時代以前の刀は、高価買取が期待できます。保存状態がよければ100万円以上の価値がつくかもしれません。 絵画 絵画は、大きく日本画・西洋画・現代アートの3つに分けられます。 日本画とは、日本の伝統的技法によって描かれたもので、水墨画や浮世絵などが該当します。円山応挙や歌川広重などが代表的な作家です。 一方、西洋画はヨーロッパで広まった技法で描かれた絵画です。高価買取が期待できる作家として、マルク・シャガール、岸田劉生などが挙げられます。 従来の絵画の枠にとらわれない表現技法を用いる現代アートの作家としては、キース・ヘリング、草間彌生などがいます。 絵画は、作家や作品によって買取価格の差が付きやすく、数万円のものから1億円以上の価値がつけられるものまでさまざまです。 香木 白檀や伽羅といった、よい香りを楽しむための木材が香木。香木は近年、中国などで需要が高まり価格が高騰しています。 香木の買取価格は、品質と重量で決まり、白檀であれば、1gあたり10円〜60円が相場です。また、伽羅は1gあたり2千円〜2万円、品質がよければ1gあたり数万円で取引されることもあります。 上記の6種類以外の骨董品も、業者によっては買取可能です。 相続した骨董品や、自宅から出てきたものを手放したいと考えている方は、信頼できる業者に相談してみましょう。 骨董品買取はどこに相談するかで価格が変わる?! 骨董品の買取は、相談する業者によって価格が変わります。 たとえば、骨董品の買取を専門としている業者と、さまざまな物を幅広く買取している不用品買取業者では、同じ品物でも査定額が大きく異なるでしょう。さらに、骨董品専門の買取業者の中でも信頼できる業者を選ぶことが大切です。たとえば、実物を見ずに画像だけで査定する業者には注意が必要です。 また、査定額について説明してくれない業者も気をつけたほうがよいかもしれません。 信頼できる業者を選ぶポイントの一つが、買取実績。 買取実績の多い業者であれば、骨董品に詳しい査定士に査定してもらえる可能性が高いといえます。大切な骨董品の買取は、実績のある業者へ相談しましょう。 こんなものでも売れる…?骨董品買取でよくある相談 プロの買取業者や査定士以外には、骨董品の価値を判断するのは難しいものです。 売れるかどうか分からないものも、まずは査定してもらうとよいでしょう。 骨董品かどうか価値が分からない 相続などでもらったものや、自宅の片づけで出てきたものなど、そもそも価値があるかどうかも分からないというケースでも心配いりません。 価値があるかどうかは、プロの査定士が見ないと分からないことが多いため、まずは相談してみてください。その際、骨董品とセットの査定書や箱があれば、なくさないように保管しておきましょう。骨董品の価値を明らかにするためのヒントになる可能性があります。 箱や鑑定書などがついていない 箱や鑑定書などがついていない骨董品も買取可能です。 経験豊富な査定士がさまざまなポイントをチェックし、骨董品の価値を判断します。作家名や作品名、年代などの分からない骨董品は査定士に見せることで、価値が判明するかもしれません。 古すぎてシミや汚れが… 骨董品の場合、シミや汚れがついているから売れないとは限りません。「こんなに汚れていては売れない」と思わずに、査定士に見てもらいましょう。 そもそも骨董品とは古いものであり、シミや汚れがあるのは当然といえます。買取業者でクリーニングや修復が可能な場合もあるため、汚れていても気にせずにそのまま相談してみてください。 なお、買取の前に自分で骨董品をきれいにしようとするのは避けましょう。 骨董品は繊細なものが多いため、触れたりこすったりすることでダメージを受ける可能性があります。壊れたり傷ついたりすると買取価格が下がってしまうかもしれません。 気になるところがあっても自分では触らず、買取業者に任せましょう。 オークションやフリマで売った方がいい? 買取業者を利用せず、オークションやフリマで骨董品を売るメリットは自分で価格を決められることです。一方で、トラブルが起きたら自分で対処しなければいけないというデメリットもあります。 オークションやフリマでは、ユーザー同士が直接やりとりするため、勘違いや説明不足からクレームをつけられることも。また、骨董品は壊れやすいため、輸送中に破損したといったトラブルが起きることもあります。 あるいは、そもそも骨董品の価値が分からない場合、いくらで出品するのが適当か判断できないという問題も。価値の高いものだと知らずに、相場より安い価格で手放してしまうリスクもあるのです。 高価な骨董品はもちろん、価値の分からないものもまずは専門家に相談してから処分することをお勧めします。 骨董品買取業者の選び方 骨董品の買取では業者選びが大切です。 買取業者を選ぶポイントを押さえることで、納得いく価格で骨董品を処分できるでしょう。 実績で選ぼう 骨董品買取業者を選ぶ際、まず重視すべき点は実績です。 多くの買取業者は、ホームページなどで過去に買取した骨董品の例や価格などを紹介しています。 買取実績を公表しているということは、業者の自信の現れ。信頼できる業者かどうかを判断するポイントだといえるでしょう。 また、買取実績を見ることで、特に多く買取している骨董品の種類なども分かります。 たとえば、茶道具の買取実績が豊富な業者は、直近の相場を把握しています。茶道具を売りたい方は、このような業者を選ぶと納得いく価格で買取してもらえる可能性が高くなるでしょう。 買取方法で選ぼう 骨董品を買取する方法には店頭への持ち込みの他、出張や宅配などもあります。中でもお勧めは出張買取です。 自宅の近くに買取業者の店舗がない場合でも利用できる上、家から出ずに買取できるため忙しい方にも向いています。 また、出張買取の特に大きなメリットといえるのが、骨董品を自分で持ち運ぶ必要がないことです。 繊細な骨董品は、移動中の衝撃で壊れてしまうことも考えられます。大きいものや重いものなどの運搬も業者に任せられるため、車がない方でも安心です。 なお、出張費用が気になる方は、手数料無料の業者を選ぶとよいでしょう。 見積もり価格で選ぼう 骨董品の買取では、業者はまず査定し、見積もり価格を提示します。お客さまが見積もり価格に同意すれば買取へ進むのが大まかな流れです。そのため、見積もり価格に納得できなければ、他の業者を探すのも選択肢の一つです。 したがって、骨董品を売る際はあらかじめいくつかの業者を選び、査定してもらった上で見積価格を比較するのがお勧めです。同じ骨董品でも業者ごとに見積もり価格が大きく違うことに驚くかもしれません。 なお、中には査定に手数料がかかる業者もいるため注意が必要です。 無料で査定してくれる業者を選ぶと節約につながります。 骨董品買取ランキングでお勧め業者を見つけてみよう インターネットを使うと数多くの骨董品買取業者が見つかるため、どの業者がいいか迷ってしまうかもしれません。 特に遺品整理などの場合は、それぞれの業者に問い合わせている時間が取れないことも多いでしょう。 業者選びに迷ったときは、お勧め買取業者や比較表・ランキングなどを参考にしてはいかがでしょうか。実績や買取方法などを紹介しているため、ご希望に合う業者を効率的に探せます。 複数の業者にまとめて問い合わせて、相見積もりを取るのもお勧めです。 骨董品を高く買取してくれる業者が見つけられるでしょう。
2024.10.13
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