-
有名作家の骨董品を買取してもらおう
骨董品の中でも買取価格が高くなりやすいのが、作家物です。 特によく知られている有名作家や人気作家の作品であれば、高額買取が期待できます。 手放す予定の骨董品がある方は、買取業者へ相談してみましょう。 有名作家の骨董品は高額買取が期待できる?! 作家名は、骨董品の価値を決める大きなポイントの一つです。 有名作家が制作した骨董品は、驚くような価格で買取されることもあります。 有名作家の骨董品「作家物」とは 骨董品の中でも有名作家が制作したものは「作家物」と呼ばれ、買取価格が高くなる傾向にあります。 特に以下に当てはまる作家の作品は、高価買取が期待できます。 ・コレクターに人気がある ・重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝) ・文化勲章の受章者 作家物であるかどうかを調べる方法 作家名が明らかなら、作家物であるかどうかはすぐに分かります。しかし、作品によっては作家名が明記されていないこともあります。 作家物かどうかを知る手がかりの一つとなるのが、落款。落款とは、書や絵画に作者が残す署名や印鑑のことです。 骨董品に詳しい査定士は、落款を見ることで作家を判別できます。作家名が分からないものは、査定士に見てもらうことで価値が判明するかもしれません。 有名作家の骨董品は人気が高いぶん、贋作も多い?! 有名作家の骨董品は人気がある一方で、贋作に注意が必要です。 中には贋作と知らずに販売したり購入されていたりするケースもあります。 贋作は非常に精巧にできているものが多く、素人には見分けが難しいケースがほとんどです。作家物の骨董品を購入する際は、信頼できる店舗から購入したり、鑑定書つきの品物を選んだりするとよいでしょう。 高額買取が期待できる、人気の作家物 作家物の中でも、人気作家は特に買取価格が高くなることが期待できます。 横山大観 作家名:横山大観 生没年:1868年〜1958年 代表作:『無我』『霊峰飛鶴』 横山大観は、近代日本画の巨匠と呼ばれている画家です。 東京美術学校(現在の東京藝術大学)に入学した横山大観は、当時校長を務めていた岡倉天心と出会い、才能を開花させました。 横山大観の作品の特徴は、朦朧体と呼ばれる表現技法。枠線に頼らず色の濃淡だけで表現する技法は革新的なものでした。横山大観が生み出した新しい表現技法は、すぐには人々に受け入れられなかったため苦労することもありました。しかし、今では日本画の近代化に大きく貢献した作家として高い評価を受けています。 横山大観の作品は、肉筆画であれば100万円以上の価格がつけられることも珍しくありません。 頼山陽 作家名:頼山陽 生没年:1781年〜1832年 代表作:『日本外史』『泊天草洋』 頼山陽は、江戸時代後期の漢学者です。 大阪で生まれ、京都で活躍した頼山陽は若い頃から詩文に優れ、代表作の『泊天草洋』は傑作とされています。また、歴史書の『日本外史』は当時のベストセラーとなりました。 頼山陽は漢学者としての活動の傍ら、書や絵画なども残しています。特に、掛軸であれば数万円以上の査定が期待できるでしょう。 与謝蕪村 作家名:与謝蕪村 生没年:1716年〜1784年 代表作:『奥の細道図鑑』『十便十宜図』 松尾芭蕉、小林一茶と並ぶ俳諧として知られる与謝蕪村は、絵画の名手でもありました。俳句と絵画を織り交ぜた俳画は、与謝蕪村が確立したジャンルです。 松尾芭蕉が読んだ奥の細道に挿絵をつけた『奥の細道図鑑』や、池大雅との共作である『十便十宜図』が特に有名です。『十便十宜図』は国宝にも指定されています。 与謝蕪村の作品は、数十万円以上の査定が期待できます。 ただし、模写も多いため注意しましょう。 小林古径 作家名:小林古径 生没年:1883年〜1957年 代表作:『芥子』『鶴と七面鳥』 小林古径は、新潟県出身の日本画家です。 12歳から日本画を学んだ小林古径は、16歳で上京してから徐々に画壇で認められるようになりました。生涯のうちに何度も画風を変えながら、新古典主義を確立した画家の一人です。1944年に小林古径は、東京美術学校の教授となり、後進の育成にもあたりました。1951年には文化勲章を受賞。 掛軸であれば数万円以上の査定が期待できる作家です。 葛飾北斎 作家名:葛飾北斎 生没年:1760年〜1849年 代表作:『富嶽三十六景』『北斎漫画』 葛飾北斎は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。 特に各地の名所名蹟を題材にした風景画が有名で、代表作の『富嶽三十六景 神奈川沖波裏』は世界的に知られています。特に大胆な構図や色使いは、海外の人々にも衝撃を与えました。ゴッホやドガなどの芸術家が、葛飾北斎の作品を収集したり、模写したりしていたと伝えられています。 葛飾北斎は、90歳近くで亡くなるまで創作への情熱を失うことなく、生涯に34,000点を超える作品を制作しました。 その中には、浮世絵版画だけでなく、肉筆画も多く含まれます。 酒井田柿右衛門 作家名:酒井田柿右衛門 生没年:1596年〜1666年(初代酒井田柿右衛門) 代表作:『色絵花鳥文大深鉢』 酒井田柿右衛門は、佐賀県の伊万里焼を代表する陶工です。 江戸時代初期の初代酒井田柿右衛門から数えて、現在は15代目が率いています。濁手と呼ばれる乳白色の地色、柿右衛門様式と呼ばれる暖色系の色彩で描かれた花鳥図などが特徴です。 作家物の陶磁器の中でも、特に高額査定が期待できる人気の作家です。 北大路魯山人 作家名:北大路魯山人 生没年:1883年〜1959年 代表作:『雲錦大鉢』『九谷風徳利』 北大路魯山人は、書、陶芸、料理、篆刻など幅広い分野で活躍した芸術家です。 京都で生まれた北大路魯山人は、はじめは書で有名になりました。しかし、その後30代で会員制の料亭を始めたことをきっかけに、料理に必要な器を求めて陶芸に夢中になります。北大路魯山人は、2度も人間国宝への認定を断ったというエピソードからも分かるように、自分の意思を貫いた生き方も人気の理由です。 生涯に20万〜30万もの陶芸作品を制作したと言われる北大路魯山人。 共箱のある茶碗や湯呑などは、数十万円以上の価値がつけられることもあります。 竹内栖鳳 作家名:竹内栖鳳 生没年:1864年〜1942年 代表作:『大獅子図』『アレ夕立に』 京都で活躍した画家の竹内栖鳳は、近代日本画の祖と呼ばれています。 四条派や狩野派、西洋画の技法も取り入れた独自の画風は、近代日本画の発展に大きな影響を与えました。横山大観とは画壇の双璧として「西の栖鳳、東の大観」と言われることもあります。特に動物画を得意とした竹内栖鳳は、今でも美術展に多くの人が足を運ぶ人気の作家です。 上記のほかにも多くの有名作家がいます。 骨董品の価値は需要によって変動することもあります。 まずは一度、査定士のいる買取業者へ相談してみてはいかがでしょうか。 人気作家の作品に多い「贋作」「模写」「工芸印刷」とは 人気作家の作品とされるものの中には、贋作や模写、工芸印刷が含まれることがあります。 贋作とは 贋作とは、美術品や骨董品を本物と誤認させることを目的として作られた偽物のことです。 本物でないことを明確にしている複製品と違い、贋作は買い手に本物だと信じ込ませることが狙い。もちろん、贋作だと知りながら販売することは違法です。しかし、販売者すら騙されてしまい、本物だと信じて売ってしまうことがあります。その場合は、販売者が罪に問われることはありません。 なお、贋作を買うことも基本的には違法ではないため、誤って購入したり所有したりしていても、法律上は問題ないと言えます。 とはいえ、本物だと思って買った骨董品が贋作だと分かれば大きなショックを受ける方が多いのではないでしょうか。 一般的に有名作家の作品ほど贋作が多くなります。 こうした作品については査定書などを確認してから購入することをお勧めします。 また、本物と見間違うほど精巧に作られていても、贋作には芸術作品としての価値はありません。基本的に買取してもらえないと考えたほうがよいでしょう。 模写(複製画・レプリカ)とは 模写とは、作者の許可を得た上で、元の作品を真似て作られた絵画のことです。 若い画家などが、練習のために有名作品を模写することもあります。 贋作との大きな違いは、作者が許可していることと、本物ではないと明らかにしていることです。 かつては模写に価値はないとされ、買取も断られることが少なくありませんでした。しかし、最近は技術向上により本物と遜色ないほど精巧に作られるものが多いことから、買取できるケースが増えています。その精巧さは、元の作品を保護するために模写を展示している美術品や博物館があるほどです。 模写の中でも特に限定部数のみ制作されたものは、希少性が認められるため、買取価格が高くなる傾向にあります。 工芸印刷とは 工芸印刷とは、スキャンした作品を本物同様に見えるように印刷した絵画や掛軸のことです。 油絵であれば紙の上にインクなどで凸凹をつけ、実際に絵筆で描いたように見せています。また、掛軸などではあえて古く見えるように加工されたものもあります。あらかじめ額に入っていることも多いため、骨董品を見慣れていない方は、本物と見間違えてしまうかもしれません。ただし、額から外して裏返すと、「印刷」などの表記があることが多いため、工芸印刷だと判断できることが多いでしょう。また、ゴッホの「ひまわり」のように誰もが知る有名作品の場合も、本物である可能性は低いため工芸印刷だと考えられます。 工芸印刷は、骨董品としての価値は低いため、基本的に値段はつきにくくなります。 人気作家の作品は「欲しいけれど本物は高くて入手できない」と考える方が多いため、贋作や模写、工芸印刷などが多く出回っているのが特徴です。贋作を含めてこれらの作品を入手することに法律上の問題はありません。自宅での鑑賞用として、あえて模写や工芸印刷を購入する方もいます。 ただし、本物でない場合、骨董品としての価値は低くなることを押さえておきましょう。特に、将来手放すことを考えるのであれば、デメリットを理解しておくことが大切です。 また、贋作や模写、工芸印刷かどうかは、プロの査定士でないと判断できないこともあります。ものによっては買取してもらえることもあるため、一度相談してみるのがお勧めです。 有名作家・人気作家の骨董品は高く売れるかも 作家物と呼ばれる有名作家や人気作家の骨董品は、高く売れる傾向にあります。ただし、作品を見ただけでは作家名が分からないこともあるため、まずは査定士に相談するのがお勧めです。価値の分からない骨董品だと思っていたものが、実は作家ものであることが判明するかもしれません。 また、有名作家の作品は贋作や模写、工芸印刷なども多いものの、場合によってはこれらも買取してもらえる可能性があります。 真贋がはっきりしないものも、一度相談してみるとよいでしょう。
2024.10.14
- すべての記事
- 骨董品買取
-
骨董品を出張買取してもらおう
故人が残したものを整理していると、先祖代々受け継いできた骨董品が出てくることが少なくありません。 しかし、出てきた骨董品が価値のあるものかどうか区別ができない人も多いでしょう。 そのような場合、どうやって骨董品の正しい価値を把握できるのか、知っておくことが大切です。 自宅にある骨董品、出張買取に任せよう もし、日々の生活が忙しく買取査定している査定士のいる店舗へ骨董品を持ち込みにくい場合、出張買取を専門にしている業者への依頼をお勧めします。 出張買取業者であれば都合の良い日時を指定するだけで、店舗に持ち込む手間を省けます。また、店舗への移動中に骨董品を傷つけるリスクも少なくなるため、査定額を下げてしまうリスクも回避できるでしょう。 出張買取業者への買取査定依頼は、便利かつ安心して査定を受けられる点がメリットです。 骨董品を売却するのは大変… 骨董品の売却は、非常に面倒な作業の連続です。 骨董品が1品程度であれば、時間に余裕がある場合においてさほど負担は感じにくいかもしれません。しかし、査定してほしい骨董品が複数品あれば、店舗へ持ち込むための梱包作業の負担が大きくのしかかってきます。 また、持ち込みのために移動しなければならず、住まいの近くに買取査定する店舗がなければ、移動に時間がかかってしまうでしょう。宅配での査定サービスも展開されているものの、宅配するための梱包作業は店舗に持ち込む場合と比較しても厳重にする必要があります。そのため、負担の大きさは持ち込みする場合と大きく変わらない可能性があるでしょう。 以上のように、骨董品を売却するためには、準備物や対応する項目が多く、非常に大変な作業が発生します。 出張買取業者の選び方 店舗への持ち込みや宅配による買取査定は、負担が大きいため、出張買取業者への査定依頼がお勧めです。一方で、希望の買取査定額を出してもらうためには、業者選びが非常に重要な作業です。 希望する買取額を実現させるためにも、必要なポイントをおさえて業者選定を行いましょう。 一点からでも査定してくれるか 出張買取してもらう場合、業者によっては複数点の骨董品でなければ査定を断られる可能性があります。 売りたい商品が大きく、持ち込みが難しい骨董品でも、1品しかなければ出張買取にも出せず、価値を知らないまま物置の肥やしになってしまうでしょう。 そのため、出張買取サービスを利用する際は、単品からの対応ができるか事前に確かめておきましょう。 査定ポイントの説明をしてくれるか 納得のいく買取を実現させるためにも、査定結果の詳細を説明してくれる業者の選定が重要です。 骨董品の買取査定を依頼した場合、査定額はもちろん、提示された金額の背景情報を知りたい人も多くいるでしょう。 査定結果に対して納得できる詳細を説明してもらえれば、その後の対応も安心して受けられます。 もし査定ポイントの説明がない場合、価値を不当に低く評価されている可能性も否定できません。 無料査定、査定後のキャンセルは無料か 査定にかかる費用や査定後のキャンセル料金を、無料に設定している業者をお勧めします。 出張料や査定料などの費用が発生すると、買取額より費用が上回ってしまう可能性も考えられます。複数業者に買取査定を依頼する場合も、査定料金がかかる業者があると、費用の負担が大きくなってしまうでしょう。 キャンセル料の支払いがもったいないからと、納得のいく金額ではなくても売却を選択するような場面が出てくるかもしれません。 骨董品の資産価値が低い場合のリスクを回避するためにも、査定業務で発生する費用や査定後のキャンセル費用の請求がない業者を選びましょう。 骨董品査定の実績は豊富か 出張査定サービスを受ける場合、骨董品査定の実績が豊富な業者に依頼しましょう。査定してもらいたい骨董品のジャンルに対する実績が少ない場合、本来の価値を適切に判断してもらえない可能性があります。 本来の価値に見合った金額よりも低い査定額を提示されるリスクがあるでしょう。 不当に低く評価された査定額を提示され、価値のないものだと思い込み、誤って破棄してしまうリスクも。本来価値ある作品が、世の中からなくなってしまうかもしれません。 正当な査定額を入手するとともに、重要な史料として世に残すためにも、正確に査定できるスキルや実績をもつ業者に出張査定サービスを依頼しましょう。 骨董品の出張買取の失敗事例 メリットの多い骨董品の出張買取サービスですが、サービスを利用したことで失敗した事例も少なくありません。 納得して買い取ってもらうためにも、出張買取ならではのデメリットに注意しましょう。 まとめて買取を依頼してしまった… 故人の遺品整理で、急いで片づけなければならない状況において、焦りからまとめて買取依頼してしまう失敗パターンが考えられます。査定を依頼する骨董品のジャンルがバラバラだと、査定士の得意不得意によって価値に差が出てしまう可能性があるでしょう。 骨董品は、一つひとつの作品をじっくり査定してもらうことで、個々の価値を正しく評価してもらえます。状況によっては焦って対応してしまうこともあるかもしれません。しかし、本来の価値を正しく査定してもらうためには、気持ちを落ち着けての対応が重要です。 遺品整理業者・不用品回収業者に依頼してしまった… 故人の遺品である骨董品を出張買取業者に査定依頼せず、遺品整理業者や不用品回収業者に回収依頼してしまう失敗パターンもあります。骨董品そのものの価値を正しく評価できる知識と経験を有する出張買取業者と違い、遺品整理業者や不用品回収業者は、骨董品を不用品としての扱いで査定します。その結果、不当に低い査定額を付けられることがあるため、「価値がありそうだな」と感じた場合には、必ず出張買取業者へ査定を依頼しましょう。 査定理由を聞かず売却してしまった… 査定理由を聞かずに売却してしまうことも、避けたい失敗パターンです。 買取査定額は、骨董品の価値や査定時期によって変動します。そのため、売却を急かされたり、焦って手放そうとしたりすると、本来の適正な評価額を知らないまま売却してしまう可能性があります。 価値を知らないまま売却してしまうと、これでよかったのかと不安になりがちです。 このようなパターンを回避するためにも、査定理由を正しく伝えてくれる出張買取業者へ査定を依頼しましょう。もし、査定内容や金額に不満がある場合は、複数業者への査定依頼がお勧めです。 骨董品の価値が分からない…出張買取を依頼してもいい? 家族が遺した品の場合、受け取った本人は骨董品の価値が分からない場合が多いでしょう。大したものでなかったときを考えて、出張買取サービスの利用を躊躇するかもしれません。価値を知らないまま手放さないためにも、出張買取サービスを利用する上で知っておきたいポイントを紹介します。 骨董品とは 骨董品とは、製造から100年以上経過している美術品や工芸品、手工芸品を指しています。 1934年にアメリカの通商関税法で定義づけられました。 骨董品と同じような言葉としてアンティークが知られていますが、大きな違いはありません。 もし区別する場合「アジア圏で製造されている、かつ100年以上経過したもの」は、骨董品で、「ヨーロッパ圏で製造されている、かつ100年以上経過したもの」は、アンティークと覚えておきましょう。 価値がつきやすい骨董品 価値がつきやすい骨董品として「掛軸」「刀剣」「茶道具」「陶磁器」が挙げられます。これらは全て昔の富裕層が嗜好品として楽しんでいたと知られています。遺品の中に紹介した骨董品があれば、一度経験豊富な査定士へ査定を依頼してみましょう。 汚れがあっても売れる? 骨董品を売却する際、保存状態は重要なポイントです。 汚れが多少あったとしても売却できますが、査定額は高くならないでしょう。 また、大きな破損が見受けられる骨董品は、価値がないものとして売却できないかもしれません。 出張買取のときに気を付けたいポイント 出張買取を利用する際、最も重要なポイントは、依頼する買取業者の得意ジャンルです。査定してもらう予定の骨董品の買取実績があるかどうかで、買取額は大きく異なります。買取実績がなければ専門外である可能性が高く、正しく査定評価できない可能性があるでしょう。また、付属品がある場合、捨てずに保管しておき買取の際に一緒に見てもらうと、査定額アップが見込めます。 骨董品の出張買取を依頼するなら信頼できる業者へ 骨董品の出張買取を依頼する場合、最も重要なポイントは、信頼できる業者を見つけることです。 とはいえ、初めて出張買取サービスを利用する場合、どの業者が信頼できるのか分からないでしょう。複数業者を比較検討することで、納得した業者を選べます。
2024.10.14
- すべての記事
- 骨董品買取
-
骨董品の目利きは素人にもできる?買取業者に相談するのが確実!
遺品の整理や蔵の大掃除の際に見つけがちな骨董品は、処理に困ることが少なくありません。 自宅で眠っている骨董品に価値はあるのか、状態がよくなくても高く売れるのかなどは、素人目では判断が難しいためです。 目利きが難しい場合でも、経験豊富な買取業者に任せることで納得のいく査定額がつきます。 骨董品の目利きは素人でもできる? 結論から言うと、骨董品の目利きは素人には難しいといえます。 素人がプロの査定士と同じレベルでの査定や査定はできません。 一方で、「見つけた骨董品が価値のあるものかもしれない」と目星を付ける程度であれば、見分けられる方法はあります。 簡単な見分け方のため、お手元に骨董品があり、どのくらいの価値があるか知りたい方は、ぜひ試してみてください。 落款や刻印、サインがあるかどうか 落款とは、骨董品を収めている箱や骨董品の裏側に記されている作者の名前と思わしき刻印です。絵画であればサインとして記されているでしょう。 作品が完成品であること、作者は自分であることを表現しているため、名のある作者の作品かどうかを見分けるための目安になりえます。 昔の書体は難しく、何が書かれているのか読むこと自体が困難な場合もありますが、作家が手がけたものであるかが判断できれば良いため、正確に判別できなくても問題はありません。著名な作家が手がけたものであれば、高価な査定額がつく可能性があります。 骨董品の制作年はいつ頃か 骨董品がどの時代に制作されたのか、制作年も骨董品を取り扱う場合は、重要なポイントです。 制作年に関する情報に関しては、骨董品の付属や梱包している箱に、時代に関する記載が残されている場合が多いため、必ずチェックしましょう。制作年が明治時代以前のものであれば、骨董品としての価値も高くなる傾向です。 なぜ制作年が重要なのか、それは時代における希少性が関係します。時代が古く、現存数も少なければ希少性は高くなるため、制作年だけでも確認できるようになれば、目利きのレベルが高くなったといえるでしょう。 素材は何でできているか 骨董品に用いられている素材も、目利きをするうえで非常に重要なポイントです。高価な貴金属としてダイヤモンドやルビーは広く知られていますが、骨董品の世界では「象牙」「血赤珊瑚」「翡翠」「金」「銀」も、資産価値の高い素材に位置づけられています。特に「象牙のみ」で仕上げられた骨董品のように、同じ素材だけで作り上げられた作品は、価値が高騰します。 「象牙」が「血赤珊瑚」や「翡翠」であっても同様です。 また、「金」「銀」であれば品物の一部に使用されているだけでも、十分に価値は期待できます。 「象牙」や「翡翠」をはじめとした素材は、当時の富裕層を満足させるための嗜好品として使用されていた素材であり、希少性や芸術性が高く、価値も向上しやすい傾向です。 保存状態 保存状態が優れている骨董品であれば、高価な査定額を付けてもらえる可能性が、非常に高くなります。一方で、少しの傷であっても使用感が出てしまうと、価値は下がります。そのため、傷がつかず、劣化しないようにポイントをおさえた保存が重要です。 例えば、骨董品に触れる場合は、専用の布製手袋を着用したり、日焼けを防ぐために直射日光を避けたりすると良いでしょう。 お手入れ方法に悩むような骨董品であれば、あまり触れずに最低限のケアを施すことで十分です。 目利きの査定士に骨董品を買取してほしい 今回紹介したように、素人でも大まかな目利きができるようになるポイントはありますが、骨董品の本当の価値を知りたければ、目利きの査定士に相談してみてはいかがでしょうか。 遺品整理や片付けで見つけた骨董品を手放すにしても、いくらかまとまった金額になると嬉しいことに違いありません。 骨董品をより高く査定してもらうには 骨董品をより高く査定してもらうためには、おさえておくべきポイントがいくつかあります。 例えば、査定書などの付属品があれば大切に保管しておいたり、査定を依頼するタイミングを見計らったりすることが重要です。 骨董品は、買取時期や保管状況によって査定額が変動します。 そのため、まずは査定してもらったうえで価値を正しく把握し、適切な保管方法や買取時期に関する知識を身に付けなければなりません。 目利きの査定士を見つけるには さまざまな業種で骨董品の査定に関するサービスを展開しています。 店舗買取型が最も一般的なサービスですが、宅配買取型や出張買取型、インターネットオークションやフリマアプリも利用される機会が増えてきています。 しかし、骨董品の価値を正確に見定めてもらうためには、長年のキャリアと確かな実績を積んでいる査定士に依頼することが大切。目利きの査定士を探すなら、買取実績の具体例をホームページに掲載しているといった、信頼できる情報を提供しているかをチェックしましょう。 骨董品の目利きは素人には難しい…プロの査定士に相談しよう 骨董品の目利きは、いくらポイントを知ったとしても経験豊富なプロの査定士にはかないません。 素人判断によってすぐ「価値がないだろう」とあきらめてしまい、骨董品が持つ本来の価値を見いだせないまま手放してしまうのは、もったいないといえます。 そのため、実績をしっかり築いた信頼できる査定士に買取査定を依頼することをお勧めします。
2024.10.14
- すべての記事
- 骨董品買取
-
大阪 骨董品買取 | 高く売るコツや骨董品買取業者の選び方
芸術的・美術的価値の高い骨董品。 その美しさや希少性から、世界中にコレクターがいます。 そのため、有名作家や作品であれば、高価買取が期待できるでしょう。 大阪には多くの骨董品買取業者がいます。お手持ちの骨董品の価値が気になる方は、ぜひ一度査定に出してみましょう。 大阪で骨董品の買取をしてもらうには 骨董品の処分方法でお困りの方には買取をお勧めします。 多くの骨董品業者がいる大阪で信頼できる業者を見つけましょう。 実家の片づけで出てきた骨董品…もしかしたら売れるかも 「実家を片づけていたら骨董品が出てきた」というケースは意外に多いものです。先祖から引き継いだものや、趣味で集めたものなど骨董品の種類はさまざまですが、処分するのであれば買取がお勧め。欲しい方に大切にしてもらえる可能性がある上に、臨時収入が得られるのがメリットです。 価値が分からないものも、鑑定士の査定によって高価買取の対象となるかもしれません。 ネットオークションやフリマでの売却はリスクも 自分が売りたい価格で出品できるのがオークションやフリマのメリット。 一方で、骨董品の本当の価値を知らずに安く売ってしまうリスクもあります。 また、基本的にユーザー同士でやりとりするため、トラブルにも注意が必要です。 大阪には骨董品買取業者が多数 経済の中心都市としての歴史を持つ大阪には、多くの骨董品が集まっています。 そのため、骨董品買取業者も多数見つかります。 信頼できる業者を選んで、まずは査定を依頼しましょう。 大阪で骨董品を売りたい!どんなものが売れるの? 大阪で骨董品を処分するのであれば、そもそもどのようなものが売れるのかを把握しておくとスムーズです。 買取してもらいやすい骨董品が手元にある方は、一度査定を依頼してみてはいかがでしょうか。 買取してもらいやすい骨董品 骨董品の中でも、以下のものは買取してもらいやすい傾向にあります。 ・掛軸 ・茶道具 ・陶磁器 ・絵画 ・刀剣 ・香木 有名作家のものや、状態のよいものは特に売りやすいでしょう。 誰もが知る有名作家の作品であれば、高価買取も期待できます。 掛軸であれば富岡鉄斎、茶道具では中村宗哲などが有名です。 作家名が分からなくても、査定によって判明するケースが多いため、一度相談してみるのがお勧めです。 また、刀剣や香木は近年人気が高まり、買取価格が上がってきています。刀剣や香木を処分するなら今がチャンスかもしれません。 なお、上記に当てはまらない骨董品も、業者によっては買取できる可能性もあります。 無料で査定してくれる業者もいるため、売れるかどうか分からないものも見てもらうとよいでしょう。 汚れやシミ、日焼け…買取してもらえない? 一般的に中古品は新品に近い状態のものほど売りやすく、汚れているものは買取を断られることが多くなります。 しかし、骨董品については、汚れやシミ、日焼けがあるから売れないとは言い切れません。 そもそも骨董品は、古いものほど価値が高いとされる傾向にあります。 一方で、古いものに汚れやシミはつきもの。 骨董品を傷つけずに汚れを落としたり見た目をきれいにしたりする特殊な技術もあります。査定士が修復できると判断した骨董品は、買取してもらえるかもしれません。したがって、汚れやシミ、日焼けがあるものでも売れないと決めずに相談してみてください。 また、少しでもきれいな状態で査定に出そうとして、自分で掃除するのはやめましょう。骨董品の中には繊細なものが多いため、触れるだけでも傷ついたり壊れたりする可能性があります。むやみに触れず、そのままの状態で査定に出しましょう。どうしても触る場合は、手袋をするのがお勧めです。 査定額アップのポイントは? 同じ品物でも、少しの工夫で査定額がアップする可能性があります。 例えば、査定書があれば必ず一緒に査定に出しましょう。査定書は、骨董品が本物であることを証明する書類です。骨董品は贋作が少なくないため、本物だと分かる査定書付きの品物は、高く買取してもらいやすいでしょう。 骨董品には定価がないため、業者によって査定額が異なることは珍しいことではありません。できる限り高く買取してもらうためには、複数の業者に査定してもらうことも大切なポイントです。 業者によって在庫状況や得意分野が違うため、同じ品物でも査定額が異なることは、珍しくありません。いくつかの業者に査定してもらい、最も高い価格を提示したところへ買取してもらうとよいでしょう。 なお、その際は無料で査定してくれる業者を選ぶことを忘れないでください。 すぐに買取してもらう予定がない方は、骨董品の保管状況に注意しましょう。 骨董品は劣化しやすいため、保管するうちに状態が悪くなって買取価格が下がってしまうことも考えられます。直射日光の当たる場所や湿度の高い場所を避けて保管することや、できる限り触らないことなどを心がけましょう。 大阪には多くの名作・名作家がいる 西日本最大の都市である大阪では、多くの作家が活躍しました。 また、大阪を舞台とした作品も少なくありません。 佐伯祐三 作家名:佐伯祐三 生没年:1898年-1928年 代表作:『郵便配達夫』『靴屋(コルドヌリ)』 佐伯祐三は、大阪生まれの画家です。 生家は大阪の寺で、画家になるために上京し、東京美術学校(現在の東京藝術大学)に入学しました。卒業後、パリに渡りましたが、29歳のときに結核で亡くなってしまいます。短くも激動の人生の中で、佐伯祐三は数多くの作品を制作しました。一部は空襲により失われてしまいましたが、大阪の中之島美術館を中心に多くの作品が残されています。 佐伯祐三は、フランスで出会った画家のモーリス・ド・ヴラマンクに批判されたことで、情熱的で荒々しいタッチへ変化しました。 1928年に制作された『郵便配達夫』や『黄色いレストラン』は、佐伯祐三の個性が特に色濃く表れた作品です。 長谷川貞信 作家名:長谷川貞信 生没年:1809年-1879年 代表作:『けいせい楊柳桜』『浪花百景』 長谷川貞信は、上方浮世絵を代表する浮世絵師です。 上方浮世絵とは、江戸時代後期から明治時代にかけて大阪や京都で発展した浮世絵の様式の一つです。役者をありのままに描いた役者絵や、江戸の浮世絵では使われなかった金粉・銀粉による華やかさが、上方浮世絵の特徴として知られています。 1841年から1843年に行われた天保の改革によって、下火になっていた上方浮世絵を復活させたのが長谷川貞信です。長谷川貞信は、上方浮世絵らしくデフォルメされた役者絵を多く描きましたが、ほかにもさまざまなジャンルの作品を残しました。特に、大阪や京都の名所を描いた『浪花百景』は、代表作として挙げられます。 島成園 作家名:島成園 生没年:1892年〜1970年 代表作:『無題』『伽羅の薫』 島成園は、大正から昭和初期にかけて活動した大阪出身の日本画家です。画工だった父親や図案家の兄の影響を受けて、少女の頃から絵が好きだった島成園は、わずか20歳で第6回文部省美術展覧会(文展)に作品が入選。大阪から若い女性画家が誕生したことは、当時の画壇を驚かせました。 一躍有名人となった島成園は、他の女性画家とも積極的に交流し、ともに展覧会を開催することもありました。島成園の活動は、多くの女性画家の励みになったと言われています。 島成園の描く美人画は、美しいだけではない意思の強さを感じさせます。 結婚後は、中央画壇から遠ざかってしまったものの、生涯絵を描くことはやめませんでした。 大阪で骨董品買取を相談するときの注意点 大阪には多くの骨董品買取業者がおり、業者ごとに特徴があります。 業者によって取り扱っている骨董品の種類や、買取の方針が異なるため、同じ品物でも買取価格に差がつくことも少なくありません。 例えば、リサイクルショップのように骨董品以外も買取している業者では、査定に詳しくないスタッフが査定する可能性もあります。その結果、相場よりも低い価格を提示されるかもしれません。 そのため、大切な骨董品の買取は、実績ある業者へ依頼することが大切です。 骨董品買取の実績が豊富な業者であれば、骨董品の価値を見抜き、相場に見合った価格で買取してくれる可能性が高いでしょう。ホームページで過去の実績を紹介している業者もいるため、参考にしてみてください。 大阪で骨董品買取を相談するなら…信頼できる業者を見つけよう 大阪で骨董品買取を相談するのであれば、信頼できる業者に依頼することが大切です。 以下のポイントを参考に、信頼できる業者を見つけましょう。 ・実績 ・買取方法 ・査定額 まずは業者のホームページなどで、買取できる骨董品の種類をチェックしましょう。買取してもらいたい骨董品を多く取り扱っている業者を選ぶのがお勧めです。 また、業者によっては店頭への持ち込みだけでなく、出張や宅配などによる買取に対応していることがあります。自宅の近くに買取業者がいない場合や、骨董品の量が多くて持ち運べないときなどは、出張買取が便利です。 ただし、業者によって出張可能なエリアが決められていることが多いため、事前に確認しましょう。 なお、骨董品はむやみに動かすと壊れる恐れがあります。 持ち込みや宅配で買取してもらう際は、特に注意が必要です。 大阪には多くの骨董品買取業者がいるため、どこへ依頼すべきか迷う方もいるでしょう。無料相談・無料査定などを活用しながら、信頼できる業者・査定士に相談してくださいね。
2024.10.13
- 骨董品買取
-
京都 骨董品買取 | 高く売るコツや骨董品買取業者の選び方
文化の中心地としての歴史を持つ京都では、現代でも多くの骨董品が残されていると考えられます。骨董品は種類や保存状態などによっては高く買取してもらえる可能性もあります。 不要な骨董品の処分を考えている方は、一度買取業者へ相談してみてはいかがでしょうか。 京都で骨董品の買取をしてもらうには 長い歴史を持つ京都には、多くの骨董品が眠っている可能性があります。 骨董品の買取ができる業者も多いため、不要なものは売ることを検討しましょう。 実家の片づけで出てきた骨董品…もしかしたら売れるかも 「京都にある実家を片づけていたら、多くの骨董品が出てきた」という経験を持っている人もいるでしょう。実家から出てきた骨董品のうち手元に残しておきたい作品以外は、売るのも方法の一つです。 作家や年代の分からないものは、プロである鑑定士に見てもらうことで価値が判明するかもしれません。骨董品は傷つきやすく壊れやすいため、厳重な管理のもとで保管しなければ劣化してしまうこともあります。 不要なものは早めに査定してもらうとよいでしょう。 ネットオークションやフリマでの売却はリスクも 不用品の販売方法として最近人気のオークションやフリマにはリスクもあります。特に骨董品の場合、価値が分からないまま出品してしまい、相場よりも安い価格で売ってしまうかもしれません。また、骨董品は壊れやすいため通常の輸送方法ではトラブルが起きることもあります。 京都には骨董品買取業者が多数 京都には多くの骨董品買取業者がいます。 買取可能な品物の種類やサービスの内容、査定額などで比較し、信頼できる業者に買取してもらいましょう。 京都で骨董品を売りたい!どんなものが売れるの? 骨董品買取業者の多い京都では、どのような骨董品も売れる可能性があります。 ただし、いきなり業者に売るのはお勧めできません。 事前に買取してもらいやすい骨董品の種類や、高く売るポイントなどを押さえておきましょう。 買取してもらいやすい骨董品 一口に骨董品といっても、その種類はさまざまです。 また、業者によって買取可能な品目が異なる場合もあるため、複数の業者に問い合わせてみるとよいでしょう。 特に買取してもらいやすい骨董品は以下の通りです。 ・掛軸 ・茶道具 ・陶磁器 ・絵画 ・刀剣 ・香木 上記の種類の骨董品は、買取できる業者が多いため売りやすいと言えます。有名作家の作品や、保存状態のよいものであれば高価買取も期待できるでしょう。 近年、海外でも人気が高まっている刀剣のように価格が高騰しているものも買取価格が高くなりやすいと考えられます。 汚れやシミ、日焼け…買取してもらえない? 一般的に中古品の買取では汚れやシミ、日焼けがあると査定額が下がったり、買取を断られたりします。しかし、骨董品については、汚れているから売れないとは必ずしも言い切れません。 そもそも骨董品のように古いものは、汚れているのが当たり前と言えます。また、古いものほど価値が高い傾向にあるのが骨董品の特徴です。汚れているものこそ、高く買取してもらえる可能性があると言えるでしょう。 多くの買取業者は、骨董品の汚れや傷を修復する技術を持っているため、汚れやシミのある品物も買取可能な場合が少なくありません。 売れないかもしれないと思っても、一度相談してみてください。 ただし、極端に保存状態が悪いものは売れない可能性があることは押さえておきたいポイントです。また、繊細な骨董品は触れたり動かしたりすることで傷ついたり壊れたりすることもあるため、買取してもらうまで、できる限り自分では触れないほうがよいでしょう。 汚れやシミも、自分で落とそうとせずにそのまま査定してもらうことをお勧めします。 査定額アップのポイントは? 大切な骨董品を手放すのであれば、できる限り高く買取してもらいたいものです。 そのためには以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。 ・査定書があれば一緒に査定してもらう ・複数の業者に相談する ・適切な方法で保管する 骨董品の中には贋作が含まれることがあり、プロの査定士でも真贋を見抜くのが難しい場合もあります。 贋作に芸術的価値はないため、本物か分からない場合は査定額が大きく下がることも考えられます。 骨董品が本物であることを証明する査定書があれば、高価買取につながりやすくなるでしょう。 また、骨董品に定価はないため業者によって異なる査定額を提示されることが珍しくありません。時間や手間はかかるものの、複数の業者に相談して査定額を比較することをお勧めします。 なお、骨董品は保管方法にも注意が必要です。 保管状況によっては、買取してもらうまでに劣化が進むことも考えられます。直射日光の当たる場所や湿気の多い場所を避け、風通しのよいところに保管しましょう。むやみに触れたり動かしたりしないことも大切です。 京都には多くの名作・名作家がいる 古代から文化の中心地であった京都は、多くの名作が生まれた場所です。 また、京都を拠点に活動した有名作家も少なくありません。 円山応挙 作家名:円山応挙 生没年:1733年〜1795年 代表作:『雪松図屏風』『金刀比羅宮表書院障壁画 竹林七賢図』 円山応挙は江戸時代中期から後期にかけて京都で活躍した画家です。近現代まで続く「円山派」の始祖であり、写実的で優美な画風が特徴です。現在の京都府亀岡市にあった村で農家の次男として生まれた円山応挙は、玩具店での奉公を経て画家になりました。狩野派で一時期学んだこともありましたが、円山応挙の画風はさまざまな日本画や中国画の影響を受けた独自のものです。 自然や動物など身の回りのものをテーマにした円山応挙の絵画は、当時の裕福な町人にも愛されました。 竹内栖鳳 作家名:竹内栖鳳 生没年:1864年〜1942年 代表作:『大獅子図』『アレ夕立に』 竹内栖鳳は、近代日本画の祖と呼ばれる芸術家です。 京都市内にある川魚料理屋に生まれた竹内栖鳳は、10代の頃から絵を習いはじめ、23歳で画家として独立しました。四条派に学んだ竹内栖鳳は、狩野派や西洋画の技法も取り入れ、自身の画風を確立したと言われています。 虎やライオン、鳥など従来の日本画らしい構図に、西洋画の写実的な技法を組み合わせた竹内栖鳳の作品は近代の日本画の発展に大きな影響を与えました。 特に得意とした動物画は、丁寧な描写から「匂いまで表現されている」と評されることもあります。 また、若いときから華々しく活躍する一方、多くの弟子を育てたことでも知られています。名実ともに京都画壇の中心人物だったと言えるでしょう。 富岡鉄斎 作家名:富岡鉄斎 生没年:1837年〜1924年 代表作:『富士山図屏風』『阿倍仲麻呂在唐詠和歌図』 「日本最後の文人」と呼ばれる富岡鉄斎は、生涯のほとんどを過ごした京都で多くの作品を生み出しました。その作品数は1万点を超えると言われています。 法衣商を営む父のもとに生まれた富岡鉄斎は、幼少から漢学や詩文などを学び、自身の本職は儒学者だと認識していました。そのため、富岡鉄斎の絵画の多くは中国古典を題材とする文人画です。 現在確認されている作品は、多くが30代頃以降に描かれたものです。 作品は年を追うごとに洗練されていき、89歳で亡くなるまで創作意欲が衰えることはありませんでした。 京都で骨董品買取を相談するときの注意点 骨董品の買取ができる業者はさまざまです。 リサイクルショップのように幅広い品物を扱っている業者もいれば、骨董品専門の業者もいます。また、骨董品専門業者によって得意分野が異なるケースも少なくありません。 例えばリサイクルショップでは、さまざまなものをまとめて買取してもらえる点がメリット。一方で、骨董品に詳しくないスタッフが査定した場合は相場よりも安く買取される恐れがあります。 骨董品買取業者では、プロの査定士が査定します。 価値に見合った価格で買取してもらうためには、骨董品専門の買取業者に依頼すると安心です。 京都で骨董品買取を相談するなら…信頼できる業者を見つけよう 骨董品買取業者はどこも同じではありません。 業者によって実績やサービス内容に違いがあるため、しっかりと比較して選ぶことが大切です。 特に京都には多くの骨董品買取業者がいるため、信頼できる業者を見つけやすいでしょう。 骨董品買取業者を選ぶポイントは以下の3つです。 ・実績 ・買取方法 ・査定額 買取実績は買取業者の実力を判断するポイントです。 多くの買取業者はホームページや店頭で買取実績を紹介しています。 例えば掛け軸の買取実績が豊富な業者には、掛け軸に詳しい査定士がいると考えられます。そのような業者であれば安心して骨董品の査定を任せられるでしょう。 また、買取方法も大切です。 店頭への持ち込みの他、出張買取や宅配買取ができる業者は少なくありません。 特に骨董品の場合、輸送中に壊れたり傷ついたりする恐れがあります。 出張買取に対応している業者であれば自宅まで査定に来てくれるため、骨董品を持ち運ぶ必要がありません。 なお、京都には多くの骨董品買取業者がいるため、相見積もりを取りやすいことはメリットと言えます。複数の業者に査定してもらい、条件のよいところに買取してもらうとよいでしょう。 見積もりが無料の業者を選ぶことも大切です。
2024.10.13
- すべての記事
- 骨董品買取
-
東京 骨董品買取 | 高く売るコツや骨董品買取業者の選び方
日本の首都である東京には、多くの骨董品があり、骨董品を買取できる業者も少なくありません。 家族から引き継ぐなどして骨董品を持っている方は、買取を検討してみてはいかがでしょうか。 東京で骨董品の買取をしてもらうには 美術館や画廊なども多い東京には、日本中からさまざまな芸術作品が集まってきます。 骨董品を扱う業者も多いため自宅や実家などで見つけたものは、買取を依頼してみてはいかがでしょうか。 東京の自宅にある骨董品…処分しますか?売りますか? 家族から引き継いだり、趣味で集めたりした骨董品。保管には場所も手間も必要なため、手放したいと考えている方も多いのではないでしょうか。 骨董品を整理する方には、買取もお勧めです。 捨てる場合、手数料がかかることもあります。また、価値のある骨董品を捨てるのは抵抗あるという方も多いでしょう。一方で、買取してもらえば臨時収入が得られる上、必要としている方に渡る可能性があります。 実家の片づけで処分しなくては…遺品整理業者へ依頼する前に 実家の片づけで多くの骨董品が見つかることもあります。 他の不用品とまとめて遺品整理業者に買取してもらう方法もありますが、骨董品は鑑定士に見せることをお勧めします。骨董品に詳しくない業者に任せると、相場よりも低い価格で買取されてしまうかもしれません。急いでいる場合でも、骨董品は査定士のいる買取業者へ相談するほうがよいでしょう。 東京には骨董品買取業者が多数 東京には多くの骨董品買取業者がいます。 また、骨董品の買取に対応している遺品整理業者や不用品買取業者もいるため、どこへ相談すべきか迷う方もいるでしょう。大切な骨董品を売るのであれば、実績のある業者を選ぶことをお勧めします。 東京で骨董品を売りたい!どんなものが売れるの? 東京で骨董品を売るのであれば、まずは価格がつきやすい骨董品の傾向などを把握しておきましょう。 高く売るためのポイントを押さえておくことも大切です。 どんな骨董品が価格がつきやすいのか 骨董品の種類によって売りやすさに違いがあります。 以下のようなものは、比較的価格がつきやすいでしょう。 ・掛軸 ・茶道具 ・陶磁器 ・絵画 ・刀剣 ・香木 上記のうち、有名作家の作品や保存状態のよいものは高価買取も期待できます。ただし、家族から譲られた骨董品の場合などは、作家名が分からないケースも少なくありません。そのようなケースでは、査定士に相談することで価値が分かることもあります。 どのようなものでも、一度相談してみるとよいでしょう。 意外なものが高く売れるかもしれません。 汚れやシミがあっても買い取ってもらえる? 結論からいえば、骨董品の場合は汚れやシミがあっても買取してもらえるケースは少なくありません。 そもそも新しくてきれいなものより、多少汚れていても古いほうが価値があるのが骨董品の世界。もちろん、汚れやシミの程度によっては買取できないこともありますが、まずは相談してみるとよいでしょう。 なお、汚れやシミがある骨董品を売る際には、手を加えずにそのままの状態で査定してもらうことが大切です。 骨董品の汚れやシミを取り除くには特殊な技術が必要です。 少しでも印象をよくしようと、自分で汚れを落とそうとしたために壊してしまうこともあるかもしれません。しかし、骨董品の種類や状態によっては、手で触れたり動かしたりするだけで傷がつくことも考えられます。このため、自分ではできる限り直接触れず、プロである骨董品買取業者へ任せることをお勧めします。 査定額アップのポイントは? 家族から引き継いだ骨董品は、できる限り高く買取してもらいたいと思う方が多いでしょう。以下のポイントに注意することで査定額がアップする可能性があるため、ぜひ試してみてください。 ・鑑定書があれば一緒に査定してもらう ・複数の業者に査定を依頼する ・保管方法に注意する 骨董品が本物かどうかは、査定の際に査定士がチェックするポイントの一つです。どれほど精巧に作られていても、贋作であれば買取できないことがほとんどです。そのため、骨董品が本物だと証明できる査定書があればスムーズに買取してもらえるでしょう。また、骨董品の価格のつけ方は買取業者によって異なるため、同じ品物でも査定額に差がつくことは珍しくありません。 複数の業者に査定してもらい、査定額を比較してみましょう。 無料で査定してもらえる業者を選べば経済的な負担も抑えられます。 なお、買取してもらうまでの保管方法も大切です。適切に保管されていない骨董品は、劣化しやすくなるため査定額が下がってしまうかもしれません。直射日光を避ける、部屋をこまめに換気する、直接触れないといった点に注意して保管しましょう。 東京には多くの名作・名作家がいる 東京は、多くの芸術家が活躍した場でもあります。また、さまざまな有名作品の舞台にもなりました。 横山大観 作家名:横山大観 生没年:1868年〜1958年 代表作:『無我』『霊峰飛鶴』 近代日本画の巨匠と呼ばれる横山大観は、20歳のときにたった3カ月絵を習っただけで東京美術学校(現在の東京藝術大学)に合格したと言われています。入学後、校長でもあった岡倉天心から熱心な指導を受けた横山大観はすぐに頭角を現しました。 代表作の『無我』は、卒業後に東京美術学校の助教授となった横山大観が在職中に発表した作品です。 横山大観の作品の特徴は、枠線を描かずに色の濃淡だけで空気感を表現する朦朧体と呼ばれる表現技法です。伝統的な日本画とかけ離れた表現技法のため当初は批判されることもありましたが、現代では日本画の発展に大きく貢献したと評価されています。 葛飾北斎 作家名:葛飾北斎 生没年:1760年〜1849年 代表作:『富嶽三十六景』『北斎漫画』 世界で最も有名な浮世絵師と言われる葛飾北斎も東京(当時は江戸)で活躍した芸術家の一人です。葛飾北斎という画号も、出生地である武蔵国葛飾郡(現在の東京都葛飾区)に由来すると言われています。 約70年にわたり絵師としての活動を続けた葛飾北斎は、浮世絵版画を中心に肉筆浮世絵、読本の挿絵、春画など数多くの作品を制作しました。 中でも大胆な構図や色鮮やかな色彩を特徴とする風景画は有名です。 葛飾北斎の作品は、海外の芸術家にも影響を与え、19世紀後半にヨーロッパで日本の美術工芸品を愛好するジャポニズムが広がるきっかけとなりました。 山下清 作家名:山下清 生没年:1922年〜1971年 代表作:『花火』『桜島』 山下清は、東京市浅草区(現在の東京都台東区)出身の画家です。 幼少期の病気の後遺症と、発達障害を持っていた山下清は小学生のときから通い始めた養護学校でちぎり絵を始めました。すぐに上達した山下清は、ちぎり絵を独自に発展させた「貼絵」の作品作りを始めます。 ところが、1940年に突然学校を出て、放浪の旅を始めました。彼が「放浪の天才画家」と呼ばれる所以です。 旅の途中で見た景色を貼り絵や油絵、ペン画で表現した山下清は、1954年の新聞記事をきっかけに有名になり、1956年には東京で展覧会も開催しました。 1971年、病に倒れ短い生涯を閉じた山下清。残された作品のほとんどは遺族が所有しているとされています。 東京で骨董品買取を相談するときの注意点 骨董品を売る際は業者選びが大切です。骨董品買取業者の他、遺品整理業者、リサイクルショップ、オークションやフリマアプリなどでも骨董品を売ることは可能です。 しかし、骨董品買取に関する知識や経験を持つ業者以外に売る場合、価値に見合った価格で買取されないというリスクがあります。特に、相続などで骨董品を入手した方は、自身では品物の価値を知らないケースが少なくありません。 そのため、知らないうちに相場より安く骨董品を手放してしまうことがあるのです。 骨董品買取業者は日々多くの骨董品を取引しているため、最新の相場を把握していると考えられます。相場に対して安すぎる価格を提示される恐れは少ないと言えるでしょう。 東京で骨董品買取を相談するなら…信頼できる業者を見つけよう 東京では数多くの業者が骨董品の買取を行なっています。 選択肢が多いため、かえってどの業者に相談すべきか分からなくなるケースもあります。 骨董品の買取で大切なことは、信頼できる業者を見つけることです。 特に、以下のポイントに注意して業者を選ぶとよいでしょう。 ・実績 ・買取方法 ・査定額 多くの骨董品買取業者は、ホームページなどで過去に買取した品物の例や買取価格を公表しています。 例えば、陶磁器の買取実績が多い業者には、経験豊富な査定士がいる可能性が高いため安心して相談できるでしょう。 利用者の声や口コミも参考になります。 また、骨董品は買取方法も大切です。多くの業者は、店頭への持ち込み以外に出張や宅配での買取に対応しています。特に繊細な骨董品は、持ち運びによってダメージを受けることもあるため、自宅で査定してもらえる出張買取がお勧めです。 最後に、信頼できる業者かどうかを確かめるには、査定額もポイントです。 骨董品を売る前に、複数の業者に見積もりしてもらいましょう。 骨董品に関する知識や経験を持つ業者であれば、相場に見合った査定額を提示してくれると考えられます。なお、見積もりを依頼する際は手数料がかからない業者を選ぶと費用を抑えられます。
2024.10.13
- すべての記事
- 骨董品買取
-
骨董品買取 | 高く売るコツや骨董品買取業者の選び方
骨董品の処分にお困りの方は、買取を検討してみましょう。 骨董品の種類や状態によっては、高価買取の可能性もあります。 相続や実家の片づけなどで出てきた価値の分からない骨董品も、信頼できる買取業者に相談してみてはいかがでしょうか。 骨董品を買取してほしい! 骨董品の処分方法が分からないという方や、大きいものや重たいものの処分に苦労している方もいるでしょう。 手放したい骨董品は、買い取りしてもらう方法もあります。 自宅に骨董品は眠っていませんか? 遺品整理、実家の片づけなどのタイミングで骨董品が出てくることがあります。また、相続で引き継いだという方もいるでしょう。 あなたの自宅で眠っている骨董品を、必要としている方がいるかもしれません。 価値の分からない骨董品…捨てるしかない? 骨董品を「古いから捨てるしかない」と考えるのは早いかもしれません。たしかに古くて汚れている骨董品は、価値がないように見えることもあります。 一方で、古いほど価値が増すのも骨董品の特徴です。プロが査定することで、有名作家の作品だと判明することもあります。 処分予定の骨董品は捨てる前に、買取業者に相談してみましょう。 骨董品を高く売るためには 骨董品を処分するのであれば、しっかりと価値を認めてくれる業者に売りたいと思う方は多いでしょう。骨董品の買取ができる業者は多いものの、経験や実績ある査定士が在籍する業者ばかりではありません。中には骨董品に詳しくないスタッフが査定するケースもあります。 査定額に納得できない、買取を断られてしまった……そんなときは、他の業者へ相談してみましょう。 時間や手間はかかっても、信頼できる業者を見つけることが大切です。 実績のある専門家へ相談 骨董品を高く売るために大切なポイントの1つは、実績のある専門家へ相談することです。 骨董品の買取経験が豊富な査定士がいる業者を選びましょう。価値を理解した上で、相場を考慮した適切な査定額を提示してくれる可能性が高いと考えられます。 大きく査定額が変わることも…複数の業者へ相談 査定を依頼したからといって、必ず売らなければいけないわけではありません。定価のない骨董品は、買取業者によって査定額が大きく異なることもあります。複数の業者に相談し、査定額を比較しましょう。 箱や付属品を揃えておく 骨董品に箱や付属品があれば査定の際に一緒に提出しましょう。 たとえば陶磁器を収める桐などでできた箱は供箱と呼ばれ、単なる梱包材以上の意味を持ちます。供箱には作家名や作品名が記されることが多く、陶磁器の価値を証明する役割があるためです。 また、査定書も同様に骨董品の価値を証明するものです。 骨董品とセットで提示できれば、買取価格アップが期待できます。 いつか売るときのために…丁寧に保管しておく 骨董品を今すぐ売るつもりがない方も、保管方法には注意を払うことをお勧めします。特に古くて貴重な骨董品ほど、少しのことで劣化しやすいためです。劣化していても買取できる場合もありますが、買取価格が下がってしまう恐れがあります。 今は予定がなくても、いつか売るときのことを考えて、丁寧に保管することを心がけましょう。 なお、骨董品は直射日光の当たらない、風通しのよい場所に保管することが大切です。また、直接触れたり動かしたりしたことがきっかけで傷んでしまうこともあります。このため、必要以上に触らないように注意し、どうしても必要なときは手袋をするとよいでしょう。 骨董品といってもその種類はさまざま 一口に骨董品といってもさまざまな種類があり、相場も異なります。 代表的な骨董品の種類 骨董品のうち、特に流通量や買取可能な業者が多いのは、以下の6種類です。 掛軸 掛軸とは、書や日本画・中国画を床の間などに掛けられるように布や紙で表装したものです。買取価格の相場は、数万円程度ですが、有名作家の作品になると100万円以上の価格がつけられることもあります。 富岡鉄斎、伊藤若冲、棟方志功などが有名作家の例です。 また、掛軸は中国でも人気が高まっているため、中国人作家の作品も高価買取される傾向にあります。 茶道具 茶碗や茶入、茶杓など茶道に使われる道具は全て茶道具に含まれます。日本の伝統文化である茶道を嗜むための道具として、遺品整理や蔵の片づけなどで出てくることがあります。 茶道具の場合、買取価格のバラつきが大きいのが特徴です。 同じ作家の作品でも、人気の有無によって数万円から数百万円まで差がつくこともあります。また、純金製の茶道具など高価な素材を使用しているものは買取価格も上がりやすいといえます。 陶磁器 茶碗や湯呑み、壺、花瓶など陶器や磁器で作られた器を陶磁器といいます。陶磁器の買取では、作家名や産地、メーカー名が重要です。 作家で言えば酒井田柿右衛門、金城次郎、河井寛次郎などが知られています。 陶磁器の産地としては瀬戸焼、越前焼、信楽焼、備前焼、常滑焼、丹波焼が有名です。これらはまとめて日本六古窯と呼ばれることもあります。 また、西洋の陶磁器メーカーではマイセン、リヤドロ、ロイヤルコペンハーゲンなどが人気です。 有名作家やメーカー、産地の陶磁器は数万円から数十万円が相場。希少価値の高いものや状態のよいものは数百万円を超える価格で取引されたこともあります。 刀剣 刀剣とは、いわゆる日本刀や太刀、薙刀、脇差などの刀類のことです。特に日本刀は美術品としての価値が高く、海外からも注目されているため価格は上昇傾向にあります。 日本刀は作られた年代が重要です。 明治時代の廃刀令以後に制作されたものは「現代刀」と言い、数十万円が相場です。ただし、人間国宝の高橋貞次の作品などは、数百万円の価値がつくこともあります。 一方、江戸時代以前の刀は、高価買取が期待できます。保存状態がよければ100万円以上の価値がつくかもしれません。 絵画 絵画は、大きく日本画・西洋画・現代アートの3つに分けられます。 日本画とは、日本の伝統的技法によって描かれたもので、水墨画や浮世絵などが該当します。円山応挙や歌川広重などが代表的な作家です。 一方、西洋画はヨーロッパで広まった技法で描かれた絵画です。高価買取が期待できる作家として、マルク・シャガール、岸田劉生などが挙げられます。 従来の絵画の枠にとらわれない表現技法を用いる現代アートの作家としては、キース・ヘリング、草間彌生などがいます。 絵画は、作家や作品によって買取価格の差が付きやすく、数万円のものから1億円以上の価値がつけられるものまでさまざまです。 香木 白檀や伽羅といった、よい香りを楽しむための木材が香木。香木は近年、中国などで需要が高まり価格が高騰しています。 香木の買取価格は、品質と重量で決まり、白檀であれば、1gあたり10円〜60円が相場です。また、伽羅は1gあたり2千円〜2万円、品質がよければ1gあたり数万円で取引されることもあります。 上記の6種類以外の骨董品も、業者によっては買取可能です。 相続した骨董品や、自宅から出てきたものを手放したいと考えている方は、信頼できる業者に相談してみましょう。 骨董品買取はどこに相談するかで価格が変わる?! 骨董品の買取は、相談する業者によって価格が変わります。 たとえば、骨董品の買取を専門としている業者と、さまざまな物を幅広く買取している不用品買取業者では、同じ品物でも査定額が大きく異なるでしょう。さらに、骨董品専門の買取業者の中でも信頼できる業者を選ぶことが大切です。たとえば、実物を見ずに画像だけで査定する業者には注意が必要です。 また、査定額について説明してくれない業者も気をつけたほうがよいかもしれません。 信頼できる業者を選ぶポイントの一つが、買取実績。 買取実績の多い業者であれば、骨董品に詳しい査定士に査定してもらえる可能性が高いといえます。大切な骨董品の買取は、実績のある業者へ相談しましょう。 こんなものでも売れる…?骨董品買取でよくある相談 プロの買取業者や査定士以外には、骨董品の価値を判断するのは難しいものです。 売れるかどうか分からないものも、まずは査定してもらうとよいでしょう。 骨董品かどうか価値が分からない 相続などでもらったものや、自宅の片づけで出てきたものなど、そもそも価値があるかどうかも分からないというケースでも心配いりません。 価値があるかどうかは、プロの査定士が見ないと分からないことが多いため、まずは相談してみてください。その際、骨董品とセットの査定書や箱があれば、なくさないように保管しておきましょう。骨董品の価値を明らかにするためのヒントになる可能性があります。 箱や鑑定書などがついていない 箱や鑑定書などがついていない骨董品も買取可能です。 経験豊富な査定士がさまざまなポイントをチェックし、骨董品の価値を判断します。作家名や作品名、年代などの分からない骨董品は査定士に見せることで、価値が判明するかもしれません。 古すぎてシミや汚れが… 骨董品の場合、シミや汚れがついているから売れないとは限りません。「こんなに汚れていては売れない」と思わずに、査定士に見てもらいましょう。 そもそも骨董品とは古いものであり、シミや汚れがあるのは当然といえます。買取業者でクリーニングや修復が可能な場合もあるため、汚れていても気にせずにそのまま相談してみてください。 なお、買取の前に自分で骨董品をきれいにしようとするのは避けましょう。 骨董品は繊細なものが多いため、触れたりこすったりすることでダメージを受ける可能性があります。壊れたり傷ついたりすると買取価格が下がってしまうかもしれません。 気になるところがあっても自分では触らず、買取業者に任せましょう。 オークションやフリマで売った方がいい? 買取業者を利用せず、オークションやフリマで骨董品を売るメリットは自分で価格を決められることです。一方で、トラブルが起きたら自分で対処しなければいけないというデメリットもあります。 オークションやフリマでは、ユーザー同士が直接やりとりするため、勘違いや説明不足からクレームをつけられることも。また、骨董品は壊れやすいため、輸送中に破損したといったトラブルが起きることもあります。 あるいは、そもそも骨董品の価値が分からない場合、いくらで出品するのが適当か判断できないという問題も。価値の高いものだと知らずに、相場より安い価格で手放してしまうリスクもあるのです。 高価な骨董品はもちろん、価値の分からないものもまずは専門家に相談してから処分することをお勧めします。 骨董品買取業者の選び方 骨董品の買取では業者選びが大切です。 買取業者を選ぶポイントを押さえることで、納得いく価格で骨董品を処分できるでしょう。 実績で選ぼう 骨董品買取業者を選ぶ際、まず重視すべき点は実績です。 多くの買取業者は、ホームページなどで過去に買取した骨董品の例や価格などを紹介しています。 買取実績を公表しているということは、業者の自信の現れ。信頼できる業者かどうかを判断するポイントだといえるでしょう。 また、買取実績を見ることで、特に多く買取している骨董品の種類なども分かります。 たとえば、茶道具の買取実績が豊富な業者は、直近の相場を把握しています。茶道具を売りたい方は、このような業者を選ぶと納得いく価格で買取してもらえる可能性が高くなるでしょう。 買取方法で選ぼう 骨董品を買取する方法には店頭への持ち込みの他、出張や宅配などもあります。中でもお勧めは出張買取です。 自宅の近くに買取業者の店舗がない場合でも利用できる上、家から出ずに買取できるため忙しい方にも向いています。 また、出張買取の特に大きなメリットといえるのが、骨董品を自分で持ち運ぶ必要がないことです。 繊細な骨董品は、移動中の衝撃で壊れてしまうことも考えられます。大きいものや重いものなどの運搬も業者に任せられるため、車がない方でも安心です。 なお、出張費用が気になる方は、手数料無料の業者を選ぶとよいでしょう。 見積もり価格で選ぼう 骨董品の買取では、業者はまず査定し、見積もり価格を提示します。お客さまが見積もり価格に同意すれば買取へ進むのが大まかな流れです。そのため、見積もり価格に納得できなければ、他の業者を探すのも選択肢の一つです。 したがって、骨董品を売る際はあらかじめいくつかの業者を選び、査定してもらった上で見積価格を比較するのがお勧めです。同じ骨董品でも業者ごとに見積もり価格が大きく違うことに驚くかもしれません。 なお、中には査定に手数料がかかる業者もいるため注意が必要です。 無料で査定してくれる業者を選ぶと節約につながります。 骨董品買取ランキングでお勧め業者を見つけてみよう インターネットを使うと数多くの骨董品買取業者が見つかるため、どの業者がいいか迷ってしまうかもしれません。 特に遺品整理などの場合は、それぞれの業者に問い合わせている時間が取れないことも多いでしょう。 業者選びに迷ったときは、お勧め買取業者や比較表・ランキングなどを参考にしてはいかがでしょうか。実績や買取方法などを紹介しているため、ご希望に合う業者を効率的に探せます。 複数の業者にまとめて問い合わせて、相見積もりを取るのもお勧めです。 骨董品を高く買取してくれる業者が見つけられるでしょう。
2024.10.13
- すべての記事
- 骨董品買取
-
刀剣博物館で開催されている「現代刀職展」で刀剣を鑑賞してきた!
皆さんは、刀職人とは何か知っていますか? 刀職とは、日本刀の製作や手入れに関連する技術や職業を総称する言葉です。 刀職に就く職人は、日本刀の製作工程のそれぞれを専門的に担い、その技術を代々受け継いでいます。 現代においても、日本刀の製作・研磨・鞘作りなどの技術を専門とする職人がいます。 今回は、刀剣博物館で開催されている「現代刀職展」に行ってきました! この展示会では、日本の伝統的な刀剣製作技術を現在に伝える現代の刀職人たちの作品が展示されています。 刀剣製作にかかわるさまざまな専門技術を持つ職人たちの技と美が結集したものとなっています! 日本の伝統的な刀職の魅力を感じられる「現代刀職展」は刀剣博物館にて開催 両国にある刀剣博物館では、現代刀職展が開催されています。 歴史の授業やテレビ、映画などで刀を目にする機会はあっても、直接見る機会は現代においてなかなかないのではないでしょうか。 刀剣博物館では、刀職人たちの技術と美が詰まった本物の刀を間近に見ることができます! 現代刀職展では、現代技術を駆使して作られた数々の日本刀を比較しながら鑑賞できるのが特徴です。 日本刀は日本国内だけでなく、世界中で高い評価を受けています。 その美しさと技術の高さから、多くの外国人が日本刀を収集したり、研究したりしているのです。 実際に、展示会を訪れた際、海外観光客も半数ほどいたのが印象的でした。 現代に作られた刀の展示「現代刀職展」について 現代刀職展が開催されている展示室は3階にあります。 展示室に入る前の左手には、ロッカーも完備されているため、荷物が多い方はこちらで預けてから展示室に入りましょう。 展示室内は1室のみで、天井の高い部屋には、ガラスケースに入った刀剣が並んでいます。 展示されている刀剣は、以下の部門に分けて制作されたものです。 ・作刀の部 刀剣そのものの制作を担う工程で、たたら製鉄で作られた玉鋼を材料に、鍛錬、素延べ、火造り、焼入れの作業を経て一振りの刀剣が完成します。 鉄を鍛えて刀剣の姿へ成形し、地鉄や刃文を表現する作業が芸術といえるでしょう。 鉄を何度も加熱し鍛え上げ、刃文と呼ばれる美しい波模様を生み出しながら、刀の形状と刃の鋭さを追求します。 作刀の最大の魅力は、その緻密な技術と芸術性にあります。 日本刀は単なる武器ではなく、長い歴史と文化が込められた工芸品としての価値が高いものです。 各刀には個性があり、それは刃文、形状、バランス、鋼の色合いなどに現れます。 刃文には、直刃、乱刃、丁子刃などさまざまな種類があり、それぞれに美しさがあります。 刃の表面に浮かび上がる模様の種類を知り、現代刀職展で展示されている刀剣たちの模様がどれにあたるか鑑賞しながら確認してみましょう。 ・研磨の部 玉鋼を材料にして作られた刀剣は、最終的に研いで磨く工程を経て美術品として完成します。 研磨には、大きく分けて下地研ぎと仕上げ研ぎの2工程があります。 研ぎは、研ぎ師の刀剣への理解度や、刀文や地鉄を活かす研磨技術が問われる工程です。 この研ぎの工程によって作品の良し悪しが大きく左右され、名刀になるかが決まるともいわれています。 研磨の過程では、刀の形状や刃文を崩さずに鋭さを追求しながら、刀身全体に均一で滑らかな表面を作り出す必要があります。 刀剣の刃文は、研磨によって鮮やかに浮かび上がります。 研磨の技術を鑑賞する際は、刃文の細部までが明確に見えるかどうか、またその美しさや均整が取れているかを確認しましょう。 ・刀身彫の部 刀身に彫を施して芸術性を高める工程を指し、彫のモチーフは、信仰心に基づいた神仏の姿や各号、植物などが多い傾向です。 刀身彫は、刀身の潜在的力量を引き出し、荘厳さを高めるために行われます。 刀身彫の魅力は、その彫刻が施された刀身に、装飾的でありながらも深い精神性や文化的背景を感じられる点にあります。 刀身に施されるこれらの彫刻は、技術的な難度が高く、熟練した彫刻師の手によって一つひとつ丁寧に彫られているのです! そのため、刀身彫は日本刀の美しさとともに、その精神的な重みをも感じさせてくれます。 刀剣を鑑賞する際、刀身彫が刀全体のデザインや形状と調和しているかを鑑賞してみると、お気に入りの一振りが見つかるかもしれませんね。 ・彫金の部 刀装具の中でも、主に鍔をはじめとした金具の技量を審査する部門で、作家たちはほぼ1年かけてさまざまな意匠を取り入れ、制作しています。 小さな金具の中には、作家の生命が宿っているのです。 彫金に使われているモチーフが何を意味するのか、その背景にある歴史や文化、宗教的な意味を理解することで、彫金のデザインの深さを感じられます! また、特定の時代や地域で好まれたモチーフを知ることで、刀剣が作られた時代背景や職人の意図も読み取れるでしょう。 展示会でも、動物や植物、風景などさまざまなものをモチーフにした彫金が展示されていました。 デザイン性だけではなく、モチーフを選んだ意図も想像しながら鑑賞してみると、また異なる魅力に気づけることでしょう。 ・白鞘の部 白鞘とは、刀身を保存するための鞘を指し、古くや休め鞘ともいわれていました。 朴の木から白鞘を作る工程を競う部で、表面には出ない掻き入れと呼ばれる工程は、職人たちが人一倍神経を注ぐ作業です。 装飾が少なくシンプルなデザインが特徴で、自然な風合いが際立つため、日本刀の本来の美しさや精緻さを引き立たせてくれる印象を受けました。 ・刀装の部 拵とも呼ばれ、鞘に漆を塗り、柄を鮫皮で装飾し、鍔や目貫などの金具をつけて刀身と同じように美術品として仕上げる工程を指します。 江戸時代に制作されていたものは、身分に応じた装飾がされていたといわれています。 刀装は職人によって手作りされるため、その製作には高度な技術と経験が求められます。 細かい装飾や精密な彫刻、独自のデザインなど、職人の技術が凝縮されており、その技術の高さが魅力です。 刀装を鑑賞する際は、装飾やデザインに注目しましょう。 細かい彫刻や金属細工、装飾のスタイルがどれほど美しく、独自性があるかを観察します。特に職人の技術や創造力が発揮された部分に注目すると、その美しさがより際立って見えるでしょう。 ・板前の部 刀装の柄を制作する工程で、朴の木で作られた柄木の上に鮫皮を巻いて、さらに上から組紐を菱形などに巻いて滑り止め効果をあげ、手持ちをよくする工程です。 昔は、献上鮫として、大名や将軍への贈答用とされていました。 板前を鑑賞する際は、組紐の模様や配置に注目しましょう。 特に菱形などの装飾がどれだけ美しく、均等に施されているかがポイントです。 装飾は単なる美しさだけでなく、柄の使用感にも影響します。 ・白銀の部 刀装具のうち、刀を鞘に固定する鎺(はばき)と呼ばれる金具の完成度を審査する部門です。 白銀は、刀装具全般の下地を主に制作する工程で、その中でも白銀師は鎺を作成する職人を指します。 白銀は単なる機能的な部品だけでなく、装飾的な美しさも持ち合わせています。 鎺のデザインや彫刻には職人の技術が反映され、美しい装飾が施されることで刀の外観をより引き立ててくれると感じました。 美しい鎺は、刀全体の美的価値を高める要素となります。 「現代刀職展」を開催している刀剣博物館のみどころ 刀剣博物館の1階にある展示室では、刀剣の制作工程の説明や国宝が展示されています。 刀剣について詳しく知らない方でも、まずは1階展示室の説明を確認してから展示品を鑑賞することで、新たな魅力に気付けるかもしれません。 実際の刀を持って重さを体感できる展示も行われています。 縦に長い刀は、実際の重さよりも重く感じられました。 また、展示室内では刀剣博物館が所蔵している刀剣の国宝も展示されています。 現代の職人が制作した刀剣を鑑賞しつつ、国宝の刀剣も鑑賞してみて、どのような違いがあるか比較してみるのもよいでしょう。 刀剣博物館にはここだけの魅力的なグッズがたくさん 刀剣博物館の1階に位置するミュージアムショップでは、刀剣や日本刀に関するさまざまな書籍が取り揃えられています。 毎年開催される新作発表会の図録を含む豊富な書籍が並んでいます。 また、刀剣の材料となる玉鋼や、刀剣をテーマにしたキーホルダーなど、多彩なグッズも販売されているのが魅力です。 さらに、刀剣・日本刀鑑賞の上級者向けには拡大鏡も取り扱っており、実際に鑑賞時に活用する方も見受けられます。 今に伝わるいにしえの技を展示する「現代刀職展」 現代刀職展は、日本刀文化を今に伝える大切な展示会です。 刀剣博物館内には、刀剣の制作方法や刀剣の種類などに関する説明も展示されているため、刀剣の詳しくない方でも知識を深めながら楽しめるのではないでしょうか。 現代刀職展を楽しんだあとは、3階の屋上庭園で一息つくのもおすすめです! 屋上庭園からは隣接する旧安田庭園の景色が一望でき、都会にいながら美しい緑を堪能できます。 旧安田庭園は無料で入れるため、刀剣博物館で展示会を鑑賞し歴史や文化に触れたあとに、庭園の静かな空気を感じながら、体験を振り返ってみるのもよいでしょう。 旧安田庭園は歴史ある場所であり、江戸時代からの庭園文化に触れることができます。 博物館での学びを庭園の歴史と重ね合わせることで、日本の伝統文化に対する理解がより深まるのではないでしょうか。 開催情報 『現代刀職展』 場所:東京都墨田区横網1-12-9 期間:2024年8月10日~2024年10月14日 公式ページ:https://www.touken.or.jp/museum/ チケット:大人1000円、会員700円、学生(高校・大学・専門学校)500円、中学生以下無料 ※詳細情報や最新情報は公式ページよりご確認ください
2024.10.09
- すべての記事
- 美術展・イベント
- 東京
-
「北川民次展―メキシコから日本へ」を訪れてその歩みを知る
皆さんは、北川民次(1894年-1989年)という画家を知っていますか? 彼は、メキシコで画家・美術教育者として活動した人物で、生誕130年となる今年「生誕130年記念 北川民次展 ―メキシコから日本へ」が開催されています。 晩年まで精力的に制作活動を行っていた北川民次は、メキシコから日本という特異な歩みの中で、何を見出し、何を探求していたのか。 その答えを探るべく、今回は世田谷美術館で開催されている「北川民次展―メキシコから日本へ」に行ってきました! 「北川民次展―メキシコから日本へ」は世田谷美術館にて開催中 「北川民次展―メキシコから日本へ」は、緑豊かな世田谷区の砧公園内にある世田谷美術館にて開催しています。 最寄り駅はいくつかあり、用賀駅からは歩いて17分ほどのため、のんびり歩いて向かうのもよいですね! 各最寄駅からは、世田谷美術館行きのバスが出ているため、事前に時間をチェックして利用するのがおすすめです。 世田谷美術館の館内には、ロッカーが完備されています。 チケット窓口近くには、大きな荷物は預けて美術鑑賞するよう促す案内もあるため、チケット購入後に大きな荷物はロッカーにしまってから展示室に向かいましょう。 ロッカーは100円が必要ですが、返却されるタイプのため無料で利用できます。 今回訪れた「北川民次展―メキシコから日本へ」は、1階展示室にて開催中。 館内の撮影は基本的に禁止されているようでしたが、本企画展については写真撮影OKの案内がありました。 企画展では、油彩約60点、水彩・素描・版画など約50点に加え、1920~1930年代メキシコの多様な芸術活動の動きが分かる資料、当時北川が親睦を深めていた芸術家たちの作品も展示しており、合計約180点を鑑賞できます。 北川民次が生涯を通して何を見つめ表現をしていたのかを考えさせてくれる約30年ぶりの回顧展です。 たくさんの作品とメキシコ芸術の歴史的な資料に触れ、北川が何を思い絵を描いていたのかを想像してみましょう。 テーマごとに違う側面を見せる、北川民次の作品たち 「北川民次展―メキシコから日本へ」は、5つのテーマから構成されており、異なる魅力をもった作品が数多く展示されています。 1.民衆へのまなざし 2.壁画と社会 3.幻想と象徴 4.都市と機械文明 5.美術教育と絵本の仕事 各テーマにおいて、作品を通して北川が多くの人に何を語りかけていたのかを想像しながら、企画展を見ていきましょう。 第1章:民衆へのまなざし 北川民次の作品には、常に市井の人々への深いまなざしが感じられます。 社会情勢に翻弄されながらも力強く生きる民衆の姿がテーマとなった数多くの作品からは、時代を超えた人間の普遍的な強さや美しさを感じられるでしょう。 『トラルパム霊園のお祭り』1930年/油彩/キャンパス 一つの絵に、生と死の2つを主題として取り入れた作品で、単なる描写により描かれたのではなく、北川の見方や考えを取り入れている点が新しい試みです。 北川は、1914年ごろから渡米してニューヨークの劇場で働きながら美術学校で絵を学んでいました。 そのころに社会派の画家ジョン・スローンのもとで学んだのが、民衆を描くことと、物事をリアリスティックに捉える意識でした。 リアリスティックとは、見たままを描くのではなく、モチーフの本質を見極め絵に表現する姿勢です。 生の象徴である「赤子」と死を連想させる葬列を一つの画面に収めた『トラルパム霊園のお祭り』では、リアリスティックの姿勢が分かりやすく表現されていますね。 他にも、先住民の伝統と西欧的な白人社会との関係性を表現した作品や、日本の軍国主義に踊らされる民衆を描いた作品なども展示されており、北川が社会の暗部や矛盾を鋭く見つめ、批判的な作品として反映してきたことが分かります。 第2章:壁画と社会 1920年代メキシコで盛んになっていた「壁画運動」に影響を受けた北川は、日本へ帰国後に壁画を思わせるような壮大かつメッセージ性の強い作品を多く残しています。 視覚的な美しさだけではなく、社会や人間に対する深い洞察が反映された作品を観ていると、多様な社会を生き抜く人々の個々の存在を強く感じられます。 『タスコの祭』1937年/テンペラ/キャンバス 『タスコの祭』は、『メキシコ三童女』とともに、第24回二科展に出品された作品です。 作品を鑑賞して気になったのが、『タスコの祭』とおめでたいイベントをイメージさせるタイトルであるのに対して、登場人物たちの表情がどこか沈んでいるように感じられる点です。 一般的にお祭りというと、楽しげで賑やかな雰囲気を思い浮かべますが、この作品では薄暗い背景が広がり、人物たちの表情は喜びや歓声とは呼べないもののように感じられます。 画面の右上には楽器を演奏する人々が集まっているものの、表情が明るいとはいえません。 特に、しゃがんでお祭りの様子をじっと見つめるおじさんの視線が印象に残りました。 また、右奥の背景に小さく描かれた人物の中には、手を上げて楽しそうに走っている人の姿も見えます。 大きく描かれた喜びの表情が乏しい人々と、遠くではしゃぐ人の姿が作品全体に不思議な空気を与えていると感じられました。 独特な雰囲気の背景には、タスコという街がかつて銀鉱山で栄え、メキシコ革命という激動の時代を経験した歴史が影響しているのかもしれません。 表面的には賑やかな祭りの光景であっても、歴史の暗い影や社会の複雑な現実が北川の視点を通して描き出されているように思えます。 と、さまざまな想像を掻き立てられる作品で、とても印象に残りました。 第3章:幻想と象徴 北川は、時に幻想的で象徴的な要素を含んだ作品も作成していました。 時代の流れに抗うかのような力強さを感じさせてくれる作品や、現実の枠組みを超えた世界へと誘うような作品など、現実描写にとどまらず、より深い哲学を観る者に問いかけてくるようです。 『メキシコ静物』1938年/テンペラ/キャンバス 『メキシコ静物』を鑑賞した際、その独特で異様な雰囲気が目を引きました。 単なる静物画の枠を超え、シュルレアリスムやダダの影響を感じさせる、夢幻的で不思議な世界観を持っているようでした。 特に、ジョルジョ・デ・キリコの作品に見られるような、時間や空間の感覚が歪んだような感覚が漂っており、現実と幻想の境界が曖昧に感じられるのが印象的です。 静物画のモチーフとしては、一見日常的なものが描かれているのですが、その配置や色彩、影の使い方が非常に異質で、どこか不気味さを感じさせます。 北川の『メキシコ静物』は、静物画でありながらも、シュルレアリスムの影響を受けた独特の世界観を持ち、鑑賞者を非日常へと誘う作品だと感じられました。 『岩山に茂る』1940年/テンペラ/キャンバス 『岩山に茂る』を鑑賞した際、まず目に飛び込んできたのは、うねる植物の異様な姿でした。 植物とはいいますが、一般的にイメージするような緑色ではなく、薄茶色や肌色に近い色調で描かれており、まるで苦悩し、悶える痩せ細った人間の姿を連想させます。 細かく描かれた木の幹や枝のシワが、痩せた人間のあばら骨のように見えるため、生命力に満ちた植物というよりも、飢えた人間の身体を象徴しているかのようです。 さらに、細く垂れ下がるつるが髪の毛を思わせ、全体的に人間的な要素を感じさせる描写が多いように感じられました。 また、左下に描かれた緑の植物と小さく咲く花が、この暗い世界の中における一筋の希望を象徴しているかのようです。 痩せ細った植物の中で唯一、命の力強さを感じさせる部分があり、作品全体の中で儚くも確かな光として存在感を表していました。 貧困や飢え、戦争などあらゆる困難にも希望があることを、この小さな花が語りかけているように感じました。 第4章:都市と機械文明 北川は、急速に近代化する社会の中で、機械文明に対しても鋭い視点を持っていました。 産業化が進む風景や機械化する都市を描いた作品には、機械と人間の共存やその影響を考察する姿勢が見て取れます。 『赤いオイルタンク』1960年/油彩/キャンバス 工業化された風景と存在感を放つ赤いオイルタンクが印象的な作品です。 瀬戸の陶磁器産業が時代の変化とともに登り窯から石炭窯、そして重油窯へと移行するなかで、北川はその風景の変貌を鋭い視点で捉えているように感じられます。 煙突から立ちのぼる黒い煙と、重く垂れこめる灰色の雲は、工業化がもたらす公害や環境問題に対する北川の批判的な視点を感じさせます。 産業化によって変わりゆく瀬戸の景色は、かつての自然との調和から、より無機質で冷たさを感じさせるものへと変わっていったのかもしれません。 また、この作品には人や動物が一切描かれていません。 北川の他の風景画では、よく人物が描かれていることが多いのに対し、この作品では完全に無機質な工業の風景のみが描かれています。 「無人」の風景は、時代の変遷と共に変わりゆく瀬戸と、その中で失われていく自然や人間との繋がりなどへの北川の静かな怒りや哀愁を感じさせていました。 第5章:美術教育と絵本の仕事 北川はメキシコ時代に、現地の大人や子どもたちに表現の機会を提供する「野外美術学校」で教師として活動していました。 戦時中には絵本の制作にも熱心に取り組み、戦後は日本でも美術教育に力を入れます。 『老人』1932年/油彩/キャンバス この作品に描かれているのは、トラルパンの野外美術学校の生徒であったドン・ペドロ・ラミレスです。 北川が「信心深く、人の良い老人」と評したペドロの人物像とは対照的に、この絵の中の老人は寂しげで、どこか悲しみを内に秘めているように感じられます。 北川が語る「子どものような純粋さ」を持つペドロの印象と、絵の中で表現されたペドロの表情の違いは、彼の内面的な葛藤や、これまでの人生の苦労を反映しているのかもしれません。 彼の眼差しにはその純粋さだけでなく、人生の重みや、長い年月を経て抱え込んだ深い感情が映し出されているのではないでしょうか。 『老人』は、北川の観察を通じて、人間の多面的な姿を描き出すとともに、内面に潜む葛藤や苦労を静かに表現した作品という印象を受けました。 https://daruma3.jp/kaiga/239 メキシコにちなんだグッズも! グッズショップでは、定番のポストカードはもちろんのこと、今回の企画展のテーマにちなんだメキシコ雑貨や工芸品も販売されています。 メキシコのオトミー族による手織物や手刺繍も販売されており、独特なデザインと鮮やかな色彩が魅力的です! メキシコの魅力が盛り込まれており、色鮮やかな雑貨や、美味しいコーヒーや紅茶、そしてチョコレートなども販売されています。 ぜひ、北川民次が愛したメキシコの風土や文化に触れてみてはいかがでしょうか。 企画展とあわせてオリジナルグッズのチェックも楽しみましょう! 展示にちなんだイベントチェックも欠かせません 世田谷美術館で開催されている「北川民次展―メキシコから日本へ」に関連して、企画展とコラボした魅力的な期間限定メニューを楽しめます! 美術館に併設されたカフェや近隣のお店が、北川民次が過ごしたメキシコをテーマにした特別な料理を提供しています。 美術館の併設レストラン「セタビカフェ」では、メキシコ風の軽食として「トルティーヤチップスとディップソース」を提供。 サクサクとしたトルティーヤチップスにお好みのディップソースを合わせ、お酒のおつまみや小腹がすいたときの軽食にぴったりです。 美術館の併設レストラン「ル・ジャルダン」では、メキシコの代表的な料理「ブリトー」や「ケサディーヤ」が期間限定で登場します。 これらは、北川民次がメキシコで実際に味わっていたかもしれない料理。 たっぷりの具材を包んだブリトーや、チーズとトルティーヤの絶妙なコンビネーションが楽しめるケサディーヤで、北川が過ごした時代のメキシコに思いを馳せてみては。 「北川民次展―メキシコから日本へ」で作品制作の思いを知ろう 世田谷美術館で開催されている「北川民次展―メキシコから日本へ」は、民衆を見つめ続けた芸術家、北川民次の作品を通じて、彼の人生と芸術に触れる貴重な機会です。 北川はメキシコと日本という異なる文化を舞台に、社会の変化や民衆の姿を鮮やかに描き続けました。 彼の多様な作品群は、時代を超えて見る者の心に訴えかける力を持っています。 この機会に、ぜひ世田谷美術館を訪れて、北川民次の世界を体感してみてください。 開催情報 『北川民次展―メキシコから日本へ』 場所:〒157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2 期間:2024/9/21〜2024/11/17 公式ページ:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/ チケット:一般1,400円、65歳以上1,200円、大高生800円、中小生500円 ※詳細情報や最新情報は公式ページよりご確認ください https://daruma3.jp/kottouhin/682
2024.09.26
- すべての記事
- 美術展・イベント
- 東京
-
ヤノベケンジ(1965年- )現代芸術作家、京都芸術大学教授 [日本]
芸術に漫画・アニメ・特撮映画などを取り入れた「ヤノベケンジ」とは ヤノベケンジが制作する作品は、ユーモラスがあり、子どもから大人まで親しみのもてる作品でありながらも、その奥には社会的メッセージが込められています。 多くの作品は、ヤノベケンジが構想を練った壮大なストーリーにもとづいて作成されており、そのストーリー性が、人々を魅了する要因の一つともいえるでしょう。 幼いころに大阪万博会場跡地で遊んだ体験が原動力に ヤノベケンジを創作の道へと突き動かさせたのは、幼いころに遊んだ大阪万博会場跡地での経験といわれています。 ヤノベケンジが6歳で大阪府茨木市に引っ越してきたときには、すでに大阪万博は終了し、跡地は再利用の計画が頓挫し更地工事が続いている状況でした。 大阪万博跡地でみた近未来的なパビリオンの残骸や、巨大ロボットが放置されているお祭り広場で遊んだヤノベケンジは、未来の廃墟をイメージしたそうです。廃墟と聞くと、寂しい気持ちや悲しい気持ちになりそうですが、ヤノベケンジはむしろこの場所から何でも創り出せると胸が高鳴ったのを覚えているそうです。 このできごとをきっかけに、子どものころから特撮に夢中になり、怪獣のイラストを描いたり造形したりしてSF雑誌『宇宙船』に投稿していました。 ユーモラスな作品を次々に制作していく 1989年に京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻を卒業後、ヤノベケンジは短期留学で、イギリスの国立大学であるロイヤル・カレッジ・オブ・アートへ行き、その後1991年に京都市立芸術大学大学院美術研究科を修了しています。 ヤノベケンジは、1990年に京都のアートスペース虹にて、生理食塩水を入れたタンクの中に鑑賞者が浸かり瞑想する体験ができる『タンキング・マシーン』を制作しました。 この作品は、第1回キリンプラザ大阪コンテンポラリーアワードで最優秀作品賞を受賞しています。 1992年には、水戸芸術館で個展「妄想砦のヤノベケンジ」を開催し、美術館に住み込んで「サバイバル」をテーマに、放射能汚染された環境でも生き抜ける機能を備えたユーモラスのあるデザインのスーツや、サバイバル用の機械一式、それらを収納して移動するための車などを発表しました。 以後、ヤノベケンジは「サバイバル」をテーマに、世界の終末のような環境下でも使える機械彫刻シリーズの制作を続け、1994年以降は拠点をベルリンに移して、欧米でも精力的に活動を続けました。 海外では、日本のサブカルチャーと関連して取り上げられることが多く、大きな注目を浴びています。 「アトムスーツプロジェクト」でチェルノブイリを訪問 1990年代の後半から、史上最後の遊園地計画「ルナ・プロジェクト」の構想を練り、その一環として「アトムスーツプロジェクト」をスタートさせました。 どこか鉄腕アトムを思わせる、ガイガーカウンター付き放射能感知服を制作・着用し、チェルノブイリ原発やその周辺の放置された都市の廃墟を歩き回ります。 また、スーツを着用して大阪万博跡地にある万博記念公園や砂漠、海岸なども歩き回り、幼いころに感じていた未来の廃墟への時間旅行を行いました。 チェルノブイリの激しい放射線量や開催後30年を経て朽ちていく様子、遊園地や保育園、軍用車の残骸など、現実の廃墟を目のあたりにしたヤノベケンジは、そこで生きる人々たちとの出会いや体験を通して、以後「廃墟からの再生」をテーマにした作品制作に移行していきました。 チェルノブイリの保育園でみた人形と大阪万博跡地の廃墟でみたロボットからインスピレーションを受け、大型ロボットや子どもの命令のみによって歌い踊り火を吹く巨大な腹話術人形型ロボットなどを制作します。 また、2003年には、大阪万博の美術館であった国立国際美術館にて集大成的展覧会『メガロマニア』を開きます。 解体されたエキスポタワーの朽ち果てた展望台の一部分を使用し、展望台内で生えていた苔を生育する作品の制作も行いました。 精力的な活動でさまざまな領域に表現を広げていく ヤノベケンジは、1990年に芸術家としての実質的なデビューを果たし、約30年間創作活動を続けてきています。 移り変わっていく社会の状況をみながら、彫刻や絵画、インスタレーション、絵本、映像、CG、映画、舞台など、表現の幅を広げその時々にあった創作活動を行っています。 また、イッセイ・ミヤケ、パパ・タラフラマ、ビートたけし、宮本亜門、増田セバスチャン、堀木エリ子など、さまざま分野で活躍しているクリエイターやアーティストともコラボを果たし、多くの芸術を創作してきました。 近年は、全国各地に巨大彫刻やパブリックアートを設置し、作品が一般の人々の目に触れる機会も多くなっています。 年表[ヤノベケンジ] 西暦(和暦) 満年齢 できごと 1965年(昭和40年) 0歳 大阪府茨木市に生まれる。 1989年(平成元年) 24歳 京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻を卒業。 1990年(平成2年) 25歳 作品『タンキング・マシーン』を発表。第1回キリンプラザ大阪コンテンポラリーアワード最優秀作品賞を受賞。 1991年(平成3年) 26歳 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。 1992年(平成4年) 27歳 水戸芸術館で個展「妄想砦のヤノベケンジ」開催。サバイバルマシーンのコンセプトを発表。 1994年(平成6年) 29歳 ベルリンに移住し、活動拠点を置く。 1997年(平成9年) 32歳 「アトムスーツプロジェクト」を開始。チェルノブイリ原発や万博記念公園で撮影を行う。 2003年(平成15年) 38歳 国立国際美術館で展覧会「メガロマニア」を開催。大阪万博のエキスポタワーの一部を使用した作品を展示。 2005年(平成17年) 40歳 豊田市美術館で個展「KINDERGARTEN」を開催。大型ロボット『ジャイアント・トらやん』などを発表。 2011年(平成23年) 46歳 東日本大震災と福島第一原発事故の影響を受け、『サン・チャイルド』を制作。 2012年(平成24年) 47歳 福島市や茨木市に『サン・チャイルド』像を設置。 2016年(平成28年) 51歳 第29回京都美術文化賞を受賞。 2018年(平成30年) 53歳 福島市に設置された『サン・チャイルド』が、批判を受け撤去される。 2021年(令和3年) 56歳 岡山県倉敷市の大原美術館で作品『サン・シスター(リバース)』を一般公開。 ヤノベケンジの作品が鑑賞できる展示・イベント
2024.09.10
- すべての記事
- 美術家・芸術家
- 日本の美術家・芸術家